島本理生のレビュー一覧

  • 天使は見えないから、描かない

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    めちゃくちゃ良かった。久しぶりに良作品に出会った感ある。2日で読破。
    甥と姪の関係って受け入れがたいのにお互いが惹かれ合い最終的に結ばれるって奇跡よな。しかも指輪用意してくれるとか泣ける。こういう関係性になることもあるよね生きてたら。良かった。

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    2026年02月21日
  • Red

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    中高生以来の再読。なんでだろう、恋愛小説なんて普段読まないのになぜか引き込まれる。島本さんの心理描写は本当に的を得ていて、苦しくなってしまう。これを読んで、不倫ものだから生理的嫌悪がああだこうだ、と言っている人たちは人生において大きい挫折やトラウマなんてなかったのだろうなと思う。塔子の旦那みたいに。旦那の真にはずっとイライラさせられていた。
    島本さんの描く男性はなぜか魅力があって、なるほど確かにこれはついていきたくなるな、と思う要素が鞍田にも小鷹にもあってなんとも言えない気持ち。

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    2026年02月21日
  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    島本さんの作品にハマり、読書好きの友人3人が声を揃えて『ナラタージュ』と薦めてくれたので。
    私にもしっかり刺さった。思ったより評価が低いと思ったけど、たしかに好みは分かれるかも。

    前半はずっと、この話はどこに行き着くんだろうという布石が多く、ここで挫けたらいけないんだろうなと思ってがんばって読んだ。
    その前半を回収するかのように、中盤、小野くんと泉が付き合い始めるあたりから一気に終わりまでいける。

    ナラタージュとはフランス語で「回想によって過去の出来事を再現する」という映像技法のことらしい。こんなところに泉らしさが出ているのか。まさに泉による葉山先生との記録作品だ。
    あくまですべて泉目線だ

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    2026年02月18日
  • ファーストラヴ

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    読み進めるうちにどんどん明らかになる登場人物の過去だったり想いだったり、気になりすぎて本を読む手を止めるのが惜しかった。

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    2026年02月14日
  • ファーストラヴ

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    就職希望先を父親に反対された20歳そこそこの女性が、父親の職場の美術学校で父親を刺殺。動機は本人も不明。
    臨床心理士は執筆のために、弁護士は裁判のために、協力しながら動機や過去を探っていく話。

    若い頃の言葉にできない感情や、行動の理由をしっかり言葉で説明してくれて、自分自身の過去と少し重ねて考えさせられた。
    子供時代や、その時代に一番近くにいる家族との関係は人格形成に強い影響を与えるものだよなと実感。
    被告人の女性だけでなく、臨床心理士と弁護士の過去から現在も色濃く描かれていて読み応えがあった。
    臨床心理士の旦那さんのような、優しさに溢れた人が近くにいる大切さが身に染みる。

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    2026年02月10日
  • 2020年の恋人たち

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    ネタバレ

    ワインバーを営むお母さんの死をきっかけに始まる30代未婚女性の物語。口を聞くことのない同棲相手、愛人契約を持ちかけてくる年上男性、既婚の余裕で誘ってくる年上男性、優しくて自分のことを大切にしてくれる男性、お仕事仲間の可愛い年下男子(同居中)、などなど、、、恋多き女性の悩み辛みを描く文章。人生って大変だぁ、30代の私よ、もう少し落ち着いたプライベートを送っていてくれい!と思ってしまった笑


    ・お店が飲みたくなるきっかけ"HALT"
    →Hungry Angry Lonely Tired
    ・してもしなくてもいいのだ、と気づいた。恋なんて。誰に強いられることもなく自分が望んなのな

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    2026年02月11日
  • 夏の裁断

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    主人公は自分に少し似てる。
    物分りがいいように見せて、周りには飄々として見せて、本当は傷ついてる。本当はかなり重くて、でもそれを見せないようにしてる。
    自分が客観視出来すぎるからこそ、生きづらくて自分が嫌になる。
    でも私はそんな自分も愛おしい。それが主人公との違いかな。

    自ら傷つきに行って、それをやめられないのが恋愛の厳しさ。
    一筋縄ではいかなくても、自分を少しずつ明るい方向に変えてくれる人との出会いによって、過去の傷を本と一緒に裁断する。

    美しい文章だった。

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    2026年01月24日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    かなりよかったです。
    もっと早くこの本に出会っていたら、メンヘラの子や自傷することがある人をもっと理解しようと思えたかもしれない。

    我聞さんがとりあえずいい人で、しかもイケメンだし、大好きになりました。

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    2026年01月20日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    主人公の春が恋人の亜紀くんとの関係に向き合う中で、自身の過去や隠れた本心を確かめていく物語。
    誰にでも複雑なバックグラウンドがあり、それを苦しく感じてしまう。
    他人から目を逸らしているつもりでも実際は自分から目を逸らしたかったり、自分の事だって、自身が思っているよりも他人の方がよくわかっていたり。

    他者との関わり合いの中で自分を再認識していく過程がとても美しく感じました。
    世界はどこまでも主観でしか捉えられないけれど、その主観でさえも本心とは違うのが難しいですね。

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    2026年01月12日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    本当に女の子が父親を殺したのか…?謎を探っていくのが面白い。

    人格形成の過程や危うい感じを放つ人間の描写が凄過ぎる…。その人の立場にならないと分からないことが多いと気付かされた。

    ストッキングの描写など、ちょっと生々しいなと思う表現がところどころにあり、男女関係で何かあるという伏線だったというのが回収時に分かって腑に落ちた。

    2日で読破!一気に引き込まれた。

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    2026年01月10日
  • あられもない祈り

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    すごく好きだった。
    地に足がつかないような、ファンタジーみたいな、ふわふわしたお話なのに、言葉は現実。
    読むだけで心がいたむのに、もっと続いてほしいと思ってしまった。

    失恋の煽りで重苦しい恋愛小説を好んで読んできた数日。
    あられもない祈りを読み終わって、恋愛小説からは少し離れようと思ってしまった。西加奈子さんの解説にあるように、これ以上はないかもと感じて。

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    2026年01月08日
  • あなたの愛人の名前は

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    フレーズが素敵だったり、女性と男性それぞれの視点から物語を見るとツキンと心に刺さる場面があったりして、私は好きでした。
    同じような恋愛をしたいとは思わないけれど(恋愛ともちょっと違うのだろうけど)、静かな冬の朝に1人読みたくなる。切ない女性たちの物語でした。
    一つ一つの物語が短いので、読みやすいです。


    他の方の感想を読んでいて、「孤独」という言葉がしっくり来ました。そうか、何故こんなにも切ないのかと思ったら、体で温もりを得ていても、心は孤独を抱えて冷たいままのように感じたからか。

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    2026年01月07日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    18歳離れた叔父と姪の、禁断だけれど穏やかで優しい恋愛小説。

    いつでも厄介事から逃げられるように努力して手に職をつけたのに、結局は自分で立ち向かっていくよりも誰かに守られることを選んでしまうところや、自分は強い強いと言ってはいるものの、常に一番の味方でいてくれる人間を求めている主人公が、人間らしくてとても好きだった(表面上?の強さはあるけど、本当に内々の部分は島本さんの描く主人公!っていう感じがした)

    島本理生さんの作品は、大体父親不在で母親の精神が安定していないものが多い。
    小さい頃から両親の愛情をまともに貰えずに育った女の子が、自分を愛してくれる(受け入れてくれる)一人の歳上の男に恋や

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    2026年01月07日
  • 一撃のお姫さま

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    5つの短編小説。 どのストーリーも心にささる内容だったけど、わたしの一番のお気に入りは、家出の庭
    皆から突拍子もない行動する人と思われても離婚されても私は、このあったかいお義母さんが大好き
    私ももうすぐおばあちゃん 

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    2026年01月05日
  • 一撃のお姫さま

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    私この作品とっても好きでした。
    落ちることがない、と思う反面、落ちる可能性が過ぎるのと、そこに微かに落ちたい願望がある、恋と自己防衛の間の感情がゆらゆら波立つ感覚を覚えた。

    最初の話は、小波が続いて乗り越えてるつもりだったけどダメージ蓄積して転覆した心のお話。

    2番目は多分自分とは遠い人生を歩んでるから、その勢い含め好感。

    3番目は、そりゃ怖いよね、信じたいとかそーゆー次元の話じゃないの、ってことでわかりみ深く。

    4番目はちょっと微笑ましくて

    表題作の5番目は人とお金と欲望と感情といろんな渦が渦にならずに存在していて、読みやすかった。ホストと女風のスライドは良かったんだなぁ

    202

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    2026年01月04日
  • はじめての

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    辻村さんと森さんに惹かれて手に取った。けど、想定外に他の作家さんの作品もハマった。

    -人は一人で生まれて一人で死ぬ。その当たり前のことが、あの人たちにはね、本当に死ぬことより怖いの。-

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    2026年01月03日
  • 憐憫

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    名前は知ってたけど読んだことなかった作家さん。本屋で装幀が目について、その場でパラパラとめくって、レジに持って行きました。大人っぽくて、水のような、酒のような小説。やばい、好きかも。

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    2025年12月29日
  • 憐憫

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    島本さんの小説を読むたびに思うのは、私が1番好きな作家さんだ、と安心する思いで、物語は激しく切ないのに、なぜか落ち着くような感じがする。

    相手の男性の欠点までも愛おしく思ってしまう、そんな描写がすごく好きだ。最後に柏木の写真をすべて撮り、消していくところに胸を打たれた。

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    2025年12月28日
  • ファーストラヴ

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    これは私の救いの物語でした。
    読書ノートをこの作品の感想や抜粋等だけで3ページも使ってしまいました。
    初めて読んだのは5年くらい前。タイトルと作家さんから恋愛小説だと思っていた私は思いがけないストーリーにのめり込んでしまいました。そして、再読。
    環菜の気持ちがわかりすぎて苦しくて辛かった。映画も見たけど、やっぱり原作のほうが好きでした。
    環菜がある日父親を殺してしまうところから物語は始まります。なぜ父親を殺さなければならなかったのか、臨床心理士の主人公、由紀とともに環菜の過去を探っていきます。食い違う証言から、話し手や受け手の目線が変われば同じ物事の話をしていても全く違うことのようになってしま

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    2025年12月28日
  • 天使は見えないから、描かない

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    すごく気になってた本。究極のハッピーエンド?と思って結末が気になってひたすら読んだんだけど私的にはあまり納得いかず?
    女性が強く生きることは私は大切だと思うし何かあった時に自分自身を支えられる人でありたいけど、普段強く生きるからこそのそうじゃないときの緩みは強い女性としてはわかってもらいたいところ。
    弱さは誰にでも見せられるわけじゃないから永遠子の言ってることはよくわかる。泣きたいほど大切にしたい関係。
    自分にとっては当たり前でも見る人から見たら歪に見えてしまうのが共感の難しさだよなーと。

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    2025年12月17日