小川糸のレビュー一覧
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エッセイ。
著者の本はたぶん1冊も読んだことがない。代表作「かたつむり食堂」くらいは読むべきか。ただ、私は食に関する小説が理由もなく苦手なので、読むのは当分先になりそうだ。
本書は食と旅が主。特にベルリンに滞在したときのエッセイが興味深く、楽しめた。
ベルリンというか、ドイツのお国柄は、親切で優しく、ガタイのいい方が多いという。居住空間が完全に大きい人用なので、著者はアパートの鍵を開けるだけで汗だくになってしまうそうな。私も身長は日本人の平均よりちょっと上程度なので、ドイツでは苦労を強いられそうだ。でも、衣食住の「住」に力を入れている(著者目線)と聞くと、やはり行ってみたいな。
さて、食に関しては、甘いものは期待できないとのこと。著者はバウムクーヘンを食べて美味しくなくて絶望したようだが、どれほど大味なのかやはり試してみたい。何事も経験。
日本の食は、美味しいものが本当に多くて恵まれてるんだな。ただ、その分誘惑も多いので、甘いものを断ちたいときは、ドイツに滞在するのが一番かもしれないと思った。
ドイツと全く関係ないが、著者のトホホ…な話が印象に残った。風呂の施設で、一人用のつぼみたいな湯があって、そこを占領しているおばちゃんになぜか怒られるという理不尽な体験で可哀想なのだが、こういう割を食っちゃう人っているよなぁと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ食べ物にまつわる短編集。
人生に一度の思い出の話で構成されている。
この短編集に限らず、小川糸の作品は、のんびりとした気持ちで読んでいると唐突に気まずくなるシーンに遭遇することが多々ある。
もし現実に遭遇したら、相手を慮ってそっと目を逸らすような、そんな非常にプライベートなシーン。
「目を逸らさないで見てあげて」というスタンスは小説家としての良さでもあるのだけれど、設定や世界観の構築の甘さもあいまって、ちょっと読む人を選ぶ作家だと思う。
唯一、気まずくなるシーンがない、親父の豚バラ飯。
横浜中華街にある知る人ぞ知るお店でいただく美味しいもののパレードの短編。
食べてみたくなって調べたら、本当に実在するお店で、美味しんぼにも載っていたよう。
代替わりしてコースのみになり、少し味付けも変わったみたいだけれどちゃんとファンがついている美味しさのようで、行ってみたくなった。
小川糸は、食べ物の描写はさすがで、
特に調理のシーンにはいつも学びがある。
今回でいえば、煮干しからとるお味噌汁のつくり方が勉強になる。なるほど炒るのね。
でもこの話すらも、いきなり、おっぱいが出てきて面食らう。
主人公も困惑していたけど、読者の私は更に困惑した。
このシーンの効果と必要性について解説を読みたい。
このシーンさえなければ、結構好きな話だ。
認知症系の話は、身近ではないから、なんともよくわからない。
最初のかき氷の話は、生意気な小学生目線なのが気になってはじめは話に集中できなかったが、コレも結構好きな作品になった。
発酵の、良い香りがするというのが素敵だと思った。
桃と梨と、林檎だったかな?
そんな香りのするおばあちゃまなら、甲斐甲斐しく、なんでもやってあげたくなっちゃいそうだ。 -
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ハッピーエンド。
突拍子もない話の連続で、夢の中の出来事みたいなんだけど、沖縄が舞台ならありえるかもと思ってしまうファンタジー。
主人公のまりあちゃんの真っ直ぐな世界の見方が、気持ちの良い作品だった。
小川糸さんのエッセイが好きなら好きだと思う。
小川糸さんの公式サイトに載っているあとがきも、とても良かった。
「出産の時には人間ではなく獣になっちゃうのか」とか、「新月の生理が理想なのかー」とか、色々発見があり、妊娠・出産に興味がある時に読めて、良かった。フルタイムで働いているから、こんなに明るい人たちと、太陽とともに暮らしながらの妊婦生活は、憧れちゃう。 -
Posted by ブクログ
そう、やりたい事は
時間や余裕が出来たらとか思わずに
少々難しそうと思っても
一歩を踏み出してみましょうか。
好きなものは多少高くても
やりくり上手くして手に入れましょうか。
小川糸さんのにとってのやりたかったことは森の中での一人暮らし。
たとえ安心感のある家で、
大好きなものに囲まれていても
森の中で一人っきりの夜はどんなでしょうか。
私には想像も出来ませんが
今までのたくさんの経験が
精神の豊かさと強さを育てて来て
この道を選ばれたのでしょう。
美しい文章で書かれたエッセイを毎晩1つか2つ読んで
豊かさのおすそわけをいただいて
平穏な眠りについていました。 -
Posted by ブクログ
喫茶店にまつわる6編の短編集です。
泣きたい午後ってどういうことかな?と思いましたが、答えは出ていないものの、
なんとなく、午後のちょっと悲しい時とか、寂しい時とか、そんな時に読んでみると、少し心が和らぐ、そんな小説だったのかな?と。
ワタシが喫茶店を利用する時は、
・自分の心身を癒したい時
・本を読みたい時
・時間潰し
かな。
どの作家さんも心残るものでしたが、その中でも矢野帰子さん、斎藤千輪さんの話はまた読みたいと思いました。
この文庫本を持って久々にルノアールに行きたい!!!と思ったし、
喫茶店のホットケーキが食べたい!!と思った。