小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とってもステキなエッセイでした!!出会えて良かったです。
たまたま本屋さんでタイトルに惹かれて手に取って、装丁が可愛くて惹かれ、最初の文章のペンギンと暮らしたいから夫をペンギンだと思うことにした。という文で一気に心を鷲掴みにされました。小川糸さんの作品は知っていましたがまだ読んだことがなくこのエッセイをきっかけに読んでみたいと思いました!こういうのを丁寧な暮らしというのかなというお手本の暮らしをされていると思うのですが謙虚で周りへの感謝を忘れない気持ちにほっこりでした。小説を書くときの指に傷をつけて血で書くような思いというのは、作品を作り出す作家さんの苦悩を知ることが出来て、本を読めるありがたみを感じました。所々のイラストも好みすぎてこれから大切に持っておきたい1冊になりました。 -
Posted by ブクログ
喋々喃々とは、男女が楽しげに小声で語り合うさまのこと。東京谷中でアンティーク着物店を営む栞。ある日店に父親に似た声をした男性客が訪れる。少しずつ膨らむ恋心や家族との葛藤が季節の移ろいや美味しいものの描写を交え丁寧に描かれる。
春牡丹もいいけど、冬牡丹も格別ね。(まどかさん)冬牡丹 胸に姫たる恋のあり(まどかさん)絶対にお菓子を持って栞に会いに来るまどかさん。まどかさんの粋な計らいに、癒され、格別に素敵なまどかさんを想像してしまった。主人公は栞だけど。栞とまどかさんのお喋りに私も参加したいくらい、温かく身近に感じるのに、洗練されたものを感じるのは、2人の言葉遣いや雰囲気が格別だからだと思う。全ての会話をメモしたいくらいだった。
優しい気持ちになりたい時、春の訪れを待つ厳しい寒さの日にぜひ読んで欲しい一冊だと思う。
2人が自然と惹かれ合う様子から、そうそう、恋ってこんな感じだよなあ、胸がそわそわして、気になっていくっていうこの初々しさを感じた。冷えた、なんとなく寂しい心に刺さると思う。
終わり方は少し雑に感じた部分もあるけれど、それでももう一回読みたい本。
空気に紅をさすみたいに街全体が少しずつ淡いピンク色に染まっていく。
私にとって春一郎さんは陽だまりだ。
春一郎さんの、ちょうど旋毛の上あたりに、桜の花びらが一枚くっついている。ーそのままにしておくことにする。これも、ささやかなお花見のような気がしたのだ。春一郎さんがこの部屋に春を連れてきたみたいだ。
↑こんな素敵な文章に溢れた一冊。
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Posted by ブクログ
『ツバキ文具店シリーズ』が好きで、ちょこちょこと読ませて頂いている小川糸さん。
今回は南の島の助産院を舞台にした、こちらの作品をチョイスしました。
突然夫が失踪してしまい、傷心を抱えて南の島を訪れたまりあ。
そこで偶然出会った〈つるかめ助産院〉の院長・亀子先生から予想外の妊娠を告げられますが・・。
自身の辛い生い立ちから、自己肯定感が低く、孤独や不幸に閉じこもっていたまりあが、島の自然や個性豊かな人たちと関わることで、自分の過去と向き合い、徐々に自立していく展開です。
何といっても、島のあたたかな空気感と住民の方々の丁寧な暮らしぶりがとても素敵ですし、自然の恵みをたっぷり含んだ食材を使ったお料理の数々も魅力的なんですよね。
ここで暮らしているだけで心身ともに健康になっていきそうな、そんな健やかなエネルギーを感じながら読みました。
そして、助産院が舞台なだけに出産のシーンもあるのですが、その濃密な描写が産み出される命の尊さを実感させてくれるのですよね。
亀子先生の台詞にも気付かされるものがあります。
「・・あなたにも おへそがあるじゃない。それって、誰かがあなたを産んでくれた証拠よ。
十月十日、あなたがお母さんのお腹の中に入って守られていた 証じゃない」
そう、自分がこの世に生を受けているってことは、誰か(母親)がお腹の中で“育んで”くれていたということなんですよね。
ということで、南国の雰囲気を味わいつつ、命と再生の物語を堪能させて頂きました。
小野寺君には若干・・いや、かなりモヤモヤするものがありますが、終わり良ければすべて良しってことにしませう!
巻末の小川さんと宮沢りえさんの対談も良きです~♪