島本理生のレビュー一覧
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著者のラインナップに惹かれて手に取った。本作は「はじめて」小説に触れる人を想定したアンソロジーのようだ。各編読みやすいながらも、それぞれの作家さんのカラーがしっかり出ていて、元々抱いていたイメージとすんなり繋がる。あまり小説を読んでいない人が、このうちのどれか一編が気に入って、同じ作家さんの本を読んだら、きっとその本にも満足できるはず。それぞれの作家さんの入り口になれる本だ。
森絵都さんの描く中学生はやはり生き生きとしていて良いなと思った。私はこの話が好きかな。島本理生さんの作品は儚くて切ない。はじめて人を好きになったときか‥
YOASOBIとのコラボとのことで、読後にYouTubeで全曲を -
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臨床心理士の由紀が、ノンフィクションを執筆するための取材で、女子大生の聖山環菜が父親を殺さなければならなかった理由を探っていくミステリー。
最初は感情が抑圧され自己評価が低かった環菜が、由紀や弁護士の迦葉たちと接するうちに感情を表し堂々と振舞えるようになっていく過程が繊細に表現されていた。
ミステリーだけど、それだけではない文学的な作品。
朝井リョウさんの解説も、今作をより深める一助になる解説だった。
生まれ育った環境が異なり、別の価値観・常識を持つようになった中、同じ事象でも見る人によって意味合いや事実は違ってくる。
未来や他者の気持ちへの想像力が薄れてきている今、読んでほしい1冊 -
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それぞれに想像を絶するような過去を抱えて生きる、紗文と創の物語は人間ドラマとしても描けそうなところを、ここではタイトルに込められた意味合いもあって恋愛ものにしたことで、読み終えた後に抱く感慨がまた違ったものになってくるのではないかと、私には感じられた。
並行世界というSF要素まで盛り込んで伝えたかったのは、私のようなものでも幸せを感じることができる時が来るのだろうかという、そんな切実な願いを様々な可能性と照らし合わせたかった意図を感じさせられた分、どこか非現実的でリアルさの薄い感覚が増したのは気になるところ。
例えば、母親が殺人事件の加害者であった創の心境を理解できるかと聞かれると、 -
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5年間筆を置いた女性作家と、その原因となった消えた年上の男。そして、犯罪加害者を母に持つ青年。三者の物語を通じて本作は、苦しい生い立ちを背負った人間がいかに「今」を生きるか、孤独な魂たちがどのように愛し合うかを静かに描き出している。
どのシーンにも、どこか孤独の気配が漂っていた。小さな幸せをたしかに感じているはずなのに、それがいつ消えてしまうかに怯えている——そんな登場人物たちの姿が印象的な作品だった。
なかでも特に心に残った一節がある。年上の男から仕事への理解を示す言葉をかけられた主人公が、その幸福をこう語る場面だ。
「大事な相手に理解されているという幸福感は、ゴミの散らかった朝の路上や -
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“美味しいおやつが食べたくなる”ようなものではなく、おやつを通して気持ちや人生の揺らぎを描いたアンソロジーだった。
作中のおやつは、ただ甘いものではなく、それぞれの登場人物が踏ん張るための“小さな支え”や“カンフル剤”として描かれていた。
自分らしく生きる道を見つけるきっかけになったり、本と一緒に孤独や空腹を埋める青春の思い出になったり、懐かしい味が安心へ繋がったり。
特に4話目の子育ての話は、自分ではない誰かの人生に関わり続けることの大変さが強く伝わってきた。
迷ったり悩んだりしながらも、その子自身を信じていくしかない。
だからこそ、ほんの少し息をつける“おやつの時間”が必要なんだろう -
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☆3.5
最初の大和の話で、ライトな上京物語だと思ったら全然違った。むしろ大和の話がないと全体的に暗すぎる。
真綿荘に住む住人たちの恋愛を描いた作品。人の数だけ恋愛の形はあるし、正解なんてないけど、みんなイレギュラーすぎる、、。
大和みたいな大学生はいるかな。鯨ちゃんと荒野先輩もすてき。何より問題は大家の綿貫さんか。
話の順番と、冒頭からの違和感で、最後は綿貫さんで締めるだろうなぁとは思ってたけど、ほんとにわからない。
ただ、やはり恋愛と親子関係はつながるものがある。親からいびつな愛情を受け取っていたり、愛情が欠けていたりすると、変わった人を選ぶ傾向はあると思う。そういう意味では親の愛情って人 -
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なんだかんだ言っても不倫なんてろくな
もんじゃない、何で不倫をするんだろうと
思っていたんですが、スリルや刺激を求める
ためなんて言われたら勝手にしてくれと
作品の趣旨と違う感想を持った島本理生さんの
「楽園の代わりのカッサータ」。
受けた恩というか優しさって相手が
思っている以上に大きなものだし
その優しさを自然とできる彼・・・素敵だ
と思った織守きょうやさんの
「ファースト・アンド・オンリー」。
両親を亡くした悲しみから救い出してくれた
瀬戸内の島でいっしょに暮らす叔父との
素敵な時間とジャムに心ひかれた友井羊さんの
「春とマーマレード」。アイドルって見た目の
華やかさとは裏腹に大変な職業