小川糸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ心が穏やかになれる本。
瀬戸内の風景も穏やかにさせてくれる。
健康なだけで充分に幸せだと思える。
・思いっきり不幸を吸いこんで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。
・自分の思い通りになることなんて、ほとんどない。腹を立てて怒ったところで相手を傷つけるだけだし自分も疲れるし、いいことないよね。
・私は街灯のない所まで歩いて行って、そこからもう一度空を見上げた。よーく目を凝らすと、ひとつ、ふたつ、みっつ、と星の輝きが見えてくる。決して、満天の星ではないけれど、それは、ベアさんとメアリーが私に見せてくれた特別な星空だった。私がきちんと見ようとしなかっただけで、星はち -
Posted by ブクログ
⬛︎土に触れたくなるエッセイ
毎年楽しみにしている糸さんの日記エッセイ。
2023年、山小屋での2年目の暮らしを中心に綴られた一冊です。
読み進めるほどに、自分も自然の中に身を置きたくなるし、土に触りたくなる。
庭仕事に夢中になっていく様子を読んでは、うらやましくて何度も「いいなぁ」と頬がゆるみ、ため息が出ました。
自分の家の前にも、1坪あるかどうかの小さな庭があります。
いつかそこを緑でいっぱいにしたい…そんな妄想ばかりが膨らみました。笑
まずは小さな植物を育てるところから、今年こそ始めたい。
草むしりを「地球の毛づくろい」「大人のおままごと」と表現する糸さんの語彙力、というか感性は -
Posted by ブクログ
ネタバレ
すごくいい本でした!
保育園児と資生堂パーラーに行く話も可愛くて。
しかも「年下の友だち」と呼ぶところもいい。
「友達の子ども」とか「親戚の子ども」とかじゃなくて、対等な1人の人間として子供を見てないと出てこない表現だと思った!
そして旦那さんを「ペンギン」と呼ぶのもかわいい。
あとは欧州で暮らしてる話も結構出てくるんだけど、パリ暮らしとかロンドンの話は世の中によくあるけど、ベルリンで生活してみる話ってあんまり聞いたことなくて、個人的にドイツは好きな国だから興味津々で読んだ!
旅行じゃなくて、「暮らすように旅する」。
これまさに私の理想の人生だなぁ〜。
-
Posted by ブクログ
読み始めはもしかして暗くて重たい話……?って身構えてしまいました。
主人公はどんな不幸な星の元に生まれたんだろうって読んでる私の方が逃げたくなりました…。
でもライオンの家での豊かな生活や瀬戸内海の美しい自然の描写に引き込まれ読む手を止められずに一気に読んでしまいました。
読みながら私だったら最後にどんなお菓子が食べたいかな〜と考えていましたが、私にはまだまだ決めるのは難しそうですね…笑
読む前と読んだ後では死に対する考え方はかなり変わりますし、私も亡くなったご先祖さまや飼っていたペット達の事をなんでもない日にでも思い出してあげようと思えました -
Posted by ブクログ
「心豊かな人生を送るためには、やりたいことや欲しいものを先送りせず、なるべくそのものと長く人生を共にするのが幸福な生き方に繋がるのではないか」
すんごいすんごいすんごいよかった。
ここ最近エッセイにハマり、色々読んでいて、その全部が「読んでよかった~!!」「わたしすっかりあなたのことが好きになりました!」っておもってたんだけど、これもまた最高によかった。
森暮らし、とてもあこがれた。
海なし県に住んでいるから、海暮らしにも憧れがあるけど、森暮らしとてもいい!!!
わたしの勤める会社は山を越えた集落の中にあるんだけど、毎年GWころの新緑に溢れたキラキラした時期が大好きで、気持ちよく晴れた -
Posted by ブクログ
小説家小川洋子さんのエッセイ。
小説の方は、私は合わないなぁと思うことが多い作家さんなのだけれど、意外にもエッセイは面白かった。キラキラした知識が散りばめられていて、読んでいて楽しい。小説は好きなのにエッセイで嫌いになってしまう作家さんもいるのに、不思議なものだ。
小川洋子さんは、私の親友に似て繊細で神経質で夢みがちな方なのかなぁという気がする。やわらかいようでいて拘りがある。多分頑固。
フランスに3週間滞在したくだりは楽しそうで羨ましい。ベルリンは3ヶ月。ドイツの新幹線は33度を越えると動かなくなるらしい。自由業はこういうところがいいなぁ。
-
Posted by ブクログ
瀬戸内の海が見えるホスピスを舞台にした人生という物語でいうとエピローグのようなお話かと思ったけれど、全然違った。
エピローグどころか本編どまんなかだった。
人生という物語にはエピローグなんてなくて、終わりまでずっと本編なんだと思った。
“いい人生を送りましょうね”
“なるようにしかならない。
“そのことをただただ体全部で受け入れて命が尽きるその瞬間まで精一杯生きることが、人生を全うするということ”
”自分の人生を最後まで諦めずに変えようと努力すること、そのことに大きな意味がある”
“元気な頃の体は取り戻せない。けど、元気な頃の心は取り戻せた”
残り少なくても、いや、残り少ないからこそ“いい