島本理生のレビュー一覧
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「私のことを愛してるってどういうこと?」
幼い頃に失踪した父の記憶と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り交ぜ
主人公の春が自身の過去と、彼氏(亜紀)との未来に向き合っていくストーリー
亜紀くんが赤の他人に対して感じた嫌悪感を、自分に向けられたものだと春が感じてしまったのは
あの夜に喧嘩していた精神的に危うい父と叔母に
血縁者である自分とを重ねてしまったからだと思う
銀河鉄道の夜で
ジョバンニは神様は1人です。と言われたことに対して〝ほんとうのほんとうのかみさまはひとりです〟
と言い返した。
信じるものがあって、だけどそういう人たちのためにも頑張ろうと誓った。
だからジョバンニとカンパネルラ -
Posted by ブクログ
ネタバレインスタで知って、表紙の美味しそうなマンゴーかき氷のイラストに惹かれて購入。(マンゴーは長男の好物)
いままで読んだことのない作家さんが多かったのだけれど、どれも面白かった!
私は韓国と台湾には旅行で行ったことがあるのだけど、またアジア旅行に行きたいな。ぶらっと、ゆっくり。
そういう気持ちにさせる作品ばかりでした。
私は特に「隣に座るという運命について」「猫はじっとしていない」が好きでした。
「隣に-」はこの本の1作品目で、舞台の街が私の通った大学のあたりだったので驚きました。(もしかしたら主人公の通う大学のモデルかも?)
初読の作家さんの他の作品も読んでみたいなぁ!
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Posted by ブクログ
静かなオシャレなお店でワインが飲みたくなる作品です。主人公が次から次へと男にモテまくるんてすが、一歩引いたどこか冷めた感じが嫌味なくていいなと思いました。
女に嫌われない女ですね。家庭環境がそうさせるのかもしれませんが、現実に葵がいたら友達になりたい。
出てくる男性陣の中で、距離の詰め方や引き際が良い瀬名さんが一番魅力的でした。既婚者の時点で駄目は駄目なんですが愛嬌があって憎めない。彼に引っかかる女性は多そうだなと思いました。
海伊さんは包容力のある登場だったけど、初見からモラハラ臭が漂ってて個人的にはちょっと苦手なタイプだなと思ってました。松尾くんとはビジネスパートナーとして接している方がメ -
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ネタバレタイトルに「アジアの街角」とあったので、てっきりアジアのどこかの国が舞台になっているお話なんだと思い込んでいた。でも、実際に海外を舞台に展開する話は1つだけ。ほかは日本が舞台。そして日本でアジアの料理を食べる、もしくはアジアのどこかの国から来た人が登場する短編小説集。
でも、なんか意外と好きだなと思う話があって、ハッピーな結末ではないのに、「あ、私この話すきだ。もしかしたら、この作家さん(島本理生さん)、私好きかもしれない」と思った。
それと、初読み作家さんだった大島真寿美さんの小説。私ら日本人って香港が中国に返還されて、そのあと若者たちが抵抗して、自由が奪われていく様子をニュースで見てるけ -
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似たような感情を持ったことがあったので、
当時の私が救われたような感覚が私にも宿った。
終わったはずの関係を、終わったものと捉えきれないどうしようもない感情は
自分の周りにいる色んな人が上書きしてくれた。
今となっては、当時の激情も、風景も
霞んで見えなくなっている。
そんなことを思い出させてくれるような作品でした。
曲がった道を他人が補正してあげることなんて
不可能に近いと分かっているのに、
私ならできるのではないか、救ってあげたい
とかってに上から目線で傲慢な感情が出てきてしまう。
その同情のような可哀想という気持ちを、
恋と勘違いして、勝手に盛り上がって傷ついたあの頃の自分もきっと、間違 -
購入済み
読むのに気力のいる本だった
息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。
男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない -
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ネタバレ顔にアザがある大学院生リケジョの話
アザがあることで出会えた色んな人の温もりがいいねって本だった
自分のコンプレックスを他人にさらけ出して隠さないというプライドは持っていても相手からそれを気にしているそぶりを見せられると悲しいっていう矛盾を抱えた話
主人公が自分とは真逆の人間で面白い
でも正直羨ましい!!!!顔にアザがあったら近付いてくる人は減って悲しいかもしれないけど近付いて来てくれた人はもう分かってるもんね!!
私は自分の中に抱えてるバカデカ秘密ってかクソデカコンプみたいなものが第三,四部くらいまであるから正直近付いて来てくれた人がいつこの人は自分から離れてくんだろうってどこか最初から諦め