小川糸さんの短編集。
“食”にまつわる七つのストーリーが収録されております。
“食べ物”系の話って“ほっこり”をつい期待してしまいがちなのですが、本書は温かいお話も勿論ありますが、ほろ苦いお話や、わけわからんぶっ飛び系のお話(後述)まで様々な“お味”が詰まっております。
ただ、どのような背景であっても“美味しいものを食べる時は幸せ”ということは共通して伝わってきますね。
各話、料理の描写が美味しそうなのですが、特にそそられたのが、
「親父のぶたばら飯」ですね。
“中華街で一番汚い店”だけど料理の味は絶品、という所謂“きたな美味い店”で提供される、極ウマ中華料理の数々がもう・・。
“アラびきの肉それぞれに濃厚な肉汁がぎゅっと詰まって、口の中で爆竹のように炸裂する”しゅうまいとか、堪らんでしょ!って感じでした。
そして、前述したぶっ飛び設定の、
「ポルクの晩餐」は、“小川さん、どうした?”と思わず困惑しそうになるも、インパクトは大でしたね。
ポルクという豚と同棲している男性が心中前にパリで最後の晩餐を堪能するお話なんですけど・・。
まず、オスの豚が愛人て、どういうこと?・・あ、でも“男”という書き方していたので、ホンマは人間の男で、“比喩としての豚”ってことなんかな?
因みに「ポルク」はオネエ口調なんですけどね・・(何気に可愛いんだなこれがw)
・・と、こんな謎すぎるカップル(?)のパリ豪遊話で、登場するフランス料理は勿論美味しそうなのですが、設定がシュールで料理描写が入ってこない(;´∀`)
いやもう、二人(一人と一匹?)の馴れ初めとかも気になるので、いっそ深堀りしたくなった私です~。
ということで、様々なテイストのお話を味わせてさせていただきました。
あ~、お腹すいた!