島本理生のレビュー一覧

  • ナラタージュ

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    高校生の頃の恋が本気の愛じゃないなんて、誰が決めつけられるのでしょうか。これはもう本当に愛し愛されている男女の話でした。それなのに結ばれないなんて切なすぎます。

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    2026年04月14日
  • Red

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    読み始めは官能小説?と思ったが、終盤にかけてそれでは片付けれられない深い結び付きを感じる事が出来て良かった。
    肉欲に溺れていた主人公も最終的には不倫相手との関係に終止符を打てたところが、スッキリした。
    夫婦になれてもお互い腹を割って話せないと結局は孤独なんだなと思った。

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    2026年04月14日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    読み終わった今、なんだか不思議な体験をした感じ。ドラマを一気見したような、、表現力が相まって映像として脳内再生されていたような、、そんな感じ。
    島本理生さんの作品は初めて読んだ。春も亜紀もそれぞれに抱えてるものがあって、お互い見て見ぬ振りをして相手に寄りかかってしまっていて、やってること若いなって思った。だけど、そういう自分の弱いところを認めたり消化したりすることって歳とれば自然とできることではなくて、周りからの声があったり、自分自身と向き合う何かきっかけがないと難しいことだと思う。
    銀河鉄道の夜と宮沢賢治の話があることで、よりその部分が強調されていた気がする。
    親しい人との距離感は、お互いに近寄ってみたり引いてみたりしないことには、ちょうど良さはわからない。だからこそ、恋愛って難しいのかなって思った。

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    2026年04月12日
  • 2020年の恋人たち

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    島本理生さんの書く文章が本当に好きで、幾つか読んできた中でも1番好きな作品かもしれない。葵を取り巻く男性陣の嫌なところ、惹かれてしまうところが存分に描かれていて、読んでいて惹かれてしまう所もありながら危険だと思って身を引きたくなる。
    彼女が幸せになるにはどう進むべきか、すぐには答えを出せないような複雑な人物だったが寧ろ好感を抱いた。媚びず、芯を持って歩いていきながらも弱い所を持つ彼女が凄く好きだ。松尾くんとの関係性もよく落ち着いてくれた。
    そして松尾くん、本当に良い。松尾くんみたいな方と恋愛させてください。

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    2026年04月04日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    短編はそれぞれの著者の作風が顕著に現れていて、ぐるぐる変わる世界観に飲み込まれながら、様々なおやつの複雑で繊細な魅力を味わい尽くすことができる。

    春とマーマレード
     一番好きな雰囲気だった。母の作ったマーマレードの味を、味覚や記憶を辿りながら追い求めていくなかで、徐々に明らかになっていく真実。

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    2026年04月01日
  • はじめての

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
    日本エンターテインメントの最前線&最高峰!

    日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!

    小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
    これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。

    「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
    「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
    「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
    「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)

    【個人的な感想】
    『私だけの所有者』と『ユーレイ』が好きだった。
    『私だけの所有者』はアンドロイドと所有者との絆が切なかった。
    この小説を読んで私は、SF系と青春系?の小説が苦手なことを再確認した。

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    2026年03月26日
  • 憐憫

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    物語の核心にあるのは、他者に向ける「かわいそう」という感情――すなわち「憐憫」の危うさです。「優しさの正体を突きつけられるようで怖い」という感覚。綺麗な言葉で綴られるからこそ、そこに潜む毒が深く浸透してくる感覚を覚えました。

    ​ただ、主人公の沙良については、どうしても素直に共感しきれない部分が残ります。彼女が抱える空虚さや、他者に依存しながらもどこか冷ややかな視線は、読み手によっては「理解しがたい」「自分勝手だ」と感じさせてしまう危うさがあるのかもしれません。
    私自身も、彼女の選択や心の揺れに寄り添いきれないもどかしさを感じながら読み進めていました。

    ​しかし、その「共感できない」という違和感こそが、作者の狙いなのではないかとも感じます。
    以前拝読した作品でも感じましたが、島本理生さんの比喩表現の巧みさは唯一無二です。触れれば壊れてしまいそうな危うい関係性が、五感を刺激する瑞々しい言葉で表現されており、今回もその圧倒的な文章力には脱帽するばかりでした。

    ​愛と呼ぶには鋭く、憐れみと呼ぶには重い。読み終えた後、自分の中にある「憐憫」という感情を、二度と以前と同じようには見られなくなる。そんな余韻を残す作品です。

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    2026年03月25日
  • 天使は見えないから、描かない

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    叔父と姪の禁断の恋ーーーと聞くと気持ち悪くて仕方ないが、最後まで読み通すと不思議と腑に落ちた。
    映画的な展開でテンポ良く読みやすい。そのせいか粗を探せばいくらでも見つかるが、それが気にならない。
    過去作品に見知ったタイトルがあったが、初めて読む作家かもしれない。注目していこう。

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    2026年03月24日
  • 天使は見えないから、描かない

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    叔父と姪の恋愛というこの本は、作中でも出てきますが「気持ち悪い」と思う人の方が多いでしょう。
    ただ私は現実に置き換えずに読んだので、駄目だと分かっていながらも自分の弱さを見せられる叔父に、幼い頃から自分の両親とうまくいかず、今なら虐待だと言われてしまうであろう暴力を父から受けた時に庇ってくれた叔父の遼一に永遠子が恋心を持ったのは分かる気がします。
    なかなかハッピーエンドにはなりそうにない設定のお話でしたが、2人の歩んでいく道が閉ざされなくて良かったです。

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    2026年03月22日
  • 二周目の恋

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    恋愛アンソロジー。

    どの作品も、一筋縄ではいかないけれど読後に希望の残る。こういうアンソロジーでは珍しく、どの作品も何かしら心に残る箇所があったのでとても得をした気持ち。

    特に「深夜のスパチュラ」のとりとめがないけどキュートな読み味や、「道具屋筋の旅立ち」のラスト、「海鳴り遠くに」のタイトルの意味が分かった瞬間が特に心に残った。

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    2026年03月21日
  • 天使は見えないから、描かない

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    子どもの頃のある出来事をきっかけに、実の叔父を愛してしまった女性弁護士永遠子が主人公。
    タブーとされる恋愛だから、苦手だと感じる人もいると思う。ただ、この本はドラマチックに書かれているわけではなく、どちらかというと淡々とした、どこか俯瞰的な視点で書かれているので、スルスルと読める気がする。
    永遠子は実の父母との関係が希薄な分、優しくしてくれた叔父にのめり込んだ側面はあると思う。そしてこの恋愛がタブーだからこそ、より執着するのかな?とも感じた。どこか人を信じず、ひとりで強がっていた永遠子が、最後の最後、周囲の人と少しずつ繋がろうとしていて、物語としてはハッピーエンドなんだけど、変わり始めた永遠子がこの先も、叔父に対して同じ気持ちでいられるのな?その先の永遠子がどうなっていくのかを知りたくなる終わり方でした

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    2026年03月16日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    爽やかな読後感。
    ラストの1篇に出てくる、いちご水のおかげかも。

    織守きょうや 「ファースト・アンド・オンリー」
    友井羊 「春とマーマレード」

    どちらもミステリー畑の方だからかな、ラストシーンでニマニマさせてきたり、伏線回収してきたり、物語として好きな感じ。


    名取佐和子 「ドーナツ息子」

    ラストシーンで涙が出た。
    自分も同じような場面で、母を前に涙を堪えたことを思い出した。

    改めて自分が、物語の題材だとしてもアイドルや不倫が好きじゃないことがよくわかった。

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    2026年03月15日
  • はじめての

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    読書が初めて、久しぶりの人でも、YOASOBIさんの素晴らしい楽曲と共に気軽に読める、素晴らしいコンセプトの作品です。読書体験というより、エンタメ体験です。

    読書慣れしてる人でも短い文字数の中での各作家さんの表現力や個性を味わいながら、音楽とのコラボという新鮮さは他にないので、お勧めしたい。

    この本をプレゼントしてくれる人がいたら、死ぬほどセンスが良いと思います。

    Ayaseさんが凄すぎることを認識できるのでYOASOBIファンは絶対読むべきです(私はファンクラブ入ってないですが、入りたくなりました)

    私だけの所有者は、
    島本理生さんが普段重ための恋愛小説で書くような、所有されることを求める女性の気持ちをアンドロイドに置き換えている、面白い構成だと思いました。
    手紙の主がどこかで繋がっていたり、必ずしもハッピーエンドにならないことも、島本さんらしさを感じました。最近の島本さんよりも、駆け出しの頃の重さを感じで、女性が好きな感じかもしれません。

    ユーレイは、
    辻村深月さんらしい少年少女の心理をたった30-40ページで丁寧に描写して、かつ、プチオカルト、プチミステリーの要素や、明日への活力にもつながる前向きさもある、子供達にオススメの作品でした。この作品を読んだら、ちょっと小説を好きになってくれるんじゃないかなと。教科書に載せて欲しい作品です。

    色違いのトランプは、
    異世界系は最近漫画でもめちゃくちゃ多いジャンルになりましたが個人的には正直うまく頭でイメージを作れず避けていました。でも作品を読んだ後にYOASOBIさんの「セブンティーン」のMVを見てからもう一度読み返してそのイメージを元に読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。こうやって、頭のなかだけで考えずに音楽を先に聴くスタイルがあるんだと思わせてくれたのはこの作品でした。

    ヒカリノタネは、
    タイムスリップ恋愛という王道を扱いながらも、登場人物がみんな知的で行動も言葉も面白くて、ロマンチックだけじゃないのがよかったです。
    今自分自身も、恋の告白ではないけど大事な人に大事であることを伝えるシーンを控えていたので勇気をもらいました。
    YOASOBIさんの「好きだ」が好きな人は、絶対に読むべきです。

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    2026年03月15日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    ネタバレ

    昼下がりのご褒美と、それにまつわる思い出。
    同じ食べ物にも、そこには一人ひとり違う、誰かにとっての大切な記憶がある。
    中でも、「春とマーマレード」がとても好きだ。日々の生活の中で、「食」を通じたひととひとのつながりを、丁寧に繊細に描く友井羊さんの作品は、食や人に対する愛に溢れていて、いつ読んでも心が安らぐ。
    どの短編も、あたたかく、素敵なお話だった。

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    2026年03月10日
  • 天使は見えないから、描かない

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    十代にも満たない時から叔父に惹かれ、叔父を欲していた弁護士の永遠子。
    合理的な判断で別の男性と結婚したが、夫が別の女との間に子どもができたことを機に離婚。
    唯一無二の叔父への愛に気づいた永遠子は・・・

    叔父と姪が関係をもつというだけで、生理的に嫌悪感を抱く人も多い題材だと思う。
    作中、二人の関係性を何度も「気持ち悪い」と表現されるのがまさにそれだ。

    弁護士という職業をもち、社会的に絶対的強者でありながらも、一つの愛に執着し、女性としての生き方を模索して悩み生きる永遠子の姿には、不安定な危うさを感じた。

    この内と外の対象的なギャップの根底にあるのは、幼少期に育った環境の影響が大きいと思う。
    特に両親の夫婦関係から、永遠子の極端な反骨精神がうまれ、それが叔父への愛に変化してしまったようにも感じた。

    読んでいても、この2人の関係への受け入れ難さが残る。安全圏にいながら、マイノリティを非難しているような居心地の悪さを感じた。
    ただ、その読者の気持ちを上手く救ってくれるのが、永遠子の親友である萌の存在。
    ラストは思いがけず涙が溢れてしまった。

    歪な愛の形だけでなく、親子関係、男女格差、職業差別をうまく絡ませながら、精力的に描ききった島本さんの筆力に圧倒される作品だった。


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    2026年03月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    島本さんらしい繊細な文体・官能的な物語。
    全てが肯定される恋愛ではないが、
    その当事者・周辺の人々の感情は
    生活を送っているなかでは味わえない
    不思議で現実離れしていて、でもちょっと現実味があるのかな。
    もう一回じっくりと読みたい

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    2026年03月07日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    作品を通して登場人物が語る結婚観や自分自身と向き合うことなど、頭の中のメモ帳に残しておきたくなる言葉が多くて、島本さんの小説には毎回共感させられる。好きだー。

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    2026年03月04日
  • はじめての

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    「はじめて」をテーマにしたYOASOBIさんとの短編&楽曲プロジェクト。島本さんのSFから始まり、辻村さんは初読みでしたが感動。脱帽です。ホームページから曲やビデオ、インタビューも楽しめます。

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    2026年03月03日
  • あなたの愛人の名前は

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    大人の恋愛模様を、さまざまな角度から描いた短編集。
    途中から二編でひとつの物語となり、「あなたは知らない」「俺だけが知らない」では、同じ関係を男女それぞれの視点から追体験する構成になっています。

    お互いの感情は驚くほど似ているのに、気持ちだけがすれ違い続ける関係性が、静かな緊張感とともに描かれていきます。
    わからないから惹かれ合うのか、それとも惹かれているからわからなくなるのか。

    島本理生さんは初読みでしたが、言葉の選び方の美しさに何度も立ち止まらされます。
    「濡れた食用菊を口に含んだときのように頼りない感触」という表現は、その象徴のような一文。感情を直接語らず、触感や温度で伝えてくる文章力に思わず唸ってしまいました。

    派手な展開はありませんが、読み終えたあと、静かに余韻が残る一冊。

    大人だからこそ抱えてしまう曖昧さや、名前をつけられない関係に心当たりのある人ほど、深く刺さる作品だと思います。

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    2026年03月02日
  • 一撃のお姫さま

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    住んでいる地域が出てくると知って
    家出の庭が面白かった!
    島本さんの小説に出てくる主人公って、同じ性別なのに全く価値観が違ってみんな面白い

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    2026年03月01日