あらすじ
かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩み、流されるように結婚をしたものの、どこか満たされない気持ちを抱えていた。自分のことをまったく知らない人間に出会いたい─そんな折に、偶然出会った柏木という男。愛に似て、愛とは呼べない関係を描き出す、直木賞作家の野心作。文庫化に際して、書き下ろし短編を新たに収録。《解説・松居大悟》
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Posted by ブクログ
名前は知ってたけど読んだことなかった作家さん。本屋で装幀が目について、その場でパラパラとめくって、レジに持って行きました。大人っぽくて、水のような、酒のような小説。やばい、好きかも。
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島本さんの小説を読むたびに思うのは、私が1番好きな作家さんだ、と安心する思いで、物語は激しく切ないのに、なぜか落ち着くような感じがする。
相手の男性の欠点までも愛おしく思ってしまう、そんな描写がすごく好きだ。最後に柏木の写真をすべて撮り、消していくところに胸を打たれた。
Posted by ブクログ
島本理生さんの小説に出てくる男の人って、なぜか魅力的で読んでるこっちまで惹かれてるような感覚になる。
文章は読みやすくて話も面白いんだけど、感想を書くのが難しい。疑問は残ったまま理解出来ないところもある。
Posted by ブクログ
言葉一つひとつに対してしっかりと向き合い、向き合ったそれらを文章にして物語を作り出している島本理生さんの作品がどれも好き。そして、少し考えさせられるような題材を投げかけてくれるところも良いなと感じる。
Posted by ブクログ
文字が大きめ?でサラッと読み終えました。島本さんらしい主人公と男性陣とのやりとり、楽しく読めました。
芸能関係には興味がないのですが、この作品を読んで、色々考えさせられました。現実世界でも十分にあり得ることで、身震いしました。
有名になるって大変な事ですよね。
Posted by ブクログ
「憐憫」とは どう言う意味なんだろう?で、手元の三国をひいてからの 読書。あわれむこと とあって。「あわれむ」は かわいそうに思うこと。じゃあ 誰のことなんだろう?と 考えながら読む。沙良さんかーいや 柏木かー、う〜ん、登場人物 全員 憐憫 なのかも。綺麗で流れる文体が 気持ちよくて 最後は 沙良さんに「それでいいんだよ!」と握手を求めたくなった。
Posted by ブクログ
その世界に入れてくれない小説に出会うことが時々ある。うっとりしてしまう文章のはずなのに私を撥ねつけてくる。それはまるで美しい世界を分厚い水晶の中に閉じ込めてしまったかのようだ。その世界と交わりたくても透き通る水晶が邪魔で触れることさえ叶わない。ただただ眺めることしかできない。
そんな小説が『憐憫』だった。そこには孤独にもがく一人の女性がいた。彼女の辛さは頭ではわかるのに、でも、彼女は私を押し退けていく。
どうして。
私がいけないの。
あなたがいけないの。
手に入りそうで入らない時が一番もどかしくなるのと同じで、彼女を理解できそうでできない自分に苛立ちが募る。彼女から立ち上る冷的な美しさが、本を捲る私の指先から順に凍らせてゆく。
あなたは私に一生消えない息苦しさを植え付けた。これから私は街灯に投げ出される自分の影を見るたびに同じような気持ちになるのだろう。
そうしてその度に憐憫を感じずにはいられない。
Posted by ブクログ
読みやすい
とても綺麗にみせた不倫の話、と思ってしまう私は。不倫は不倫!言いたいことはそこでは無いのでしょうが。
でも実際、そういうような事をする人達からみる景色は、こんな感じで少しだけ美しくうつってるのかな〜
実際はありふれた不貞行為です!でもそれが必要だったのでしょう、皆さんには
彼が分かっているということを私は分かっていて、それも彼は分かってる
↑めっちゃ分かるかも〜良い!
皆それぞれどこかしらに向かって演じてるのかも
物語において読者は親友ポジ←あまり共感出来ず!!私は主人公と重ねてしまうから!
あと最近の話ちょっとずつフェミ系の要素入ってて心苦しくなってしまう泣
私の読む数少ない本の選択がそうなだけかもしれないけど
Posted by ブクログ
★3.5
とてつもない展開になるのか。
重大な秘密が隠されているのか。
解説の一文にあったように「一番近くで成り行きを見守っている」気持ちでした。
本編に加え、もう一編の短編にキーマン登場。
読み終えた瞬間、息が止まってたことに気付きました。