島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛しているときの、辻褄が合わない感情と行動が溢れていて、思い出される後悔とか恐怖で読みながらじわじわと追い詰められる感じかしました。
強くなりたい、でもそのままでも受け入れられてしまう。一方、わたしの葛藤が何故か私を安心させてくれました、悩むのは私だけではないと。
「あなたが、どんなに私を追い詰めるようなことをしたって、それは追い詰められる私の問題であって、あなたのせいじゃない」
自分が感情をコントロールできていないせいだって分かっているけど、苦しいんだよって気持ちだけでも伝わってほしい。そんな自分の幼稚さを見せられてはっとさせられた一文です。 -
Posted by ブクログ
家族に恵まれず、愛着形成がなされないまま大人になってしまった「私」。自分の手首を切り、自分を大切にしてくれない相手と付き合う。交際相手も脆いところを持ち、共依存しているような関係に。
愛してくれなかった母親はお金の無心をしてくるし、義理の父親は意識がない状態、交際相手は盗難を繰り返す。
そんな「私」がよりどころとした「あなた」。
だいぶ年上で、婚約者もいる。
それでも愛し合ってしまった...
という内容を考えると小説としてはありそうだなーという種類のものだけど、この小説はとにかく描写がすばらしい。
綺麗で透明な文章。ドロドロしてるのに清潔感さえ感じる。
最初の1ページから引き込まれてしまった -
Posted by ブクログ
ネタバレ円満にお別れすることになってしまった、晢と真琴。
真琴に報われることのない想いを寄せる男嫌いの瑛子。と、その瑛子に想いを寄せる遠山くん。
デブな針谷くんにちょっかいを出す美人な一紗。
家庭の事情が複雑で浮気をしている永原操と付き合う長月くん。
家庭教師をしてる加納くんと想いを寄せる教え子の姉。
元彼の加納くんと真琴の旅行。
瑛子が高校生のころの、石田先生とのストーリー。
これも連作短編小説でおもしろかった。
加納くんと真琴のストーリーが1番好きかな。
短編集の何がデメリットかって、好きなストーリーといまいちのストーリーがどうしてもあるっていうこと。 -
Posted by ブクログ
読んですぐ、自分とは違う人種の人が書いた文章だってわかる。
どうしてこんなに話しづらそうな文章なんだろう。
言葉は流暢なのに、外国人のカタコトみたいに、言葉の一つ一つに抵抗を感じて、不自然にみえる。
それは「私」自身の言葉だからなんだろうな。
苦しい、っていうレビューが目立つ。
私はその、苦しそうなのも、人間らしくて、綺麗だなぁってずっと思ってた。
とにかく描写する言葉が、今まで聞いたことないような配置で、でも納得させられて、愛情を表現する言葉がこんなにもあったんだって、感動した。
恋って、すごいもんだ。
すでにある安定を壊してでも求めたいとお互いに思える相手と溺れるような恋をすること