島本理生のレビュー一覧

  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    1人の人をここまで愛せるなんて羨ましい。恋愛でこんなに涙を流したり夜中に飛び出したり一日中歩き続けたり‥でもお互い愛し合っているとわかっているのに一緒にならないところがもどかしい。どちらかといえば小野くんと付き合っていた時の泉と自分が重なる部分があって切ない気持ちになった。柚子ちゃんの存在は最初から何かキーになるんだろうと思っていたけれど意外な展開で驚いた。葉山先生の奥さんのことも含めて恋愛だけでなく人間の生死も考えさせられた。結婚して落ち着いたら生活を送る今の私とはかけ離れた話で面白かったが少し冷めた目で見てしまった。

    0
    2025年11月20日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    ビターな恋愛小説でした。周囲の人物の心の機微がとても繊細に描かれていて、感無量という感想です。客観的に見ると歳の差があり、お互いに恋人や妻がいるにもかかわらず、不貞を働いているというあまり共感できそうにない状況でも、そこに至るまでの心の動きに感動しました。泉は最後、就職して結婚することになり、葉山先生を含めた友人とも疎遠になっていくのだが、それでもお互いが想い続けているという人生の美しさと儚さを感じました。

    0
    2025年11月18日
  • あなたの愛人の名前は

    Posted by ブクログ

    島本さんの作品を読ませていただくのはかなり久しぶり。
    恋愛のお話を読みたくて思いついたのが島本さんでした。
    ちょっと心が苦しくなる男女のお話。
    恋愛とか人を好きになるってすごくややこしいなぁって感じました。
    人を好きになるのはどうしようもないし、同時に色々な人を好きになるけど、順番とかないし、好きな理由も違うし、恋愛もあれば、恋愛じゃないけど好きになることもある。
    ひとつひとつの『好き』という気持ちには確かに違いがあるけど境界があるわけでもないし、濃淡もその時その時の気持ちによって変わってくる。
    不倫や浮気はダメやと思うけど...。
    そんな自分の気持ちを解説してくれてるようなお話が多かったです。
    ありがとうございました。



    0
    2025年11月07日
  • 2020年の恋人たち

    Posted by ブクログ

    島本さんのはすごく読みやすい。
    瀬名さんがもっと絡んでくるかと思っただけに、少し意外な展開だった。
    次々とやってくる男性に、ありえる?とは思いつつ
    なんだか切なくて、自分も同じ恋愛をしているような感覚になった。
    島本さんは描写がとても余韻があるというか、はっきり書かれていて想像しやすいのにどこか切なさが香ってくる不思議な作品だなと思う。

    0
    2025年11月02日
  • 星のように離れて雨のように散った

    Posted by ブクログ

    お互いに好き合っているのに、核の部分を見つめずに、避けるからこそすれ違いというものが生まれる。私もそういう経験をしたからこそ、心が痛くなった。亜紀君のような彼と付き合った経験があるから、重ね合わせて当時の心情を思い出し、涙してしまった…。

    0
    2025年11月01日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

    0
    2025年10月28日
  • Red

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     面白かったです。

     最後はどうなるのかと、少しハラハラしながら読みました。小さい子供がいるので、塔子の辛さが痛いほど分かりました。夫の言動は終始イライラさせられ、最後まで結局、根本的な改善は認められなかったので、きっぱり別れて欲しかったです。

     島本さん作品、面白いです。
    少しずつコンプリート目指していきます。

    0
    2025年10月21日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動した。現代の子供向けの性教育本を読むと、自慰は人前でオープンにするものではないがご褒美のようなもの、とあり、本来いやらしく汚らわしいものというより村田さんのような表現が正しいのではないかと思った。

    また、能町さんの文章は珍しく彼女が普段あまり公で書かれない自身のトランスジェンダーであることの葛藤が書かれており、普段の彼女の冷笑系の口調ではなく、本当に心の叫びという感じで涙が出た。さすが言語化能力に長けている方だけあって、「ノーマル」な人間への想いなど、初めてトランスジェンダーの心の片鱗のようなものを少し理解できたような気がした。

    それにしても、西加奈子さん始め、ほとんどの作家さんが若い頃に性被害を経験しているというのが恐ろしすぎる。言葉にするお仕事の方たちだからこのようにオープンにして下さったが、被害を言葉にできない人間がどれほどいるか(小さいものも含めたらもしかしたらほとんどの方かもしれない)と思い知らされた。 

    0
    2025年10月20日
  • Red

    Posted by ブクログ

    ❑❑━━━━━━━━━
    01|感想
    ━━━━━━━━━❐❐
    いや~~~濃密。とにかく息が詰まるほど濃かったです。文字で映像を浮かび上がらせる表現力と構成力の高さに脱帽です。全体を通して、主人公よりも夫や姑の感情描写に共感しました。夫〜私は分かるよ、経験と学習がないだけなんだよね。官能描写が刺激的すぎて読みが滞る部分ありましたが、読んで良かったと思います。

    性描写もそうですが、いたる箇所で巧さが際立っていました。

    仕事を始めたというのに、夫が体を求めて来たので、仕事で疲れてるからと拒むと、「男みたいなこと言うんだな」と呟いた夫に対しては、「心臓がまた少し水分を失って固くなった気がした」

    それを握って顔に近づけると、「幼い頃、近所の公園の木の皮を剥がしたら、透明な樹液が溢れて光っていたことを思い出す」と描写。

    それを深く飲み込んでみると、「蒸したばかりの小籠包に噛み付いた瞬間の柔らかな皮が割れて、圧倒的な熱と肉汁が染み出してきたような嬉しさが胸の中に溢れた」と表現。それの汚さと表現の美しさの落差におかしくなります。


    ❑❑━━━━━━━━━
    02|あらすじ
    ━━━━━━━━━❐❐
    理想的な夫、良識のある姑、可愛らしい2歳の娘と、順風満帆な日々を送る専業主婦の主人公ですが、出産以降営みがないことが悩みでした。そんな最中10年前に付き合っていた男と再会し、関係を持つようになります。もたらさせる肉体的な充足が、精神的な充足をも満たしていきます。女という性を内包したまま母親という役割を生きることが、どれほど危ういか、孤独や寂しさ、性、選択、自分らしさをテーマとした作品です。

    ❑❑━━━━━━━━━
    03|登場人物
    ━━━━━━━━━❐❐
    ❑村主家
    村主塔子 とうこ
    翠 みどり娘
    真 しん 夫
    麻子 姑
    由里子 麻子の姉

    矢沢茉希
    ゆきりん
    鞍田秋彦
    岡本彩
    小鷹
    二ノ宮 研修担当
    棚橋 ネイル


    ❑❑━━━━━━━━━
    04|語彙
    ━━━━━━━━━❐❐
    ❑坊主憎けりゃ袈裟まで憎い⋯ある人を嫌いになると、その人に関係するすべてのものが嫌いになること

    ❑コケティッシュ⋯ 小悪魔的な色気や、可愛らしさの中に少し挑発的・誘惑的な魅力がある様子

    0
    2025年10月13日
  • Red

    Posted by ブクログ

    映画見てからの原作でした!
    島本さんの本は3冊目で、やはり大人の女性目線の恋愛を描くのがうまいなーと。

    島本さんの描く男性って、本当魅力的なんですよね。めちゃくちゃリアルに想像できて惹かれてしまう。こういうのは女性作家さんならではだなと。

    扱っているテーマやざっくりのストーリーラインは、割と定番なものなのに、人物の描き方が上手くてつい先が気になる。鞍田さんも小鷹さんも、夫の真も、なぜ惹かれるのか、何に惹かれるのか、惹かれないけどなぜ選ぶのかが手を取るようにわかる。うんうん、わかるわかると頷きながら読んだ。

    恋愛不足の時には島本さんの小説を読みたい。夢物語ではなく、現実の延長の先にある理想の恋愛を摂取できる。

    0
    2025年10月07日
  • 生まれる森

    Posted by ブクログ

    あとがきと解説を読んで、未消化の部分がようやく言語化された。
    とても繊細で、複雑な感情の描写が多いけれど解説にもある通り「無垢」な作品なのだと思う。
    これを読んだ僕は女性心理という森にて迷子になってしまい、女心を理解しようなど身の程知らずと感じた。

    0
    2025年10月03日
  • 2020年の恋人たち

    Posted by ブクログ

    事故死した母のワインバーを継いだ主人公と彼女を取り巻く男性たちとの人間模様を描いた作品。初めての島本さん作品だったので、どんな話なのか分からないまま読み進めていたが、途中から作中に登場する芹さんのような気持ちで主人公の恋愛を俯瞰して見ていた。好みの作品ではないけど、主人公の背景や性格、それに惹かれる男性たちの描写が非常にリアルなので、技量の高い作家さんだと思う。他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年09月27日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

    0
    2025年09月16日
  • 夏の裁断

    Posted by ブクログ

    「一撃のお姫さま」を読んで、
    島本理生さんの作品を久しぶりに読みたくなり。
    夏というタイトルが気になって手に取りました。

    母親との関係、幼少期の経験、
    どれもこれも辛くて痛いのに、
    自分を痛めつけるものに近づいてしまう。

    読んでいて苦しくなりますが、
    島本さんの文章は淡々と落ち着いていて、
    読み心地が良くて。

    自分の感情や欲求に目を向けて、
    少しずつ輪郭が明らかになっていき、
    最後にようやく取り戻した感じがして、
    読後は良かったです。

    0
    2025年09月15日
  • 2020年の恋人たち

    Posted by ブクログ


    恋なんて、してもしなくてもいい。
    ただ一つ、「私」を手放さなければいいのだ。

    …それが難しいんだよな、と

    0
    2025年09月14日
  • クローバー

    Posted by ブクログ

    大学生時代に島本理生さんの作品を色々と読みましたが、こちらは他の作品に比べて題材が重い物ではなく、爽やかだなと思いながら読みました。
    他の作品も一貫した瑞々しさがありますが、こちらはそこに加えて明るさもあったように思います。

    0
    2025年09月06日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

    0
    2025年08月27日
  • クローバー

    Posted by ブクログ

    魅力的な登場人物ばかりで、最後まで楽しんで読みました。島本理生さんの比喩表現も好きでした。

    「沈黙をお菓子の生地のように薄く伸ばして広げる作業」

    0
    2025年08月23日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。文章というか、自分の考えとか心の動きをカッコつけずにそのまま捉えられる力?

    2024/10に読んだのを電子の方で書いてたので転記

    0
    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

    0
    2025年08月19日