島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最高すぎる、そして刺さる文章が沢山
読み終わると飽和するように記憶が飛ぶ自分が憎い
気づいたら時間を忘れて、読み進めたいけど読み終わるの嫌だな、、と思える本だった。そして読み返したいなってパラパラっとページを捲る本だった。
甘くて、結婚、とは言わない、言えない。でも覚悟を持った言葉、永遠子は嬉しかっただろうな。
叔父と姪、世間的には気持ち悪いという意見が大半で、でも物語というのもあるのか島本さんの文章がそうさせるのかすごくすんなり入ってくる物語で。
遼一さんが読めば読むほどやっぱり18歳上って言うのもあるのか永遠子の事を理解してて、大人できゅんってしてしまう事が度々あった。
はっきり好きと断言しなくとも、腰にしがみついたり髪に顔を寄せるしぐさはらもうずっと前から好きだったんだなって。でもやっぱりお互いに叔父と姪という超えてはいけない世間の目に翻弄されながらも、それでも抗えない想いが、2人を最後はハッピーエンドにしたんだな。
親とは絶縁した、でもそれを美談にせずその事実をもってしても一緒にいれた喜びを分かち合う。
心をお互いが素直にさらせて話し合える。
今後は老後とか不安は見えないけどそれを覚悟した上で一緒になって、そして遼一さんは永遠子に指輪を渡して、、。
ああ、、素敵、、きゅんって、、する。
強がりな永遠子を唯一、本音を出せる存在。
心の弱さを素直に打ち明けられる人。
内面を見せ合える人、私も、、みせれるの、かな、、なんだか自分にも永遠子の性格がグサグサささって、、笑
また読み直したいって思えるほどに好きな本だった。
ほんタメのあかりん、ありがとう、、いい本を紹介してくれて。
最高にきゅん、です。大好きだ。 -
Posted by ブクログ
あっという間に読み終えてしまいました。
正直最初は、支離滅裂で男に媚びる少女の主張に気持ち悪さを感じましたが、徐々に少女の心や置かれていた環境の形が見えてくると、同じ女性として苦しくなりました。
また、娘の境遇は、その母の境遇と重なってしまうことにもゾッとしました。怖かった。
「ファーストラヴ」というタイトルに、もっと恋愛染みた話なのかと思ったのですが、そんなことはなかった。もっともっと〈最初の愛〉という深いテーマだったことに読み応えを感じました。
個人的に、読み終えても記憶に残ったのは
「壁に穴が空いてるよ」っていうシーン
もうなに、どういうこと?って感じです。 -
Posted by ブクログ
今の私が読むべき本でした。
まず、主人公が突然不安定になる場面に共感した。あーこの人は過去に何かあったんだ、と思った。それを心の奥底に押し込めたままにしていて、それに触れるのが怖いから、それを想起されるような出来事があると全力で拒否する。
人生の岐路に立つとき、蓋をしたはずの過去がやってくる。
主人公は、そうとは気づかないままに「銀河鉄道の夜」を自ら研究テーマに選ぶ。過去と向き合う時がきたのだ。
彼女にはこれだけの時間が必要だったのだ。
そして、父のではなく、自分の物語を描き始める。
この本は、触れたら自分自身がおかしくなってしまうのではないかと恐れていた、過去を語るきっかけを私にくれました。
何かに導かれている、そんな気もしました。 -
Posted by ブクログ
「何ヶ月も何ヶ月も雨が降り続き、もしかしたらこのまま雨の中に閉じ込められるかもしれない。」
冒頭が最近の天気とリンクしており、物語により深く入り込むことができました。
島本先生の初期の作品とのことですが、みずみずしさに溢れていると共に、島本先生らしい闇の抱え方はすでに表現してされていると感じました。
自分は「星のように離れて雨のように散った」を先に読みましたが、登場人物などはリンクしていませんが、シルエットのアンサー的な作品になっているように思いました。
未読の方は、シルエット→星のように〜の順に読んでみてください。
とてもおもしろかったです! -
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宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の研究を通して、自らを見つめ直す主人公。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は小さい頃に読んですごく難解だった記憶があります。作品集だったので「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」「風の又三郎」なども収録されており、それらに比べると格段に難しいと感じました。ただ、宇宙を旅するという雰囲気はとても好きでした。
今回、銀河鉄道の夜の宗教的な視点からの解釈が描かれており、大人になった今、もう一度読んでみたいなと感じました。
島本先生の作品は、自分が今まで読んできたものは強烈に印象に残るものが多かったのですが、この作品は案外さらりとしていて、読みやすかったです。恋人に真相を追求する場面は少し唐突でしたが、大人の青春物語のように感じて楽しく読むことができました。
とてもおもしろかったです! -
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一気読みしました。解説の方で村山由佳さんも書いているとおり、読む人を選ぶ作品だな。特に、男性だと「黒江はなんでそうしたんだ?」「そうしたら不幸になるのが分かりきっているじゃないか」と思う方は多いと思う。感情移入できない人は一定数いるだろう。けど、私は激しく感情移入してしまった側で。もちろん自分と黒江は似たようなところもあれば違うところももちろんあって、過去は苦しく辛くなんで自分はこんな思いをしなくてはいけないんだよう、と何度も思ったけれど、この作品を読んで、あの体験や感情も無駄ではなかった、自分だけが感じることじゃないんだと思わせてくれた。ファーストラヴ、のときも強くそう感じたように、島本さんは女性の男性に対する依存心、恐怖心、親との不和などが根本のテーマになってるようなことが多い気がして、これからも追っていきたいと思わせられました。この作品が好きな方はファーストラヴも好きだと思う。逆も然り。
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Posted by ブクログ
クロテッドクリームとジャムがはさまれた装画に…
キュ(о゚д゚о)ン♡となり…
『やるせない』ってタイトルに惹かれて買ったんだけれども…
『やるせない』ってことがイマイチ私には分からなくて…どういう感情??となり、読むのに時間を要しました
(;´∀`)
『やるせない』を調べてみると…
「心が晴れない」
「どうしようもない」
とありましたが、どーも納得できず(笑)
結局は、言葉にできない感情。日本語の奥深さと落ち着かせました(笑)
読解力を高めなくては!!
『やるせない』を説明してくれる方、求ム✨
どの作品も素敵なんだけども、島本理生さんと織守きょうやさんの世界観はやっぱり好き♡
オススメ!! -
Posted by ブクログ
ネタバレすごくおもしろかった。幼少期に性的虐待を受けた娘(環奈)とその母親、そして真実を探していく臨床心理士(由紀)と弁護人(かしょう)の話。
ストーリー的にもおかしいところはなくて、結末(判決など)も好み。白夜行的な良さがあると思った。
母親も虐待等を受けていて同情の余地があるし、根本的な原因になった父親は死んでいるので、誰も救われない話ではあるけど、みんな救われなくて平等ともいえる。
並行して、臨床心理士と弁護人の過去や夫への隠し事のサブストーリーも走っており、最後は綺麗にまとまって、後味も良い。
読みながらすごく続きが気になるし、読後感もよく、久々に面白い小説が読めた。
島本理生はRedだけ読んでいて、浅いと感じてしまっていたから、この本を読んでよかった。他のも読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ島本理生さんの作品の、働く女性の描写が好き。こんなにアンバランスで危うくても、きちんと仕事をしている主人公。
外で見せたい自分(見せなきゃいけない自分)があり、それが、夫婦や友人関係でも、緩められないのが苦しい。
相手が求める自分と、その部分しか見せられない主人公と。
それが、友人との壁にもなっていたんだなと思う。
弱さやずるさ、汚さ、気持ち悪さ、それが拠り所になったんだと感じる。
この部分については、かなり言語化が難しい。愛情、恋愛、性愛、結婚、離婚、そういう関係性の定義をぐるぐる考えさせられる。
同時に、友情の話でもあったと思う。ラストが、本当に好きだった。
テーマ的に、生理的に受け付けない人もいるかもしれない。だけど、自分の正しさとかは1回置いといて、人の感情や関係だけを見つめながら読むと、心が動くものはあると思う。