島本理生のレビュー一覧

  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    名所旧跡というものがある。人の口に上るので、自分では特に行ってみたいと思っていなくても、一度くらいは行っておいたほうがよいのではと思ってしまう、そんなようなところだ。古典というのもそれに似たところがあるのかもしれない。学校の歴史の授業で名前だけは聞いていても、『雨月物語』はともかく、色恋や女郎買いを主題とした『好色一代男』や『春色梅児誉美』などは、文章の一部すら目にしたことがない。ましてや山東京伝の名前は知っていても廓通いのガイドブックである『通言総籬』などは作品名さえ教科書や参考書には出てこない。しかし、出てこないから、大事ではないということではない。

    「色好み」というのは、日本の文化・伝

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    2015年12月24日
  • クローバー

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    双子の姉弟の恋愛、どちらもきゅんとする話でした。
    登場人物全員の個性が出て、良かったと思います。
    ラストの電車のシーンもオシャレで素敵でした。
    何時も読み返してしまいました。

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    2014年09月15日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    久しぶりに島本作品に☆5つけてしまった(笑)

    主人公の心の闇の部分というか、理解不能な行動にはなんかイライラしたけど、ラストでちょっと理解できて仕方ないのかな、とか考えたり。

    ハッピーエンドが好きなんで、彼と戻ること期待したけど…。
    まあ、久々によかったです。
    読後感すっきりな作品ではないけど、またいつか読み直そうかな、と思える作品でした。

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    2014年08月17日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    少女が茨城から出て行く話。

    と言ってしまうのはなんか違う気がするけど
    ひとことではまとめられない本だった。

    解説のとおり読む人を選ぶとは思うけれども
    苦しい思い辛い経験をしてきた人の方が満足できるっていうのは
    すごい1冊なんだろうな。

    20歳の私だったらわからなかっただろう。

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    2014年05月16日
  • クローバー

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    ワガママで女子力前回の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の双子の弟冬治。そんな二人と、めげない求婚者熊野と、挙動不審の才女雪村さんの四人で織りなすストーリー。


    四人での楽しい日々と、決断のとき。


    一千一秒の日々に続き、島本さんの青春ストーリーです。


    登場人物の言葉には、みんなそれぞれの思いがあって、どの人の言葉にも心が動かされました。


    冬治が雪村さんに対してかわいいと感じた場面がすごく印象に残っています。


    「来たかったところに連れてきてもらって、冬治さんも一緒で、そんなの楽しいに決まってるじゃないですか」


    こんなの笑顔で言われたら、たまんない

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    2013年01月20日
  • 波打ち際の蛍

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    あまりにも自分の身に覚えがありすぎて、途方に暮れてしまった。
    切なくて悲しくて、きっと、こんな感じ。
    二人の寄り添いあう様子、蛍の慮る様子は本当に素敵。染み入った。

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    2012年12月08日
  • 波打ち際の蛍

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    どのページを開いても必ず1つはハッとする表現を見つけてしまうほど研ぎ澄まされた文章で紡がれたとても切ない恋愛譚。この威力は並ではありません。

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    2012年11月22日
  • 波打ち際の蛍

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    島本さんの描く精神の世界は焦燥感がありながら綺麗で、文章からキラキラ瞬くものが目に見えるようです。中でもこの本は舞台となってる夏と言う季節が表す短さを読みながらに体感するようで、しかしながら一瞬も飽きず一気に読み切れました。島本さんの良さがコンパクトにギュッと詰まった作品です。10代20代の女性で島本さんを知らない方は、おすすめしたい作品。

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    2012年11月05日
  • 波打ち際の蛍

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    ネタバレ

    島本さんのこんな感じの作品、私は好き。
    あとがきにもあったけれど、本当に「ただいま」な作品だと思う。

    麻由の心理にも、蛍の心理にも、自分と重なる面があって。
    男と女として読むと、ふいにときめいてしまう場面もあって。

    何よりも三十歳な蛍さんを可愛く(愛しく)思ってしまう自分がいた。

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    2012年08月09日
  • 一千一秒の日々

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    再読

    よい。
    こういうそれぞれの話がつながっているという作品が好き。

    加納君 とてもすきだ。会いたい。

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    2012年04月19日
  • 一千一秒の日々

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    すごく、よかった。
    やっぱり島本理生さんのなにげない描写が好きだなぁ
    大学生に思えないような、でも確かにそうだなぁと思えたり
    解説もぜひ読んでもらいたいです
    心がぎゅーっと締め付けられました

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    2012年03月01日
  • 一千一秒の日々

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    島本理生さんの作風が本当だいすきです
    ナラタージュよりクローバーに近い作風。
    ゆっくりゆったり流れるようなリズム感
    たくさんの主人公
    それぞれの想い
    どの人物にも共感できる

    好きなのは真琴と加納くん、瑛子。
    加納くんみたいなおとこのこっていいなぁ

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    2011年11月03日
  • リトル・バイ・リトル

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    高校を卒業してからアルバイトをしながら生活する主人公。
    それを取り巻くどこか愛くるしい登場人物たち。
    この小説のあとがきを見てハッとしたのを覚えてます。
    詳しくは思いだせないけど、あとがきを見て初めてこの本のタイトルの意味に気付かされ、小説って奥が深いなーと感動しました。
    小説の内容はそこまで深いとは思わなかったのですが、この作品がもつ文章の柔らかさとか雰囲気がとっても好きです。

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    2011年06月15日
  • リトル・バイ・リトル

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     表紙の写真と『リトル・バイ・リトル』というタイトルからなにか伝わってくる気がした。

     主人公の橘ふみは、父親の違う妹の面倒を見る。全く当たり前に。逃げた父や頼りない母に代わり、進学をやめ働くことにも一切ためらいが無い。
     今どきでもこんなコが居ると信じたい。疑ったりし斜に構えたりしないでそう信じたい。そう思わせるあまりにも滑らかなサラリとした書き方だ。野間文芸新人賞を獲った作品だというのもうなずける。

     『涙そうそう』のDVDをほぼ同時に見たが、こちらも全く血のつなっがっていない「妹」を兄は徹底的に面倒見る、終いには働きすぎで死んでしまうほど。
     やはり、こんな若者が居るだろうか

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    2011年02月27日
  • ナラタージュ

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    島本理生の本はこれでまだ2冊目だけど
    複雑な心理描写に長けているのは勿論のこと
    登場人物の1つ1つの仕草や表情
    その場の温度や空気感までもが
    意識せずとも想像出来るほど
    繊細に描くことにも長けているのだなぁっと感じた。
    映画を観たのはもう随分と前のことだけど
    序盤からすっ飛ばすような激しいラブストーリーだと
    記憶が勝手に塗り替えられていた。
    原作は後半まで良い意味で淡々と静かに進んでいき
    後半で一気に熱烈さを帯びて
    前半よりも深さを増し再び静かに終わっていく
    そんな印象だった。
    葉山先生と小野くん、対照的な2人だけどどこか共通する部分を感じた。
    もしも私が泉の立場だったら...
    私もきっと葉山

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    2026年07月12日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    どのお話もとても素敵でした。
    それぞれの登場人物が抱えている陰を、おやつたちが彩り、背中を押してくれる。
    ほっこりするし、こんなおやつが食べたいなと思える作品でした。

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    2026年07月08日
  • あなたの愛人の名前は

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    愛人は今は何号まで居たかな⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってなことで、島本理生の『あなたの愛人の名前は』⁡
    ⁡⁡
    ⁡足跡⁡
    ⁡蛇猫奇譚⁡
    ⁡あなたは知らない⁡
    ⁡俺だけが知らない⁡
    ⁡氷の夜に⁡
    ⁡あなたの愛人の名前は⁡
    ⁡⁡
    ⁡の短編集。⁡
    ⁡⁡
    愛人って事で、ドロドロとした感じの内容かと思いきや、割と純愛(個人的感想)な感じの内容かな❓⁡
    ⁡⁡
    ⁡男女それぞれの目線で、猫ちゃん目線もありで、それぞれ清い愛人な話じゃったかな。⁡
    ⁡⁡
    ⁡島本理生さんの作品は何か『品』を感じて好きなんよね。自分には無い上質な品が心地良さで酔わせてグレーな心が白く清くなる様な感覚になるね⁡
    ⁡⁡
    ⁡ 2026年20冊目

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    2026年07月05日
  • ノスタルジア

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    不思議な世界をたゆたう。大きなテーマがたくさん出てくるのに、ずっと同じくらいの温度で、でもすごく美しい文章が羅列している。浮世離れした話なのに、なんだかすごく人間らしくて、目を背けたくなった。

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    2026年07月04日
  • ファーストラヴ

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     恋愛じゃないけど大事な人。
     恋情でしか人を大事にする方法を知らなかったから当てはめてみたけど、それによって大切なものを自らの手で壊してしまった気がする。傷つけることでしか自分の跡を残せなかった。

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    2026年07月02日
  • 天使は見えないから、描かない

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    叔父と姪の恋愛という、世間からは「気持ち悪い」と言われる関係性。確かに文字だけを見れば、そう思ってしまうのも無理もないと思う。しかしそこに至るまでの切実な経緯を知ると、周囲が外側から「気持ち悪い」という言葉だけで簡単に糾弾していいはずがない、と感じさせられます。
    主人公の永遠子は一見強い女性でありながら、時折のぞかせる弱さや嫉妬心に人間らしい生々しさがあり、とても魅力的に映りました。

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    2026年06月29日