島本理生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久しぶりの島本理生さんは難解だった。
書けなくなった作家 紗文と、殺人事件の加害者を母にもつ青年 創。2人の人生が交差することで、不思議な現象が起き始める。
紗文と創がこれまで歩んできた道が、複雑で険しすぎて、気持ちを寄り添って読み進めることが難しかった。心の内を描写するのではなく、事象に合わせて読者が汲みとる必要があるので、集中して読まなくては取り残されてしまう。空き時間に少しずつ読んでいた私は見事に取り残されてしまった。
不可思議な体験がもたらしたラストに、希望の光が感じられてよかった。島本文学の新境地との評判だが、私の想像力では現実味が乏しくて、いっそ映像化して欲しいと思った。
-
Posted by ブクログ
【あらすじ】
工藤泉(くどういずみ)は、婚約者と川辺りを歩く道すがら、ある男性との思い出を回想する。葉山貴司(はやまたかし)。泉の高校時代の恩師であり、そして彼女の忘れ難い初恋の相手である。演劇部の応援のために久しぶりに訪れた母校で、久しぶりに葉山と再会を果たした泉は、戸惑いながらも胸の高鳴りを覚えーーー。
【短評】
残念ながら好きではなかった。
泉と葉山が互いをかけがえのない存在として認め合っているのは理解出来た。初恋というのは鮮烈なものであるからして、後生大事に抱えて生きていくことも概ね理解出来た。しかしながら、当人同士がそれを心の内に秘めたままに別々の人生を歩んでいくという思考は、まる -
ネタバレ 購入済み
う〜ん
よく分からん。
色んな人の色んな感性が有って。ドイツ料理、アイスバイン、みたいなのは、理解出来ない。何で、一番好きな人とは結婚せずに、SEX出来ない男と結婚して、姑の介護してんの?一番好きな人とは、不倫関係で居て…………。 -
Posted by ブクログ
最愛の人と別れ、小説を書けなくなった作家の沙文。
殺人事件の加害者の息子・創。
2人の痛みと喪失が重なり合ったとき、不思議な現象が起き、それぞれ分岐点に立たされる…。
私の集中力が散漫だったのかもしれませんが、突然現実なのか並行世界なのかわからない描写があり、やや理解に苦しみました。読み進めていくと、あえてそういう描き方をされているのだなと理解しましたが、作品の世界観に入り込んだ瞬間に現実に引き戻されるようで、作品に浸ることができなかった。
ただ、表現の美しさはさすがの島本さんです。
自分も大きな喪失を経験したときには響きそうな作品なので、改めて読み返したいと思います。