島本理生のレビュー一覧

  • 一千一秒の日々

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    島本理生さんの作風が本当だいすきです
    ナラタージュよりクローバーに近い作風。
    ゆっくりゆったり流れるようなリズム感
    たくさんの主人公
    それぞれの想い
    どの人物にも共感できる

    好きなのは真琴と加納くん、瑛子。
    加納くんみたいなおとこのこっていいなぁ

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    2011年11月03日
  • リトル・バイ・リトル

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    高校を卒業してからアルバイトをしながら生活する主人公。
    それを取り巻くどこか愛くるしい登場人物たち。
    この小説のあとがきを見てハッとしたのを覚えてます。
    詳しくは思いだせないけど、あとがきを見て初めてこの本のタイトルの意味に気付かされ、小説って奥が深いなーと感動しました。
    小説の内容はそこまで深いとは思わなかったのですが、この作品がもつ文章の柔らかさとか雰囲気がとっても好きです。

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    2011年06月15日
  • リトル・バイ・リトル

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     表紙の写真と『リトル・バイ・リトル』というタイトルからなにか伝わってくる気がした。

     主人公の橘ふみは、父親の違う妹の面倒を見る。全く当たり前に。逃げた父や頼りない母に代わり、進学をやめ働くことにも一切ためらいが無い。
     今どきでもこんなコが居ると信じたい。疑ったりし斜に構えたりしないでそう信じたい。そう思わせるあまりにも滑らかなサラリとした書き方だ。野間文芸新人賞を獲った作品だというのもうなずける。

     『涙そうそう』のDVDをほぼ同時に見たが、こちらも全く血のつなっがっていない「妹」を兄は徹底的に面倒見る、終いには働きすぎで死んでしまうほど。
     やはり、こんな若者が居るだろうか

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    2011年02月27日
  • 憐憫

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    島本理生さんは直木賞受賞作を読んでから気になっていたけど、下北沢の某人気書店でこの文庫のサイン本に遭遇したから即買いました。期待を裏切らない。恋愛小説の名手ですね。
    あの直木賞受賞作も本作も、主人公の後ろ姿が表紙ですね。

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    2026年05月10日
  • ファーストラヴ

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    なぜ、娘は父を殺したのか。主人公である臨床心理士が被告人の内面に近づいていく過程が、なんだか皮膚をそっと撫でられているようで居心地が悪い。やがて何が起こり、何が起こらなかったのかが明らかになるにつれ、この違和感が確かな硬さをもって自分に迫ってきた。環境や性別の違いで自分の「ふつう」ができてしまうとすれば、人間とは多様すぎる。誰しもが誰かを傷つけうるし、自分の傷に気が付けない時も。

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    2026年05月07日
  • ノスタルジア

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    ネタバレ

    島本理生さんの作品、最近続けて読んでいます。

    書けなくなった作家の女性と、犯罪加害者を母に持つ青年。
    ふたりが引き寄せられるように同じ家で暮らし始めるところから、この物語は動き出します。

    ふたりが抱えているのは、誰にも話せなかった傷。恋、というより救済。
    救済、というよりもっと切実な何か…。

    お互いを大切に思っているのにすれ違ってしまう場面が多々あって、読んでいてすごく苦しかったです。
    大切だからこそ言葉にできなくて、それがのちの後悔につながっていく。
    その様子を俯瞰しながら読むのが、またしんどくて。

    非現実的な場面もたくさんあって、感想をうまく言葉にできない部分もあるのですが、それで

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    2026年05月04日
  • ノスタルジア

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    ネタバレ

    愛していた人と離れてから小説が書けなくなってしまった40代の女性が、犯罪加害者の母を持つ1人の青年と同居をし、お互いがこれまで抱えてきた傷口と向き合っていく話。

    島本さん新作!
    珍しく女性が年上設定で驚き。
    島本さん自身、小説を書けない時期があったと仰っていたので、年齢も含め設定が島本さんっぽいな~と思った。
    主人公女性の、強さと弱さや依存と拒絶の共存や、学生時代の不安定な家庭環境からくる愛着障害みが描かれていたところは共感が出来てとても好きだった。
    ただ、個人的に現実味のある物語が好きなので、SF要素はちょっと微妙だったかな。(完全に好みの問題)

    これまでも、あられもない祈りとか、イノセ

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    2026年05月05日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    裁判のシーンは特に印象的で、怒涛の展開だった。

    ただでさえ幼少期に当たり前として刷り込まれた価値観は、他者と関わらない限り、それが「おかしい」と気づくことが難しいもの。環奈は自分の幼少期を隠していたから尚更気づくことができなかった。

    今回は虐待がテーマだったけれど、これは他の場面にも当てはまると思う。自分自身も大学進学を機に上京し、それまで当たり前だと思っていたことが少しずつ塗り替えられていく経験をした。そうした新しい価値観に触れることで知見が広がっていく。
    だからこそ、心を閉ざさずに他者と関わることの大切さを改めて感じさせられる作品だった。

    また我聞さんからは、「大人になる」ということ

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    2026年05月03日
  • ノスタルジア

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    久々に、島本理生さん。
    文章が美しい。
    穏やかな文章でも、展開は意外と劇的。
    恋愛、と言えば恋愛だけど、恋愛に縛られないもの。
    感想を言葉にするのが難しいが、島本理生さんらしい一冊。

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    2026年04月30日
  • ファーストラヴ

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    タイトルから恋愛小説を想像していたけれど、まったく違った。

    父親を刺した女子大生・環菜。動機は不明のまま、臨床心理士の由紀が取材を重ねていく。少しずつ明かされていく家族の歴史は、読んでいて胸が痛くなるものだった。

    誰かにとっては「大したことない」出来事が、ひとりの少女の人生を長い時間をかけてこわしていく。その描かれ方が静かで丁寧で、だからこそ重く響いた。

    島本さんの文章は、心の柔らかな部分にじわりと入ってくる。派手な展開があるわけじゃないのに、ページをめくる手が止まらなかった。

    読み終えてから、タイトルの意味についてしばらく考えた。これって誰の、何の「初恋」なんだろう。答えは書かれてい

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    2026年04月30日
  • ノスタルジア

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    今年に入ってから、
    島本作品を手に取ることが増えた。
    スルスルと言葉が自分の中へ入ってくる感じが好き。

    今作は不思議な要素もありつつ
    でもやっぱり島本さんだなと。

    「子供を持っても男と女であっていい。
    でも親という役割を放棄すれば
    その子供は本当に透明になってしまう」

    この一文に、最近の可哀想な子供の事件が浮かんだ。
    子が自ら離れていくまでは
    親は親を辞めてはいけない。

    親を放棄された元子供、
    現親の私には少し痛かった。
    当たり前の事なのに、やけに悲しく胸に刺さる。

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    2026年04月29日
  • ノスタルジア

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    タイトルの通り、一瞬一瞬があまりに儚く美しく、ぼんやりしていたら消えてしまいそうな場面の連続だった。
    繊細な感情の揺れを見逃すまいと、
    一気に読み終えた。

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    2026年04月27日
  • 夜はおしまい

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    女性はなにに支配されているのか。
    まず女性の対となる存在である男性。彼ら(もちろん全員ではないが)は、女性の脆弱さ(ヴァルネラリビティ)につけこみ性の尊厳を搾取していく。
    ほかにも、親としての権力を振りかざし子の領域に踏み込んでくる両親。あるいは同じ女性からも抑圧されることだってあるのかもしれない。

    そんな支配から脱却し、独立を勝ち取るために、強さ(レジリエンス)を獲得しようと悩みもがく女性たちを見守っているのが、神父の金山。(彼も男性であるが、過去に支配されている)

    強靭に生きるというのは難しい。でも、そのためのヒントとなるかもしれないことを神話と照らし合わせて、本書は伝えてくれる。

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    2026年04月26日
  • イノセント

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    ネタバレ

    一気に読んでしまったが、
    内容が重く1ページ1ページをめくるのもしんどいのも確か。
    島本さんの今までの小説(私が読んだ)と同様、愛・生い立ち・キリスト教がテーマ。
    過去のことに対して、違う出来事ではあるものの、
    加害者・被害者の立場からその罪(イノセント)を背負い、背負わされ、その罪はキリスト教の信念によって救われるのか?

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    2026年04月26日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ


    自分の全てを受け止めて欲しい
    なんて身勝手な感情なのだろう

    愛しい人のためならと尽くすこと
    なんて自分を蔑ろにしているのだろう

    恋愛をすると自分を見失ってしまう。
    多くの人が経験しているのではないだろうか。


    ときに、一般化されていることが偏見を水面下で産んでしまう怖さ。
    善意が知らずに他者を傷つけていることの怖さ。
    全く考えたことのない視点だった。

    本当の意味での思いやりってなんだろうと考えた。
    今の私が思うのは

    相手も自分も、双方が心地よい関係である事だとおもう。
    人は弱い生き物だから、受け止めて欲しい時もあるだろう。それを苦痛なく受け止められる関係。
    こうしてあげたいと思った

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    2026年04月25日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    「青い夕方」とは、どんな空なのか、、、
    この小説には青い色が散りばめられている。青いノートや青い服などが出てくるが、「青い夕方」という表現もその一つだ。

    主人公の「春」についてだけでなく、「亜紀」についても語られていて、人間の弱さやどうしようもなさが描かれていた。登場人物達があまりにも、自身や周りと真摯に向き合おうとし過ぎる気もして、読んでいて苦しくなった。

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    2026年04月25日
  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    かつて同じときを過ごした瞬間を鮮明に思い返すことができる相手と、しかも再開することが叶わない相手となれば、はたして長い人生の中で出会えるのだろうか。

    この作品の登場人物の多くは、泉も、葉山先生も、あるいはほかの人も、自分の中に傷ついた過去を抱えている。その傷を、放っておくこともせず、痛ぶることもなく、ただ痛くないようにでも心地良いようにやさしくやさしくいたわってくれる相手に出会うのであれば、人は救われるのだろう。救われた瞬間もまた、人生の中のしずかな幸せとして深く深く自分の中に残っていく。それが互いに救い救われるという共存関係を、教師と学生という禁断の関係と並列させて島本さんの細やかな心理描

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    2026年04月26日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    島本理生さんの綴る恋愛は、やっぱり湿度が高い。人間は、どうして好きになる人を理性的に選べないんだろう。
    奪われ続けることを望んでひたすら孤独に向かうのかと思ったら、終盤で主人公が母親や親友と向き合うシーンがあって、それこそが現代社会において煩わしさであり救いでもあると思った。

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    2026年04月24日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ


    心に残ったフレーズを二つほど。

    「分かったからだよ。たとえ姪でも、女の人が人生かけて飛び込んどきたことが。だから、俺も決められたんだよ」

    「理解されなくていい、なんて思ってないよ。萌には、私を理解してほしい。そして味方でいてほしい。萌が無理だって思うのも、当然だと思う。ただ、そう伝えたかった。」

    たとえ社会に認めてもらえず、公言できない関係だとしても、遺伝子を残せないとしても、それでも愛し合える、名前をつけ難い、他にない、強固な関係性に憧れと羨ましさを抱いた。
    これからどんなに茨の道であっても2人は強くやっていくんだろう。

    永遠子が覚悟を決められたのは、複雑な家庭環境が大きく影響して

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    2026年04月19日
  • はじめての

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    いやー面白かった!
    なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
    宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑

    "はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
    女流作家あんまり読まないんだよね、という

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    2026年04月19日