島本理生のレビュー一覧

  • 憐憫

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    読み終えた後に“憐憫”の意味を調べてみた。意味が分かるとまた違った思考で考察をする事ができる。私は、沙良と柏木はお互いがお互いを哀れみ同情し合っている気がした。そして2章目は、比奈が柏木の第一印象で若干の哀れみを感じ、比奈は自分自身を哀れんでいる。“憐憫”の意味を知る前と知った後で作品の印象が変わる面白さを感じた。

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    2026年03月31日
  • イノセント

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    今、コーラス仲間で本の貸し借りをしている。
    そのうちの一冊

    ふーんと思いながら読み始めて
    とにかく早く読み終わろうと思ってたら
    突然舞台が酒田になった。
    とにかく、それだけ。
    音楽業界から消えたギタリスト
    若いシンガーソングライターのモデルさん
    一度人生から落ちこぼれたギタリストとのこのやり取りはあまり心を惹かれなかった。

    ただ舞台が酒田
    それが何か作品に多大な影響を受けているわけではないけど
    うっすらと山の存在が出てくるのがおそらく鳥海山と思われるので、それだけは嬉しかった。

    なぜ酒田を選んだのかわからないけど
    都心としっかり離れている距離感がいろんなことを示唆しているのだろうか。

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    2026年03月30日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    薄くまとわりつく様な不快感をずっと感じました。でもこの不快感が環菜が小学生の頃に裸の男の隣で父親のデッサン会のモデルをやらされていた頃から感じていた、自分に対する男の人の性的な視線の不快さから来ているのかと思うと苦しい気持ちになります。直接の性的な行為ではなくとも、性的な視線に晒されるという性的虐待の経験が環菜の人格形成に大きな影響を与える程のトラウマになっていたんだなと思いました。親には自分の苦しみを分かってもらえないということを彼女が悟らざるを得なかった結果起こった事件かと思うとやるせないです。

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    2026年03月29日
  • 一撃のお姫さま

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    島本理生作品を読んでいると、高潔な気持ちになるというか、冬の朝に綺麗に仕立てられたワンピースとコートを着て背筋を伸ばして歩いてる感覚になるというか、きれいな気持ちになれるところが好きだ。女性は傷つけられていると思えるところが好きだ。ただ、それに大きく声を上げず、ざらりとした感触として心の中に閉じ込める感じの女性たちが苦手だ。

    ただ今回驚いたのは、島本作品の女性たちが年下やホストに恋してる!ってところ。前作で年上との恋愛に終止符を打ったのかな。衝撃だった…。

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    2026年03月26日
  • はじめての

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    こんな著名な作家たちのアンソロジーがあったんだ…!と思わず手に取った。
    SFというか、不思議な世界観の話が多かったけど、それぞれの作家の味があって中々楽しめた。

    みんなの感想を読んで、YOASOBIとのコラボということを知った。調べたら全て聞いたことある曲でびっくり。MVを見て、小説通り…!素敵…!となった。YOASOBIってすごい。

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    2026年03月22日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 憐憫

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    幸せをつかんでいるはずなのに
    ふらっととんでっていってしまいそうな不安定さ
    ひとはよわいってことを改めて教えられる作品だった

    真実をしってもずっと続けばいいのにとどこかで願ってしまう
    そんな物語だった

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    2026年03月20日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

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    2026年03月18日
  • 憐憫

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    憐憫とは
    「他人の不幸や苦しみを気の毒に思い、同情や哀れみの情を抱くこと」
    読めるし聞いたことはあるけど、自分では発したことがないコトバのタイトルに惹かれて購入。
    恋愛というよりは、家族への不信感から全てにおいて満たされず、周りに認められたい感情にも自らも気付けていない主人公の人間として幸せになるための通過点の部分の物語だと思った。
    「そのままの自分を受け入れてくれる」人や場所は、通常一番身近な家族がほとんどであるけど、主人公の沙良も不倫相手の柏木もそうではなかったから、お互いに穴埋めするように一緒に居たのだろう。
    自分達でも一緒にいる意味が理解できずに、つい恋人のようなことをぶつけてしまいや

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    2026年03月17日
  • 一撃のお姫さま

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    ネタバレ

    20〜40代の女性の恋とか家族とかの短編集。

    『停止する春』
    さくまも悪いが、既婚者にのめり込んだ主人公もなあ…と思うのは私だけなのか?
    自分の気持ちを見て見ぬふりしていると、ある日動けなくなるっていう状態は凄くわかる。

    『最悪よりは平凡』
    バツイチで物静かなイケオジ岩井さん絶対モテる!
    魔美もまたモテるみたいだし、いいカップル。

    『God breath you』
    依里さんめちゃモテる。
    時生が元いた宗教の世界に戻るのはどんなタイミングなんだろうと考えてしまう。
    優しい母親を知らない時生と、可愛がっていた弟と会えない依里、身体の関係にならなければ、この2人はずっとお互いを支え合って生きて

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    2026年03月15日
  • リトル・バイ・リトル

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    特別これと言って大きなことが起きる訳じゃない、
    なんて事ない日常を書いた小説が好きだ。

    シングルマザーの母親と3人暮らしの家族。
    主人公ふみ、妹のユウちゃん共に
    日常的な温か愛をかけられているのを感じ、
    日常ってやっぱ大事だななどと思った。

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    2026年03月15日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    タイトルが気になっていたもの。島本理生の書く女性はやっぱり苦手だなぁ。倫理観のなにかが欠落しているような感じ。

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    2026年03月11日
  • 憐憫

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    ネタバレ

    「憐憫(れんびん/れんみん)」は、他人の不幸や苦しみをかわいそうに思い、同情する心のこと。単に「かわいそう」と思うだけでなく、深く寄り添う気持ちを含む。

    柏木に憐憫を覚えたのは沙良だった。
    だが実際に憐憫を抱いたのは、柏木が子持ちの既婚者だったと知った私たち読者のほうなのかもしれない。

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    2026年03月10日
  • 一撃のお姫さま

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    サラッと読めるけどそれだけ。タイトルと表紙に惹かれて読んだ。いちばん面白かったのは表題のやつ。理解はできないけどみんな最後は前向き(?)になってるのが良かった。女の微妙な感じが上手く表現されてた。

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    2026年03月06日
  • 一撃のお姫さま

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。

    短編集。
    表題作の「一撃のお姫様」は面白かった。
    ホストと恋愛する漫画を原作にしたアニメの主題歌を作るために、ホストクラブで1ヶ月100万使うという話。
    それ以外の話は、年下の恋人を作る30代後半の女性の話が2話くらい出てきて、どちらも似ていると思ったけど、女性に都合が良すぎる話に思えた。
    義母が家出して庭に住む話は、結構良い話だったけど、義母と仲良くてすごいな…と思った。

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    2026年03月04日
  • 一撃のお姫さま

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    どの話も少し爽快感があって、読みやすく面白かったのですが、心に残った話はひとつもない!笑
    晩酌しながら軽めに読書したいときにいいかも!

    ホス狂いみたいな感じの話なんかな?と思って読み始めたけど、個人的にはホストの話のインパクト弱かったなぁ(´-`).。oO
    悪くはないけど、個人的には物足りない!

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    2026年03月02日
  • 真綿荘の住人たち

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    ネタバレ

    真綿荘に住む大和くん、椿さん、鯨さん、大家の綿貫さん。恋愛を通してそれぞれの生き方を垣間見られる連作短編集。

    ぜひ瀧波ユカリさんの解説まで読んでほしい。
    章ごとに視点が変わり語られ方が変わることで、この人自分の中にもいる!を見つけられる。逆に分かり合えないだろうな〜という人もいるのがリアルというか。
    一緒にいることで得られる温かさや、別の人間の考え方と接することで生まれる揺れみたいなものが読んでいる側にも生まれる。体温があるという感じ?

    綺麗な表現にも出会えて良き。

    「真綿荘」というタイトルを見て、
    真綿でくるむ と 真綿で首を締める が思い浮かんだ。

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    2026年03月01日
  • 一撃のお姫さま

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     作品として興味深い部分はあったが、主人公の“好意への敏感さ”には少し共感しづらさを感じた。
    特に、自分が特別な感情を抱いていない相手から向けられたかもしれない好意にまで、繊細に反応する姿には、距離の取り方や感じ方に少し戸惑いが残った。作品自体の独特な視点は魅力的だったが、自分とは少し違う感受性を持つ人物の物語として距離を感じた。

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    2026年02月28日
  • 一撃のお姫さま

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    他人から見たら「なんでそんな」と言われるような恋愛、人間関係を続けているけど、本人にとっては「そんな」で片づけられないもどかしさや複雑な気持ちを抱えてる女性たちの短編集。
    全然若くないのに、「若い」と言われるような恋愛は、見ていて痛々しいけど…なんだか、気持ちがわかるような気がしてくるから笑うしかない(^^;)
    気持ちはわかるが、共感はしない、というかしたくないという、なんだか私も複雑な気持ちになってしまった。
    こんな気持ちは読書でしか味わえないな~

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    2026年02月27日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から主人公の過去に迫る、という物語の構成に興味を持って読み始めた。
    文学作品を読んだという充実感が得られる作品だった。

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    2026年02月21日