島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった…!
身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。
島本理生「Better late than never」
…直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した -
Posted by ブクログ
ちょうど自分もパートナーと別れた時期に読みました。お互い好きでしたが思い描く未来図がいつまでも別々で平行線のままでした。
泉ちゃんのような偶然や奇跡はなくそれっきりですが、想い合うことが必ずしも幸せな結果を招くのではないんだと痛感しました。
それでも何かの拍子に、過ごした日々は温かくて穏やかで鮮やかなものとして蘇ります。
どうにもならないことだと頭では分かりつつも、どうにかなったんじゃないか、どうにかなっても結局こうなっていた、と堂々巡りを繰り返しています。
きっとそれは後悔とか未練などの感情ではなく、新しい出会いがあっても変わる事なく自分の一部としてこれからも生き続けるのだと思います。
恐れ -
Posted by ブクログ
久しぶりの島本理生さん。
6編少しずつ繋がっていて
とても読みやすい小説であったことはいつものこと、
2作目の『蛇猫奇譚』の
1行で大泣きしてしまった。
主人公の出産によって変化する気持ちと
それにただ純粋に寄り添いたいチータの
気持ちの両方が、痛いほどわかって、
時に鬱陶しく思ってしまう自分に対して
真っ直ぐな目で見つめる我が子と重なり
ただただ号泣でした。(笑)
表題作である、
『あなたの愛人の名前は』は
購入を決めた時に察した意味とは
全く違って、6作目の主人公藍の
過去の自分に問いかけるような一言
だったんだな、と納得。
どうして島本さんの小説は
シンプルで真っ白なのに痛くもない -
Posted by ブクログ
大人の少し歪んだ愛の話。僕にとってはまだもう少し先に納得できるようになるものかもしれない。特に、浅野(兄)が嫌いだった。
でも、どこか穴の空いた大人たちが満たされたくて、受け入れられたくて、愛されたくて、誰かに何かを求めていて、切なかった。忙しい日々の中で巡り合うものに自分の存在を委ねていたのかもしれない。
心が疲れていて、すり減っていて、その時にはその人じゃないと駄目だった。その行為をしなければ駄目だった。未来から見れば愚かなことでも、当時はその不純な恋が必要だったのだろう。
とはいえ、愛人というものが、これからも僕にとって縁のないものでありますように。笑