島本理生のレビュー一覧
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ネタバレ官能的な表現が多い作品だった。塔子は恵まれてる環境と自負しながらも夫婦生活での体の関係がうまくいかないのが悩みだった。友人の結婚式を機にかつての恋人鞍田と出会い、体の解放だけでなく、仕事を続けたかった、夫に育児家事に参加して欲しかったなど我慢していた思いが溢れてくる。
結婚生活なため読んで納得はするが、実質は理解できないことが多い。恋愛経験が少ない男性は、女性はこうであるべきと考えが強くなり、自分を正当化し女性を卑下してしまうことが多い気がする。それが昭和の男の人やモテない男になりがちの発想になり、塔子や世の中の女性を縛ってしまっている気がした。
私自身も恋愛経験少ない時は、親と暮らすのが良い -
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表紙のイメージからてっきり「食べ物」「旅」のアンソロジーかと勘違い。実際は台湾や香港を感じられるアンソロジーでした。
特に好きだったのは、
「隣に座るという運命について」
幽霊疑惑のエイフクさんとのクスリとなるエピソードが好きでした。大学生が描かれており、懐かしい気持ちにもなりました。
「チャーチャンテン」
初読みの作家さん。何だか“縁”を思わせるストーリーも、作品に漂うごちゃごちゃしてるけど安心感のある雰囲気も、とても心地よくて好みでした。
「停止する春」
「あぁ、これは…」。心が痛むのに読まずにいられない。言葉が自分のなかに爪痕を残していくような妙にあとを引く感じ。島本さ -
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暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。
台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
角田光代さんの前世の記憶が気になる…
前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。
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旅にでたーい!アジアー!
この暑い夏、暑い国に旅行したい!旅気分を味わいたくて手に取った。6人の作家の短編集なのでお得♪
○印象的だったもの
「隣に座るという運命について」中島京子
日本で感じる台湾。ちょうど電車の中で読んでいたので、隣に座っている人を意識してしまった。
「チャーチャンテン」大島真寿美
香港迷の奈美子と香港からやってきたケリーのやりとりに、あるあるとニヤニヤしてしまった。
ケリーが香港で活動していたこと、そのことをきっかけに家族と距離ができてしまったこと、香港をでて日本で暮らしていること、こんなふうな気持ちで暮らしている若者が今どこかにいるかとおもうと悲しくなってしまう。彼 -
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愛人の子として育った前原葵39歳OL。
母親の突然の事故死により、母のワインバーを引き継ぐことに。
母を愛人として囲ってた男性と、葵たち親子を忌み嫌うその息子、母の店の常連客で葵に執着する幸村、同棲してるのに会話もなく引きこもってる彼氏の港、店を手伝ってくれることになった松尾くん、試飲会で出会った既婚者の瀬名、困った時に助けてくれた海伊さん、昼の職場の上司。
色々な男性が出て来たけど、職場の上司が良い人だったな。お互いに恋愛感情がないからなのか、、、。
結婚している男性との恋愛を
「一時の甘さの代償として、精神的な負担の借金を重ねるようなものだと思う。」って表現してて、なんか -
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特に好きな作品の感想を。
・桜庭一樹「月下老人」
大好きなバディもの。
状況も空気も雑多でごっちゃ混ぜな感じが楽しい。
・島本理生「停止する春」
ぐったり元気が出ないとき、自分で自分を励ます方法を知っているだろうかと考えた。
それでも何ともならないときは思い切って人に寄っかかる思い切りの良さも必要なのだと知れた。
・大島真寿美「チャーチャンテン」
年の離れた友達、文化の違う友達、距離が縮まるには時間がかかりそうだけれどだからこそ深く分かち合えるものがあるのかもしれない。
ふたりの空気感がとても尊いもので壊れないよう遠くでそっと見ていたいと思った。
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同著者『ファーストラヴ』の文庫版あとがきで、
朝井リョウさんがこちらの書名を挙げていて気になり、読んでみた。
島本理生さんの恋愛の心情描写は
胸に突き刺さることがよくある。
この作品では、主人公の「わたし」は
DV彼氏とは別れず、
不倫している「あなた」とも離れられず、
そこだけみると、ぜんぜん共感できないのに、
時々グサッてきて、衝撃が忘れられない。
特に96ページかな。
あとがきは西加奈子さんで、
この作品を読んでもう恋愛小説は書かないと思ったそうだ。
とにかく苦しくて、人に薦めにくいけど、
読んだことを忘れられない作品になりそう。