島本理生のレビュー一覧

  • ファーストラヴ

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    アナウンサー志望の女の子が父親を刺殺した事件で
    、事件の本の執筆を依頼された臨床心理士が、なぜ事件が起こったのかを紐解いていくストーリーです。加害者を取り巻く家族、男性たちの歪な感じが何とも言えません。
    ストーリー最後には主人公にも救いがあった点がよかったです。

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    2025年12月08日
  • あられもない祈り

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    なるほど低評価になっても仕方ない、万人受けするタイプの作品ではない。わたしには合ってた。おもしろかった。話の流れとしてはありがちかもしれないけど、ひとつひとつの紡がれる言葉が美しかった。

    主人公の視点で繰り広げられる、「わたし」と「あなた」の苦しい恋愛。
    西加奈子さんの解説を読んでとてもしっくり来たけど、主役であるはずの「わたし」と「あなた」の輪郭は常にぼやけていて、その他の登場人物のほうが線が濃い。でも、それこそが恋というものなんだろうなと思う。相手のことを考えて考えて、相手の存在があって初めて自分があるような、そういうものが本気の恋なのかもしれない。
    だからこそ、恋が終わりを告げると途端

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    2025年12月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    静謐な空気を感じる短編集だった。
    「あなたは知らない」という話が特に好き。主人公の瞳さんは唯一感情移入できた人物だった。
    「それでも浅野さんと抱き合ったら重さを胸のうちにおぼえてしまった。情が生まれてしまうやつだ、ととっさに察した。そう思った時点ですでに生まれていたことには気付かぬふりをして。」という一節が印象深い。重さを感じてしまった時にはもう知らなかった頃には戻れない。初めからどん詰まり、いつか突然終わる日が来る相手。関係性としての名前は与えられない、一見して不安定なつながりにある彼は、自分の求めているものを感じる与えてくれる、安心できる存在。その背にもたれてはいけないけれど、寄りかかり寄

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    2025年12月02日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • ファーストラヴ

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    父親殺害事件の加害者として映っていた環菜が、「なぜその行動に至ったのか」を探っていく中で、生い立ちや家庭環境が徐々に明らかになっていく。その過程で事件の印象も環菜自身の印象も大きく変わっていき、真相が少しずつ整理されていくのがとても興味深かった。
    環菜の事件に向き合う由紀と迦葉の物語も切なく、二人の過去や心の傷が静かに浮かび上がる描写が良かった。全体として大げさなミステリーではなく、どこか現実にありそうな家庭や人物像が丁寧に描かれていて、リアルで読み応えのある作品だった。事件そのものはやるせないが、人物の心情描写が繊細で、引き込まれる一冊。

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    2025年11月30日
  • はじめての

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    小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった

    アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
    そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。

    森絵都の過去3回同

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    2025年11月30日
  • ファーストラヴ

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    女性が受ける性被害が及ぼす影響、心理的に支配する何とも言えない恐怖。それがいつまでも続いてしまうこと。呪縛から放たれるためには信頼できる人の存在や自分の事を大切にする事が大事のような。

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    2025年11月30日
  • 一撃のお姫さま

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    様々な女性が主人公の短編集
    職場の同僚と不倫する女性
    10歳以上年下男性に振り回される女性たち
    同居する義母にトラウマを癒される女性
    ホストクラブの体験を仕事に活かす女性
    島本理生は一見軽いタッチの描写だが、真実を鋭く抉ってくる
    お気に入りの作家として外せない

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    2025年11月28日
  • 天使は見えないから、描かない

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    禁断の恋と呼ぶにはあまりに浅はかに感じる関係について
    いけないとわかっていても抑えようのない気持ちと人間はどう向き合えば良いのか
    彼女には相談できる人が数人でもいてよかった

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    2025年11月25日
  • 一撃のお姫さま

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    島本理生さんの作品は初めて読みました。

    女子らしいは破茶滅茶な恋のお話なのかと思っていたら、もっと日々の感情とかというか小さな意見を煮詰めた作品だと感じました。恋愛小説とまとめていいのかと考えさせられる。

    家出の庭が1番好きでした。

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    2025年11月24日
  • 一撃のお姫さま

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    ネタバレ

    読みやすく、全部おもしろかった
    作者を意識せず読んでたから
    読んだ後、金原ひとみではなく
    島本理生だったことに驚いてしまった

    おもしろかったのに、感想が浮かばない
    どの話も主役の女性の心の芯が
    ちょっと冷静で、そこに共感できた

    ホストの話は、睡がホストに
    はまるんじゃないか?とヒヤヒヤしたが
    はまらず良かった

    全体的に、
    「自分を客観視できたら、道は
    踏み外さないな…」
    と思ってしまった

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    2025年11月22日
  • ナラタージュ

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    1人の人をここまで愛せるなんて羨ましい。恋愛でこんなに涙を流したり夜中に飛び出したり一日中歩き続けたり‥でもお互い愛し合っているとわかっているのに一緒にならないところがもどかしい。どちらかといえば小野くんと付き合っていた時の泉と自分が重なる部分があって切ない気持ちになった。柚子ちゃんの存在は最初から何かキーになるんだろうと思っていたけれど意外な展開で驚いた。葉山先生の奥さんのことも含めて恋愛だけでなく人間の生死も考えさせられた。結婚して落ち着いたら生活を送る今の私とはかけ離れた話で面白かったが少し冷めた目で見てしまった。

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    2025年11月20日
  • ナラタージュ

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    ビターな恋愛小説でした。周囲の人物の心の機微がとても繊細に描かれていて、感無量という感想です。客観的に見ると歳の差があり、お互いに恋人や妻がいるにもかかわらず、不貞を働いているというあまり共感できそうにない状況でも、そこに至るまでの心の動きに感動しました。泉は最後、就職して結婚することになり、葉山先生を含めた友人とも疎遠になっていくのだが、それでもお互いが想い続けているという人生の美しさと儚さを感じました。

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    2025年11月18日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    重くて、深い物語。
    環奈の周囲の人に取材をしながら環奈の過去を掘り下げていくとともに、由紀と迦葉の過去についても明らかになっていったので読み飽きることなく読めた。
    由紀と迦葉の過去もつらいものだった。
    何が真実なのかわからないモヤモヤ感が常にあって、読み終わった後の達成感がすごかった。

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    2025年11月14日
  • 一撃のお姫さま

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    ネタバレ

    島本理生さんの本はいつか読みたいと思っていて、やっと手に取りました。

    最初の2つ、「停止する春」「最悪よりは平凡」は、主人公はすぐ男性と体の関係もつな、という感じで、共感できないなーと思いながら読みました。

    『生きたいと思うことと、死にたいと思うことに、じつははっきりとした線引きなんてないのかもしれない、と思った。』
    と言う言葉にはハッとさせられました。

    3つめの「God breath you」は、主人公と宗教2世の男の子の話。前の2つの話より、好きでした。
    その主題より、主人公の指導するゼミの学生が進路相談をした時に、「どんな結論であれ、たしかに自分で決断したと言う手応えを持ってほしい

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    2025年11月13日
  • 天使は見えないから、描かない

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    叔父との恋愛、世間一般的に認められるものではないし、私も実際に起きたら嫌悪感を抱くであろうけど「気持ち悪いことが、なんで、駄目なの?」「あなたの、気持ち悪い、が、私にとっては幸福だから」この一連の永遠子の言葉がすごく印象的だった。私は銀のフォークでもそうだったけど、島本さんの心理描写が本当に好きです。

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    2025年11月10日
  • あなたの愛人の名前は

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    島本さんの作品を読ませていただくのはかなり久しぶり。
    恋愛のお話を読みたくて思いついたのが島本さんでした。
    ちょっと心が苦しくなる男女のお話。
    恋愛とか人を好きになるってすごくややこしいなぁって感じました。
    人を好きになるのはどうしようもないし、同時に色々な人を好きになるけど、順番とかないし、好きな理由も違うし、恋愛もあれば、恋愛じゃないけど好きになることもある。
    ひとつひとつの『好き』という気持ちには確かに違いがあるけど境界があるわけでもないし、濃淡もその時その時の気持ちによって変わってくる。
    不倫や浮気はダメやと思うけど...。
    そんな自分の気持ちを解説してくれてるようなお話が多かったです

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    2025年11月07日
  • 天使は見えないから、描かない

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    久しぶりの島本理生さん。
    18歳年上の叔父の遼一と姪の永遠子の葛藤がとても丁寧に描かれていて。
    最初は戸惑いがあって、理解が到底及ばない範疇だったけれど、ページを繰る手が止められなかったのも事実。夫との関係や親友の萌さんとのやりとりから新しい人間関係まで深くえぐっていく様にひきこまれるようにして読んだ。根底にある遼一さんの覚悟も、弁護士の仕事を通して強い女性である永遠子の弱さも親との関係も読み進めるうちにどんどんのめり込んでいったように思う。
    ハッピーエンドという章題は個人的にはいただけなかったなぁ。ふたりの行方を最後までドキドキしながら見守りたかった。

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    2025年11月03日
  • 2020年の恋人たち

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    島本さんのはすごく読みやすい。
    瀬名さんがもっと絡んでくるかと思っただけに、少し意外な展開だった。
    次々とやってくる男性に、ありえる?とは思いつつ
    なんだか切なくて、自分も同じ恋愛をしているような感覚になった。
    島本さんは描写がとても余韻があるというか、はっきり書かれていて想像しやすいのにどこか切なさが香ってくる不思議な作品だなと思う。

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    2025年11月02日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    お互いに好き合っているのに、核の部分を見つめずに、避けるからこそすれ違いというものが生まれる。私もそういう経験をしたからこそ、心が痛くなった。亜紀君のような彼と付き合った経験があるから、重ね合わせて当時の心情を思い出し、涙してしまった…。

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    2025年11月01日