島本理生のレビュー一覧

  • クローバー

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    作者の作品は、本作で多分キリ良く十冊目を読み終えたと思う。世間では公開された映画「ナラタージュ」が注目されている(監督とかテレビの番宣による印象)。彼女の代表作に数えられる恋愛小説だが、その大体においての作風というのは、登場人物が何を考えているのかイマイチ分からない。何かしら重いもの(過去だったり立場だったり)を抱えており、その衝突や関係性が物語に影響を及ぼしたりするのだが……。

    ただ、本作に関しては、その普段の重さを取り払ってコミカルで今までの作品と比べると分かりやすい行動を取る愉快な人物が殆ど。珍しく主人公が男性で、一人称視点で繰り広げられる。そして何より恋愛小説とは一風異なった青春小説

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    2017年10月12日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    食べ物の描写が相変わらず上手い。出てくる食べ物はラーメンなどB級グルメなのだけれど和やかな気持ちになれる。そして他愛もない話をしながら誰かとご飯を食べたくなるのだ。自分以外の人とご飯を食べるのが当たり前のようで実はとても幸せな事だと改めて気づかせてくれる。

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    2016年03月28日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    名所旧跡というものがある。人の口に上るので、自分では特に行ってみたいと思っていなくても、一度くらいは行っておいたほうがよいのではと思ってしまう、そんなようなところだ。古典というのもそれに似たところがあるのかもしれない。学校の歴史の授業で名前だけは聞いていても、『雨月物語』はともかく、色恋や女郎買いを主題とした『好色一代男』や『春色梅児誉美』などは、文章の一部すら目にしたことがない。ましてや山東京伝の名前は知っていても廓通いのガイドブックである『通言総籬』などは作品名さえ教科書や参考書には出てこない。しかし、出てこないから、大事ではないということではない。

    「色好み」というのは、日本の文化・伝

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    2015年12月24日
  • クローバー

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    双子の姉弟の恋愛、どちらもきゅんとする話でした。
    登場人物全員の個性が出て、良かったと思います。
    ラストの電車のシーンもオシャレで素敵でした。
    何時も読み返してしまいました。

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    2014年09月15日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    久しぶりに島本作品に☆5つけてしまった(笑)

    主人公の心の闇の部分というか、理解不能な行動にはなんかイライラしたけど、ラストでちょっと理解できて仕方ないのかな、とか考えたり。

    ハッピーエンドが好きなんで、彼と戻ること期待したけど…。
    まあ、久々によかったです。
    読後感すっきりな作品ではないけど、またいつか読み直そうかな、と思える作品でした。

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    2014年08月17日
  • クローバー

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    ワガママで女子力前回の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の双子の弟冬治。そんな二人と、めげない求婚者熊野と、挙動不審の才女雪村さんの四人で織りなすストーリー。


    四人での楽しい日々と、決断のとき。


    一千一秒の日々に続き、島本さんの青春ストーリーです。


    登場人物の言葉には、みんなそれぞれの思いがあって、どの人の言葉にも心が動かされました。


    冬治が雪村さんに対してかわいいと感じた場面がすごく印象に残っています。


    「来たかったところに連れてきてもらって、冬治さんも一緒で、そんなの楽しいに決まってるじゃないですか」


    こんなの笑顔で言われたら、たまんない

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    2013年01月20日
  • 波打ち際の蛍

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    あまりにも自分の身に覚えがありすぎて、途方に暮れてしまった。
    切なくて悲しくて、きっと、こんな感じ。
    二人の寄り添いあう様子、蛍の慮る様子は本当に素敵。染み入った。

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    2012年12月08日
  • 波打ち際の蛍

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    どのページを開いても必ず1つはハッとする表現を見つけてしまうほど研ぎ澄まされた文章で紡がれたとても切ない恋愛譚。この威力は並ではありません。

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    2012年11月22日
  • 波打ち際の蛍

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    島本さんの描く精神の世界は焦燥感がありながら綺麗で、文章からキラキラ瞬くものが目に見えるようです。中でもこの本は舞台となってる夏と言う季節が表す短さを読みながらに体感するようで、しかしながら一瞬も飽きず一気に読み切れました。島本さんの良さがコンパクトにギュッと詰まった作品です。10代20代の女性で島本さんを知らない方は、おすすめしたい作品。

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    2012年11月05日
  • 波打ち際の蛍

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    ネタバレ

    島本さんのこんな感じの作品、私は好き。
    あとがきにもあったけれど、本当に「ただいま」な作品だと思う。

    麻由の心理にも、蛍の心理にも、自分と重なる面があって。
    男と女として読むと、ふいにときめいてしまう場面もあって。

    何よりも三十歳な蛍さんを可愛く(愛しく)思ってしまう自分がいた。

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    2012年08月09日
  • 一千一秒の日々

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    再読

    よい。
    こういうそれぞれの話がつながっているという作品が好き。

    加納君 とてもすきだ。会いたい。

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    2012年04月19日
  • 一千一秒の日々

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    すごく、よかった。
    やっぱり島本理生さんのなにげない描写が好きだなぁ
    大学生に思えないような、でも確かにそうだなぁと思えたり
    解説もぜひ読んでもらいたいです
    心がぎゅーっと締め付けられました

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    2012年03月01日
  • 一千一秒の日々

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    島本理生さんの作風が本当だいすきです
    ナラタージュよりクローバーに近い作風。
    ゆっくりゆったり流れるようなリズム感
    たくさんの主人公
    それぞれの想い
    どの人物にも共感できる

    好きなのは真琴と加納くん、瑛子。
    加納くんみたいなおとこのこっていいなぁ

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    2011年11月03日
  • リトル・バイ・リトル

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    高校を卒業してからアルバイトをしながら生活する主人公。
    それを取り巻くどこか愛くるしい登場人物たち。
    この小説のあとがきを見てハッとしたのを覚えてます。
    詳しくは思いだせないけど、あとがきを見て初めてこの本のタイトルの意味に気付かされ、小説って奥が深いなーと感動しました。
    小説の内容はそこまで深いとは思わなかったのですが、この作品がもつ文章の柔らかさとか雰囲気がとっても好きです。

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    2011年06月15日
  • リトル・バイ・リトル

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     表紙の写真と『リトル・バイ・リトル』というタイトルからなにか伝わってくる気がした。

     主人公の橘ふみは、父親の違う妹の面倒を見る。全く当たり前に。逃げた父や頼りない母に代わり、進学をやめ働くことにも一切ためらいが無い。
     今どきでもこんなコが居ると信じたい。疑ったりし斜に構えたりしないでそう信じたい。そう思わせるあまりにも滑らかなサラリとした書き方だ。野間文芸新人賞を獲った作品だというのもうなずける。

     『涙そうそう』のDVDをほぼ同時に見たが、こちらも全く血のつなっがっていない「妹」を兄は徹底的に面倒見る、終いには働きすぎで死んでしまうほど。
     やはり、こんな若者が居るだろうか

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    2011年02月27日
  • ナラタージュ

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     青春の恋愛小説。大学生になった主人公の女性が、高校時代に恋心を寄せた年上の男性にへの想いを思い出す物語。純粋な恋の物語はより若い世代のほうが共感しながら読めるのかもしれないが、中高年となった私が読んでも、主人公の気持ちに寄り添いながら読むことが出来た。難解な小説でもなくて読みやすく楽しかった。

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    2026年09月08日
  • ノスタルジア

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    ネタバレ

    島本さんは大好きな作家さんの1人です。

    お互いに家族にまつわるトラウマを抱えた、40歳の独身女性作家と青年の物語。
    読み始めは創が主人公を好きになるところに感情移入ができなかったけれど、青野さんからの手紙にあった
    与えられていないのに与えられる人
    というところが繋がってくるのかな??

    人それぞれ異なる心の弱さを書かせたら右に出るものなし!だと感じます。

    あと状況は全く違えど共感を呼ぶ描写力にも毎度驚かされます。

    呪いは祝いには勝てない、という言葉が印象的でした!

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    2026年09月08日
  • はじめての

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    どの話もとても良かったが、自分がティーンのときに読んでいたらより良かっただろうなと思った。
    その点、宮部みゆきの色違いのトランプは視点がお父さんだったので楽しめた。お母さんはどっちの夏穂に戻ってきてほしかったんだろうか。

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    2026年09月06日
  • 一撃のお姫さま

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    私はやっぱり島本理生さんの本が好きだなぁと思った。

    他の島本さんの本と比べると、どの話も少しだけ希望があって、どうしようもないやるせなさみたいなのを描くだけじゃなく、ちょっとだけその先の光も届けてくれている気がした。

    「最悪よりは平凡」「God breath you」の2編が特に好きです。
    どちらもこの先の未来は描かれていないけれど、
    大人の恋愛も、うまくいく未来があるといいな。

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    2026年09月06日
  • あなたの愛人の名前は

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    それぞれの視点で描かれる短編集全6話

    大人の恋愛を描いていると言う意味では確かに。
    どこか共感してしまう気持ち。1話読み終えるとなんとなくモヤモヤする感じ。恋とか愛とかって推理ものを解くようなことではないんだよね。
    ただこの気持ちや感覚は凄く良い。

    ネタバレになるからここには書かないけど、共感してしまう強烈な一文があった‥
    登場人物の気持ちや行動になんとなく自分を重ねてみたり‥と、楽しめる作品でした。

    島本理生先生の作品は初めてだったので、他の作品も読んでみようと思いました♩

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    2026年09月03日