島本理生のレビュー一覧

  • よだかの片想い

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    ネタバレ

    顔にあざのあるアイコのお話。やはり体にあざがあったりすると、あまり同い年の人よりも大人の人のほうが受け入れてくれるのだろうか。それとも映画監督という特殊な職業だから、普通の人とは違う価値観で受け入れられるのだろうか。
    あざがある=欠点となって苦しむアイコをかわいそうだと思ったけれど、同情はそれはそれでよくないのかもしれない。家族を大切にしているアイコのことは本当にいいなって思いました。原田君との今後は恋愛に結びつくのかわからないけれど、飛坂さんよりも等身大のアイコを受け入れてくれそうな感じがしました。

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    2024年11月03日
  • いつか、アジアの街角で

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    アジアというか東南アジア大好きな私にとって、なんとなくふわっと面白い短編集でした。

    一番好きだったのは、「月下老人」

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    2024年10月23日
  • 夏の裁断

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    島本理生さんの描く女の人って、いつも少し意外だなと言う気がする。
    なぜかはよくわからないけれど。

    孤高で、凛として、強くてまっすぐ、に見えるけど
    実は人並みに臆病で、俗っぽくて、孤独で、自信がなくて、依存症。

    好きじゃないのに共感できる、変な感じ。

    「正しい約束をして、幸せになりたい」
    ずっとそう思っているはずなのに、ずっと言えない感じ。

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    2024年10月20日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    島本さんの描く女主人公はいつも出自が変わっていて、学生時代はその子の悲壮感みたいなものにあこがれてたなあ、と思い出した。

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    2024年10月10日
  • Red

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    ネタバレ

    官能的な表現が多い作品だった。塔子は恵まれてる環境と自負しながらも夫婦生活での体の関係がうまくいかないのが悩みだった。友人の結婚式を機にかつての恋人鞍田と出会い、体の解放だけでなく、仕事を続けたかった、夫に育児家事に参加して欲しかったなど我慢していた思いが溢れてくる。
    結婚生活なため読んで納得はするが、実質は理解できないことが多い。恋愛経験が少ない男性は、女性はこうであるべきと考えが強くなり、自分を正当化し女性を卑下してしまうことが多い気がする。それが昭和の男の人やモテない男になりがちの発想になり、塔子や世の中の女性を縛ってしまっている気がした。
    私自身も恋愛経験少ない時は、親と暮らすのが良い

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    2024年10月07日
  • いつか、アジアの街角で

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    私も同じ経験をしているので、「停止する春」は当時の事を思い出すと同時にあれから月日が流れて今居る自分の居場所、気持ちも含めて共感出来るものがあった。

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    2024年10月07日
  • 2020年の恋人たち

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    ネタバレ

    正直、主人公にあまり共感できないまま終わってしまった。独り立ちしたく、男性を嫌い、頼りたくないと思いながら、要所要所で恋をして、身の拠り所にして生きているところに矛盾を感じずにはいられなかった。ただ、人間はこういった矛盾の塊なのではないかなと思う部分もあるので、人間の複雑だがリアルな部分も映しているような感じがした。

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    2024年09月29日
  • 二周目の恋

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    7人の短編。初めて読んだ波木銅の「フェイクファー」が意外に面白かった。学生時代のサークル「ミッシング」で着ぐるみを作ったり着たりして楽しんだ頃と仲間たちの話し。
    「裁縫は暴力の逆だから好き」と言う発想も面白かった。

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    2024年09月28日
  • いつか、アジアの街角で

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    表紙のイメージからてっきり「食べ物」「旅」のアンソロジーかと勘違い。実際は台湾や香港を感じられるアンソロジーでした。

    特に好きだったのは、
    「隣に座るという運命について」 
    幽霊疑惑のエイフクさんとのクスリとなるエピソードが好きでした。大学生が描かれており、懐かしい気持ちにもなりました。

    「チャーチャンテン」 
    初読みの作家さん。何だか“縁”を思わせるストーリーも、作品に漂うごちゃごちゃしてるけど安心感のある雰囲気も、とても心地よくて好みでした。

    「停止する春」 
    「あぁ、これは…」。心が痛むのに読まずにいられない。言葉が自分のなかに爪痕を残していくような妙にあとを引く感じ。島本さ

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    2024年09月26日
  • いつか、アジアの街角で

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    星3.5
    有名女性作家たちが書いたアジアを舞台にしたアンソロジー、と思ったら実際アジアに行った話は角田光代さんのだけだった。アンソロジーのいいところは、普段手に取ることのないようなジャンルの物語を読めること。この中にも、私がいつもは読まないような不思議な話がいくつかあった。
    角田さんの話に出てくる迪化街は去年ぶらぶらして歩いたので、不思議な話でもどこか納得してしまった。また、私は猫にあまり興味がないのだが、角田さんの猫の描写はくすっと笑ってしまった。
    表紙のマンゴーかき氷の絵が好き。

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    2024年09月18日
  • いつか、アジアの街角で

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    暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
    台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。

    台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
    桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
    角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
    私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
    角田光代さんの前世の記憶が気になる…

    前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。

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    2024年08月11日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾多めのアジアの話、6篇。

    ズバリその国に出かけて行ったり、その国の人との交流だったり、ただ出てくる食べ物がアジアのものなだけだったり、と、アジア度はそれぞれなれど、どれも体温の通ったあったかいお話でした。

    「停止する春」「チャーチャンテン」の2篇がおすすめ。

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    2024年08月03日
  • いつか、アジアの街角で

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    旅にでたーい!アジアー!
    この暑い夏、暑い国に旅行したい!旅気分を味わいたくて手に取った。6人の作家の短編集なのでお得♪

    ○印象的だったもの
    「隣に座るという運命について」中島京子
    日本で感じる台湾。ちょうど電車の中で読んでいたので、隣に座っている人を意識してしまった。

    「チャーチャンテン」大島真寿美
    香港迷の奈美子と香港からやってきたケリーのやりとりに、あるあるとニヤニヤしてしまった。
    ケリーが香港で活動していたこと、そのことをきっかけに家族と距離ができてしまったこと、香港をでて日本で暮らしていること、こんなふうな気持ちで暮らしている若者が今どこかにいるかとおもうと悲しくなってしまう。彼

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    2024年08月02日
  • 夏の裁断

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    柴田さんって言うあんまり生きた感じのしない男性、島本理生の作品にはこうゆう性的に魅力のあるメンズが出てくることが多いような。
    主人公の感情の振れ幅が小さいようで大きくて、繊細に描かれていた。最後は幸せな終わり方。いい。

    他の方のコメントを見て、確かに思ったのは主人公に共感ができなかった。それはあるな。

    春夏秋冬で男性が変わるのも読んでいて楽しかった。

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    2024年08月01日
  • 2020年の恋人たち

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     愛人の子として育った前原葵39歳OL。
    母親の突然の事故死により、母のワインバーを引き継ぐことに。

     母を愛人として囲ってた男性と、葵たち親子を忌み嫌うその息子、母の店の常連客で葵に執着する幸村、同棲してるのに会話もなく引きこもってる彼氏の港、店を手伝ってくれることになった松尾くん、試飲会で出会った既婚者の瀬名、困った時に助けてくれた海伊さん、昼の職場の上司。
      
     色々な男性が出て来たけど、職場の上司が良い人だったな。お互いに恋愛感情がないからなのか、、、。

     結婚している男性との恋愛を
    「一時の甘さの代償として、精神的な負担の借金を重ねるようなものだと思う。」って表現してて、なんか

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    2024年07月31日
  • あられもない祈り

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    同著者『ファーストラヴ』の文庫版あとがきで、
    朝井リョウさんがこちらの書名を挙げていて気になり、読んでみた。

    島本理生さんの恋愛の心情描写は
    胸に突き刺さることがよくある。

    この作品では、主人公の「わたし」は
    DV彼氏とは別れず、
    不倫している「あなた」とも離れられず、
    そこだけみると、ぜんぜん共感できないのに、
    時々グサッてきて、衝撃が忘れられない。
    特に96ページかな。

    あとがきは西加奈子さんで、
    この作品を読んでもう恋愛小説は書かないと思ったそうだ。

    とにかく苦しくて、人に薦めにくいけど、
    読んだことを忘れられない作品になりそう。

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    2024年07月29日
  • あなたの愛人の名前は

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    うーん難しい…
    みんなそれぞれ抱えているものがあって、それは当たり前なんだけど、それゆえに他人とのすれ違いが起こる。
    男女の性差やもやもやした心理状況をまざまざと見せられた作品です。

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    2024年07月25日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    自分の気持ちを認めて前に進むためには、やはり何かを介在させる必要があるのかも。
    自分一人で考えていてもグルグルと同じ感情や思考が回るだけ。
    なんでそう考えるの?
    そう思う背景には何かあるの?
    口ではそう言ってるけど態度はこうだよね

    主観と客観の橋渡しをしてくれるのは他者の存在。
    自分と違うものを少しでも受け入れてみようという窓がないと、その橋はかからないのかもしれない。


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    2024年07月18日
  • 真綿荘の住人たち

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    下宿『真綿荘』に住まう人々。
    下宿を営む小説家の綿貫さん。
    綿貫さんの内縁の夫で画家の晴雨さん。
    大学進学を機に北海道から上京してきた大和くん。
    大和くんに恋する鯨ちゃん。
    女子高生と付き合ってるアラサー女性の椿さん。

    気遣いの出来る優しい鯨ちゃんと、鯨ちゃんを好きな荒野先輩が癒しでした。

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    2024年07月16日
  • 二周目の恋

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    「道具屋筋の旅立ち」
    「無事に、行きなさい」は、読んでてモヤモヤしつつ要点が掴めずにいた。
    カーマンラインはタイトルに合ってる気がした。
    ただ二週目ってなに?! 二度目ではなく二週目なのが、わからない。

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    2024年07月08日