島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「二度目の恋」でらなく、「二周目の恋」って何? と思いながら手にとった。
恋愛小説のアンソロジー。
同じ人にもう一度恋をする、というより、過去の恋の色んなものを乗り越えて、振り出しに戻って新しい恋をスタートさせる、というイメージかな。だからといって、すべての話がそうとは決まっていない。
もうすでに「付き合ってる」ような感じだけど、明確にするために頑張る女子大生や、結婚を経験したのちに自分らしい恋愛をする女性。脱皮して一回り大きくなった人たちが出てくることは間違いない。
昔は居心地が良かったけど、新しい世界で生きていると、なんだか昔のことを違う視点から見られるようになっている、なんてことはよく -
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『ナラタージュ』の作者だよね・・・?なんかフランク。エッセイの方が好きかもと思ったぐらい。食べ物の描写が上手くて、味がリアルに想像できる。もっとこの人の食べ物系の文章が読みたいと思うぐらい。
読んですぐに、作者は恋愛体質なのかなと思った。でも元々そういう企画だしそりゃそうか・・・いややっぱり恋愛体質だ(笑)と思った。
常に周りに友達以上恋人未満な男性が何人かいる感じ。
男性はラーメン好きだよね。というかラーメン屋が。私の周りにも一人でラーメン屋に入れる女子がいたけど、いいなと思うけど自分は絶対に無理だなと思った。店内が男性だらけだと分かっているからこそ、行けない。スイーツのお店に男性が一人で -
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今月は、島本理生さんの小説を読ませていただきました。恋愛となるまでの不安定な期間を揺れ動く言動で表現するのが上手い方だなと思いました。
こちらは、コロナ禍に、書かれたようです。小説の中にも窮屈な行動制限の様子が時折出てきます。
大学院生の私は、修士論文に「銀河鉄道の夜」を選びます。妹トシと賢治の宗教観の語らいの予測など、面白いなと。もう少し、踏み込んで島本さんの宮沢賢治論を織り込んでいただいても良かったかな。
主人公の大学院生は、小学校の時父親が失踪。そこに宗教との関わりもある。そのあたりに彼女が自分の過去を受け入れられていない理由と思います。そして、優しい恋人の大きすぎる許容や安直すぎ -
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群像連載短編集 2019年単行本ですが、連載は2014年から
島本さんは、連載作品を単行本、文庫本とする時、手を加える物が多いらしい。作品を世に出すとは、大変なことですよね。
短編4編、どの主人公の女性も 自分に自信がなく。それを補う為に、誰かに頼ってより傷つく。
それぞれ罪悪感に満ちている。
宗教は彼女達の救いとなるのか。
作品共通の金井神父に罪を聞いてほしい女性達。
彼の言葉からキリストの教えを感じることができたのでしょうか。
「夜のまっただなか」
自分の価値を見出せない女子大生。胡散臭い男に救いを求めて、より傷つく。
「サテライトの女達」
母親が教祖となった女性。母親とは、理解し合え -
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2015年
紙の本を背で裁断して、スキャンして保存することを『自炊』と呼ぶことを知りませんでした。本好きなら一般常識なのかな。凹む。
小説家の主人公の女性を通り過ぎる男性との恋模様。彼女は、祖父の蔵書を鎌倉の祖父の家で
『自炊』していく。
男性の言動に翻弄される主人公。
彼らに自分との関係性に意味を持たせたい。
明確な関係を求めてしまう。
好きだからか依存なのか不確か。
この自炊行為の裁断と 彼女と男性との忌まわしい記憶の裁断を掛けてあわせている。(と、思うのだけど)
男性を季節ごとに登場させて、最後には、ひとりの男性と明確な関係となります。 -
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2014年
幼い息子を抱えて、身寄りの無い東京で美容師として生活する女性。彼女は不貞の子として出生して、義理の父親に心身共に蝕まれていた。
信じていた息子の父親は、出産間近にあの震災で亡くなってしまっていた。
誰も信じられないまま親となり、彼女を救おうとする男達の全てを信用する事はできない。
不安定でありながら、自らの力で生きようとする無垢さがある。そこに美貌が加わって聖女のようであり、妖艶さが増すのか、モテる。
過去の清算を請ける男と将来の構築に伴う男。
彼女は、ようやく一人ではなくなる。
主人公の女性に関わる神父が、脳の変形の二重意識を持つ設定だったので、そちらにすごく期待したのですが、 -
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二周目の恋ってなんでしょ。
人気作家さんお揃いのアンソロジー。
「最悪よりは平凡」島本理生
妖艶な名前を持つ女の子は平凡を目指す
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
勝負のバレンタイン。彼氏は凄腕。
「フェイクファー」波木銅
着ぐるみ同好会。
「カーマンライン」一穂ミチ
アメリカと日本。離れて育った男女の双子の擬似恋愛。
「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子
かわいいを振り切った女子は、カッコよく生きるのだ。
「無事に、行きなさい。」桜木紫乃
アイヌ語で アパンノ パイエ 「さよなら」がない民族
「海鳴り遠くに」窪美澄
程良い年齢の百合。
二度目ではなくて二周目ってキーワードが難