島本理生のレビュー一覧

  • ナラタージュ

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    終始切なくて、人間味溢れる物語だった。葉山先生を思って、帰ってきたところをもどったり、思ったりするところがほんとに共感。最後はとてもとても好きなラストでした。

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    2026年10月24日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    理解しなくていいから、放っておいて。
    そう思うことで自分の心を守りたい気持ちに共感した。
    一方で、それは同時に自分のことを大切に思う誰かを
    突き放すことでもあるのだと気づいた。

    最良のハッピーエンドだと思う。

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    2026年10月26日
  • ファーストラヴ

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    伏線回収のカタルシス。

    この物語では多くの手紙のやり取りが綴られる。
    手紙だからこそ伝えられるものっていうのもあるよな、とよく文通していた遠い昔を思い出す。

    【記憶に残ったセリフ】
    見えないものに蓋をしたまま表面的には前を向いたようにふるまったって、背中に張り付いたものは支配し続ける。文庫本P.260

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    2026年10月19日
  • ファーストラヴ

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    逃げ場のない監獄のような家族の中で生きてきた二人の女性を追いながら、罪と秘密の重さについて考えさせられる一冊でした。文庫の帯写真に惹かれて読み始めましたが、父親殺害の容疑で逮捕された環菜の過去を追う物語と並行して、臨床心理士・由紀自身も大きな秘密を抱えていることが早い段階で示されます。読み進めるほど、どちらの「隠されたもの」がより重いのか思いを巡らせました。

    もし環菜が、先日読んだ『空にピース』のひかり先生のような人に出会えていたら…と想像してしまう場面もありました。そしてもう一人の主人公・由紀は、人生を踏み外しそうなときに我聞・迦葉の兄弟に巡り合えたことで、秘密を抱えながらも再生へ向かう道を歩めたのだと思うと、人との出会いがどれほど人生を左右するのか深く感じました。

    重い題材ながら読みやすく、満足感がありました。最後まで「○○のため」と言いながら行われる行為の残酷さが心に残ります。

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    2026年10月13日
  • ノスタルジア

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    ネタバレ

    辛い体験を乗り越えられず停滞した日々を送っている時に、若い清潔で素直な異性がやってきて癒してくれる。そんな都合のいいことがあるもんかと思わないでもない。亡くなった思いびとの足跡を辿る旅だというのについてきてくれるこの男性は、何を感じているのか分かるようでわからない。
    悲しみからの回復の過程で超常現象のようなことが起こる展開も、唐突で気味が悪いようにも思う。

    でも結局はこれくらい辛かったら、甘やかされて回復するくらいはいいんじゃないかと思った。だから星4つ。疲れてんのかな、私も。

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    2026年10月10日
  • ノスタルジア

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    本を教えてくれる人がいない分、自分の意のままに選んで出会う景色は常に新鮮な展開に彩られていて、飽きることはなかった。小説を読み続けている自分を代弁していると思う。年上女性と結婚したわたしにとって共感する部分や新たな発見、気付かされる部分もあり勉強になりました。

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    2026年10月09日
  • はじめての

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    読書の苦手な高校生にすすめよう。まずは辻村深月のユーレイを読んでねって。青いフィルターを通したアニメーション映画みたいな短編だった。

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    2026年10月09日
  • Red

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    序盤から、もうこれは人前で文字だから
    読めるけど、映像化されたら
    絶対に見れないものだと思わされた。

    なんてそんな繊細に情緒までもが、言葉
    として文字として出てくるのだろう。
    すごくリアルに想像が出来てしまいすぎて、
    赤面になりかけることが多々あった。

    夫からの手紙には、なんか流石に
    人としての可愛らしさも感じてしまった。
    でも私は、きっと、
    小鷹さんに本能的に惹かれてしまう気がした。
    そう思わされる小説にも驚きを隠せない。

    不倫ってダメなのにね、、
    世の中、私の友達もしてる人は居て。
    難しいけどそこに、自分の存在価値を
    見出してる人もいて。

    誰も傷つかないとかは、生きていく上で
    無理なんだろうな。
    と再認識した小説でした。

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    2026年10月08日
  • 2020年の恋人たち

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    恋愛で感じた絶望と、そこにあったあたたかさを思い起こさせてくれました。
    30歳を過ぎてから、どうしたって今すぐには手に入らないものさえ、周りと比べてしまい、落ち込む日が増えました。
    そんな私に、「そんなあなたでも大丈夫だよ」とそっと励ましてくれるような内容でした。
    疲れたなんて言わないで、運や出会いを素直に受け止めてみようかなと思えました。

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    2026年10月02日
  • ファーストラヴ

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    悲しくて辛い話だった。心の傷はずっとその人の中に残ってしまって、色んな形になって現れてしまうのだなとリアルに伝わってきた。

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    2026年10月01日
  • ノスタルジア

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    他人が持つ自分にない価値観……なんて表したら陳腐だけど、他者にびっくりするくらい傷つけられたり、びっくりするほど癒やされたりする。そういう人間や人生の営みが克明に、じっくりと書いてあって、作家の本気ぶりを感じた。
    昔の恋愛小説も好きだけど、これはこれで、今だからこそ書ける作品なのだろうなと感じた。

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    2026年09月29日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    法廷で信じられるのは自分の言葉のみ。

    起承転結が激しくなく、進行スピードも緩やか。だけど、妙に続きが気になる。

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    2026年09月21日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    どのお話も読んでいて心温まりました。
    特に好きなのは「ファースト・アンド・オンリー」と「春とマーマレード」、「ドーナツ息子」です。
    それぞれのお話に出てくる食べ物がどれも美味しそうで、食べたくなります。表紙のスコーンも美味しそうです。お茶のお供に読むのにぴったりです。

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    2026年09月21日
  • 天使は見えないから、描かない

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    久しぶりに恋愛について考えた。
    人を好きになる時に家族と上手く
    関係を築けなかった人は、
    恋愛で補おうとするのかもしれない。

    【私の僚一さんに対する愛情と執着は、
    半ば両親に対する失望と比例している】
    このフレーズが妙に心に残っていて、
    すごく分かる気がする。

    友人との関係についても
    微妙なすれ違い、流れる空気感の表現が
    伝わってきてヒリっとした。

    面白い作品だった。

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    2026年09月14日
  • ナラタージュ

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     青春の恋愛小説。大学生になった主人公の女性が、高校時代に恋心を寄せた年上の男性にへの想いを思い出す物語。純粋な恋の物語はより若い世代のほうが共感しながら読めるのかもしれないが、中高年となった私が読んでも、主人公の気持ちに寄り添いながら読むことが出来た。難解な小説でもなくて読みやすく楽しかった。

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    2026年09月08日
  • ノスタルジア

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    ネタバレ

    島本さんは大好きな作家さんの1人です。

    お互いに家族にまつわるトラウマを抱えた、40歳の独身女性作家と青年の物語。
    読み始めは創が主人公を好きになるところに感情移入ができなかったけれど、青野さんからの手紙にあった
    与えられていないのに与えられる人
    というところが繋がってくるのかな??

    人それぞれ異なる心の弱さを書かせたら右に出るものなし!だと感じます。

    あと状況は全く違えど共感を呼ぶ描写力にも毎度驚かされます。

    呪いは祝いには勝てない、という言葉が印象的でした!

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    2026年09月08日
  • はじめての

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    どの話もとても良かったが、自分がティーンのときに読んでいたらより良かっただろうなと思った。
    その点、宮部みゆきの色違いのトランプは視点がお父さんだったので楽しめた。お母さんはどっちの夏穂に戻ってきてほしかったんだろうか。

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    2026年09月06日
  • 一撃のお姫さま

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    私はやっぱり島本理生さんの本が好きだなぁと思った。

    他の島本さんの本と比べると、どの話も少しだけ希望があって、どうしようもないやるせなさみたいなのを描くだけじゃなく、ちょっとだけその先の光も届けてくれている気がした。

    「最悪よりは平凡」「God breath you」の2編が特に好きです。
    どちらもこの先の未来は描かれていないけれど、
    大人の恋愛も、うまくいく未来があるといいな。

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    2026年09月06日
  • あなたの愛人の名前は

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    それぞれの視点で描かれる短編集全6話

    大人の恋愛を描いていると言う意味では確かに。
    どこか共感してしまう気持ち。1話読み終えるとなんとなくモヤモヤする感じ。恋とか愛とかって推理ものを解くようなことではないんだよね。
    ただこの気持ちや感覚は凄く良い。

    ネタバレになるからここには書かないけど、共感してしまう強烈な一文があった‥
    登場人物の気持ちや行動になんとなく自分を重ねてみたり‥と、楽しめる作品でした。

    島本理生先生の作品は初めてだったので、他の作品も読んでみようと思いました♩

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    2026年09月03日
  • ファーストラヴ

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    解説にも朝井リョウさんが取り上げてましたが、「今は今の中だけじゃなく、過去の中にもあるものだから。」には納得です。

    今まで色んな人に出会って来ましたし、
    「なんでこの人はこんな言い方をするんだろう」とか「おかしいんじゃないか」とか思う人、正直いました。
    だけど、その人の「今」が見えただけであって、過去の積み重ねがその「今」を作っているんだと思うと、なんかこう一概に言えないなという気持ちになります。(難しい…)

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    2026年09月01日