島本理生のレビュー一覧

  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    映画化もされた、島本理生さんの長編です。
    女子大生が主人公の恋愛小説。
    正統派な書き方なのだけれど、
    内容はメジャーではないタイプの話。

    ずっと、落ちついたトーンが貫かれています。
    それも、いかにも品のある感じではなくて、
    日常のなかでのちょっとした落ちつきのあるときのトーン、
    といえばいいでしょうか。
    鼓動は落ちつき、
    たまにごく自然に高鳴り、
    また落ちつく。
    そんなトーンかなあ。
    丁寧ともいえます。

    残りの100ページくらいから、
    ぐぐっと暗黙のうちに結実していくものがある。
    ストーリーの展開やラストへの収束、
    それらによるそれまでの曖昧さをはっきりさせる
    結論付け的部分もあるのだけれ

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    2025年07月13日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 大島真寿美「カフェ スルス~一年後~」/二軒目 越谷オサム「ブティックかずさ」/三軒目 青谷真未「エステ・イン・アズサ」/四軒目 秋山浩司「明日の湯」/五軒目 島本理生「ドイツ料理屋『アイスバイン』」/六軒目 加藤千恵「多肉植物専門店『グリーンライフrei』」/七軒目 彩瀬まる「赤城ミート」

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    2017年04月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このアンソロジーも3シリーズめなんですね、早いなー。
    大島真寿美さんのカフェスルス、久しぶりに読めて嬉しかった。
    さすがと思ったのは島本理生さん。さすがすぎる、1人だけ空気が違ったし、このアンソロジーに不揃いというかミスマッチ感もあるんだけどスパイスにも取れて、脱帽。不穏感がハンパないのに甘美だから好き。
    それと加藤千恵さんの話も可愛かった。男なんて恋なんてロクなもんじゃないと息巻く10歳の女の子が多肉植物専門店を営む叔母に、すごくいい人もいると言われてから少しだけ世界が変わったそのときが好き。
    あとは彩瀬まるさんも楽しみにしてたのですがちょっとイマイチかなー。主人公が同世代ってあって婚活感は

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    2017年01月25日
  • 波打ち際の蛍

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    信じられないんです、と私は首を振った。強く振った。
    「道端でいきなり殴られたり刺されたりしないことを。ホームに立ってて背後から突き落とされないことを。知らない人が、意味もなく私は蔑んだり疎んだりはしないことを。キスやセックスが、私を殺しはしないことを」

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    2016年12月19日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    この作家の本は三冊目だけど、どれも一緒なんだよな
    キャピキャピさと対極にいるのにモテる主人公
    少し枯れてガツガツしてなさげなくせにズルくてセックスが上手い年上の男
    不倫関係
    そしてお互い好きなのに女から物理的に離れて別れる結末も。

    でもどうしようもなく胸に刺さるのはなぜなんだろう
    この人の本は私の心に引っかかる
    痛くて苦しいのに読むのをやめられない
    でも全部読むのは退屈で、苦しくなる一部をぱらぱら読み返して自分を痛めつけたくなる
    だから手元に置いておきたい。

    この本に関していえば主人公は首を横に振りすぎ
    お互い好きなのにいざ一緒になるとうまくいかない感じがどうにもリアル

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    2016年10月19日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

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    そもそも漫画を全く読んだことがないからか、浅井リョウさんの話と、その次以降の方々の話の展開がよくわからなかった。

    でも、浅井リョウさんのは良かった。

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    2016年10月02日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    彩瀬さん目当てで購入。
    うーん、肉のせいかちょっとグロくて微妙だったなぁ。
    他の作家さんはほんわかしていて、よかった。
    あ、島田さんは綺麗で透明な感じで、とてもよかった。でも他の作品とは趣きが異なり、ちょっと浮いてたような??

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    2016年09月28日
  • 一千一秒の日々

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    いくつかの恋の連作短編集
    やっぱりベタだけど針谷と一紗の話が好きかなー

    この本私の中では、露出補正ですごく明るい写真みたいなイメージ

    淡い色だけで描かれた物語の線を、
    ゆっくりと辿るように読むか、何度も繰り返し読むかしたい、
    すごく味わいのある作品

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    2016年09月23日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    それぞれ初めて読みました。
    井原西鶴 好色一代男
    上田秋成 雨月物語
    山東京伝 通信総籬
    為永春水 春色梅児誉美

    それぞれ、江戸文化の良さや面白さについていまいち
    理解できないというか、合わない感じがしました。

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    2016年08月12日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    自分の生い立ちや失踪していた父親に会う。物語は目まぐるしく展開していく。辛いことがいろいろあるがそれでも少しずつ前を進んで行くからこそ光が射していた。

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    2016年07月20日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    主人公の茨城での中学〜高校の途中までの話。めまぐるしくいろんな事があって、どうしようもなくなって、手紙のやり取りをしていた写真の師匠のところの東京へ行く。今後もいろいろあるのでしょう。第1章というべきですかね。

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    2016年07月13日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    軽快な文章で楽しくサクッと読むことができました。
    本当にどうかしていて面白い人だなあと思いました(笑)

    エピソード一つ一つが短いので空き時間にちょうどいいですよ。

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    2016年05月22日
  • 一千一秒の日々

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    その時の自分も、その時の相手も
    出会えるのは、「その瞬間」だけだ。

    ちょっとづつ変化していくことが、自分を作っているのだとしたら、その一秒はすごく尊い。

    各章のタイトルがとても好みでした。。

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    2016年05月18日
  • 真綿荘の住人たち

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    鯨ちゃん。どんな子なのかな?
    名前がいいですね。
    こんな下宿があって、そこに住んでいたら、それはいろいろなことが起こることでしょう。

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    2016年04月23日
  • 真綿荘の住人たち

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    大好きな「ナラタージュ」には遠く及ばなかったけど、一つの下宿に住む住人達それぞれのストーリーで悪くはない。
    でも、つい胸を締め付けるような切なさを島本さんには期待してしまうので、その期待には今一つ答えてくれなかったかな。

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    2016年04月14日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    一緒にご飯が食べられないっていうのは心の奥底で相手を拒絶してるからってのが、まさしくだなーと思った。美味しくご飯を食べられることに感謝。

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    2016年03月09日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    帯では美食と食べ物系エッセイを推しているけど、食べ物メインではないです。再婚に比重が多いような…
    とてもさらっと読めるので、今はどっしりしたものは読みたくないけどなにか読みたい。という時にはいいかも。

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    2016年03月05日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    ネタバレ

    はっきり言って期待外れだった。
    このエッセイが特別下手だというわけではないのだけど、私の期待値が高すぎたのだろう。

    ナイーブな内面を繊細にすくい取る文章力と構成の巧。
    彼女の小説を読んで、才能の発露は年齢とは無関係なのだと思い知らされたこともあり、異常にハードルを上げてしまったのかもしれない。

    武田百合子の「富士日記」のように、無邪気なくらい素直なまなざしと、物事の本質をとらえる鋭い視線を感じさせるような。
    または、よしながふみの「愛がなくても喰っていけます」のように、食に対する妥協を一切持たないような。
    そんな文章を期待していた。(よしながふみはマンガだけれど)

    いや、ゆるい。

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    2016年02月26日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    8篇の物語が収められている。
    今回の物語に特徴的なのは、「小説とは何か」という疑問だ。

    「青と赤の物語」では、物語が禁止された世界を描いている。
    物語があるから悪いことをする人がいる、そんな考えを持ったエライヒトたちが物語を禁じてしまったのだ。
    全く因果関係はないのに、AだからBと決めつけてしまったのだ。
    物語は、文学は、何の役にも立たない。
    本当にそうだろうか。
    物語は時に残酷なものも、悲しいものも、苦しいものもあり、そんな世界を目にするのは時には恐ろしい。
    けれども、そんな世界があるから救われる人もいる。
    物語に書いてあることは、どんな物語にせよ、誰かから、読者に、あなたに、向けたメッセ

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    2016年02月22日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    タイトルの通り、小説にまつわるアンソロジー。
    ラノベっぽい軽さのものが多くて中高生向けかな。
    それでも小説の存在意義を説くような話が読めてなんだか嬉しかったです。
    本を読んで驚いたり、感動したり、幸せな気持ちになったり、そういう純粋に読書を楽しんでいた頃の初々しさを思い出しました。

    「青と赤の物語」 加藤千恵
    「あかがね色の本」 千早 茜
    「新刊小説の滅亡」 藤谷 治
    この3つが好きです。

    私の人生、何度小説に救われてきたんだろう。
    探さなくてもいつだって必要なときは必ず寄り添ってくれてた。
    その経験はその本とともに、何年経っても何が変容しても移ろわなくて、私にとって本当にかけがえのないも

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    2016年01月26日