島本理生のレビュー一覧

  • 一千一秒の日々

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    著者の作品は基本的には私とは合わないのだけど、たまには、と思って読んでみました。

    本作は連作短編集的な作品なのですが、案の定どの章のどの主人公も苦手でした。
    恋愛体質でひとりよがりの気があって・・・つい、ウザっと思ってしまうのですが、相変わらず文章は瑞々しくて繊細で、人気の作家さんなことは理解できます。

    著者の、色恋じゃないストーリーが読んでみたいなあ。

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    2024年03月20日
  • 生まれる森

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    個人的に内容はそこまで面白くなかったけど、小説全体に流れている空気、雰囲気が爽やかで良かった。情景描写のおかげかな?

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    2024年03月11日
  • 星のように離れて雨のように散った

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     心の傷に気付いてない、気付いて必死に生きているあなたに読んでほしい本。
    誰もに心の傷がある。大人になって、ひしひしと鮮明になる傷。私自身、日々、表現することで自分を救っている。
     世の中、孤独でなく孤高に生きなければと焦っている。その葛藤の中で、人は弱くて脆い。結果、恋愛や酒やタバコなどを求め依存。自分の傷を埋めようと必死な人々がたくさんいる。その気持ちも大いに分かる。しかし、埋めようともがいた結果、何も残らなくて虚しくなる。それが人間。
    この小説を読んで、
    「自分の傷は自分で治す」
    ことがいかに大事か、主人公や取り巻く環境における人々の心の変容を通して感じた。

     主人公が、恋愛から抜け出した夏、「今年は自分で自分を一つ一つ拾って大切にしよう」とする結末。人間の強さが垣間見られる。私自身も、人や自分と丁寧に対話して向き合い、互いの中の優しく光る星を見つけるように生きていきたい。
    周囲に気を遣い、感情をあまり出さない訓練を無意識にした春はどこか自分と重なる。「かんじょうのままやりたいことをやり、言いたいことを言ったほうがいい」と後押しする吉沢さんの言葉に私も救われる。
    余談であるが、私の名前の候補の一つが「はる」だったな。この小説を読み返して、また違った感情になる日を楽しみに本棚に添える。

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    2024年03月10日
  • 波打ち際の蛍

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    さとるの堂々として頼もしい性格に惹きつけられた。

    ★印象に残ったフレーズ
    「私が蛍に見せたいものはほんの少しの矛盾もシミもない綺麗な傷跡だからだ。その上からつけた無数の掻き傷は、自分自身の弱さだ。」

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    2024年03月03日
  • 二周目の恋

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    大人な恋だったり、
    同性愛だったり、
    どうしようもない恋だったり。
    7人の先生の作品だったので
    ゆっくりゆっくり読みました。

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    2024年02月29日
  • こどものころにみた夢

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    評価が低いのは、帯の文言がまったくの羊頭狗肉だったからです。「5分で読めて、暖かい気持ちに」って。全然暖かい気持ちになんかなりませんよ。作家陣も抗議していいんじゃないか。まあそこを期待して購入した訳じゃないんだけど。

    内容はよかったです。不条理さ、うっすらと漂う気持ち悪さ(あるいは気持ちよさ)、尻切れとんぼの読後感、などなどいかにも夢の話だという気がして、一編読んだあとよく眠れる気がしました。お話と自分の夢の境目が曖昧になるようで。

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    2024年02月27日
  • 二周目の恋

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    二周目の〜ということで大人の恋が多かった。
    そんな中、綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は可愛いかったが、オチのつき方が一捻りあって綿矢さんらしい!と思いました。一穂ミチさんの「カーマンライン」は離れて育てられたミックスツインのお話。その感情がなんなのか、説明できない、そのできなさを恋という風に描けるのは(作中でははっきり言及しませんが)さすがだな〜と。
    アンソロジー、いろんな作家さんが楽しめて良い。

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    2024年02月18日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    恋愛の話だと思ってたら、途中から宗教的な話も絡んで難しくなった
    生きること、依存すること、愛すること、誰の影響で今の自分がいるのか、自分は何を指針に生きていけばいいのか。
    色々難しかったけどなんか良かった←

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    2024年01月19日
  • 二周目の恋

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    一穂ミチの作品が1番好き。島本理生と綿矢りさも面白かった。
    窪美澄の話は私に合う合わないが結構はっきりしてて、この本に収録されてる話は面白かったけど合わなかった。最初の方の展開が急に感じた。特に2人が自己紹介してるところ。浮いてるように感じた。

    でもどうしてもセックスがえもいみたいな雰囲気苦手だな

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    2024年01月19日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    「二度目の恋」でらなく、「二周目の恋」って何? と思いながら手にとった。
    恋愛小説のアンソロジー。

    同じ人にもう一度恋をする、というより、過去の恋の色んなものを乗り越えて、振り出しに戻って新しい恋をスタートさせる、というイメージかな。だからといって、すべての話がそうとは決まっていない。
    もうすでに「付き合ってる」ような感じだけど、明確にするために頑張る女子大生や、結婚を経験したのちに自分らしい恋愛をする女性。脱皮して一回り大きくなった人たちが出てくることは間違いない。
    昔は居心地が良かったけど、新しい世界で生きていると、なんだか昔のことを違う視点から見られるようになっている、なんてことはよくある。憧れだったのか、恋をしてるふりをしていたのか、世間体を気にしていたのか。
    登場人物たちは、縛られていた何かから放たれて過去を振り返らずに突き進んでいく。

    一番良かったのは、一穂ミチさんの「カーマンライン」。空と宇宙の境界部分のことをカーマンラインというらしい。
    時代設定が平成初期だけど、意外と良かったのが遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」。今も同じような男性はいるだろうな。どんな人もできるだけ自然な自分を出せる相手が何人かいるだけでずいぶん楽になると思う。
    あとね、窪美澄さんって苦手かもって思ってたけど、ここでレズビアンの女性の話が出てきて、これが良かった。上手くどこがどう印象的だったのか分からいんだけど、幸せな気持ちになった。

    目次
    最悪よりは平凡 島本理生
    深夜のスパチュラ 綿矢りさ
    フェイクファー 波木銅
    カーマンライン 一穂ミチ
    道具屋筋の旅立ち 遠田潤子
    無事に、行きなさい 桜木紫乃
    海鳴り遠くに 窪美澄

    そういえば、「フェイクファー」を読んでるとき、「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」の小説を思い出した。

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    2024年01月06日
  • 二周目の恋

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    オール讀物2023年2月号に掲載された女性作家による短篇をまとめたアンソロジー。タイトルの「二周目の恋」は雰囲気で付けましたという感じかな。
    お初の作家・波木銅さん「フェイクファー」は、ちょっと特殊な設定の作品で興味深く読んだ。
    綿矢りささん「深夜のスパチュラ」は、4回のデートを重ね明日のバレンタインデーはどうしようかと悩む女子大生の、告ったほうが負け(?)な話で笑えた。
    一穂ミチさん「カーマンライン」は、国際結婚で生まれた男女の双子が父親の死後離れ離れとなり、14年振りに再会するが……。断トツによかった。

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    2024年01月05日
  • 二周目の恋

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    初めて読んだ
    アンソロジー。
    やっぱり作家さんによって文や物語の雰囲気が違くて一冊読んでる感覚がなかった!
    でも素敵な方にたくさん出会えるのはいいことだね。
    一つ一つ本当に色が違うから感じたこともそれぞれだけど、恋愛の形って本当に色々あるなってのが所感。
    実ったものも実らないものも実らせちゃいけないものも心に秘めておくだけのものも全部恋。愛。
    正しい形に囚われすぎなくたっていいんだって思わせてくれた。
    お気に入りは大好き島本理生さんの作品「最悪よりは平凡」と一穂ミチさんの「カーマンライン」

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    2023年12月27日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    ネタバレ

    主人公の春が、いろんな人と関わる中で自分のことを振り返る物語。
    恋愛、結婚、家族、文学、宗教。いろいろな要素が絡み合っていた。難しい話もあったけど、2020年のコロナ禍の生活についても触れられていて親近感が湧いた。


    自分の中にある見たくないものにフタをする感じ、その見たくないものを他人で埋めようとする感じが少し分かる。


    自分と混ざる前の単体のあなたが好きだった、みたいなセリフに共感。自分と関わることで、相手の価値が下がる感じがするの分かる。

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    2023年12月25日
  • 二周目の恋

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    やっぱり好きな作家さんの話が面白かった
    島本理生さん 綿矢りささん 遠田潤子さん

    波木銅さんは初めての作家さんだったけど 内容がイマイチ私には入ってこなかった

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    2023年11月25日
  • 一千一秒の日々

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    島本理生さんの初期の頃の作品。
    その後の作品にもある、名前だけ出てきたような脇役が、続く話でメインになるオムニバス形式。
    最近の作品と比べて病んだ人が少ない。

    「青い夜、緑のフェンス」
    針谷くんと一紗ちゃんの関係性、やり取りが心地いい。幼なじみの片思い

    「夏の終わる部屋」
    DV親を持つ娘

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    2023年10月07日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    『ナラタージュ』の作者だよね・・・?なんかフランク。エッセイの方が好きかもと思ったぐらい。食べ物の描写が上手くて、味がリアルに想像できる。もっとこの人の食べ物系の文章が読みたいと思うぐらい。
    読んですぐに、作者は恋愛体質なのかなと思った。でも元々そういう企画だしそりゃそうか・・・いややっぱり恋愛体質だ(笑)と思った。
    常に周りに友達以上恋人未満な男性が何人かいる感じ。

    男性はラーメン好きだよね。というかラーメン屋が。私の周りにも一人でラーメン屋に入れる女子がいたけど、いいなと思うけど自分は絶対に無理だなと思った。店内が男性だらけだと分かっているからこそ、行けない。スイーツのお店に男性が一人で行き辛いのと一緒で。
    でも確かに、男性にとりあえずラーメンが好きと言えば、気さくにご飯に行けそうな子だと思ってはもらえると思う。

    p.15
    ふわっふわの白子の唐揚げ・・・そうそう、こんな書き方をされたら今すぐ食べたくなってしまう。日本酒と一緒に。

    p.61
    後輩柴君。歳も中身も若いんだろな。彼は色気とかではなくまず、「自分」が一番なんだろう。自分しか見えていない、矢印が内向きに向かっているタイプ。自分>他人だから、こういう人は同じように自分が一番なタイプと合うんじゃないだろうか。下手に気遣ってたらものすごく振り回されそう!
    ただのイエスマンならまだしも、人の忠告は聞かない頑固頭だし(笑)
    正義って、すぐそれを盾に人を攻撃できるから危険だなーといつも思う。正論は正しいけど武器にしてはいけないのだよな・・・。

    p.108
    ぷりぷりのレバ刺しにごま油と塩!!食べたい。でもお店でしか食べられない・・・!
    私もレバーは20代中頃まで苦手で、でもおいしく食べたいから何度も挑戦するようにしていて、ある時お店で新鮮なのを食べたら食べられた。小学生には絶対キツイだろうな。
    だから「魚が好きじゃない人は、単に美味しい魚を食べたことがない人ですよ」はよく分かる。食わず嫌いはもったいないし、挑戦できるなら何度でもした方がいい。
    だいぶ後になって美味しさに気付く人が多いから。

    読んでてちょいちょい思うのが、作家のような頭の良い人の周りには頭の良い人が集まってきて、それってすごいお得だなと思う。人生や価値観を変えてくれるような、適切なアドバイスや格言を得られたりする。それが経験や分析による合理的なものだから、従った方が得なんだよな。
    一般人の周りには、うわさやデマや詐欺や感情論等が蔓延っていて、物事を判断するのにそういったことに惑わされるから、凡人は凡人のままなんだろうなと思ったりする。
    でも中には賢くても騙される人がいるけど。
    作者の落ちた沼ってどんなものだったのかすごく気になる。

    p.129
    若いのに人生経験豊富だなぁ。付き合ったらデートより一緒に生活がしたくなるって、なんか珍しいような。もうデートはたくさん、ということなのかな。私は一人暮らしが自由で好きだったので、飽きることも誰かと住みたいと思うこともほぼなかった気がする。誰かと住んでも良いな、と思えるまでは一人で居たかった。

    p.132
    料理ができるできないとか、得意料理は何かとかいう質問、困るしよく分からない。できるできないって主観的だし、二択しかないん?て感じ。料理検定3級はいけるけど2級はちょっと、なら分かるけど(笑)
    それに料理する人だったらまんべんなく作るから、どの料理が特別得意なんてないと思う。よく作る料理ならあるけど。

    p.137
    牡蠣って、外国でも生で食べるのって何か不思議だよなと思っていた。テレビでアイラのウイスキーを本場で紹介していて、生牡蠣にレモンを絞って、ウイスキーと食べていたのを見て、なんてお洒落なんだろうと憧れた。
    外国人は生ものに抵抗があると思っていたし、牡蠣なんて生臭そうなものの筆頭だと思っていたから意外。確かに食中毒が起きる可能性があるのに排除されていないのも例外的だ。

    牡蠣を食べに誘ってくる年上男性との関係はなんなんだろうと気になる。突然わいてくる訳ないし。あと、オイスターバーのカップル?も。バブルかトレンディドラマの頃のやり取りみたい、知らないけど。

    p.153
    作家合コンなんてあるんだな、すごい。なんか癖が強そうな、でも面白そうな。現代ではそういう縁を繋ぐ人って有難いし、どんどんやれば良いと思う。
    同じ人と再婚は、私はないなと思った。私が離婚するときは、もう相手が絶望的に理解不能な生き物に見えているだろうから。価値観や方向性がバラバラになると無理だな。

    p.160
    地震が起きたら一人で避難させないで欲しい。心細いのもあるし、どっちか無事でどっちかが死んだりしたらなんであの時離れた!?となるはず。店内が安全だと思ってるから逃げないのに奥さんだけ外に避難させるのも、な・・・なんで?

    p.186
    私も一時、一人で趣味を楽しみたくて、できそうなことは挑戦しようとしてみた。カフェ、映画、読書会、スポーツクラブのプール・・・までは何とか行けた。けど思い切って一人ライブに行ってみたら、圧倒的に孤独を感じてしまい、もう一人は無理だと悟った。手持ち無沙汰と共感し合う人がいない為に感情の行き場がなくて。だからどこまでも行ける人は羨ましいなと思うけど、流石にリゾート地まで行くと人目が気になるんだ。


    p.202
    やっぱり年を重ねると立場も変わって、付き合う人がガラッと変わる。独身と既婚、こども有り無し、家は・・・とかで話題がずれたり、気を遣ったり自慢したり嫉妬したりで、離れた方が良い関係もあったりする。マイペースそうな作者でさえ、付き合う人が変わるんだから、そうなるものなんだと納得。

    p.210
    旦那さんのあとがきで難題が突きつけられるとは。ひとはなぜ結婚するのか?そう言われると分からない。
    私も昔から、結婚や結婚生活に憧れも興味も全くなく、一人で生きていくんだろうなと自覚することもなくその道を歩んでいたけれど、でも、好きな人は欲しいし、結婚するなら(条件で選んだ何とも思ってない人でなく)この人と結婚したい、結婚しても良いと思える人とする、とは決めていた。
    そのカケラみたいな思いが私を結婚させたとしか言えない。私は私を試した。
    そして恐らく、ずっと独身であろうがそれはそれで納得していただろうな。だから振り返っても、結婚がしたい!と思ってした訳ではなく、一言では言えない経緯で、意志で、タイミングで今ここにいる。

    p.211
    島本さんも自分の立場や環境で作風が変わるほど、人生って唐突に変化する。この場合は作風を変える為に人生を変えたのか。
    人の考えは変わる、こともある。付け足したり、入れ替えたりしてアップデートしていく。だから付き合う人や環境は大事だなと思う。良い人生には良い人付き合いが大切で、もちろん相手もそう思うのだから自分の振舞いも省みる必要がある。
    自分の中身もより良い方向に柔軟に変わっていけたらなぁ。

    20231002

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    2023年11月30日
  • あられもない祈り

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    自分にとってはすごく難しい立ち位置の本だった。ときどき打ちのめされて、総合的にはここに書かれている感情への嫌悪感のほうが勝った。

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    2023年09月23日
  • 夜はおしまい

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    群像連載短編集 2019年単行本ですが、連載は2014年から

    島本さんは、連載作品を単行本、文庫本とする時、手を加える物が多いらしい。作品を世に出すとは、大変なことですよね。

    短編4編、どの主人公の女性も 自分に自信がなく。それを補う為に、誰かに頼ってより傷つく。
    それぞれ罪悪感に満ちている。
    宗教は彼女達の救いとなるのか。
    作品共通の金井神父に罪を聞いてほしい女性達。
    彼の言葉からキリストの教えを感じることができたのでしょうか。
    「夜のまっただなか」
    自分の価値を見出せない女子大生。胡散臭い男に救いを求めて、より傷つく。
    「サテライトの女達」
    母親が教祖となった女性。母親とは、理解し合えず、愛人として生活する。
    「雪ト逃ゲル」
    家庭に居場所を見つけられず、不倫の末、家を出て、海外で女性ト暮らす。
    罪を犯したことが罰。なるほどって思った。
    「静寂」
    神父自らの告白。それを受け止めるカウンセラー。

    タイトルもかなり悩むようです。
    4作で、夜はおしまい。明日が来るねっていう感じで良いタイトルだなと思います。
    この作品で純文学を卒業宣言されていて、この夜はおしまいが最後の作品らしい。(本人あとがきより) ファーストラブで直木賞受賞しましたし、新しい分野ですかね。
    なんとなく離脱しておけば良いのに、真面目なんだろうなって思う。

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    2023年09月15日
  • 夏の裁断

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    2015年
    紙の本を背で裁断して、スキャンして保存することを『自炊』と呼ぶことを知りませんでした。本好きなら一般常識なのかな。凹む。
    小説家の主人公の女性を通り過ぎる男性との恋模様。彼女は、祖父の蔵書を鎌倉の祖父の家で
    『自炊』していく。
    男性の言動に翻弄される主人公。
    彼らに自分との関係性に意味を持たせたい。
    明確な関係を求めてしまう。
    好きだからか依存なのか不確か。
    この自炊行為の裁断と 彼女と男性との忌まわしい記憶の裁断を掛けてあわせている。(と、思うのだけど)
    男性を季節ごとに登場させて、最後には、ひとりの男性と明確な関係となります。

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    2023年09月12日
  • イノセント

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    2014年
    幼い息子を抱えて、身寄りの無い東京で美容師として生活する女性。彼女は不貞の子として出生して、義理の父親に心身共に蝕まれていた。
    信じていた息子の父親は、出産間近にあの震災で亡くなってしまっていた。
    誰も信じられないまま親となり、彼女を救おうとする男達の全てを信用する事はできない。
    不安定でありながら、自らの力で生きようとする無垢さがある。そこに美貌が加わって聖女のようであり、妖艶さが増すのか、モテる。
    過去の清算を請ける男と将来の構築に伴う男。
    彼女は、ようやく一人ではなくなる。

    主人公の女性に関わる神父が、脳の変形の二重意識を持つ設定だったので、そちらにすごく期待したのですが、そこは恋愛小説で、結局は、病理ではないと集結してしまいちょと残念。その面白い設定は、攻めて欲しかったです。

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    2023年09月08日