島本理生のレビュー一覧

  • シルエット

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    透明感があって、静かで、そして切ない感じがする3つの短編。
    それぞれ15才、16才、17才の時に書かれたものだそう。
    作品の中に、ブラッドベリ、宮沢賢治、ヴォネガット、カポーティ、といずれも短編の名手の作品が書かれているのも興味深い。

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    2024年03月21日
  • 二周目の恋

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    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

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    2024年03月18日
  • あなたの愛人の名前は

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    「間違ってはいないという誰かの多数決だけで日々を送り続ける。」

    瞳と浅野さんの話が良すぎる
    引き込まれた
    人生はタイミング

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    2024年02月29日
  • あなたの愛人の名前は

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    愛とは〇〇だと明確にわかればいいのにと思っていた頃があった。
    今は不明確だからこそ自分で育てていかないといけない感情なんだと思ってる。
    来年、5年後にはまた変わってるのかもしれないけど。

    激情の関係にも、
    静かな関係にも、
    自分本位に伝えてしまった日も、
    ぴたりと会う人に出会えたときも、

    その時々で愛はあったけれど
    誰とどんな自分を重ねてゴールを見つけたいのかを考えたら
    平気でサヨナラできる関係もあった。

    結婚(異性愛)が一番わかりやすい。
    この人だと決めて選んだ最善の道だったのに、
    うまくいかないことなんてよくあること。

    どの物語にも共通してるのは、
    結局は自分自身を育てるしかないっ

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    2024年02月24日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    ネタバレ

    若い頃の不安定な心の描写がリアルだった。ずっと一緒にいたいという彼には躊躇するけど、元カノの話をされると嫉妬したりする。上手いなあ。
    銀河鉄道の夜をもっと読み込んでからこの本を読むと、もっと良かったかも。

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    2024年02月16日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    修士論文に取り組む春は、彼から結婚を迫られるがどこか躊躇する。子供の頃に、父親が宗教にはまった末に失踪するという過去があるからか、どこか危ういところのある春だが、クラスメートやバイト先の作家と話をすることで、意識の下に埋もれていた自分の本心に気付く。

    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、その背後にある賢治の思想、そして、春の過去が緩やかに繋がっていく、不思議なストーリー。

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    2024年02月14日
  • 一千一秒の日々

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    風光る
     真琴と一緒に住んでた哲。哲との別れる直前の話。
    七月の通り雨
     大学の劇団でひとめぼれされた佐伯瑛子。相手にそっけない。
    青い夜、緑のフェンス
     プニプニの針谷と可愛い一紗。漫才みたいな掛け合い。
    夏の終わる部屋
     他人に執着しない長月くん。付き合った彼女との出会いから別れ。
    屋根裏から海へ
     真琴の元カレ加納くん。家庭教師の教え子の姉との関わり。
    新しい旅の終わりに
     昔付き合ってた2人で旅行。男女の関係になるのか!?
    夏めく日
     女子高生だった「佐伯瑛子」。転勤する前の男性教諭とのやり取り。

    島本理生さんの作品にしては、ポップな感じがしたなー!!
    「青い夜、緑のフェンス」がいつ

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    2024年01月18日
  • よだかの片想い

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    良くも悪くもコンプレックスとかって、他人に気付かされるものなんだなと思った。
    この本に出てくる女性は、生まれつき顔にアザがあり授業中に同級生からそのアザをみて、琵琶湖そっくりだと言われる。それを聞いた先生が、何でひどいことを言うんだと怒りみんな謝る。彼女にとってそれまで何とも思ってなかったアザが、これは恥ずかしいものなんだと認識してしまうことが、女性が生きづらくなる発端となった。
    それから男性に恋をして、他人の気持ち、行動などの機微や心情を考えれるようになっていく。

    自分では気にしていなかったことが、他人からすると気にすべきことって確かにけっこうあるな、みんな何かしら経験してきたんじゃないか

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    2024年01月08日
  • よだかの片想い

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    新年一発目は島本理生の恋愛ものが読みたいと思い読みました。歳上の男性との片想いという構図は『ナラタージュ』と似ていて、今回も飛坂の「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいることなんだからさ。それは立派な理由だし責任だ。」という台詞にグッときました。ただ良くも悪くもいつもよりアッサリ読めてしまいました。私の感受性が老いてきた?

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    2024年01月01日
  • こどものころにみた夢

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    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。

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    2023年12月26日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ

    薄い本ですぐ読めた、

    宮沢賢治のよだかの星から来てる本、大人になってからだとよだかの星も受け取り方が違う

    自分が擦り減る人付き合いは、頑丈でも、周りの人にはして欲しくないし、したくない

    顔のあざは極端だけど、触れて良いのかわからなくて、結局何も言えなくってもやもやすることある、距離感って難しい

    肩書きとか結果に拘って、それが無くなったら空っぽだなあと思ってずっと走ってる感じもする、フィルターがあるから見えるものもあれば、ないから見えるものもあって難しい

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    2023年12月18日
  • あなたの愛人の名前は

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    ちょっと重たい気分になった。婚約したから、申し分のないパートナーがいるから、愛情というものが満たされている訳では無いと感じさせられた。自分も本当は満たされていないのではないか?と胸に手を当てて考えてしまうような、けれどちゃんと充実していると実感できるような。人妻や婚約者がいると、倫理観的に絶対踏み出せない、踏み出してはいけないけれど、興味を持たずにはいられない一歩をこの本は踏み出してくれて、経験できない気持ちを経験させてくれる。ただ、約束されたパートナーがいることを、とても嬉しくて満たされたことなのに重たいことだと感じてしまう一冊でした。

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    2023年12月12日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    島本さんって、おとなしくて真面目な感じなのかなって勝手に思ってたんですが、こんなに面白い人やったん?!ってイメージが覆りました。
    とにかくユーモアのある言い回しで、いろんな経験をしておられて、クスッと?いやハハッ!って感じで笑いながら読みました。特にご主人とお母様のエピソードは、かなりぶっ飛んでてオススメです!(解説はご主人が書かれています)
    島本さんって、とても芯がしっかりされていて、自分の気持ちに正直に生きておられる方なんだろうなと思いました。そして、内に秘めてある爆発力みたいなのが、すごい人なんだと思います。
    ラーメンをはじめ島本さんの好きなものや、小説に出てくる食べ物のお話など、いろん

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    2023年12月10日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    ファーストラブがよかったのでこの本を読む前からすごくドキドキしていた。

    読んでみるとやっぱりいい。宗教とか論文とかテーマが難しかったけど、時々すごくいい文章だなって思う箇所があって。

    春が最後には過去と向き合えてよかった。

    銀河鉄道の夜、まだ読んだことがないのでまた読んでからこの本を読むとさらに楽しくなるんだろうな。

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    2023年12月05日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    「カーマンライン」一穂ミチ
    「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子

    このあたりが特に好きだった!
    色々なmatured kinds of loveで、飽きずにサクサク読めました!

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    2023年12月04日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
    「フェイクファー」波木銅
    主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
    「カーマンライン」一穂ミチ
    私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に

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    2023年11月20日
  • 二周目の恋

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    短編アンソロジー作品。大人な内容でした。恋にも色々なカタチや想いや愛情がある。作家さん達の個性や魅力が溢れていました。

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    2023年11月14日
  • 二周目の恋

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    二周目とタイトルにつくように、どこか恋に対して諦めや達観などの感情を読みとれてもどかしい気分になることが多かった。二十代後半ぐらいになってからもう一回読んでみたい話。

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    2023年11月12日
  • 夏の裁断

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     どうにも一筋縄ではいかない男ばかり出てくる。特に柴田さんには、毎回、痛い目にあうのに、どうして関わろうとするのか?と主人公にイライラ。

     トラウマを作った過去の男。冷たい母親。途切れる事なく現れる男達。辛い状況ではあるが、主人公にいまいち共感は出来ずに終わりました。それでも読みやすく、先は気になりサラサラ読めました。

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    2023年11月07日
  • よだかの片想い

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    好きって気持ちがどれだけ素敵でどれだけ危うくて、誰かを思ってる女の子って本当に可愛いし強いの。
    ここまでまっすぐな恋愛私できてきたかな。
    もっと感情に素直になりたい、伝えたい気持ちは相手に伝えないまま終わるなんて嫌だ。
    でも逆に、本当に好きだからこそ一緒にいないって言う選択肢もあるんだとも思った。
    自分が大好きで大好きでも
    相手にとっては遊びの1人で大事にしてもらえないくらいなら離れるべきなんだ。
    本当の好きってそういうことだ、好きな人は自分の中で永遠にかけがけのない存在であってほしいから。
    主人公のその気持ちには切ないけれど共感はできた。

    友達のまりえが言った、「言葉にしないのはお互い大

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    2023年10月22日