島本理生のレビュー一覧

  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    葉山先生は疎遠になっている奥さんへの気持ちが捨てきれておらず、これが報われない恋だと分かっていてもなお、葉山先生への気持ちを抑えきれない泉の切なさが辛いです。小野君と付き合ってみてもやっぱり葉山先生のことを忘れられず小野君に別れを切り出すシーンでは、泉に対して報われない想いを持っている小野君と、葉山先生に対して報われない想いを持っている泉の姿が重なって見えました。愛しているのに報われない愛だったからこそ、泉にとって忘れられない恋の相手になったのだと思います。

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    2025年12月22日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾旅行のお供に読みました。飛行機などの移動中に読むのがちょうどいいボリューム。台湾や香港の食べ物や文化にまつわる短編集。探偵事務所の話が好きでした

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    2025年12月21日
  • 憐憫

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    ★3.5

    とてつもない展開になるのか。
    重大な秘密が隠されているのか。
    解説の一文にあったように「一番近くで成り行きを見守っている」気持ちでした。

    本編に加え、もう一編の短編にキーマン登場。
    読み終えた瞬間、息が止まってたことに気付きました。

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    2025年12月16日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    購入済み

    いろんな作品たちによって構成されるこんぺいとう商店街シリーズ第3弾。重めの話もあったが、バリエーション豊かで楽しめた。

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    2025年12月13日
  • ファーストラヴ

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    読みやすかったです。あっという間に読み終わりましたが、モヤモヤが残り、あまり話に入り込めませんでした。女性が生きていく中で、様々な性被害を目にしますが、それが家庭内で日常的に行われていたら…悲しい話です。

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    2025年12月14日
  • 憐憫

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    この人の書く恋愛小説が好きだったなとふと思い出し手に取る。

    自分の事を分かってくれている人がいる、
    そういう関係は時に人を強くする。
    終わりがうっすらと見えているからより強くなるのかな。
    夫婦の中でそれが出来れば良いのだろうけど、生活を共に回す間柄だとそれが難しい事もあるんだろうな。

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    2025年12月13日
  • 一撃のお姫さま

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    短編集。
    恋愛にどっぷり踏み込めないなんともいえないやるせなさを感じる。
    最後の話が印象に残った。何かを作り世の中に出す。それに自分の身を削っていくところがすごい。

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    2025年12月10日
  • 夏の裁断

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    恋愛って人それぞれたなと思いました。本作に登場する嫌な人だけど、惹かれる(そう仕向けられている?)人、こういう人はいると思いますが、自分なら好きにならない。主人公は過去の体験から、このような人物に狙われて、捕らわれしまうのかなと思いました。
    主人公には頼りになる方がいて、話を聞いてもらい、最後には過去の体験から脱却するべく動いている点がよかったです。

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    2025年12月08日
  • シルエット

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    群像新人文学賞優秀作の表題作を含む、3編の恋愛短編集。

    個人的に島本 理生さんは、女性作家の中でとても綺麗な文章で情景を描く方だなぁと思っています❗️

    収録された3編は15、16、17歳の時に創作された作品らしく、とても十代の方が書いたとは思えない、非常に完成度の高い作品だと感じます。

    恋愛小説で再読したいと思う作品は少ないのですが、この作品は再読したいと思う数少ない一冊です❗️

    好きな話しは、表題作の『シルエット』で、冠くん、せっちゃん、はじめそれぞれの思いを見事に描いていると思います❗️

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    2025年12月06日
  • 夏の裁断

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    芥川賞候補作で表題作の『夏の裁断』に、三編の書き下ろしを収録した、文庫オリジナル。

    正直柴田のような男性には嫌悪感しかなくて、表題作を読み進めるのはとても苦痛でした❗️しかし、『秋の通り雨』以降、千紘が少しずつではあるけれども、前向きに進もうとしている姿に共感して、最後は温かい気持ちで読み終えることができました❗️

    『夏の裁断』のみの話しであったなら、不快感しか残らない作品になっていたと思いますが、後日談の三編を加えることで物語に深みを感じることができました。またまた好きな島本作品を見つけてしまいました❗️

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    2025年12月04日
  • 天使は見えないから、描かない

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    この作家さんのドロドロな恋愛作品大好き。

    歪な欲望って、ちょっと気持ち悪いと思う反対側で、そこまで愛せて羨ましいとも思う。


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    2025年12月03日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    何だかとても気になるタイトルで購入したけれども、ずっと積読していてようやく読もうと思った14作目の島本 理生作品。

    島本 理生作品にしては珍しく、クズな男性キャラクター(父親は例外です❗️)が登場しないので、思っていた以上にテンポ良くサクサクと読むことができました。お互いに大きく傷つきたくないと、腫れ物に触る様な付き合いをしている春と亜紀君の関係に、少しヒヤヒヤして読んでいましたが、島本作品の中でも決して悪くない読後感です。

    一番好きなキャラクターは、作家の吉沢 樹先生です❗️彼の春に対する冷静な観察と対応が、亜紀君との不穏な空気の繋ぎ止めの様に思えて、安心して見ていられます。

    あとがき

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    2025年12月02日
  • 天使は見えないから、描かない

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    不倫始まりからの相手は叔父。
    終始一貫、叔父さんダメでしょ。としか。
    覚悟をきめて飛び込んできたから受け入れたとかダメでしょ。窘める場面だよ、そこは。
    設定が受け入れられないのに、それでも読ませる島本理生すごい!!

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    2025年12月02日
  • 一撃のお姫さま

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    ネタバレ

    5作の短編集。
    いろんなことが積み重なってしまった女性の話から始まり、「妖艶で美しい」と思われるような名前をつけられた女性の話、キリスト教を専攻している助教授と宗教団体から逃げてきた若者の話、同居している義母が庭に張ったテントで暮らし始めた話、作曲のために1ヶ月で100万円をホストに使う話。

    基本的には多くの話が女性があまり幸せとは言えないような立場に立たされてしまっているような印象が多かったので、ザ島本理生先生って印象。
    一番のお気に入りはテントで暮らし始めた義母の話。自分の発達障害の部分をそうと知らず「自分だけのきらきらしたガラクタ」と思っている義母が素敵だな。それに対する葉子さんの返し

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    2025年11月30日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    結局譲れないほど好きな人がいるのだから
    その人以外じゃダメなんだと言う話
    彼女が出会ってきた男性が皆ダメな男と
    言うわけじゃない
    叔父さんじゃ無いから、叔父さんと違うから
    好きになれない、嫌な部分が目に付く
    親に絶縁されたって彼女にはこれしか
    残ってない生き方
    【私の男】みたいな話なのかと思ってたが
    全然違った
    読み終えたあと私には叔父が居たのかな?
    と考えた
    あぁ、居たなぁ1人
    でも異性としてなんて全然意識したことなんて無かったな笑

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    2025年11月23日
  • ファーストラヴ

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    性被害に遭うと、その過去を「あんなこと大したことじゃない」と思い込みたくて性に奔放になる人がいる、という話はどこかで聞いたことがある。心の傷を守るための防衛本能だと。
    読んでいて、そのことを思い出した。

    レイプや痴漢だけが性被害ではない。
    幼い頃に受けた「気持ち悪かった」「怖かった」という漠然とした感情がトラウマとしてずっと心の中で燻り続け、その後の人格形成にも大きく関わってくる可能性があるのだということを目の当たりにさせられた。

    言いたくても言えないし、
    言ったところで理解してもらえないかも知れない。
    理解してもらえなかったら、もっと傷は深くなる。
    性被害者の多くは、ひとりで抱え込んでい

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    2025年11月23日
  • 私の身体を生きる

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    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深

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    2025年11月22日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    父親殺害の容疑で逮捕された女子大生の心情を描くために取材する臨床心理士の由紀と国選弁護人として弁護する義弟の伽葉による物語。
    こう書くとバディものの小説っぽいが実際は2人は訳ありの関係。

    直木賞ということで割と期待してたが個人的には刺さらず。
    ハッピーエンド的な人間関係に振り切っているかといえばそうでなく、一方で扱うテーマも小児性愛とか買春とか、ネグレクトっぽい感じで寄り添いにくいからだろうか。

    恵まれた環境で育ったからこそハマりきれない読み手の感受性が足りず、ということだろうか。総じて女性目線の感覚の小説。

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    2025年11月22日
  • ファーストラヴ

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    想像することをやめない、自分の気持ちも含めて。
    ふとしたときに忘れてしまうこと、意識し続ける努力を怠りたくない。私が小説を読み続ける理由のひとつだと思った。

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    2025年11月19日
  • ファーストラヴ

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    本を閉じて何時間も経つのに、いまだにどきどきしている。そのくらい私の心をとらえる物語だった。臨床心理士と聞くとついカウンセリングを想像してしまうけれど、面会室での環奈と由紀の関わりはあくまでもインタビューであり、セラピーではない。あと、環奈については異なる見立てもできる。たとえば「慣れてはいるけど」(p. 242)は分離不安じゃなくて見捨てられ不安では?とか。読むほどに編み直しの可能性を感じる物語。

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    2025年11月16日