島本理生のレビュー一覧

  • Red

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    ネタバレ

    初めて読んだ島本理生さんの本。よかった。感情の描写がリアルで丁寧で読み応えがある。子育て、不倫、性、社会復帰など女性に響く内容。

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    2025年09月14日
  • ファーストラヴ

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    とても良い。性被害って本人も気づかないうちに当たり前に行われていたりするけど、歳を重ねてもまとわりつく不快感と心の傷由来の満たされなさが尾を引く感じがすごく明瞭に描かれている。

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    2025年09月14日
  • 天使は見えないから、描かない

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    展開が全然予想できないし読みやすいし自分とは関わりのないテーマとは思わせない、社会課題として切り出すのは安全圏から思考停止だと指摘する鋭さよ!!キレキレすぎて一気読み

    距離を縮めたと思ったら全然違った、ということなんて酷い人なんだと思ったら背景にこんなことがあった
    とか、正しさなんて人間の感情の前でなんの物差しにもならない
    主人公と関係を持つ男たちがみんな完全無欠ではない善良な人であることが切実さにリアリティを持たせてたと思う
    主人公がモテるのがめちゃくちゃ納得できる

    何よりも萌ちゃんとのラストシーンで締めるのがハッピーエンドだったな
    全てがハッピーに転ばなくても、これだけ分かり合えたいと

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    2025年09月14日
  • ナラタージュ

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    最後の方は、酒を飲みながら読んでいたのもあってか、読み進めたいのに読み終えたくない気持ちにさせられた。
    先生と生徒という、あまり好きではない題材だったが、気持ち悪いという感情が全くなかった。
    ハッピーエンドではなく、読み終えて苦しく、儚い気持ちにさせられる。

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    2025年09月14日
  • ファーストラヴ

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    2018年直木賞(上半期)受賞作
    父親殺しの容疑者、環菜に
    臨床心理士の由紀が本の執筆者として関わる話。
    人間誰しも闇は抱えているもんだと思うけど、その深さ?濃さ?は人それぞれ、人格や個性に反映されていくんだなーと考えさせられる。
    恋愛、ミステリーの要素もあり想像力を掻き立てられる作品。
    終始重く暗い雲の中にいたのに、ラスト一気に晴れ間にでた気分になる

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    2025年09月13日
  • ナラタージュ

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    やっぱり好きだなあ。描写が上手くて情景がスッと浮かんでくる。深い愛。こんな経験してみたかっなあと思う。葉山先生っていう名前も良いなあ

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    2025年09月13日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    島本理生さんの表現が大好き。一文にハッとするほど囚われて動けなくなってしまうような、一冊の中で何度もそんなふうになってしまう。

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    2025年09月11日
  • 夜はおしまい

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    ネタバレ

    夜のまっただなか
    自尊心の低い女の典型的なクズにハマる姿と、キリスト教を深く信仰する人、恋愛と宗教って何を信じるか、誰を信じるかが違うだけで、本質的には何も変わらないのかな。金井先生の話は宗教信仰についてなのに、全て恋愛してる自分に刺さる言葉だった。
    サテライトの女たち
    なんで男って自分だけは違うって思うのだろう。
    女の薄幸話を性欲に昇華させる男とそれを利用してお金を手に入れる女。自分自身の価値に無頓着でいれなくなった女が、何を求めてるのか。この女にとっての幸福ってなんなんだろ
    裏切られた分だけ傷つけたい。等しく、公平に。

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    2025年09月10日
  • ファーストラヴ

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    オーディブルで聞く読書でした。
    ナレーションもよく、物語に引き込まれました。
    半分ほど読んだあたりで
    ちょうど、Huluで、映画も見ました。

    映画も、本もとても良かったです。
    子供への虐待、ネグレクトなど
    重い内容なのですが
    全体にはあたたかいものが
    ありました。

    映画を見てからは
    本を読んでいても
    俳優さんの顔が浮かんできましたけれど
    本と映画が混ざり合って
    スムーズに読むことができました。

    島本理生さんの本を
    もっと読みたくなりました。

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    2025年09月07日
  • ファーストラヴ

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    自分が普通だと思っていた・経験が多数の人からすると普通じゃないって怖いだろうな、と思ったし、何より怖いという感情を遠回しに否定されると、自分の感情ひいては自分自身まで否定されたと感じるだろうとも思った。
    自分自身に向き合った彼女と、そこに正面から向き合った主人公たちはすごいと月並みな言葉ながら思ったし、個人の感情が誰にも否定されるべきでないと戦うことがどれほどしんどくて大変なのか。
    知らない人の目に晒される環境下で、自分の意見を述べることがどれほど怖いか。人間としての感情のあり方を考えさせられたし、私の周りの人たちはどうなのだろうかと思った。

    そして普通ってなんなんだろう、最近よく思う。

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    2025年09月07日
  • 天使は見えないから、描かない

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    予想外のハピエンだった。
    これをハピエンというかどうかは人によって分かれそうだけど、鎧を脱いでいられる人とちゃんと向き合えたことがすごく大事。そしてしっかり腹括って受け止めてくれたことがハピエン。なんか上っ面じゃないハピエン。もちろん現実的にこの先も簡単ではないんだろうけどさ。
    萌にちゃんと吐き出せたことも良かった。
    最後の萌とのやりとりは本当に感動した。

    彼女みたいなバリキャリでもないし、こんなに想える人がいるわけでもないけど、通ずるものがあって、結構感情移入できたな。

    永遠子の元ダンはじめ、強い女が好きな男って理解力あるようで思考回路結構マッチョだよなぁ。いやマッチョ、じゃなくて、キャ

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    2025年09月07日
  • はじめての

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    この本は4人の作家のアンソロジーです。

    「島本理生さんのはじめての」
    悲しかった、優しかった。
    オーディブルで1時間25分。
    ナレーターも良かったです。
    アンドロイドからの手紙を通して
    ストーリーが展開されていく。

    何となく予測可能なとこもあったけど
    私は特にビックリしたいわけでもなく
    (ビックリもそれはそれで楽しいが)
    ストーリーとして読ませてくれる
    その内容にいつも期待してるので、
    とても良かったです。

    有名な作家さんですが
    島本理生さんの小説は初めて。
    今読んでる本が終わったら、
    読んでみようと思いました。

    読み終わり次第、追記します。

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    2025年09月05日
  • 一撃のお姫さま

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    現代を生きる女たちの短編集

    『一撃のお姫さま』は、曲作りのためにホストを体験することにした主人公の話

    「歌舞伎町は本物さえもフェイクに変えてしまうんだ」
    この一文に私が一撃を食らった
    私には無関係のはずの世界がこの一文でリアルに
    島本さんすごい!

    装丁もかわいくて好き!

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    2025年09月04日
  • はじめての

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    仕事に追われて精神的にしんどかったここ数ヶ月。
    ライトな本に出逢いたくて無理やり読んだ。

    ささくれだった心に優しい物語は心に響きました。

    イライラしていた心を落ち着かせて、深呼吸して、もうちょっと人に優しく穏やかに日々を過ごして生きたいなと思いました。

    「ユーレイ」と「ヒカリノタネ」がかわいくて温かくて好きです。

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    2025年08月29日
  • はじめての

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    ネタバレ

    4人の直木賞作家による「はじめて〇〇したときに読む物語」をテーマにしたアンソロジー。
    YOASOBIの「セブンティーン」という曲の原作になっているそう。
    とにかく作家さんが豪華でどれも面白かった。
    特に好きなのは辻村深月さんの「ユーレイ」。
    中学生の繊細な心情が解像度高く描かれている。
    夜の海、幽霊、白いワンピース。怖いシチュエーションだが最後は心が温まる。
    没入感があり途中その場に自分もいるような感覚になった。
    この感想を書いている今もまだ余韻が…。

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    2025年08月27日
  • ファーストラヴ

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    重かった。
    我聞さんがステキすぎる。

    愛情は、尊重と尊敬と信頼。

    親なんて完璧じゃない。
    親の年齢になって、自分の苦しさの向こう側に、親の苦しみや葛藤を感じるようになる。

    でも、自己中心、自己防衛の親に育てられるのは大変。

    1番大切な存在で、いつでも味方である。それがちゃんと伝われば、子どもは幸せなのかもしれない。

    子どもにも愛情をもてる存在を見つけ、幸せになってほしい。

    どんなに辛い環境でも、きっと愛情深い人に出会えれば、人は幸せになる力をもってると思う。

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    2025年08月24日
  • 天使は見えないから、描かない

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    表紙もとても素敵だと思う。永遠子さんぽいなと思う。
    結局、本当に好きな人の所に戻ってきてしまう。執着なのかもしれないけど、それが一番幸せなのだと思う。強くあれるのだと思う。
    自分達だけがわかっていれば良いなんても思うけど、周りに認めてわかってほしいという気持ちもあるよなと思う。
    そうだよな〜!、すごい!!と思う表現や言葉や文章がたくさん出てきた。島本理生さんの凄さだよね。すごいよね。ドキドキしました。

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    2025年08月17日
  • 天使は見えないから、描かない

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    永遠子と遼一さんの関係、そして永遠子と両親の関係、夫や恋人との関係に、悩んだ。そして同じように苦しんで読んだ。近親であるが故の気持ち悪さはわたしにはわからなかったけど、当事者の葛藤は痛いほど伝わった。でも、愛すと決めたもの、そして自分を大切に生きられる決断がちゃんとできてよかった。最後の最後の結末を読むまで苦しかったけど、永遠子や遼一さん、そして萌にとっていい結末を用意してくれて、本当にありがとう。これこそ小説だ。

    p.128 「いや、まあ、依頼人はその元奥さんのほうだから、私と直接の関わりがあったわけではない
    けど」
    「おまえは謙虚に見せてるつもりでも鼻っ柱が強いから、怒りを買ったのかも

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    2025年08月15日
  • はじめての

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    YOASOBIが好きなので、題材になった小説を読もうと思ったのをきっかけに本を手に取りました。
    青春の甘酸っぱいかんじ、多感な頃の自分との対話、もしもが詰まっていて、あの頃を思い出せる旅ができて良かったです

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    2025年08月11日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家、芸術家たちの生と性、身体をテーマにしたエッセイ集
    自分も漠然と感じてた「女性であること」への違和感、敵対心、恐怖、いろんな言い尽くせない気持ちをそれぞれの人が言語化してくれるよう
    現代日本で高らかに女性讃歌を謳うのは難しいことを痛感する
    それでも次代はと願いたい

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    2025年08月10日