小川糸のレビュー一覧

  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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     今月前半は長島さんが亡くなって、ぽかーんとした気分で長島の活躍とともに青春を日本の右肩上がりの時代を生きた自分にとっての長島に思いをはせていた。
     本屋で平積みになっていたこの本が何か気になり手にした。人生の節目で小川さんが八ケ岳のふもとに山小屋を手に入れて、また山小屋から力をもらって羽ばたこうとする都会人がはじめて経験する山の生活を描いてます。小川さんは根本はナチュラリストなのですね。

    朝日新聞 2025/6/4 朝刊 
    鷲田清一 折々のことば
    大きな、力強い物語が書きたかったら、それと同じ熱量で、反対側にブランコを振り切る。

     (小川糸)

         ◇

     ずーっと頑張っていると

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    2025年06月17日
  • グリーンピースの秘密

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    ネタバレ

    やっぱりいいよねぇ。小川糸のエッセイは、日々の何気ない幸せがいっぱい詰まっていて憧れる。大きな幸せも、小さな幸せも発見できる秘訣を教えてくれる。

    あと、読んでいたらドイツについて知りたくなる。自分もドイツはそんなに美味しい物がなく塩辛いビールの国というイメージだが、この本を読めばそんなイメージは固定概念なんだと思わされる。

    日本より住みやすいかと言われたら、そこは慣れなのかもしれない。日本独自の窮屈さにうんざりする事はあるが、宅配の話なんかを読んでいてると、あぁ、日本で良かったとしみじみ思った。

    リトアニアやラトビアなど、普段なじみのないヨーロッパの国々の話を聞けることも嬉しい。これから

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    2025年06月15日
  • にじいろガーデン

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    ネタバレ

    駆け落ち
    高橋泉
    草介のお誕生日会の準備の帰りの駅で千代子を目撃する。仕事帰りの駅で千代子に話しかける。千代子を好きになる。離婚の慰謝料で車を買い、三人で街を出る。

    草介
    泉の息子。

    島原千代子
    女子高生。駅で自殺しようとしていた時に、泉に話しかけられる。泉が通っていた近所の島原医院の娘。家族にレズビアンと告白したが、受け入れられなかった。

    千代子の父
    島原医院の先生。

    千代子の母


    千代子が産んだ赤ちゃん。草介が命名。


    ゲストハウス虹、誕生

    生後半年を過ぎた頃から、赤い色に並々ならぬ執着を持つようになる。


    カカ。

    千代子
    ママ。

    草介

    ボス
    集落をまとめるリー

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    2025年06月14日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    山小屋ってところがいいです。
    わんちゃんもかわいい。
    あんまり森の中だと家庭菜園の野菜は動物が食べてしまうらしい。自然の中で生きていくのは覚悟がいるんだな。私はいつか養蜂やってみたいです。

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    2025年06月13日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    読んだ人がそれぞれのライフステージに応じて何かしら前向きになれる物語が詰まってる感じ。
    登場人物がみんな前向いてるから。
    私の今に刺さったのは彼と彼女の秘密と夜だったけど、もうちょっと歳をとったら、浮島 イルフロッタントを読んで救われる日が来るような気がするし、究極のホットケーキと紅茶占いは頭の中で映像化できてこのシリーズもっと読みたいって思った。

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    2025年06月10日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    料理を中心とした短いストーリー。
    時には家族の思い出の味で心が暖かくなったり、
    大切な人との別れでのご飯であったり。
    それぞれ場面や状況は全く違う内容だったけど、
    共通して、どのお話に出てくる料理もそっと優しく、食べる人の感情や記憶を包み込んでくれる。
    個人的には「こーちゃんのおみそ汁」の話が1番好き

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    2025年06月09日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    どの短編も美味しそうな料理が出てくるので、満腹の時に読んだ方がいいと思います(笑)
    どの物語も短いので、サクッと読めます。
    ほろっと感動しました。

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    2025年06月08日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    おもしろい作品が多くて、よかった。朱野帰子さんの『痛い人生設計を作る、ルノアールで』は、偏見に満ちた編集者をギャフンと言わせるパートが超気持ちよかった。痛いと言われようと、最高よ!竹岡葉月さんの『不純喫茶まぁぶる』もとても面白かった。作品中作品なのかな?変わった構成だったけど、一味も二味も楽しめる作品だった!

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    2025年06月04日
  • 今夜はジビエ

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    作家・小川糸さんのエッセイ。
    タイトルの【ジビエ】に惹かれて購入しました。
    小川さんが日々考えていることや、大事にしていることが伝わってきて面白かった。

    信州の奥山に小屋を建てて、そこに溶け込むように暮らす様子が心地よく、続きのエッセイもあるようなのでそちらも読んでみたいと思う。

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    2025年06月04日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    ほんわかした話なんだろうなと思い読み始めた本作。前半部分は想像とは違い、つらくなる描写が多かった。小川糸さんの作品は何作か読んできたが、私が読んだ中では1番胸が締め付けられる場面が多い作品だった。その前半部分があるからこそ、後半からの人との出会いや盲導犬との出会いなど全てがキラキラしていた。人生つらいこともあるけど、生きているからこそ見ることのできる光があることに気付かされる作品だった。

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    2025年06月03日
  • これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条

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    ネタバレ

    無理を少なくする暮らしが綴られていて、いろいろと参考になった。

    掃除はルンバ、ご飯のあとの片付けには食洗機。気が乗らないことには無理をしない。
    眠りの質をあげることの大切さ、仕事はわたしの役割、できることを考えて他の人の方がうまくいきそうなことはお断りする、決まった時間に決まったことをすることで心の平穏を保つ、など。

    気力、体力のいる仕事を続けるためには、
    無理をしない、気分をリセットできるタイミングを用意しておくことが必要なんだな、
    自分の好きという気持ち、自分には合わないものを嗅ぎ分ける感性を大切にした方がいいんだなと、何となく思ってたけど、この本を読んでやっぱりそうなんだと確信できた

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    2025年06月02日
  • つるかめ助産院

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    ネタバレ

    島ののほほんとした話かと思いきや艶子さんが流産きっかけで想像妊娠で人形を産んだり、まりあが捨て子で亀子が子供堕したのと両親自殺、パクチー嬢が父親に襲われ妊娠経験ありと中々ハード。「食堂かたつむり」で飼っていた豚を殺した場面を思い出した。

    人見知りぽいまりあが亀子に打ち解けるのが早すぎたように思ったのと何故小野寺君が失踪し戻ってきたかは気になったが、面白かった。
    タコを今度食べさせてやる、が死亡フラグで長老が死ぬのは読めた。

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    2025年06月02日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2025.05.30-2025.05.31

    小川糸の小説を読むのは、これが初めてだった。
    短編集ということ、表紙がチャーミングで惹かれたことがきっかけだ。
    読んでみると、不思議な体験が待っていた。頭の中で、文章がするすると自然に具現化されていく。一人称で進む小説だということもあるが、ある小説では真夏の富士山を横目に必死に自転車を漕ぐ姿がありありと、またある小説では、中華屋でとろけるような油に溺れたあと、プロポーズに心を揺らす主人公の仕草が、読んでいてまざまざと浮かび上がってくる。

    それはさながら、運ばれてきた蒸し器の蓋を開けた時に、ぶわりと空気に解き放たれる湯気と香気のような勢いと場を支配

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    2025年05月31日
  • 今日の空の色

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    「今日の空の色」に書かれている鎌倉での暮らしがあったから、「ツバキ文具店」が誕生したのかと嬉しく思った。

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    2025年05月31日
  • 今夜はジビエ

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    作家小川糸さんの日々のエッセイ。いつも楽しみにしている。山の暮らしが憧れるし、化粧水作るなど丁寧に暮らしてることを感じられて気持ちいい。
    ウィンウィンの関係でなくハッピーハッピーの関係を築くという話が良かった。

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    2025年05月31日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    目が見えないのは不幸ではないけど不便だ、とはいいつつも、やはり見えないというのは十分に不安なことなのだ。だからこそ、主人公のとわは母に依存してしまう。
    途中までの母との蜜月のような時が、急変した後のとわの暮らしは本当に読んでいて辛いけれど、
    でも、良い本でした。

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    2025年05月30日
  • にじいろガーデン

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    初めて同性愛の話を読んだ。
    最初は「あ、そうなるのか」と意外さでついていけなかった部分があったが、読み終わる頃には、いい家族が羨ましいと思えるくらいになっていた。

    色々な目を当てられながらも、悩みながらぶつかりながらも、自分たちのしたい生き方を追求する姿が格好いいなと思った。

    結末はやや残念というか寂しいとも思ってしまったが、全てがハッピーエンドにはならなくとも、小川糸の本はいつも温かい。

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    2025年05月25日
  • なんちゃってホットサンド

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    2021年の出来事や自分の考えたことを綴ったエッセイ。糸さんが八ヶ岳に山小屋を建て始める年。1月から12月までの季節感あふれる飾らない日常。こんなふうに毎日過ごせたら楽しいだろうなとワクワクしながら読み終えた。なんちゃってホットサンド作ってみます。小川糸さんのエッセイ好きです。

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    2025年05月24日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    どうなっちゃうの?とわちゃん。と心配しながら、読んだけど、強く、いい人たちに囲まれて、しっかり自分の「足」(土踏まずがある)で、生きてる。
    続編も読みたい!

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    2025年05月23日
  • 今夜はジビエ

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    山小屋を建て森暮らしを始めた糸さん、どんなに寒くても必ず外に出て一杯コーヒーを飲んだり、鹿対策を考えたり、森で暮らすことは大変なことも多いけれど全部受け入れていかなくてはならない。それ以上に普通の暮らしでは味わえない感動もあり⋯次のエッセイも楽しみ。

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    2025年05月20日