島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私この作品とっても好きでした。
落ちることがない、と思う反面、落ちる可能性が過ぎるのと、そこに微かに落ちたい願望がある、恋と自己防衛の間の感情がゆらゆら波立つ感覚を覚えた。
最初の話は、小波が続いて乗り越えてるつもりだったけどダメージ蓄積して転覆した心のお話。
2番目は多分自分とは遠い人生を歩んでるから、その勢い含め好感。
3番目は、そりゃ怖いよね、信じたいとかそーゆー次元の話じゃないの、ってことでわかりみ深く。
4番目はちょっと微笑ましくて
表題作の5番目は人とお金と欲望と感情といろんな渦が渦にならずに存在していて、読みやすかった。ホストと女風のスライドは良かったんだなぁ
202 -
Posted by ブクログ
これは私の救いの物語でした。
読書ノートをこの作品の感想や抜粋等だけで3ページも使ってしまいました。
初めて読んだのは5年くらい前。タイトルと作家さんから恋愛小説だと思っていた私は思いがけないストーリーにのめり込んでしまいました。そして、再読。
環菜の気持ちがわかりすぎて苦しくて辛かった。映画も見たけど、やっぱり原作のほうが好きでした。
環菜がある日父親を殺してしまうところから物語は始まります。なぜ父親を殺さなければならなかったのか、臨床心理士の主人公、由紀とともに環菜の過去を探っていきます。食い違う証言から、話し手や受け手の目線が変われば同じ物事の話をしていても全く違うことのようになってしま -
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「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。
痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを -
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ネタバレ天使は見えないから描かないという言葉は、見えないものはわからないものは描かないという言葉なのか。
島本理生さんの小説はナラタージュからはじまり、イノセント、Redを読んできた。
今回もナラタージュやRed同様、心の中にずっと好きな人がいるーそんな女性が主人公。その相手は叔父で。不道徳や不快と思う人も多いと思うし、実際小説の中にもそういった人物はたくさん出てくる。わたしも、友人から打ち明けられたらすぐには肯定できないと思う。いや、きっと相手は肯定してほしいというより知っておいてほしいだけかもしれない。そんなささやかな願いさえも世間や社会は許してくれないから。
島本さんの小説はこういった世間や -
Posted by ブクログ
ネタバレ環菜の事件を通じて、その母、由紀、迦葉の受けた児童虐待をほのめかす。テーマはこの世界で被害者自身も気づかず潜伏する多くの虐待か。
社会派の意義深い作品。そんな作品でも読まれないと訴えが届かない。読まれるためミステリー仕立てのエンタメ小説にして直木賞も取った。「わたしはこの仕事で有名になりたいんです」。由紀の言葉は作者の思いだと信じたい。有名になった今、気づかれにくくて根深い社会の闇を掘り起こす、地味で素晴らしい仕事を続けてほしいしその責任がある。
内容は、、環菜の心の闇の正体をどう解き明かしたか。
親の期待に応えようとした。「全部私が悪いんです。」その原因は養子としての「恩」か。何でも娘の責任