島本理生のレビュー一覧

  • イノセント

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    愛人の子、母親らしいところのない実母。育った環境の影響は大きく、天使とも聖母マリアとも思わせる美貌とたまに見せる優しさがなければ人の注目をひくこともないであろう主人公。子持ちな上に色々事情を抱えてそうな様子は大抵の人は手に負えないので多分近づかない。
    皆根っから悪くなりたいのではなく、維持か上向くつもりでいたのに震災が大きく影響してしまった人達。

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    2022年05月07日
  • 夜はおしまい

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    心に複雑な問題を抱えた女性が主人公の4つの短編。それぞれにキリスト教神父の金井が絡んで統一感がある。

    「夜のまっただなか」の琴子、「サテライトの女たち」の結衣は、真逆なようでいてどちらも自分を大切にできずに深く傷ついている。

    パパ活やホスト通いをする結衣の自己肯定感の低さ、みじめな思い。性的描写もキツくて読んでて、金原ひとみの小説を思わせるような場面もある。

    後半の2篇「雪と逃ゲル」「静寂」は作者の直木賞受賞作「ファーストラブ」を想起させる内容。作者は、父親から虐待を受けた娘、という設定に相当なこだわりを持っているのかもしれない。

    「雪と逃ゲル」は家庭のある女流作家と恋人Kとの特殊な関

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    2022年05月05日
  • イノセント

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    幸せのかたちは様々だけれど、あの結末で良かったのか…心に澱が残る。

    親が子供を選べないように、子もまた親を選ぶことは出来ない。日本では結婚や出産に際し、親が障害になることは少なくないように思う。
    誰かに頼るか、自立するか。女性として性的な対象として見られたいか、人として対等でありたいか。
    裏表でどちらを選ぶことも出来ない、複雑な女性の気持ちがよく描かれているなぁと感じた。

    比沙也のような子は現実にも存在していて、良くも悪くも男性たちを振り回していると思う。
    私にはキリコが眩しく感じられた。

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    2022年04月19日
  • あなたの愛人の名前は

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    ナラタージュの作者であることは知っていて、だけど映画で見たナラタージュがあまり好きではなかったから勝手に作者も敬遠してしまっていた。家の積読がなくなり、ふらっと入った本屋で帯を見て、この本を読むことを決めた。読んでみると、今まで敬遠してきたことをものすごく後悔した。丁寧で、繊細な言葉たちがつまった切なくて、だけどほんのりあたたかい小説だった。人を好きになることには抗えない、たとえそれが正しくなかったとしても。汚くて、でも綺麗で。恋することの難しさと儚さを改めて知った。

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    2025年07月17日
  • 夜はおしまい

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    思わず目を背けたくなるような場面もありました。この作家さんの作品を読んだのは2冊目ですが、力強い、生命力を感じさせる表現力は、他の作家さんにはないものだなと思いました。読んでて辛いですが、刺さる言葉もたくさんありました。

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    2022年03月23日
  • はじめての

    購入済み

    両方の

    宮部みゆきさんとYOASOBIさんのファンです!!コラボすると聞き、楽しみに読ませていただきました。

    #ドキドキハラハラ

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    2022年03月13日
  • イノセント

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    面白い内容だか今の心情的に全ては読めなかった。
    面白いとは思ったので元気なときにもう一度読み直そうと思う

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    2022年01月30日
  • 真綿荘の住人たち

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    下宿の住人それぞれが何かしら抱えている話のオムニバス。
    読むのに時間かかりすぎたからか、合わなかったからか、あまり入り込めなかった。
    綿貫さんと晴雨さんは、どうしてそれでつながりを求めるのかよく分からなかった。

    「救ってもらうためではなく、自分で自分を救うために好きであることを続ける。」

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    2022年01月17日
  • 夏の裁断

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    ネタバレ

    意味が欲しい。自分が一緒にいる意味が。
    島本理生先生王道。過去に大人の男の人に虐げられ、助けてくれない母親をもったがために不安定で男の人に流されてゆく主人公。
    正直、またかと思いつつも、変わりゆく主人公を見届けました。
    良い春を迎え、最後まで読んで良かった。
    そして、また手に取ってしまうんだろうな、島本理生先生の本。
    救われていく様を見て、私自身も救われているのかも。

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    2022年01月15日
  • イノセント

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    辛い人生を送ってきた影のある美人とそんな彼女に惹かれる経営者の男と神父の男。
    暗い過去があるとはいえ女性のはっきりしない態度にはイライラするし、男達も自分のエゴが見え隠れしていて正直共感できない部分は多い。
    生々しい描写も何度かあって、最初の方は断念しそうになった。
    同じように恋愛が絡んでる「ファーストラブ」の方がスッキリ読めてた。
    今作はかなりドロドロしている。

    比紗矢が勤めてた美容院のゲイ店長と真田の女友達キリコがいいキャラしてる。

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    2022年01月13日
  • 真綿荘の住人たち

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    真綿荘に下宿した事がないのに、登場人物と知り合いのような、食事の様子や部屋の中の環境が手に取るように想像できて読んでいて楽しかった。自分の大学生当時の上京したての記憶と、話のストーリーがマッチする部分があり、懐かしい気持ちになった。他人以上家族未満の生活も悪くないなと思いました。

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    2021年12月29日
  • 夏の裁断

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    今年になってからハマっている島本理生さんの作品。

    表題作でもある、夏の裁断は、正直読んでいて悲しいだけだった。
    流されやすい女性、男性に消費される女性を見ると、そうならざるを得なかった知人の話がリンクして虚しくなる。

    でも、この作品の主人公である千紘は、秋から春にかけて再生していく。
    柴田のような男に、翻弄されるだけじゃなくて良かった。
    柴田に感じる嫌悪は、少し間違えたら自分もこうなっていたということを思わせるからな気がする。

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    2021年12月28日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    根は一般的な学生生活を送るような子だろうに、親や周りの環境からか、危ない方に向かっていくところが読んでいてひやひやする。

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    2021年11月06日
  • クローバー

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    たった4人の中に、多くの人が共感を見つけられるというのは、なんだろう、魔法?モラトリアムってそんなに単純なものだったっけ。すごいなぁ。

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    2021年11月05日
  • シルエット

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    私が読むには少し若くて気恥ずかしいな、と思ったら著者17歳の時のデビュー作なのですね。17歳でこれか、と逆に感心してしまいました。彼女のことを「あなた」と呼ぶ感じがとても素敵だな、と思いました。

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    2021年07月08日
  • 生まれる森

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    キクちゃんたち家族とのキャンプがよかった。
    森にいると、同じ人をひきつけてしまうのかも。
    キクちゃんの胸で泣きたい。

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    2021年05月30日
  • 生まれる森

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    はっきりしたストーリーや大事件があるわけではないけれど、あるんだろうな、こんな気持ち。こんな想い。こんな恋愛。みんなが「わたし」に優しいな、あたたかいな、と思ったけれど、それは「わたし」もそういう人間だからかな。

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    2021年05月12日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    ネタバレ

    江戸時代は、だいたい現代?

    治められた4つの小説は、どれも名前は聞いたことがあるかな、というもの。読んでみるとスイスイ読める。古典文学だとちょっと遠巻きにしていたのがもったいない。

    「好色一代男」これぞエロの大国日本だな、とか思ってしまう。とことん遊んで最後に船出していく世之介を、嫌える人なんていないだろう。源氏物語のパロディと言われて、なるほどと思う。

    「雨月物語」いくつかの話は知っていたが、通読するのは初めて。しっとりと、また少し不思議で、少し怪しい。

    「通言総籬」つうげんそうまがき。これは知らなかったけど、『なんとなく、クリスタル』ならぬ『なんとなく、総籬』といういとうせいこう訳

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    2021年04月05日
  • イノセント

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    それぞれ登場人物が、悩みながら前に進んだり、立ち止まったり、後退する行き来する姿。

    最後に行き着く路はどこか?
    楽しめました。

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    2021年03月29日
  • クローバー

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    ネタバレ

    島本さんの著書はこれで三冊目。島本さんって幸せな雰囲気を漂わせておいて、ある日爆弾を容赦なく投下してくるイメージがあったから、ちょっとびくびくしてたけど今作はそんなに心配いらなかったな。爆弾はあったけど。それにしても双子って不思議な関係ですよね。同い年だけど友達とはもちろん違う、だからといってたぶん兄妹とも違うんじゃないだろうか。ちょっと憧れます。私は、華子も冬冶も好きです。でも冬冶があの時の決断を後々後悔しやしないかと心配。最後辺りの雪村さんは理解できない。冬冶に重荷を背負わせすぎな気がする。

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    2021年03月23日