島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
逃げ場のない監獄のような家族の中で生きてきた二人の女性を追いながら、罪と秘密の重さについて考えさせられる一冊でした。文庫の帯写真に惹かれて読み始めましたが、父親殺害の容疑で逮捕された環菜の過去を追う物語と並行して、臨床心理士・由紀自身も大きな秘密を抱えていることが早い段階で示されます。読み進めるほど、どちらの「隠されたもの」がより重いのか思いを巡らせました。
もし環菜が、先日読んだ『空にピース』のひかり先生のような人に出会えていたら…と想像してしまう場面もありました。そしてもう一人の主人公・由紀は、人生を踏み外しそうなときに我聞・迦葉の兄弟に巡り合えたことで、秘密を抱えながらも再生へ向かう道を歩めたのだと思うと、人との出会いがどれほど人生を左右するのか深く感じました。
重い題材ながら読みやすく、満足感がありました。最後まで「○○のため」と言いながら行われる行為の残酷さが心に残ります。 -
Posted by ブクログ
序盤から、もうこれは人前で文字だから
読めるけど、映像化されたら
絶対に見れないものだと思わされた。
なんてそんな繊細に情緒までもが、言葉
として文字として出てくるのだろう。
すごくリアルに想像が出来てしまいすぎて、
赤面になりかけることが多々あった。
夫からの手紙には、なんか流石に
人としての可愛らしさも感じてしまった。
でも私は、きっと、
小鷹さんに本能的に惹かれてしまう気がした。
そう思わされる小説にも驚きを隠せない。
不倫ってダメなのにね、、
世の中、私の友達もしてる人は居て。
難しいけどそこに、自分の存在価値を
見出してる人もいて。
誰も傷つかないとかは、生きていく上で
無理なんだろうな。
と再認識した小説でした。