島本理生のレビュー一覧

  • イノセント

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    容姿が良くて、あまり努力もせずにモテる人生を歩んでいると、何か欠けた大人になってしまうのかもしれない。たいていの異性を口説き落とせ、さまざまな欲を発散できるから、無闇に手の届かない異性に踏み込まない。そういう空気を感じたらさっと引く。傷付くことに慣れていないから。でもそれは本当の愛を手に入れることができないということにつながると思う。

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    2021年05月04日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    恋愛しているときの、辻褄が合わない感情と行動が溢れていて、思い出される後悔とか恐怖で読みながらじわじわと追い詰められる感じかしました。
    強くなりたい、でもそのままでも受け入れられてしまう。一方、わたしの葛藤が何故か私を安心させてくれました、悩むのは私だけではないと。

    「あなたが、どんなに私を追い詰めるようなことをしたって、それは追い詰められる私の問題であって、あなたのせいじゃない」

    自分が感情をコントロールできていないせいだって分かっているけど、苦しいんだよって気持ちだけでも伝わってほしい。そんな自分の幼稚さを見せられてはっとさせられた一文です。

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    2021年04月29日
  • あられもない祈り

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    ネタバレ

    「日本は、生きている人に厳しくて、死んだ人に優しい国ですね。私、テレビのニュースを見るたびに、そう思うんです。」

    こんな風に記憶が溶けてぬるく混じり合う文章が好きです

    どうしようもなく救われない恋の話。

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    2021年04月14日
  • 波打ち際の蛍

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    かつての恋人にDVをうけ、男性恐怖症になった麻由。ある日カウンセリングの相談室であった年上の蛍に惹かれていく物語。触れると拒否反応をしめす身体がリアルに表現されていて、胸が痛かった。蛍がただただ優しいのだけど元カノと会っちゃうあたりとか優しい人にはダメなところもあるね。幸せになりますように。

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    2021年03月11日
  • クローバー

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    ネタバレ

    島本さんの作品なことを忘れてしまうくらいピュアな恋愛小説だった。
    と思ったら雪村さん最後に痛かった。けど現実感がすごいなぁ。
    対照的な双子。
    華子と熊男、冬治と雪村さん。
    バランスのとれた一冊でした。

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    2021年03月04日
  • ファーストラヴ

    購入済み

    面白かった

    映画になったので原作を読んでみたくて読んでみたが思った以上にページをめくるのが楽しかった。
    すごく読みやすかった。

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    2021年02月20日
  • 一千一秒の日々

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    タイトルが綺麗で好き。
    それぞれの話の主人公を応援したくなったのと、夏が待ち遠しくなった。
    針谷くんの話で太ってる人の特徴を書くのが上手いなと
    思った。
    加納くん、瑛子ちゃんみたいなちょっと頑固だけど純粋で真っ直ぐな人がいいなぁと思った。

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    2021年02月14日
  • クローバー

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    先月『君が降る日』を読み、気になってきた島本理生さん。雑誌で特集されていて気になったので読んでみたらやっぱりよかった。
    大学生活の良い意味で浮ついた感じとちょっとした事で状況が変わる危うさ、3年生からの就活ムードと焦りなどなど読んでいて痛懐かしい気持ちでいっぱいだった。
    辻村深月さんの解説がとても的確。
    ナラタージュ、君の降る日は暗めだったけど、こういう軽くて楽しい感じも良い。やっぱりお気に入りの作者さんだった。

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    2021年02月08日
  • あられもない祈り

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    家族に恵まれず、愛着形成がなされないまま大人になってしまった「私」。自分の手首を切り、自分を大切にしてくれない相手と付き合う。交際相手も脆いところを持ち、共依存しているような関係に。
    愛してくれなかった母親はお金の無心をしてくるし、義理の父親は意識がない状態、交際相手は盗難を繰り返す。
    そんな「私」がよりどころとした「あなた」。
    だいぶ年上で、婚約者もいる。
    それでも愛し合ってしまった...

    という内容を考えると小説としてはありそうだなーという種類のものだけど、この小説はとにかく描写がすばらしい。
    綺麗で透明な文章。ドロドロしてるのに清潔感さえ感じる。
    最初の1ページから引き込まれてしまった

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    2020年11月02日
  • クローバー

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    ネタバレ

    始めは章ごとに華子の相手の男の人が変わる感じの
    小説かと思いました。
    が、熊野さんと雪村さんという2人に出会って
    双子がどう変わっていくかという内容でした。
    私は冬治君に近い人間です。
    なので、雪村さんや華子さんが冬治君に
    投げかける言葉にグッとくるものもあった。
    淡々とした話に思えたけど、最後まで面白く
    読めました。
    冬治君が選んだ道を将来どう思うのか
    ちょっと興味があります。

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    2020年09月12日
  • あられもない祈り

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    愛しているから、相手の幸せを祈る。
    愛しているから、苦しくなる。

    自分の愛が、相手の幸せにつながればいいのに。

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    2020年09月07日
  • あられもない祈り

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    愛情を受けずに過ごしてきたことで、自分を大事にすることができない主人公。
    ファーストラブと同じような世界観を感じた。
    島本さんの、言葉の選び方、文章の紡ぎ方が、なんとも言えない透明感を感じさせてくれる。

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    2020年07月25日
  • 波打ち際の蛍

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    過去のトラウマから弱ってしまった女性の物語。
    島本理生さんの小説は、流れるように読むことが出来て、とても心地の良い、不思議なチカラを持っているように思います。

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    2020年07月06日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    ネタバレ

    思っていたよりかなり重ためな内容ではあった。
    色んなタイプの男の人が出てくるなという印象。


    彌生くんとの関係がダメになったとき
    悲しい気持ちになったけど最後はすっと落ち着く。
    お互いの真相を知ったとき心がじーんとした。

    この方の小説を初めて読んで好きだなと思ったのは、上巻でもそうだったが表現の仕方がとても好みだった。
    他の作品もぜひ読んでみたいと思った。

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    2020年06月19日
  • 生まれる森

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    島本先生は失恋系の話が本当に上手だし、心理描写がすごくぐっとくるというか、のめり込んじゃう。ずっと暗いわけじゃなくて、最後にほんの少し光が見えたのが好きでした。

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    2020年05月08日
  • 一千一秒の日々

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    ネタバレ

    円満にお別れすることになってしまった、晢と真琴。
    真琴に報われることのない想いを寄せる男嫌いの瑛子。と、その瑛子に想いを寄せる遠山くん。
    デブな針谷くんにちょっかいを出す美人な一紗。
    家庭の事情が複雑で浮気をしている永原操と付き合う長月くん。
    家庭教師をしてる加納くんと想いを寄せる教え子の姉。
    元彼の加納くんと真琴の旅行。
    瑛子が高校生のころの、石田先生とのストーリー。
    これも連作短編小説でおもしろかった。
    加納くんと真琴のストーリーが1番好きかな。
    短編集の何がデメリットかって、好きなストーリーといまいちのストーリーがどうしてもあるっていうこと。 

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    2020年05月05日
  • 真綿荘の住人たち

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    一見、爽やかな日常を送ってるように見える住人達。でも彼らの心の中はいつも誰かを想って、悩んで…。平然と振る舞いながらも、それぞれ秘密を抱えている。島本さんの本はやっぱり人間らしくて、情景も素敵でした。でも、養子縁組が何回考え直しても謎。

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    2020年04月26日
  • あられもない祈り

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    読んですぐ、自分とは違う人種の人が書いた文章だってわかる。
    どうしてこんなに話しづらそうな文章なんだろう。
    言葉は流暢なのに、外国人のカタコトみたいに、言葉の一つ一つに抵抗を感じて、不自然にみえる。

    それは「私」自身の言葉だからなんだろうな。

    苦しい、っていうレビューが目立つ。

    私はその、苦しそうなのも、人間らしくて、綺麗だなぁってずっと思ってた。
    とにかく描写する言葉が、今まで聞いたことないような配置で、でも納得させられて、愛情を表現する言葉がこんなにもあったんだって、感動した。

    恋って、すごいもんだ。
    すでにある安定を壊してでも求めたいとお互いに思える相手と溺れるような恋をすること

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    2020年03月18日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    10代の頃のこういうのって小説だけの世界のようだけど、
    実際自分の近くでも同じようなことがあって、当事者ではないけど、ずっと心の奥に引っかかって無くならないものになってる。
    時間が立って多少薄れるものはあるけど、その後の人生や性格にも影響しているから、複雑な心境で読み進めたし後を引く作品になりました。

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    2020年02月17日
  • あられもない祈り

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    まるで生傷みたい。
    言葉だけなのに、苦しくて。

    何が、とか。
    誰が、なんて。
    こうなってしまうのに、理由なんてなくて。
    どこで、とか、あの時、なんて
    軌道修正されるはずもない。

    こんなに痛々しいのに、
    恋愛小説なのだ。
    恋や愛をおし抱いてる。

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    2019年06月12日