島本理生のレビュー一覧

  • はじめての

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    好きな作家さんたちの短編集で、全部楽しめた。
    島本さんはこんなテーマで書くんだなと驚き。
    辻村さんは変わらず優しい世界。
    宮部さんは難しいところは流してしまったけど、面白い世界。
    森さんは他の作品ももっと読みたいと思った。

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    2025年03月19日
  • Red

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    ネタバレ

    最後、思わず「えっ?」と声が出た。
    あんなに離れ難い相手だった鞍田さんと、何でこれで終わるの?鞍田さんも治療がうまく行ったのに、これまでのしつこさはどこに行ったの?
    個人的には、塔子と鞍田さんが結ばれてほしかった。
    子供の時には親から降り注がれていた無条件の愛情を、大人になると浴びる機会が減る…、いや、全大人じゃなくて、私自身がその不足を感じているから、優柔不断で自制心に欠ける塔子に苛つきながら、彼女の気持ちに共感を覚えるのかも。
    鞍田さんみたいにどんな時も思ってくれる人と、不器用だけど大切に思っている真がいる透子が羨ましい。

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    2025年03月17日
  • Red

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    作者は、心理描写をすごく上手に表現するなあ、感心しました。
    男の自分が、主人公塔子さんの気持ちに共感してしまいました。
    最後、娘と一緒に歩きながら、決して後ろを振り向かなかったシーンが、、鞍田さん切なかったなあ。

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    2025年03月09日
  • 生まれる森

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    ネタバレ

    共テの予想問題集にあり、
    〝わたしはあの人に幸せになってもらいたかったんです。眠る前に新しい朝が来ることを楽しみに思うような、そんなふうになってもらいたかった。〟
    〝幸せにしたいと思うことは、おそらく相手にとっても救いになる。けど、幸せにできるはずだと確信するのは、僕は傲慢だと思う〟
    という文に惹かれて全部読みたいと思い、手に取りました。

    私は未だ身を焦がすほどの恋をしたことが無いのですが、主人公が深い森の中で途方に暮れている様子が少し痛々しく見えました。雪生が言うように、私はとても〝危うい〟のだと思います。ただ、〝危うい〟のは雪生やサイトウも同じで、〝危うい〟人同士が惹かれ合っているのを見

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    2025年03月03日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    主人公、春の修士論文のテーマは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、幼い頃失踪した父親をモデルにした小説。

    結婚を前提に同棲してほしいという恋人。
    大学院の友人、篠田君と売田さん。
    アルバイト先のミステリー作家、吉沢さん。

    島本理生さんらしい主人公だなと思った。
    儚くて、危うげで、影があって。
    ぱっと見はか弱くも芯がある孤高のひと、のような印象を受けるけれど、
    本当はただただ自信がなくて、気づかないままに自分を誤魔化して他人に媚びたり、おもねったりする。



    売田さんの語る「ノルウェイの森」がよかった。
    ”私がもっと知りたいのは、そういう危うい女の子たちが本当に救われたら男の子たちはどうする

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    2025年03月02日
  • はじめての

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    「はじめて」が共通のテーマで「人を好きになった」「家出した」「容疑者になった」「告白した」の4つの物語が書かれていた。どの話もそれぞれの作家さんの持ち味が出ていてとても良かった。どれも楽しくあっと驚く話で大好きです。

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    2025年02月24日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん

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    2025年02月13日
  • あなたの愛人の名前は

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    自分は大丈夫なんて、どうして言えるだろう。
    真面目に生きていても、駄目だとわかっていても、どうしても惹かれる人は誰にだっているのに。

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    2025年02月06日
  • Red

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    日常に溢れている、夫とのほんのささいなすれ違い。

    わたしをわたしとして見てくれているか
    大切にされているか
    必要とされているのか
    満たされないのかなぜか
    正しい場所ってどこ?
    わたしはだれ?
    そんなつもりなく手に取ったんだけど。
    読んでいて、わたしはどうしたい?って思考がグルグルしはじめちゃった。


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    2025年01月30日
  • はじめての

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    ネタバレ

    辻村深月さんのユーレイと森絵都さんのヒカリノタネが心に残った。
    ユーレイに助けられる話は良かった。ヒカリのタネの最後はかわいらしくハッピーエンドで終わったのが良かった。

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    2025年01月21日
  • 波打ち際の蛍

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    暫く筆を止めていた島本理生さんが時を経て、認めた作品。
    文章の瑞々しさに自分もその中にいるような、当事者のような感覚に。

    一筋の光が見えてよかった

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    2025年01月16日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    もう一回読んだら結末変わらないかな と思いながら、下巻を何度も読みました。
    黒江さん、彌生くん、仁さん みんな幸せになってほしい。
    その後が読みたいです。

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    2025年01月13日
  • よだかの片想い

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    生まれつき顔にアザがある24歳の大学院生アイコの初恋の話。

    自分のコンプレックスと向き合いながら、まっすぐ飛坂のことを想い、様々な感情に心を揺さぶられる。

    人は誰しもコンプレックスを抱えて生きている。
    コンプレックスをもつ自分を受け入れ、愛し、そんな自分をまるごと大切にしてくれる人に出会う。そういうのをすてきな恋というんだろうなと思った。
    アイコのまっすぐな気持ちがまぶしい。
    島本さんは性描写が細かいイメージがあったけど、この作品は控えめなので、高校生くらいにも読んでほしい。

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    2025年01月12日
  • 2020年の恋人たち

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    精神疾患の元カレ、お母さんのお店の元常連、雇っているスタッフ、グルメ雑誌の副編集長、昼職の部長、近くのお店の料理人、ホテルで声をかけられたサラリーマン...時間と一緒にあらゆる男性が流れて行く感じが、リアルでとても良かった。

    葵とお母さんの描写にしんどくなる部分もありつつ、自分と母、自分とこれから産まれてくる娘の関係がどういうものでありたいかを少し考えた。
    女同士、少なからず(もはや結構な割合で)相手の人生への影響が大きいからこそ、どう娘と向き合うのか。親も完璧ではない、と親になる今そう感じる。

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    2024年12月31日
  • 2020年の恋人たち

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    the 大人の恋愛
    どうしてその道を選ぶのか
    どうしてその人を選ぶのか
    「そうだよね、辛いよね。そんなとき誰かに寄りかかりたいよね。」と共感する半面、「どうせまた気持ちが変わるんでしょ?」と冷たい眼差しを送りたくもなる。
    見えてるものを軸に感情を動かし人と関わり人生の選択をし、ストーリーが進むにつれてやっぱり他人の見えてるものなんてほんの一部分でしかないと思うことが多かった。
    人と関わる上で寄りかかるという一方的なものではなく、寄り添うことの温かみも感じた。

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    2024年12月18日
  • あなたの愛人の名前は

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    ネタバレ

    大人な恋愛小説ではあるけど
    意外とピュアなところも多くて
    不倫のドロドロ感は薄かった。
    自分に寄り添って理解してくれる人がいると
    そこが自分の帰るべき場所じゃなかったとしても
    吸い寄せられるように
    会いたくなってしまうもの。
    でもそれは足跡みたいなきっかけ一つで
    ぷつんと切れてしまうような脆い繋がりで…
    シチュエーションは違うけど
    心の移り変わりにはものすごく共感。

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    2024年12月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    シリーズもの。

    ショッピングモールに行くことが多いので、こういう商店街が近くにあったら面白かっただろうなと思いました。

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    2024年12月16日
  • 二周目の恋

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    二周目の恋ということで、ほろ苦い大人の恋物語を想像したけど、全ての短編がそういうわけではなかった。「海鳴り遠くに」の描写が綺麗だった。

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    2024年12月15日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    自分がフタしてきたことを、自分の外に出して触らないと、まわりとの接続が上手くいかない。
    不快なことに変わりはないけれど、ひとりでフタを開けなくてもいい。

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    2024年12月14日
  • ファーストラヴ

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    読み手側の意見を聞きたい

    この本を読んだ感想を話し合いたい
    これで良かったのか
    最後までよんでスッキリした人はどのくらいの割合なのか、
    知りたいなーって思う作品

    #切ない

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    2024年12月13日