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Posted by ブクログ
毎月新刊買おうかな〜と思って
手に取ってみた1冊
共感という言葉が失礼に感じるほど
人間の感情とか 匂いが 全部伝わってきた
好きとか愛を見定めて
綺麗に受け取ったり託したりするのは
親の影響が大きく作用すると思っていて
幼い頃から無条件に愛されることや
無条件に愛していいことを教えてくれないと
相手を好きになった理由とか
損得勘定で物事を考えちゃうのかな
柏木さんも、素敵な男性で
一言一言が小説のようで(小説なんだけど)
彼が話すと違う世界に来たみたいに美しい
だけど絶対に近づくことはできなくて
近づいたら壊れてしまいそうで
何も触れたくなくなる、余裕があるからかな
紗良の見られている気がする気持ちとか
女性ならではの扱いとか、全部、わかるなあって
緊迫した状態から抜け出せたのかな
幸せになってくれているといいな
Posted by ブクログ
物語の核心にあるのは、他者に向ける「かわいそう」という感情――すなわち「憐憫」の危うさです。「優しさの正体を突きつけられるようで怖い」という感覚。綺麗な言葉で綴られるからこそ、そこに潜む毒が深く浸透してくる感覚を覚えました。
ただ、主人公の沙良については、どうしても素直に共感しきれない部分が残ります。彼女が抱える空虚さや、他者に依存しながらもどこか冷ややかな視線は、読み手によっては「理解しがたい」「自分勝手だ」と感じさせてしまう危うさがあるのかもしれません。
私自身も、彼女の選択や心の揺れに寄り添いきれないもどかしさを感じながら読み進めていました。
しかし、その「共感できない」という違和感こそが、作者の狙いなのではないかとも感じます。
以前拝読した作品でも感じましたが、島本理生さんの比喩表現の巧みさは唯一無二です。触れれば壊れてしまいそうな危うい関係性が、五感を刺激する瑞々しい言葉で表現されており、今回もその圧倒的な文章力には脱帽するばかりでした。
愛と呼ぶには鋭く、憐れみと呼ぶには重い。読み終えた後、自分の中にある「憐憫」という感情を、二度と以前と同じようには見られなくなる。そんな余韻を残す作品です。
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