島本理生のレビュー一覧

  • よだかの片想い

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    好きという今の状態は素晴らしいものだけど、本当に好きだったという過去の状態がとても美しく感じる物語だった。
    生きていく中では、関係を持ち続ける人よりも過ぎ去っていく人の方が圧倒的に多い。でも過ぎ去っていく人の中には自分にかけがえのない経験や価値観、学びや愛を与えてくれる人がいる。
    そんな、過去だけど圧倒的な事実、自分を支えてくれる思い出を大切に日々を生きていきたい。

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    2025年02月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    ネタバレ

    少しづつ読んでいた。
    実る事がない男女の愛、不器用な家族愛、愛せない愛…。
    6編それぞれ、違う人物の視点で描いているが、どこかで繋がり合っている。
    向き不向きは、あるけれど私は好きだなぁ。
    島本理生は、不器用で刹那い恋愛を書くのが上手い。

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    2025年01月25日
  • よだかの片想い

    匿名

    購入済み

    胸が締め付けられるようにギュッとなりました。
    アイコさんの気持ちが愛おしくて切なかったです。
    愛してるのに別れる選択をできる彼女を尊敬します。

    #感動する #泣ける #切ない

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    2025年01月14日
  • 波打ち際の蛍

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    没入感すごい。
    島本さんの作る文章、雰囲気に気がついたら呑み込まれている感じで。

    麻由の、自分の内側にある暗い場所に埋もれていく感じ。悪いのは自分だ、って。自分もメンタル患ったことがあるのですごく分かる。

    あと、病気というより性質だけど、他者のことばかり考えすぎて甘えられない感じもすごく共感。

    そういった描写はまったくないけれど、駅で彼を見送る麻由は、清々しい美しさに満ち溢れているのだろうなと思った。

    美しい文章が紡ぐ美しい物語が極上の読書体験を与えてくれた。

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    2024年12月15日
  • 2020年の恋人たち

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    少し前にトークショーを拝見したものの、読んだことがなかった島本理生先生。小説はみずからラブストーリーと銘打ったものを選ぶことはあまりなかったので、とても新鮮な気持ちでこの本を手にとってみた。
    2020年、というのは、ちょっと身構えてしまうワードだ。現実世界に色んなことがあったせいで、過剰に意味がこもってしまう。作品の時間軸は主に2018年で、2020年は後日談として触れられる。解説でコロナ禍を踏まえた加筆修正があったとなっていたが、確かに時代の空気感が丁寧に織り込まれていた。この時代だからこそ、刺さる物語の着地になっていたように思う。
    島本作品は初読なのだけれど、文章の湿度が高くて乾いた肌に染

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    2024年12月02日
  • 二周目の恋

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    (2023年12月21日の感想。帰りのバスで書く。)
    アンソロジーっていいよね。宝箱みたい。いろんな作家さんたちが一度に会していて豪華。

    この本を買った頃は丁度自分のなかで島本理生、窪美澄、一穂ミチのブームが来ていた。だからウッキウキで買って、そのあと暫く読めずにいたのを今になってようやっと読めた。

    面白かったのは綿矢りさ「スパチェラ」
    綿矢りさは、中学生の頃に『蹴りたい背中』、大学二年の秋に『勝手にふるえてろ』を読んだ。両方とも、それから今回の「スパチェラ」にも当てはまることだけど、今を生きる若い女の子を描くのが本当に上手。綿矢りささん自身は歳を重ねているのに、寧ろ作品のなかではより若く

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    2024年11月26日
  • よだかの片想い

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    この本を読んでいると
    宇多田ヒカルさんのOne last kissの歌詞
    誰かを求めることは、すなわち傷つくことだった
    が頭からはなれなかった
    誰かを好きになって、その人の一番になれなくて
    そしてすきだけど冷めていく
    この流れが秀逸!

    恋愛をいいなって思わせてくれる一冊

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    2024年11月22日
  • あなたの愛人の名前は

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    大人の恋愛を切り取り、繊細な心理描写とともに描いた短編集。

    素敵だった、、。まっさらな純愛が語られているわけじゃないのに、純粋に素敵だなぁと思えてしまうのは、作者の品性が情景の切り取り方や言葉選びに表れているからだと思う。

    好きだから付き合おうよ、とはストレートにいかない複雑な感情の揺れ動きがいろんな登場人物の視点から見れてよかった。島本さんの他の本も読んでみたい!

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    2024年11月03日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾や香港の風景、日本で感じられる台湾や香港について思いを巡らせながら読んだ。人生の様々な出来事について深く考えるきっかけにもなる。

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    2024年10月24日
  • 2020年の恋人たち

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    大人の恋愛小説といえば、な島本理生さん。
    主人公の葵と瀬名さんが行ったゴールデン街の空気感やカラオケバー、私にも思い入れがあって懐かしくてぎゅっと掴まれた。
    テイラースウィフトもよく聞いてたな。
    エモいってこのことか。

    葵の周りは男性が多いね。
    芯はあるけど恋にもたれていたい人なのかな。
    なんだかんだで松尾くんが一番理解してくれてるし安心しあえてるのにって思うけどそういう関係になれないのは仕事の仲間だからかな。
    出会い方が違っていたら、なんて思ったり。

    そして食べ物やワインの表現が秀逸で、日本酒で炊いたすき焼きとかワインの味わいとか食への愛がじわじわ感じられる。

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    2024年10月14日
  • いつか、アジアの街角で

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    久しぶりにアンソロジーを読んだかも。中島さん、大島さんが初めて…かな?どれも日常な感じでスッと馴染んで読みやすくて、その中に何か引っ掛かるものがあって良かった。

    隣に座るという運命について/中島京子
    読み始めからスッと読めて、この本読みきれそうだなと思った。なんか途中ふわふわしてて迷子になりそうになったけど、サッと読み終えて面白かったな、と思えた。

    月下老人/桜庭一樹
    どこかにありそうなハチャメチャストーリー始まって面白かった。

    停止する春/島本理生
    途中までごちゃごちゃしててわけわからんくなりかけてたけど、後半でスッと収束して心に残った。
    P95「生きたいと思うことと、死にたいと思う

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    2024年10月01日
  • いつか、アジアの街角で

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    読み終わった後、胸の中にアジア特有の、熱気を持った風が吹くのを感じた。
    6人の作家が生み出したそれぞれのエピソードが収録されている短編集で、どれも本当に味わい深かった。主に台湾、香港といった地が登場していた。
    直接アジア圏の国に足を運ぶ物語もあれば、日本で想うだけのストーリーもある。
    全て異なったルートで、でもどこかで日本以外のアジアと主人公が繋がっている。短編では物足りない!と物語を読み終える度に思った。
    アジア圏からの旅行から帰って来たばかりというこのタイミングで出会えたからこその魅力もあったと思う。何度でも、旅がしたい。

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    2024年09月27日
  • Red

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    ネタバレ

    高校生の時に何気なく買って、文字なら性的なものでも18歳未満で買えちゃう世の中、面白いなと思っていた…でも、ただの不倫官能小説じゃなくて、主人公が自分を見つける話で、エピローグが本当に良い

    実家帰ったタイミングで持って帰ってきて久しぶりに読み直しました。高校生のときと今読むのとでは全然違うなあと思った 年齢、性別によって感じ方が違ってくるし、年齢性別同じでも賛否両論分かれる物語だと思う

    どれだけ他の人から羨ましがられるような男と結婚できても、結局その男が自分のことを女として扱ってくれないなら、きっと私も満足出来ないと思う
    不倫は絶対ダメだけど主人公の気持ちが分かる自分もいて、でも一番可哀想

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    2024年09月22日
  • Red

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    ネタバレ

    不倫はよくない。でも、塔子の息苦しさがしんどくて途中から鞍田さんに救ってほしくなってしまった。。。冷静に考えれば、鞍田さんはしょーもない男なのに、塔子視点だから魅力的にみえてくる。文才ですね。あっという間に読んでしまった!最高!塔子みたいに真面目で一見良き妻タイプこそねっとりと手に負えないんですよ、男性諸君ご注意

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    2024年09月08日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • あなたの愛人の名前は

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    結婚を控えた恋人と同棲している瞳
    月に一、二回会う関係の女性がいる浅野さん


    痛かった。
    すべてを手に入れることなんてできなくて、
    きっとたぶんいつまでも何かが足りないと思いながら生きる。
    それは恋愛に限らず地位も名声もそうなのに
    どうして恋愛はこんなにままならないのだろうな

    「浅野さんとセックスした罰は、誰にも寂しいと言えないことだと悟った。」p111

    「友達を作ろう、なんでもいいから仕事も見つけよう、と思った。」p213

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    2024年04月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    ネタバレ

    「氷の夜に」バーで働く友人が、いつもきてくれる常連の女性に似ていると思った場面があり、その後本人にあった時大して似てなかったことに気づき、この人を思い出す理由が欲しかっただけだったのだ。と思うシーンが好き。そういうのってありますよね。「あなたは知らない」「俺だけが知らない」の2人の話も好きでした。

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    2024年04月01日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    加藤さんの「青と赤の物語」と千早さんの「あかがね色の本」が好きでした。

    何度も出てくるテーマ、
    「物語がなくなったら?」。
    自然といつも以上に大事に読みましたとさ。笑

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    2024年03月06日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    就活で自信をなくした主人公が、恋人との関係が苦しくなることで自分の足りないもの(自己肯定感?)に気付く話。
    幼少期の経験から、何でも自分が悪いと考える癖があったが、周りの人たちとの交流によって、
    例え理不尽な扱いを受けても自分が間違ってるわけではないこと、相手と同化しなくても(相手と意見を異にしても)自分として存在していいことに気付く。結局、春が亜紀君と苦しい関係になってしまったのは、春が亜紀君と同化してしまった自分自身に苦しくなってしまったからでは?

    私自身も同じような考え方をすることがあるので、篠田君が言うように私と他人の問題を区別していきたい。あと、言わない訓練を積みすぎていて本音がわ

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    2024年03月08日
  • よだかの片想い

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    「人間なんだから、強いところもあれば弱いところもある」……「あなたが思っているほど、多くの人は深刻にも真剣にも生きていないんだから」……の言葉に惹かれました。

    たまには真剣に物事に向き合い自分の強みと弱みを味わい生を感じていかないとな〜

    読んで楽しかったですよ。

    ぜひ〜

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    2024年03月04日