顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。恋や遊びからは距離を置いて生きていたが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙になってから、状況は一変。本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太と出会ったアイコは彼に恋をする。だが女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず、暴走したり、妄想したり…。一途な彼女の初恋の行方は!?
Posted by ブクログ 2023年02月07日
島本理生さんの作品を久々に読んだ。
顔に大きなあざを持つアイコ。
このあざを通してしか人と関わってこなかったから、人をある意味諦めている。
そんなアイコが、自分のことを写した雑誌、そしてインタビューでの出会いを通して恋を知り、今のままでいる自分を認められるようになって行く。
何回りも大きく成長したア...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月03日
自分の中のコンプレックスであったり、他人といる時に劣等感を覚える感覚を、読んでいて思い出しました。
この本を読むことで、みないようにして過ごしていた自分の中の嫌いな部分・醜い部分と、必然的に向き合わされた感じ。
僕はまだ主人公のように、自分の嫌いな部分を肯定できないです。
いつか自分のそんな部分が、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月20日
とても素敵な作品に出会えました。
恋愛小説でもあり一人の女性の成長物語でもある。恋愛小説だけど、恋愛にとどまらない深さを感じました。
人の「強さ」「弱さ」について、自分が発する言葉や生き方についても考えさせられる。
アイコの恋にドキドキして、一緒に一喜一憂した。アイコの真っ直ぐな思いが眩しい。そし...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月28日
大学院生のアイコの顔にはアザがある。ある日雑誌の表紙になった事で、アイコの話しが映画化されることになり監督の飛坂逢太と出会い恋をする。おそらく初恋だったのだろうな。アザに対する考え方とかもこの恋を通して成長したように感じた。こういう終わり方なのね〜と思ったが、なんだか前向きな終わり方だったように感じ...続きを読む