島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
序盤から、もうこれは人前で文字だから
読めるけど、映像化されたら
絶対に見れないものだと思わされた。
なんてそんな繊細に情緒までもが、言葉
として文字として出てくるのだろう。
すごくリアルに想像が出来てしまいすぎて、
赤面になりかけることが多々あった。
夫からの手紙には、なんか流石に
人としての可愛らしさも感じてしまった。
でも私は、きっと、
小鷹さんに本能的に惹かれてしまう気がした。
そう思わされる小説にも驚きを隠せない。
不倫ってダメなのにね、、
世の中、私の友達もしてる人は居て。
難しいけどそこに、自分の存在価値を
見出してる人もいて。
誰も傷つかないとかは、生きていく上で
無理なんだろうな。
と再認識した小説でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレー本当は自信がないのかな?だから結婚なんて思い切ったことを言って、相手の反応を伺うのって、自信がないときの男がやりがちなやつだよ。
ーとはいえ、原さんに好かれないと持てない自信なんて、あってないようなものだから、それはやっぱり彼自身の問題なんじゃないかな?他人と自分の問題を混同して責任とか感じないほうがいいよ。
そう、本当そう!亜紀くんは、すごく昔の自分みたいと思ってた。内向的で、好かれてるかいつも不安で、真髄には触れないで、そのくせ色々察してて。
ー原さんは、原さんに、冷たい。時々、びっくりするほど、冷淡。ーそうかもしれない。自分が嫌いだから。でも恋愛なら、好きだって保証してくれる人がいるから。少し世界が違って見えて、それって良いことだと思ってた。ー嫌いな自分にフタして、好きな相手の言葉や価値観だけで自分の中をいっぱいにしたら、そのときは甘い気持ちでいられるかもしれないけど、相手のほうは逆にどんどん原さんが見えなくなるよ。原さん自身だって。
ーそういう危うい女の子たちが本当に救われたら男の子たちはどうするのかなって。それはまるで彼らが、救われたら困る、と言っているようにも感じられた。
自立ってひとりぼっちになることじゃない。ひとりぼっちでも大丈夫になることじゃない。
ー私は亜紀くんが好きだった。私と混ざる前の、ただそこに単体として存在していた彼のことが好きだったのだ。
言葉がこんなにもギュンギュン沁みた。空っぽになった2人。自己表現が下手な子と、内向的で自信のない子との2人が空っぽなまま付き合って。周りにいる健全な人たちに支えられながら、自分の弱さと向き合う物語。私にもこんな時があった。私を愛してる?ってなに?という疑問は、悲鳴に聞こえる。私は私を愛していないのに。という言外の叫びが聞こえる。
コロナ禍の男女を島本さんが描くとこうなる、それはすごく繊細だった。