島本理生のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • 一撃のお姫さま

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    悩みを抱えながら生きる女性たちの5つの短編集。
    読み始めてすぐに短編集だったのか…しかも表題が最後なのか…となったけど、何れも濃いめの話で表題はもちろんのこと「God breath you」が良かったなぁ。

    年齢を重ねることは、いくつもの解を曖昧に自分の内側に飼いならすことでもあるから。
    年齢は関係性に多少の上下があるほど、自分を受け入れてくれた相手を運命だと感じる。同時にそれを秒速で忘れて成長していけるのが若さだということを、私は知っている。

    小説を読んでいて良いなと思った一文をメモするクセがあるのですが、長めのメモを取りました。

    それにしてもやっぱり我喜屋位瑳務さんのインパクトのある

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    2025年08月29日
  • 天使は見えないから、描かない

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    社会と他人と自分と常に戦ってきた。本来無条件に愛されるはずの両親から、自分らしさを否定され抑圧され、強く生きざるを得なかったのかもしれない。自分が欲しい言葉をくれて、虚勢を張ることもなく、気づいたら自然体でいられる人がたまたま社会的には認められる関係でなかった。そこに真の愛があったとしても、貫けるかどうかは、自分の強さだけでは難しい。そこに気づいた時、自分にとって何が大切かを理解し、今まで見えていなかった世界が眼前に現れる。救いがある作品で良かった。

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    2025年08月28日
  • 一撃のお姫さま

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    可もなく不可もなく。この人の文章とは相性が良いのだけど、今作は読んだそばから話が素通りしてしまった。

    ポップな文章なのに、死がとなり合わせにあったり、鬱すぎてビジホに初めて女風呼んだ友だちだったり。自分も呼んじゃうし。なんか軽いんだか重いんだか、異常なんだかリアルなんだか。

    うーん、、、普通。まさに星3つです。

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    2025年08月25日
  • ナラタージュ

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    演劇の話がメインではなかったけど、ちょこちょこ演劇の話が出てきて、台詞が自然に出てくるコツとか声の出し方についても書かれていて、高校時代に演劇をやってるときに読みたかったなーと思った。
    すべてを投げ出してもいいと思えるほど人を好きになれるのはすごいなと思う。

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    2025年08月21日
  • 一撃のお姫さま

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    島本理生さん初読み。
    「家出の庭」が一番好き。
    生きづらい世の中かもしれないけど、自分なりに楽しんだもん勝ちだよなって思った。

    100万円をぱーっと使えるくらいになりたーーい!笑

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    2025年08月19日
  • 一撃のお姫さま

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    ネタバレ

    面白い、かというと、島本さんらしさがあまりなく、振り切れた設定の物が多かった気がする。
    主題の「一撃のお姫さま」は期待していたけれど、正直イマイチだったと感じた。

    敢えて挙げるなら、最初の「停止する春」と、なんとなく「家出の庭」が良いかなぁ、と。


    p.24
    死んだ獣の肉を食らうほどの気力はなく、それでもほのかに辛い水分と弾力の中で、まだ自分が生きて欲しているものがあること。味わっていたのかもしれない。

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    2025年08月17日
  • 私の身体を生きる

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    西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
    もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
    それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
    それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
    それでも一つしかない自分の身体。
    こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。

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    2025年08月15日
  • Red

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    内容に一貫性があるようなないような感じで、やや気持ち悪さを覚えた。
    ただ、夫婦関係の保たれ方、その壊れ方みたいなのは妙にリアル。明日は我が身かと思ってしまう。

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    2025年08月14日
  • いつか、アジアの街角で

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    豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
    『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑

    人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
    どのストーリーもそんな郷愁に誘われる

    若い頃、香港にハマっていた奈美子
    当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
    その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
    『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
    奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
    それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
    ぎこちない2人
    でも2人の中にはそれぞれ、愛

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    2025年08月11日
  • 天使は見えないから、描かない

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    お互いに子どもをつくるということを
    排除しているからこその関係だと思う。
    その職業を選んだ強さは
    ひとりで生きていってもいい覚悟の表れ。
    出会ったタイミングから数十年たったら
    思うことも変わってくるのかな。

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    2025年08月10日
  • 私の身体を生きる

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    生というより性に関するアンソロジーだったが、千早茜さんの「私は小さくない」が切り口も異なり胸に迫った。性別による不利益や舐められることを、コンプレックスである小柄にあえて責任を負わせてきた自分に気付かされた。

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    村田沙耶香 誰しもが、心の中に王国を持っている/西加奈子 私は変わる。変わりながら、「アップデートする自分」を疑い続ける

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    他の方も書いていたが、生にまつわるエッセイだと思っていたら、性にまつわるものだった。
    性に関するネガティヴなことは、思っているよりもかなりありふれていて、忘れていたけどネガティヴな体験を思い出した。きっと、書きようによっては、深め方によっては、同等のものもあるのだと思う。

    そして…この世の中のことは、性に纏わって起きていることが多いこともまた認識できた。小説も映画もファッションも、モテたいという願望そのものが。

    今年の始めからあらわになったフジテレビ問題も何度も色んな角度で思い起こし、考えさせられた。

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    2025年08月05日
  • 私の身体を生きる

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    思ってたんと違った‥
    というのがまず第一印象。

    タイトルから「生」の話だと思っていた。
    それぞれ病気や障害、特性などを抱えながら「私の身体を生きる」というような内容だと思っていたし、そういう内容が読みたかった。

    ‥それはそれとして、読み進めると
    こんなに明け透けに自分の体験や性被害や性癖や生き方を世間に曝け出して大丈夫なのか?と心配になるような内容が多くて驚いた。

    そして、みんな色々な事を抱え、考え生きているんだな‥と改めて考えさせられた。
    普通に見えるあの人も、幸せそうだと感じるあの人も本当は色々な事情を抱えているのかもしれないと。

    「性」に対する考え方・感じ方・捉え方も本当に様々で

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    2025年08月01日
  • 掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子

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    田辺聖子先生は
    やっぱり不滅ですね〜。

    戦争と隣り合わせの
    女学生時代だったのに
    勉強もしっかりして知識を沢山つけ
    大阪の人間らしい軽妙さも武器だし
    純情なところもあって。

    島本理生さんは
    不勉強ながら未読ですが
    こういう本を編集されるとは
    人気作家とお見受けしました。

    しかし
    せっかく”島本理生と読む“と
    謳っているなら
    もう少し聖子先生および個々の作品についての
    島本さんなりの深い考察があった方が
    タイトルにつり合うのかなと。

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    2025年07月30日
  • 天使は見えないから、描かない

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    この人の本、久々でナラタージュ以来かも。
    ちょっと気分良くない設定の部分もあるが、それも含めて独特の雰囲気を持った作者だと思う。
    強くて弱い女性、人が良さそうで嫌なやつとか、うまくキャラを作り上げている。

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    2025年07月30日
  • Red

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    ネタバレ

    現実でも、創作物の中でも、不倫が溢れているのは何故だろうと考えた。いけないことだと分かっているのに。だからこそスリルや甘美さを求めて……と結論づけてしまうのは浅はかだと思う。人間は、自分のことを分かってくれている、と思う人の前で息がしやすいものだから。

    主人公のことは最初、あまりにも迂闊で、どうしようこのまま500ページ読めるかな……と冷めた目で眺めてしまっていたのだけど、後半しっかりと向き合っていて、更にはエピローグで娘に視点が交代していたのがとてもよかった。結婚すると、恋愛は当人だけの問題じゃなく他人を巻き込むものだから。

    読み終わって、タイトルの「Red」はどういう意味だろう?と考え

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    2025年07月29日
  • ファーストラヴ

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    よくある恋愛物かと思いきや、ミステリー、芸術、性虐待、いろんなジャンルの話がうまく交錯し、社会性の強い一冊だった。主人公と夫の弟との関係、環奈と母、父の関係。人間関係の表現が多彩な作品でした。

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    2025年07月25日
  • はじめての

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    YOASOBIの曲を聞いてから、本を読みました。
    曲のフレーズとして聞いたことある言葉が、物語の至るところに散らばっていて楽しく読むことができました。

    YOASOBIがどれだけ本のフレーズを拾って、歌詞に入れ込んでるのかが分かりました!

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    2025年07月14日