島本理生のレビュー一覧
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満足感の高い素敵なアンソロジーでした。
*島本理生さん
良いなぁ。最初は朧げな印象の主人公が、いつの間にかしっかり地に足をつけて、「凛」とした雰囲気をまとうように。
『楽園には住めなくても、楽園のようなものはいつか見つけられるはずだ。私の中に』
の言葉が心に残りました。
*織守きょうやさん
あらあら、どうしましょ。こういうの好きなんです。織守さんは短編集しか読んだことがないので、長編も読んでみたい。
*友井羊さん
両親を亡くし、島に住む叔父さんの元へ引き取られた中学生の蒼。そこでの日々は穏やかで人の温もりがあって、シーンのひとつひとつが心地よくて味わい深い。こういう作品好きです!
*畑 -
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創と紗文の二人暮らしの軌跡。傷を負ったふたりが、少しずつ心を開いて、言葉足らずな部分や配慮に欠けた部分のあること、そして急にいなくなること、そんな軌跡が描かれていた。島本理生さんの美しい描写と、読者の想像に任せる部分相まって作品が素敵に描かれている。宗教信者2世、加害者の家族として、どんな心情になるのかが、色濃く描かれ、少しハッとさせられる本だった。
p.71 うん。そうしたら、隣にいた年上の女の人がリュックから充電バッテリーを出したの。予備も含めて二つ持ってるからって貸してくれて。そのときに思った。荷物の多さって、どれだけ自分以外の人のことまで考えられるかっていう表れなんだよね。私はそ -
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前から表紙が気になっていた本。
こんな内容だとは思ってなかった。
読みやすい文体で
主人公の由紀の過去にも秘密があって
その秘密が明かされていくところから
一気に惹き込まれて読み切った。
環菜の家庭環境や周りの男性が酷くて辛い。
性被害を扱う話はやっぱりきついし
苦手だけど、目を逸らしてはいけないと感じる。
環菜の母親も傷ついてきた過去を
見ないようにして、自分を守ってきて
誰からも助けられなかったのかなと複雑な気持ちに、、
だけど、、それにしても、、どうにか娘のこと
守ってあげて欲しかった。
私自身も考えてしまうところがあって
過去、今でもかもしれないけれど
嫌だと思っているのに
怖くて笑 -
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ネタバレおやつをテーマにした短編集。
6名の作家さんが1つずつお話を書いてくれていて、こういうのをアンソロジーというらしい。
タイトルに「やるせない」とついてるだけあって、どのお話にも切なさが漂うけれど、甘いおやつがそれを癒してくれたり、前を向くきっかけになったりして、読後は優しい感動に包まれる。
「楽園の代わりのカッサータ」は、映画みたいなおしゃれな雰囲気。
不倫はダメだけど、誰かや何かにすがったり、現状を変えてほしいっていう思いには共感した。
しかしこの相手の政治家はひどい男だ。
ピュアなんだけど、結局自分のことしか考えてないんだよね…。
「ファースト・アンド・オンリー」はキュンすぎてまるで -
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ネタバレ島本さんらしい、恋愛の苦さがわかる作品。読みやすくてどんどん惹き込まれていった。
作品自体はおもしろいけど、個人的には葵のことあんまり好きになれないなぁ。
来るものは拒まず、去る者は追わずって感じかと思いきや、母親の愛情を真に受けていないのもあってか、回避型の恋愛をするタイプなのかな。
モテるのはいいけど、30代ってこんなに会う人会う人と恋愛しないでしょ。あまりにも恋愛体質というか、寂しいのかな。「自称」サバサバ女って感じがする。友だちだったら会うたびに違う男の話してくれておもしろいかもしれない。
葵の恋愛観はともかく、出てくる男性陣はみんな危うい魅力があるというか。島本さんはこの辺の書き方 -
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島本理生の本はこれでまだ2冊目だけど
複雑な心理描写に長けているのは勿論のこと
登場人物の1つ1つの仕草や表情
その場の温度や空気感までもが
意識せずとも想像出来るほど
繊細に描くことにも長けているのだなぁっと感じた。
映画を観たのはもう随分と前のことだけど
序盤からすっ飛ばすような激しいラブストーリーだと
記憶が勝手に塗り替えられていた。
原作は後半まで良い意味で淡々と静かに進んでいき
後半で一気に熱烈さを帯びて
前半よりも深さを増し再び静かに終わっていく
そんな印象だった。
葉山先生と小野くん、対照的な2人だけどどこか共通する部分を感じた。
もしも私が泉の立場だったら...
私もきっと葉山