島本理生のレビュー一覧

  • リトル・バイ・リトル

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    野間文芸新人賞受賞作!
    高校卒業した女の子が主人公で、島本さん作品の女性は自分を大事にしてくれる人を傷つけがちだけどこの話の中ではちゃんと大切に想い返しててほっとできる一冊だった☺︎
    10代後半の時期って近くにいる大人とか環境の影響を大きく受ける大切な時期だなってすごく思った
    暴力を振るう実の父親がいなくなって、喧嘩ばかりの二番目の父もいなくなって、異父姉妹の妹とあんまりしっかりしてないお母さんとの3人暮らしって普通に考えたら可哀想、なんだけど、本人がそれを決して口に出さないところが印象に残ってる
    たしかに辛くても嫌でも、口に出してしまうことは認めることになるっていう気持ちは分かるなぁ、、

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    2021年06月03日
  • 生まれる森

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    ネタバレ

    『幸せにしたい思うことは、おそらく相手にとっても救いになる。けど、幸せにできるはずだと確信するのは、僕は傲慢だと思う』失恋した主人公にあてた言葉にグサッと来るものがあった。愛でもない、恋でもない、不毛な枷がある。そんな感情にちょっとだけ気付かされたような気がした。キクちゃんや雪生さんのような存在が欲しいと願ってしまった一冊。

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    2021年05月26日
  • イノセント

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    ネタバレ

    人間の汚い部分だとか、とても現実的に書かれていて。じわりと染み込んでくる暖かさもあり、比紗矢がこれから日常の中に幸せを感じる場面が増えていけばいいなと願わずにいられない







    【果てしない水平線を見つめながら、埋まらないのだと気付いた。胸に空いた空白はこれから先も埋まらない。いなくなった者の代わりなんているわけがない。違う人間なのだから。だから、埋まらないままでいいのだ。空いたままだって、生きられる。そうやって誰しも生きているのだと。】

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    2021年05月23日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    どうせ劣化の速度なんて微々たる差だとあきらめて、それは、そっくりそのまま、自分自身への扱い方に通じている気がした。

    ぜんぶ自分が悪いだなんて、ぜんぶ自分が悪くないと言っているのと同じことだ。

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    2021年05月06日
  • イノセント

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    容姿が良くて、あまり努力もせずにモテる人生を歩んでいると、何か欠けた大人になってしまうのかもしれない。たいていの異性を口説き落とせ、さまざまな欲を発散できるから、無闇に手の届かない異性に踏み込まない。そういう空気を感じたらさっと引く。傷付くことに慣れていないから。でもそれは本当の愛を手に入れることができないということにつながると思う。

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    2021年05月04日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    恋愛しているときの、辻褄が合わない感情と行動が溢れていて、思い出される後悔とか恐怖で読みながらじわじわと追い詰められる感じかしました。
    強くなりたい、でもそのままでも受け入れられてしまう。一方、わたしの葛藤が何故か私を安心させてくれました、悩むのは私だけではないと。

    「あなたが、どんなに私を追い詰めるようなことをしたって、それは追い詰められる私の問題であって、あなたのせいじゃない」

    自分が感情をコントロールできていないせいだって分かっているけど、苦しいんだよって気持ちだけでも伝わってほしい。そんな自分の幼稚さを見せられてはっとさせられた一文です。

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    2021年04月29日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    「日本は、生きている人に厳しくて、死んだ人に優しい国ですね。私、テレビのニュースを見るたびに、そう思うんです。」

    こんな風に記憶が溶けてぬるく混じり合う文章が好きです

    どうしようもなく救われない恋の話。

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    2021年04月14日
  • 波打ち際の蛍

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    かつての恋人にDVをうけ、男性恐怖症になった麻由。ある日カウンセリングの相談室であった年上の蛍に惹かれていく物語。触れると拒否反応をしめす身体がリアルに表現されていて、胸が痛かった。蛍がただただ優しいのだけど元カノと会っちゃうあたりとか優しい人にはダメなところもあるね。幸せになりますように。

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    2021年03月11日
  • クローバー

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    ネタバレ

    島本さんの作品なことを忘れてしまうくらいピュアな恋愛小説だった。
    と思ったら雪村さん最後に痛かった。けど現実感がすごいなぁ。
    対照的な双子。
    華子と熊男、冬治と雪村さん。
    バランスのとれた一冊でした。

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    2021年03月04日
  • ファーストラヴ

    購入済み

    面白かった

    映画になったので原作を読んでみたくて読んでみたが思った以上にページをめくるのが楽しかった。
    すごく読みやすかった。

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    2021年02月20日
  • 一千一秒の日々

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    タイトルが綺麗で好き。
    それぞれの話の主人公を応援したくなったのと、夏が待ち遠しくなった。
    針谷くんの話で太ってる人の特徴を書くのが上手いなと
    思った。
    加納くん、瑛子ちゃんみたいなちょっと頑固だけど純粋で真っ直ぐな人がいいなぁと思った。

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    2021年02月14日
  • クローバー

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    先月『君が降る日』を読み、気になってきた島本理生さん。雑誌で特集されていて気になったので読んでみたらやっぱりよかった。
    大学生活の良い意味で浮ついた感じとちょっとした事で状況が変わる危うさ、3年生からの就活ムードと焦りなどなど読んでいて痛懐かしい気持ちでいっぱいだった。
    辻村深月さんの解説がとても的確。
    ナラタージュ、君の降る日は暗めだったけど、こういう軽くて楽しい感じも良い。やっぱりお気に入りの作者さんだった。

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    2021年02月08日
  • 夏の裁断

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    記録用

    自炊という行為と、過去との決別が重ねられているのかなと思った。

    彼女が前向きに歩いていけそうでよかった。

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    2021年01月18日
  • クローバー

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    『大学の購買部でパンを買おうとしていたら、目の前を、リクルートスーツ姿の女の子たちが横切った。たぶんビジョンがないからダメなんだよねー、という台詞も聞こえた。「就活の時期だなあ」』

    大学時代も後半になると、それまで主流だった恋愛の話題に代わって、友達との会話も進路の話題が増えてくると思います。えっ?あいつもう内定もらったらしいよ!彼女は大学院に進むんだって!俺、実家を継ぐことにしたよ!…と、今まで同じ時を楽しく過ごしてきた友達がそれぞれの道を選び、それぞれの道へと歩みを進めていこうとする大学時代後半。でも一方でそう簡単に道を選ぶことのできない人間もいます。XX年前の私がそうでした。進路がどん

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    2020年11月26日
  • リトル・バイ・リトル

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    何か特別なことが起こるわけではない日常。それだけ考えると、一見つまらなくも感じられますが、おそらく私も、そしてあなたもみんな、日常とはそのように特に何か起こるわけでもなく、朝が来て、夜になるその繰り返しなのだと思います。でも、そんな言わば平凡な日常の中でも日々少しずつ何かが変わっていっていることに気づきます。芽が出て、双葉が出て、茎が伸びて、やがて蕾が、そして花が咲く、一日一日の変化は少なくても、例えば身近な花だってそんな風にゆっくりと時間をかけて成長していきます。これは私たち人間だって同じことだと思います。少しづつ関係を深めていく人間関係。昨日よりも今日のほうが、そして明日になればまた、とい

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    2020年11月23日
  • イノセント

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    比紗也の辛さ、苦しさを理解してあげたい気持ちと、それでも深い闇に自ら進んでいってしまう弱さにもどかしさを感じる作品でした。
    物語中盤まで簡単に体を許してしまう比紗也と会う度に体を求める真田の関係性に、このまま二人が結ばれるラストだったら少し嫌だなと思って読んでましたが、読み終わって考えると比紗也や紡、紗雪の将来を考えると真田と一緒になるのが幸せなのだろうなとも感じました。
    自分は真田のような男にはなれないし、聖職者という立場はあるにせよ歓の想いこそが本当の愛のように感じられ歯痒さが残りましたが、歓はたまに思い出して胸がキュンと締め付けられることはあっても、きっと後悔はしないんだろうなと思いまし

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    2020年11月19日
  • あられもない祈り

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    家族に恵まれず、愛着形成がなされないまま大人になってしまった「私」。自分の手首を切り、自分を大切にしてくれない相手と付き合う。交際相手も脆いところを持ち、共依存しているような関係に。
    愛してくれなかった母親はお金の無心をしてくるし、義理の父親は意識がない状態、交際相手は盗難を繰り返す。
    そんな「私」がよりどころとした「あなた」。
    だいぶ年上で、婚約者もいる。
    それでも愛し合ってしまった...

    という内容を考えると小説としてはありそうだなーという種類のものだけど、この小説はとにかく描写がすばらしい。
    綺麗で透明な文章。ドロドロしてるのに清潔感さえ感じる。
    最初の1ページから引き込まれてしまった

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    2020年11月02日
  • クローバー

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    ネタバレ

    始めは章ごとに華子の相手の男の人が変わる感じの
    小説かと思いました。
    が、熊野さんと雪村さんという2人に出会って
    双子がどう変わっていくかという内容でした。
    私は冬治君に近い人間です。
    なので、雪村さんや華子さんが冬治君に
    投げかける言葉にグッとくるものもあった。
    淡々とした話に思えたけど、最後まで面白く
    読めました。
    冬治君が選んだ道を将来どう思うのか
    ちょっと興味があります。

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    2020年09月12日
  • あられもない祈り

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    愛しているから、相手の幸せを祈る。
    愛しているから、苦しくなる。

    自分の愛が、相手の幸せにつながればいいのに。

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    2020年09月07日
  • イノセント

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    島本さん小説の主人公の女性たちは、どうしてこうも重く辛い荷物を背負わなければならないのか。
    比紗也も、もう名前からして不幸を貼りつけられたようなものだ。2人の男たちのそれぞれ異なる愛の形が、どのように結実するか、あるいは破壊されるのか後半はサスペンスを読んでいるようだった。
    しかし、想像してたのとは違う結末でいい意味でよかった。

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    2020年08月27日