島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
島本さんの作品を読ませていただくのはかなり久しぶり。
恋愛のお話を読みたくて思いついたのが島本さんでした。
ちょっと心が苦しくなる男女のお話。
恋愛とか人を好きになるってすごくややこしいなぁって感じました。
人を好きになるのはどうしようもないし、同時に色々な人を好きになるけど、順番とかないし、好きな理由も違うし、恋愛もあれば、恋愛じゃないけど好きになることもある。
ひとつひとつの『好き』という気持ちには確かに違いがあるけど境界があるわけでもないし、濃淡もその時その時の気持ちによって変わってくる。
不倫や浮気はダメやと思うけど...。
そんな自分の気持ちを解説してくれてるようなお話が多かったです。
ありがとうございました。
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Posted by ブクログ
女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動した。現代の子供向けの性教育本を読むと、自慰は人前でオープンにするものではないがご褒美のようなもの、とあり、本来いやらしく汚らわしいものというより村田さんのような表現が正しいのではないかと思った。
また、能町さんの文章は珍しく彼女が普段あまり公で書かれない自身のトランスジェンダーであることの葛藤が書かれており、普段の彼女の冷笑系の口調ではなく、本当に心の叫びという感じで涙が出た。さすが言語化能力に長けている方だけあって、「ノーマル」な人間への想いなど、初めてトランスジェンダーの心の片鱗のようなものを少し理解できたような気がした。
それにしても、西加奈子さん始め、ほとんどの作家さんが若い頃に性被害を経験しているというのが恐ろしすぎる。言葉にするお仕事の方たちだからこのようにオープンにして下さったが、被害を言葉にできない人間がどれほどいるか(小さいものも含めたらもしかしたらほとんどの方かもしれない)と思い知らされた。 -
Posted by ブクログ
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01|感想
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いや~~~濃密。とにかく息が詰まるほど濃かったです。文字で映像を浮かび上がらせる表現力と構成力の高さに脱帽です。全体を通して、主人公よりも夫や姑の感情描写に共感しました。夫〜私は分かるよ、経験と学習がないだけなんだよね。官能描写が刺激的すぎて読みが滞る部分ありましたが、読んで良かったと思います。
性描写もそうですが、いたる箇所で巧さが際立っていました。
仕事を始めたというのに、夫が体を求めて来たので、仕事で疲れてるからと拒むと、「男みたいなこと言うんだな」と呟いた夫に対しては、「心臓がまた少し水分を失って固くなった気がした」
それを握って顔に近づけると、「幼い頃、近所の公園の木の皮を剥がしたら、透明な樹液が溢れて光っていたことを思い出す」と描写。
それを深く飲み込んでみると、「蒸したばかりの小籠包に噛み付いた瞬間の柔らかな皮が割れて、圧倒的な熱と肉汁が染み出してきたような嬉しさが胸の中に溢れた」と表現。それの汚さと表現の美しさの落差におかしくなります。
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02|あらすじ
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理想的な夫、良識のある姑、可愛らしい2歳の娘と、順風満帆な日々を送る専業主婦の主人公ですが、出産以降営みがないことが悩みでした。そんな最中10年前に付き合っていた男と再会し、関係を持つようになります。もたらさせる肉体的な充足が、精神的な充足をも満たしていきます。女という性を内包したまま母親という役割を生きることが、どれほど危ういか、孤独や寂しさ、性、選択、自分らしさをテーマとした作品です。
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03|登場人物
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❑村主家
村主塔子 とうこ
翠 みどり娘
真 しん 夫
麻子 姑
由里子 麻子の姉
矢沢茉希
ゆきりん
鞍田秋彦
岡本彩
小鷹
二ノ宮 研修担当
棚橋 ネイル
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04|語彙
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❑坊主憎けりゃ袈裟まで憎い⋯ある人を嫌いになると、その人に関係するすべてのものが嫌いになること
❑コケティッシュ⋯ 小悪魔的な色気や、可愛らしさの中に少し挑発的・誘惑的な魅力がある様子 -
Posted by ブクログ
映画見てからの原作でした!
島本さんの本は3冊目で、やはり大人の女性目線の恋愛を描くのがうまいなーと。
島本さんの描く男性って、本当魅力的なんですよね。めちゃくちゃリアルに想像できて惹かれてしまう。こういうのは女性作家さんならではだなと。
扱っているテーマやざっくりのストーリーラインは、割と定番なものなのに、人物の描き方が上手くてつい先が気になる。鞍田さんも小鷹さんも、夫の真も、なぜ惹かれるのか、何に惹かれるのか、惹かれないけどなぜ選ぶのかが手を取るようにわかる。うんうん、わかるわかると頷きながら読んだ。
恋愛不足の時には島本さんの小説を読みたい。夢物語ではなく、現実の延長の先にある理想の恋愛を摂取できる。 -
Posted by ブクログ
出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。文章というか、自分の考えとか心の動きをカッコつけずにそのまま捉えられる力?
2024/10に読んだのを電子の方で書いてたので転記