島本理生のレビュー一覧

  • 生まれる森

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    似たような感情を持ったことがあったので、
    当時の私が救われたような感覚が私にも宿った。
    終わったはずの関係を、終わったものと捉えきれないどうしようもない感情は
    自分の周りにいる色んな人が上書きしてくれた。
    今となっては、当時の激情も、風景も
    霞んで見えなくなっている。
    そんなことを思い出させてくれるような作品でした。
    曲がった道を他人が補正してあげることなんて
    不可能に近いと分かっているのに、
    私ならできるのではないか、救ってあげたい
    とかってに上から目線で傲慢な感情が出てきてしまう。
    その同情のような可哀想という気持ちを、
    恋と勘違いして、勝手に盛り上がって傷ついたあの頃の自分もきっと、間違

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    2024年09月08日
  • いつか、アジアの街角で

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    大島さんのチャーチャンテンがよかった。
    同じ1990年代に台湾に住んで自由になれたことを思い出した。夜市で鶏爪や鴨舌を食べ、夜は卡拉okで
    「月亮代表我的心」を歌ってたなぁ。

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    2024年09月03日
  • いつか、アジアの街角で

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    不思議な話がたくさんある中、
    私は分かりやすい話が好きなので、
    この中なら、宮下奈都さんのやつが、好き。

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    2024年08月18日
  • 2020年の恋人たち

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    32歳の主人公。それなりに自立しているから依存しすぎずリスクも回避しつつ、勢いに流されることもありながら、違和感への感度と信頼度の高さ、行動。帯の通り、まさに大人の恋愛小説。

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    2024年08月13日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾や香港関連のひとコマ集だった。宮下奈都の作品が入っているので読んだ。さっと読めたからそれなりに面白かったのかな

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    2024年08月11日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • 二周目の恋

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    深夜のスパチュラ
    なんか煮え切らない恋ってところが沁みた。男らしさを求めてしまうところは同じだな、毎度思うが綿矢りささんの小説に出てくる女は客観視してしまうほど過激。
    フェイクファー
    自分の中で思い出を消化し、少し客観的な立場で自分を見る主人公が少し羨ましい。
    海鳴り遠くに
    恋愛にタイミングは必要。ただ、わたしは肉体関係を生々しく描く作品はあまり得意としないと感じた。それだけで文章がドロドロに感じてしまう。

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    2024年07月15日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ

    顔にアザがある大学院生リケジョの話
    アザがあることで出会えた色んな人の温もりがいいねって本だった
    自分のコンプレックスを他人にさらけ出して隠さないというプライドは持っていても相手からそれを気にしているそぶりを見せられると悲しいっていう矛盾を抱えた話
    主人公が自分とは真逆の人間で面白い
    でも正直羨ましい!!!!顔にアザがあったら近付いてくる人は減って悲しいかもしれないけど近付いて来てくれた人はもう分かってるもんね!!
    私は自分の中に抱えてるバカデカ秘密ってかクソデカコンプみたいなものが第三,四部くらいまであるから正直近付いて来てくれた人がいつこの人は自分から離れてくんだろうってどこか最初から諦め

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    2024年07月02日
  • 2020年の恋人たち

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    主人公の葵。好きだ、こういう女性。大人の恋愛小説とあるけれど、大人の恋愛って苦しいよね。
    松尾君といいお店を続けてほしい。

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    2024年07月01日
  • ご本、出しときますね?

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    面白い企画。小説家2人とオードリー若林の鼎談。
    お互いへの質問、それぞれのマイルール、おすすめ本という流れで、読みたい本が増えた。
    村田沙耶香さんがすごく個性的で面白い。

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    2024年06月29日
  • シルエット

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    ネタバレ

    17歳のデビュー作であるという「シルエット」。特に刊行年関係なく島本理生さんの作品を読んでいたこともあり、いい意味で何処か磨く前の石のような粗さがあるような作品で。(雑でという意味ではないです。)でも確実にそこに島本理生さんの原点があるような(烏滸がましいけれど)そんな印象を抱いた小説でした。こんな感情の機微を、登場人物たちと同世代のときに書けてしまうなんて。でもそんな彼女だからこその葛藤とかがあったのだろうか。なんて、勝手に想像してしまった。

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    2024年06月12日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ

    先に映画を見た時、コンプレックスはそれを通して自分に大切な人と出会うことができるものでもあるという感想を持ちました。
    原作である本書を読むと、アイコがメイクをして原田くんとデートに行くシーンに、自分と一緒にいる人がどう見られるかを気遣う描写があります。その後、原田くんはサラッと受け入れてくれ、映画と同じ気持ちになった一方で、受け入れて欲しいと傲慢に思うのは違うことに気づかされました。また、たまに、ちょっとはコンプレックスは隠してもいいのかもしれません。世間からの目ではなく、相手と自分との間にある距離。その機微を感じながら、自分を開いていけるようになるといいなと思いました。自分のコンプレックスも

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    2024年06月03日
  • クローバー

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    あらすじ

    でこぼこな2×2のにぎやかな日々と不器用な恋の行方は――?

    強引で女子力全開の華子と人生流され気味の理系男子・冬冶。双子の前にめげない求愛者と微妙にズレてる才女が現れた! でこぼこ4人の賑やかな恋と日常。キュートで切ない青春恋愛小説。



    感想

    おもしろかった!
    さくっと読める読みやすさの割には、心がよく揺れ動く瞬間があった。
    青春って痛いな。

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    2024年05月10日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    面白かった。小説としてストーリーが面白いし、この作家の書く文章が好きだと思った。
    ただ取り扱っているテーマとして、宗教だったり神だったり少し考えることが必要だったりもする。
    また再読したい。

    個人的には、ノルウェイの森の考察を売野さんが語る場面が好きだった。

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    2024年04月14日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    島本さんの作品って私が読んだ中では日常がキラキラしてる光のような作品が多いけど、たまに人間の本質に目を向けたどこか危うい闇のような作品がある。
    今回は後者だったけど、少し自分の生い立ちや抱えてる闇とリンクするところがあってすごく考えさせられた。

    幼少期の経験、親の人柄ってその人の人格形成に大きく関わるってのは分かってて。それが春にとって闇を生み出してた。それを認めること、向き合うこと、知ることってすごく必要なんだな。
    私は常にいい子でいたい。幼いときからのその感情がずっと消えない。だから他人の顔色を伺いすぎるし自分の思いなんて押し殺しちゃう。
    何を言っても自分の意見が罷り通らない環境で自分の

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    2024年04月07日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    自分と同じくらいの年齢で共感しながら読めた。食べ物の描写がおいしそうで読んでるだけで食べたくなりました。リフレイン婚めずらしいし解説が旦那さんなのも面白かった。

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    2024年04月06日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    「出会ったとき…ちょっと堅苦しい印象を受けた」
    「君が席を立って…後ろ姿が綺麗だということに気付いた」
    「君が戸惑ったようにこちらを振り返った…ふっと力が抜けたように微笑んだ」
    「まるで世界から救われたみたいに」
    僕もこんなふうに話してみたい。
    この先、望むべくもないことだけれども。

    読ませるなあ、と第一印象。興味深くて、僕の好み。登場人物のイメージが、なかなか浮かんで来なかった…これは僕の責任だろう。

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    2024年03月25日
  • シルエット

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    透明感があって、静かで、そして切ない感じがする3つの短編。
    それぞれ15才、16才、17才の時に書かれたものだそう。
    作品の中に、ブラッドベリ、宮沢賢治、ヴォネガット、カポーティ、といずれも短編の名手の作品が書かれているのも興味深い。

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    2024年03月21日
  • 二周目の恋

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    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

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    2024年03月18日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    ネタバレ

    若い頃の不安定な心の描写がリアルだった。ずっと一緒にいたいという彼には躊躇するけど、元カノの話をされると嫉妬したりする。上手いなあ。
    銀河鉄道の夜をもっと読み込んでからこの本を読むと、もっと良かったかも。

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    2024年02月16日