島本理生のレビュー一覧

  • よだかの片想い

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    大学院生のアイコの顔にはアザがある。ある日雑誌の表紙になった事で、アイコの話しが映画化されることになり監督の飛坂逢太と出会い恋をする。おそらく初恋だったのだろうな。アザに対する考え方とかもこの恋を通して成長したように感じた。こういう終わり方なのね〜と思ったが、なんだか前向きな終わり方だったように感じた。

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    2023年05月28日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ好き。最初はいまいちのれないな〜と思ってたけどだんだん「良いかも」と思い始め最後には「良い……」となるスルメイカのような小説だった。
    正直この作品が世間で大ヒットといかなかったのは納得だけど私はめちゃくちゃ好き。解説にあったように「恋」を描いているので若干文学の香りが強いような気がするしキャラクターの濃さみたいなものとか二人の過去についてとかはあまりないので、まあ一般ウケはしなかったんだろうなと。そこまで劇的な出来事もないしね。
    けど私はめちゃくちゃ好き。切なくて切なくて、島本理生さんの本を読むのはこれで五冊目だけどこの本はかなり切ない。
    ままならねえ二人の切ない恋といえばナラター

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    2023年04月12日
  • 真綿荘の住人たち

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    青少年のための手引き
     北海道から東京に大学進学のために上京した大和君。
    清潔な視線
     椿さんと八重子ちゃんは恋人。
    シスター
     鯨ちゃんは大和君に恋する。荒野先輩は鯨ちゃんに恋する。
    海へむかう魚たち
     大和くんは大学の先輩絵麻さんと駆け落ちする。
    押し入れの傍観者
     晴雨(せう)さんと大家の綿貫さんの嵐の始まり。
    真綿荘の恋人
     綿貫さん目線の晴雨さんへの想い。

    真綿荘の住人は、大和君、椿さん、鯨ちゃんに
    晴雨さんと大家の綿貫さん。
    それぞれの人物が主人公となり、話に出てくる。
    大和君の存在が独特で、最初は何でも言っちゃう
    天真爛漫タイプに思えてたんだけど、
    だんだん真綿荘で生活していっ

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    2023年02月13日
  • シルエット

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    島本理生さんの作品。
    本当に大好きな人。でもその人は女性に触ることに嫌悪感があり、徐々にすれ違うようになる。
    のちに出会った彼の愛情に包まれて幸せなのに、昔の彼のことが心のどこかでは引っ掛かってる。
    お互いに今更近づけない感じ、想いの描き方、最後の彼の様子を聞いた時の感情の動きが、嘘っぽくなくてスッと入ってきた。

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    2023年02月08日
  • 夏の裁断

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    ネタバレ

    柴田は本当に腹が立つ男で、厳しい制裁を受けてればいいなと思う

    でもその他の男性と千紘の関係についてもモヤモヤする
    過去のトラウマを乗り越えるために無意識にしてる行動かもしれないけど柴田と似たり寄ったりじゃないかと感じる所もあった

    書き下ろし三篇があって良かった

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    2023年01月22日
  • 真綿荘の住人たち

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    島本理生さんの作品大好きなのになぜか10年間積んでいてやっと読むことができました。読み始めたら面白かった〜。ほっこり系かな?と思いきやそれぞれが抱えている恋愛はどれもままならなくて辛くなるものばかり。鯨ちゃんと荒野先輩の『シスター』がとってもよかった。連作短編の作り方はやっぱり大好きで、この章では脇役だった人が次は主人公になってたりとかどんな気持ちを抱えているかとかが綿密に描かれていて、良いなあと思いました。島本さんの文章やはり大好き。

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    2023年01月22日
  • こどものころにみた夢

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    怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。

    石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。

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    2023年01月13日
  • 夏の裁断

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    出てくるのが一見まともに見えて近づくとキケンなクズ男ばっかり。
    ちょっとスリルのある柴田さんはドキドキした…

    主人公は、男にぐずぐず寄りかかって生きてる悲劇のヒロイン。

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    2023年01月10日
  • 波打ち際の蛍

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    理解されない寂しさに浸って、そのくせ自分の言葉を伝えられないし伝えようとしない。そんな自分を自覚した。

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    2023年01月09日
  • 夜はおしまい

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    ネタバレ

    傷つけ、傷つけられ、縋り、縋られ。

    どの作品の主人公も痛ましくもがいているけれど、それでいて神様はそんな彼女たちを救ってくれるわけでもない。読んでいて苦しい。夜がおしまいになった朝、目の前に広がる景色はどんなものだろう。

    神様と対峙するというのはこれほど苦しいものなのかな。

    「夜のまっただなか」
    神様とは何者なのか。

    「サテライトの女たち」
    神の側に立って子を裁く親から逃れるには。

    「雪ト逃ゲル」
    主人公の「私」自身が自分自身を捉えられいないので読み解くのがかなり難しく感じました。

    「静寂」
    この一冊の最後にこの話があるから救われた。なかったらもうどうしようっていう読後感だったかも

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    2022年12月14日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    いやぁ。下巻も重い。
    彌生くんに対して身勝手すぎる。
    彼に「神様」を求めるのは酷だよなぁ。
    後半は黒江がどんどん歪になっていって、仕方ないよねそれだけしんどい思いしたものね、と思う気持ちとそれはないよーという反する気持ちで、読んでいて忙しい。
    救いは羽場先輩が幸せになっていたこと。

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    2022年12月01日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    おー、思春期がとんでもないことになってるぞ。
    でも引き込まれて夢中に読んでしまった。
    彌生くんもいいけど、羽場先輩がカッコいい。
    黒江のしてることって、百合ちゃんと一緒なのになぁ、媚がわかりやすいかどうかの差というか。
    なんだかザラザラする。

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    2022年12月01日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    下巻も重かった。。
    黒江の不安定さに途中ちょっと疲れてきちゃったんだけど、、ずっと疑問だった上巻の写真とか、真相が分かりモヤモヤは少しだけ解消された。
    でも、なんていうか、ずっと暗い中をさまよっているようなお話でした。
    彌生くんや仁さんもいいんだけど、私はだんぜん羽場先輩でした!笑

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    2022年09月30日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    気が付いたら上巻読み終わってた。
    貪るように読んでた。
    島本作品っていつもそうなる。
    ピュアなんだけどザラザラヒリヒリって感じ。
    黒江は下巻でどうなる?気になる。

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    2022年09月28日
  • 夏の裁断

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    時系列が行ったり来たりするので、読みにくかった。
    柴田のような男は最悪だなと思い、主人公も誰とでもよく寝るなと思いつつ…。自分の中の空洞を埋めるにしても。
    最後に向かうに連れて、一筋の光が見えた気がした。
    本の裁断をすることで、彼女自身もどこか浄化したのだろうなと思う。

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    2022年08月31日
  • 夏の裁断

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    柴田みたいな男に振り回されたり、質より量になったり、名前のない関係性とか、覚えがありすぎて何とも言えない気持ちになりながら最後まで読んだ。
    そして、胸に刺さってた小さな棘が抜けたような感じがした、そんな一冊でした。

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    2022年07月29日
  • イノセント

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    最初から最後まで胸がザワザワしっぱなしなお話でした。
    比紗也にも真田にも共感できなかったけど、歓は救われて欲しいと思いながら読んでた。
    ラストは歓の願ったとおり?になったのかもしれないけど、なんか、モヤモヤする。。
    読後感はよろしくないです。。
    めっちゃザワザワ本だったけどイッキに読まされてしまったので、星3.5くらいなんだけど3ではなく4にしといた。

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    2022年06月29日
  • 生まれる森

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    あなたは今までに、それまで見えていた景色が変わったというような出会いを経験したことはあるでしょうか?

    人として生きる限り、新しい人との出会いは必然です。それが意図したものであるかそうでないかは問わず、私たちはその先を生きるために新しい人との出会いを繰り返していきます。ある人との出会いが自分の人生を変えた、そんな思いを抱いている人もいるでしょう。人とは他人にそんな強い影響を与える存在であり、また一方でそんな強い影響を受ける存在でもあるのだと思います。

    では、そんな出会いによって影響を受ける立場に年齢はどのように左右されるのでしょうか?2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられました。世

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    2022年06月22日