島本理生のレビュー一覧

  • イノセント

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    辛い人生を送ってきた影のある美人とそんな彼女に惹かれる経営者の男と神父の男。
    暗い過去があるとはいえ女性のはっきりしない態度にはイライラするし、男達も自分のエゴが見え隠れしていて正直共感できない部分は多い。
    生々しい描写も何度かあって、最初の方は断念しそうになった。
    同じように恋愛が絡んでる「ファーストラブ」の方がスッキリ読めてた。
    今作はかなりドロドロしている。

    比紗矢が勤めてた美容院のゲイ店長と真田の女友達キリコがいいキャラしてる。

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    2022年01月13日
  • 真綿荘の住人たち

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    真綿荘に下宿した事がないのに、登場人物と知り合いのような、食事の様子や部屋の中の環境が手に取るように想像できて読んでいて楽しかった。自分の大学生当時の上京したての記憶と、話のストーリーがマッチする部分があり、懐かしい気持ちになった。他人以上家族未満の生活も悪くないなと思いました。

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    2021年12月29日
  • 夏の裁断

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    今年になってからハマっている島本理生さんの作品。

    表題作でもある、夏の裁断は、正直読んでいて悲しいだけだった。
    流されやすい女性、男性に消費される女性を見ると、そうならざるを得なかった知人の話がリンクして虚しくなる。

    でも、この作品の主人公である千紘は、秋から春にかけて再生していく。
    柴田のような男に、翻弄されるだけじゃなくて良かった。
    柴田に感じる嫌悪は、少し間違えたら自分もこうなっていたということを思わせるからな気がする。

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    2021年12月28日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    根は一般的な学生生活を送るような子だろうに、親や周りの環境からか、危ない方に向かっていくところが読んでいてひやひやする。

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    2021年11月06日
  • クローバー

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    たった4人の中に、多くの人が共感を見つけられるというのは、なんだろう、魔法?モラトリアムってそんなに単純なものだったっけ。すごいなぁ。

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    2021年11月05日
  • シルエット

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    私が読むには少し若くて気恥ずかしいな、と思ったら著者17歳の時のデビュー作なのですね。17歳でこれか、と逆に感心してしまいました。彼女のことを「あなた」と呼ぶ感じがとても素敵だな、と思いました。

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    2021年07月08日
  • 生まれる森

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    キクちゃんたち家族とのキャンプがよかった。
    森にいると、同じ人をひきつけてしまうのかも。
    キクちゃんの胸で泣きたい。

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    2021年05月30日
  • 生まれる森

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    はっきりしたストーリーや大事件があるわけではないけれど、あるんだろうな、こんな気持ち。こんな想い。こんな恋愛。みんなが「わたし」に優しいな、あたたかいな、と思ったけれど、それは「わたし」もそういう人間だからかな。

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    2021年05月12日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    ネタバレ

    江戸時代は、だいたい現代?

    治められた4つの小説は、どれも名前は聞いたことがあるかな、というもの。読んでみるとスイスイ読める。古典文学だとちょっと遠巻きにしていたのがもったいない。

    「好色一代男」これぞエロの大国日本だな、とか思ってしまう。とことん遊んで最後に船出していく世之介を、嫌える人なんていないだろう。源氏物語のパロディと言われて、なるほどと思う。

    「雨月物語」いくつかの話は知っていたが、通読するのは初めて。しっとりと、また少し不思議で、少し怪しい。

    「通言総籬」つうげんそうまがき。これは知らなかったけど、『なんとなく、クリスタル』ならぬ『なんとなく、総籬』といういとうせいこう訳

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    2021年04月05日
  • イノセント

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    それぞれ登場人物が、悩みながら前に進んだり、立ち止まったり、後退する行き来する姿。

    最後に行き着く路はどこか?
    楽しめました。

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    2021年03月29日
  • クローバー

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    ネタバレ

    島本さんの著書はこれで三冊目。島本さんって幸せな雰囲気を漂わせておいて、ある日爆弾を容赦なく投下してくるイメージがあったから、ちょっとびくびくしてたけど今作はそんなに心配いらなかったな。爆弾はあったけど。それにしても双子って不思議な関係ですよね。同い年だけど友達とはもちろん違う、だからといってたぶん兄妹とも違うんじゃないだろうか。ちょっと憧れます。私は、華子も冬冶も好きです。でも冬冶があの時の決断を後々後悔しやしないかと心配。最後辺りの雪村さんは理解できない。冬冶に重荷を背負わせすぎな気がする。

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    2021年03月23日
  • イノセント

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    主人公は幼い息子を持つシングルマザーの徳永比紗也(とくなが ひさや)

    そして比紗也を救おうとする対照的とも思える二人の男性、実業家の真田幸弘(さなだ ゆきひろ)と神父の「如月歓(きさらぎ かん)

    この三人が中心となってストーリーが進んで行きます。

    島本理生さんの作品は殆ど読んでいて繊細で美しい文章に惹かれますが、今回は重い内容と共感出来ない主人公にモヤモヤ感が残りました。

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    2021年03月12日
  • シルエット

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    風景描写が綺麗。
    でも穏やかに読んでいると突然辛いシーンに当たってしんどくなる。
    みんな色々抱えてるけどとりあえず笑って生きて欲しい。

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    2021年02月19日
  • 夏の裁断

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    不安定で危うい精神を持つ主人公の千紘となんとも掴みどころがない嫌な男、柴田のやり取りがずっと重苦しく終始どんよりした気持ちにさせられました。

    主人公にも柴田にもなんら共感する所がなく感情移入出来ないまま読み進めていましたが途中時系列がわからなくなった箇所もあり、少ないページ数の割には難しさを感じました。

    最近欠かさず読んでいる島本 理生さんの独特な世界観が好きで惹き込まれていますが今回の作品には物足りなさを感じてしまいました。

    何度も読み返せば又感想が変化して行くのかな?と思う作品。

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    2021年02月18日
  • イノセント

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    果たしてイノセント(純潔)な人は誰だったのか

    全ての人がイノセントな部分をもちながら、陰の部分を持っている

    だから人は愛しい

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    2021年02月08日
  • 真綿荘の住人たち

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    超絶に性格の悪い美女に駆け落ちを迫られる大和君、彼に片想い中だが先輩に告白されて揺れる鯨ちゃん、女子高生の恋人の一途な愛情表現に戸惑う男嫌いでクールな椿。

    17年前ただ一度自分を抱いた男・晴雨(せう)を内縁の夫と呼ぶ大家小説家の綿貫さん。

    一見どこにでもいそうな人々だが、1人1人の人物描写が巧みで「真綿荘」や彼らの生活を覗いている様な錯覚に陥り脳内映像と共に最後まで楽しく読めました。

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    2021年01月23日
  • イノセント

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    登場人物全員が愛を獲得していくために四苦八苦するタイプの恋愛小説。過去に傷つきつつも愛を欲する人間は傷つくことを避けたがるが、一歩踏み出さねば愛は得られない。

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    2021年01月16日
  • 夏の裁断

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    ネタバレ


    島本理生の本を読みたいな、と思い手に取った本。


    全体的に暗く、かといって強く否定出来ないような恋愛の話。
    タイトルの裁断は、作家の千紘が亡くなった祖父の家に住みつつ、祖父の遺した本を裁断し、データ化する「自炊」を行うこと。
    本を生み出す側が自らの手で本を解体するという、自傷に例えたタイトルである。
    柴田、王子、清野という男性と関わりつつ、最後は自分の過去と向き合っていく。


    柴田のようなどうしようもない男を好きになる人は、私の友人を含めて多い気がする。
    話を聞くのが上手く、簡単に距離を縮めて、気があるそぶりを見せつつ簡単に裏切るような人。
    何も与えないけど、何も奪わない人、という千紘の

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    2020年10月02日
  • あられもない祈り

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    主人公が選ぶ答えが
    このラストでよかったと思う。

    なんともつらくてなんともしんどくて
    私には起こり得なさそうな話。

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    2020年07月07日
  • あられもない祈り

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    島本理生先生の世界が好きです。
    文章の柔らかさが、読んでいて心地良いです。
    今回の内容は、他の作品に比べてぼんやりとしていて掴みにくい感じがしました…。
    また新しく数冊購入したので、読むのが楽しみです。

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    2020年06月25日