小川糸のレビュー一覧

  • リボン

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    少女と祖母が大切に温めた卵から孵ったのは一羽のオカメインコはリボンと名付けられ大切に育ていた。しかしある日リボンは飛び立って行ってしまった。その後リボンと出会った人々は生きる力を取り戻していく。

    はじまりはリボンが生まれる前の風変わりな祖母と純粋な少女の日常。その後はリボンと思われる黄色い鳥が色々な人の前に現れる短編小説で章ごとに色々な人の視点から物語が進んでいくのはとても新鮮で面白いと思いました。

    どの章も好きだけど小鳥がスエヒロと呼ばれている章とラストの再会の章はやっぱり印象的だった。スエヒロと呼ばれていた時の出会いと空気感はとても落ち着いていて人がなくなるのだけど澄んでいる印象があり

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    2024年07月02日
  • にじいろガーデン

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    人間が人間を好きになって、血縁関係なく家族として生きていく。いろいろか葛藤がありつつ、自分たちなりのしあわせの話ではあるんだけれど、自分たちの気持ちや力ではどうにもならないものがあるって最後悲し過ぎる。

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    2024年06月30日
  • 昨日のパスタ

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    料理をすることがあまり得意ではないけれど、楽しく丁寧に作っていく小川糸さんの文を読むと、今年はいろいろとやってみたいなと思った。がんばるではなくて、やってみるの感覚。知らない食材に挑戦したり、物産館に行って旬のもの、特産品に触れたりしたい。また、コロナ禍の頃の話がリアルタイムで書かれてて、そうだったなあと思いを馳せることだった。あの頃に感じたことを今、よりよい方向に進められる自分でいたいなあと思う。

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    2024年06月25日
  • リボン

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    人生は時として、残酷で悲しい出来事が起きるけれど、その中でどうにか光を探すため、もがきながら前に進む人たちが描かれています。いろいろ人にさまざまな形でリボンが関わっています。
    小川糸さんは、あたたかくも優しい、メルヘンだけどその様子が感じられるような表現をされるので、とても好きです。

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    2024年06月22日
  • これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条

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    大好きな作家、小川糸さんのライフスタイルブック!
    こんなの出てたんだ〜と驚き。
    生活の中から、小説が生まれるから、日々の暮らしを疎かにはできないという小川さん。出会うまでのストーリーのある愛用品が増えていくことが、年を重ねる楽しみか…素敵な考え方です。

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    2024年06月18日
  • 私の夢は

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    デビュー作の「食堂かたつむり』が大きく評価され文庫化された頃からの日記、旅行記か。国内外を仕事に絡めて精力的?自然体的?に動きつつ、足元のふとした感覚を疎かにせず言語化して"いま"を確認している。そして相方のペンギンさんと美味しいものを食べて心穏やかに日々を過ごす...理想的な生活♡小川さんだけでなく"みんなの"夢♡

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    2024年06月14日
  • ぷかぷか天国

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    気軽に読めるエッセイ。小川糸さんの2017年頃の生活を記したエッセイです。今の山での生活を知っていると、ずいぶん短い間に生活が変わったんだなぁなんて他人ですが振り返りの気持ちにさせられました。料理がお得意なので魅力的な料理と丁寧な生活の数々。自分にはおそらく縁がないのに、文章力で魅力的に映り、サクサク読めました。

    ■お母さんの霊?!
    確執があったのに、亡くなってから良い距離感になるというのは、よくあることなのかもしれないと思いました。「母という呪縛 娘という牢獄」でも殺人レベルで確執があったのに、「母の霊を弔いたい」という発言があり本当に驚いたことを思い出したからです。

    ■ドイツ語教室って

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    2024年06月11日
  • ライオンのおやつ

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    生きているうちに 生きている、生かされている、生きたい、全ての人に限りある命がある。私はその命を全うできているだろうか、そんな事を感じる小説でした。少しでも優しく、強く生きて行きたいです。


    私ならどんなオヤツをリクエストするだろうかと考えました。思いついたのはブラウニー。高校生のバレンタインに今の妻が作ってくれたもの。電車の連結で初めてブラウニーを食べて、めちゃくちゃ美味しかったのを覚えています。大変だったからもう二度と作らないと言ってあれから一度も作らず30年近く経ちました。良い思い出です。

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    2025年12月03日
  • 昨日のパスタ

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    コロナ禍の小川さんやご家族とのあれこれ…サラッと読める短編集

    ちょっとした時間にチョコチョコ読めるので好きです
    小川さんの丁寧な暮らしやお料理憧れます。

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    2024年05月31日
  • わたしの名店

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    大好きなお店の一皿で、気分があがる! 自身にとっての「名店」と特別な一品を28人の作家たちが想いを込めて綴るエッセイ集。登場するお店の情報も掲載。『asta*』掲載を文庫化。データ:2023年10月現在。

    行ってみたいお店もちらほら。

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    2024年05月26日
  • 喋々喃々

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    谷中界隈に行きたくなる。
    とても透き通っている主人公なのだけど、春一郎さんとの関係も、その気持ちもわかるのだけども、、、
    んー、なんだかもやもやが残る話。

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    2024年05月20日
  • 今日の空の色

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    ネタバレ

    『ライオンのおやつ』を読んで、すっかりファンになった小川糸さん。
    今回は、2013年の日記風エッセイ。
    仕事部屋のリフォームのために一時的に鎌倉での一人暮らしを始める。
    蛍のあかり、海の香りを楽しみ、ヤモリと共同生活?をする。読んでいてワクワクが伝わってくる。地元の人みたいに満喫している。
    小さなことにも喜びを感じ、
    『おもかげ復元師』(笹原留似子著)を泣きながら読む小川糸さん。
    彼女の感性に魅力を感じる。
    小学校では道徳の評価が始まって久しいが、道徳よりも哲学を取り入れたらどうかという視点も面白い。
    次は小説読もうかな。

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    2024年05月13日
  • たそがれビール

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    ネタバレ

    小川糸さんの2012年の日記エッセイ。小川さんの大震災から1年後のエッセイに共感。
    「悲しみが、ある日消えてなくなることもないだろうし、絶望が、オセロみたいにいきなり希望に変わることも、ありえない。でも、一日中ずっと泣いていた人が、一日の中で少しは笑える時間ができて、誰かと他愛のないおしゃべりができるようになって、そういうことが、本当に少しずつ少しずつ変化をもたらしてくれるんじゃないかと思う。いきなり変わることは、ない。でも逆に言うと、一日、一日、ちょっとずつなら変われるのかもしれない。」
    のほほんねーさんの話は痛快だし、石川直樹さんの本を携えての高尾山登山、ベルリンのカフェの話、クラシックコ

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    2024年05月09日
  • 海へ、山へ、森へ、町へ

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    ネタバレ

    生きることは食べること
    美味しいものは人を幸せにする
    小川糸さんの初エッセイ。
    この本が出てから十年以上の月日が経過しているから、七尾の醤油店など地震の影響を受けてしまったり、閉店してしまった店もあるだろう。
    でも、小川糸さんが訪れた時のあったかい空気感と時間は確かに存在し、色褪せることがない。
    蚕の話も天然氷の話も面白い。と同時に時代の流れや地球温暖化の影響を感じざるを得ない。
    モンゴルの山羊の解体の話は秀逸だ。肉があまり得意でない糸さんを唸らせたのは、モンゴルの伝統と大地の力か。
    「再びベルソーへ」
    亡くなったご主人の後を受けてみよこさんが厨房に立っていた。みよこさんの料理にご主人の魂が残

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    2024年05月07日
  • 真夜中の栗

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    このエッセイを読んでドイツに行ってみたくなった。
    私の住んでる地域では、クリスマスになるとミュンヘンクリスマス市が毎年開催される。その雰囲気がとっても好きで、いつかドイツに行ってみたいと思っていた。小川糸さんが住んでいる地域はベルリンであるが、そこもとても気になる。。。
    初めて小川糸さんのエッセイを読んだけれど、とても読みやすいし、小川糸さんの考え方を知れたり、お茶目なところが垣間見れたりと心温まるお話が多かった。
    他のエッセイも読んでみようと思う。

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    2024年05月06日
  • サーカスの夜に(新潮文庫)

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    小川洋子の本を買ったつもりで
    小川糸を買っていた…。
    初小川糸さん作品です。

    体が大きくならないという
    運命を背負った少年の物語。
    両親とも彼を引き取ることなく離婚。
    グランマとおじさんのもと育つ。

    あるときサーカスのチラシに心奪われ
    自分はサーカスで生きていくと決心する。

    サーカスに入り、
    さまざまな境遇の仲間たちに出会う。
    多種多様な仲間と思いの中で
    少年は成長していく。

    生きるということについて
    お説教がましくなく、心に届く
    メッセージが散りばめられている。

    とくに私は、コックの台詞に惹かれた。
    どんな人が読んでも何かしら
    心に留まるメッセージが
    あるのではないかなと思う。

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    2024年05月05日
  • 卵を買いに

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    この本を読んでいる時、新年度始まったばかりの4月。
    とにかく幼稚園に入ったばかりの娘の登園拒否に手を焼いていて、仕事も新しい役割があり、これ以上休みたくないとゆう気持ちともっと娘に寄り添ってあげたいとゆう気持ちで日々葛藤していた。
    案の定帯状疱疹の軽いのが背中にできて
    かゆみと痛みで皮膚科に駆け込んだ
    体は正直だとひしひしと感じた。
    糸さんの紡ぐ物語が大好きで手に取った一冊。こんな風に物事を捉えて、執筆されるから、あんなに優しいお話が多いんだろうなと感じた。
    最後に来年もここぞ、とゆう時に踏ん張れるよう、ふだんは肩の力をぬいてふにゃふにゃな心と体でいることを心がけよう、とにかく健康がいちばんだ

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    2024年04月29日
  • 育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ-日々の習慣と愛用品-

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    小川糸さんの小説はまだ2冊しか読んでいないのですが、どのような暮らし方をされているのか興味があって読んでみました。

    日本とドイツを行ったり来たりしながら自然であること、無理をしないことを暮らしのテーマにし、慣れ親しんだ愛用品を持つことで心地よい暮らしを実践されているようです。

    特に参考にしたい所は、いらないものは潔く手放し、必要なものだけを身近に置くだけで心身軽やかになれるとのこと。また、小川糸というのはペンネームで、そのお名前のルーツも書かれています。人となりを感じられ、未読の小説を読んでみたくなりました。

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    2024年04月27日
  • 卵を買いに

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    ネタバレ

    ラトビアとの出会いが描かれている。
    歴史的に虐げられてきた、ラトビアの人々への想いが溢れている。
    伝統的な衣装や、踊り、歌。
    ミトンなど、旅先での出会いって一生ものなのだろうな。
    小川糸さんは、職業柄様々な地に赴いているけれど、そのせいかとても視野が広い考え方をされている。
    精神科医の考え方には脱帽した。
    この考え方を知って、私の人生が少し軽く、生きやすくなった気がする。
    本を読むのっていいなあ。

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    2024年04月27日
  • たそがれビール

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    作家 小川糸さんの2012年1年間の日記エッセイ。ベルリンが大好きで夏の間のあちらのアパート生活がメインパート。行ったことないところや聞きなれないキーワードもありつつそれらを調べて追体験。バーやイベント会場(しかも海外で!)友達を作るなんてなかなか考えられないけれど、読んでいると本当にいいご縁に恵まれていて私も何か行動してみようかと前向きになれます。

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    2024年03月27日