島本理生のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    中島京子、桜庭一樹、島本理生、大島真寿美、宮下奈都、角田光代、
    という錚々たる作家によるアジアを絡めた短編集。どの小説もとても面白かった。
    最初の中島さんの短編で心つかまれ、
    桜庭さんの主人公たちの長編が読みたくなり、
    島本さんの話に一気に引き込まれ、
    大島さんの登場人物たちのような関係がつくれたらとうらやましく思い、
    子供がつらい目にあう小説が苦手なのでなかなか読めなかった宮下さんの話はとても良くて、
    角田さんの小説で猫村に行きたくなった。

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    2026年08月25日
  • ノスタルジア

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    書けなくなった作家の元へ、殺人を犯し自死してしまった母親をもつ創がやってくる。複雑な過去をもつ紗文。「愛とは、なにか、一瞬の点滅のような、常に失われていく、ノスタルジアのようなものかもしれません」。

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    2026年08月24日
  • ノスタルジア

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    長い時間をかけて乗り越えたんだ。最後まで読んで主人公に『乗り越えることができてよかったね』と声をかけたくなった。

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    2026年08月23日
  • 2020年の恋人たち

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    やっぱり島本さんのどの作品も、描く男女の会話の空気感がすごく好きで心地良くて、じんわりと広がっていく感じがたまらない。

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    2026年08月23日
  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    先生は本当に奥さんのことを泉より好きだったのだろうか。奥さんに対して、愛情よりも、これまでの2人の人生への責任が強くある印象。私は、物語の中に奥さんを選ぶ決定的な理由を見つけられなかったし、泉を選んではいけない理由も同様に見つけられなかった。ここまで弄んだのに、と思ってしまった。

    でも、泉と葉山先生が結ばれていたとしても、幸せになれなかっただろうな。先生は奥さんへの罪悪感を抱えていただろうし、泉も「自分のために先生がそれまでの人生を捨てた」という重さを背負うことになると、それはそれでまた苦しい。長くは続かなさそう。

    小野くんの豹変も印象に残った。泉を傷つけることでしか自分のプライドを守れな

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    2026年08月22日
  • ナラタージュ

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    お互い未練を引きずりがちな2人の描画が長く続く印象で、読んでいて少し退屈に感じる事もあった
    挫折や葛藤をしつつ日常は平常心を保っているように過ごす事は大なり小なり皆そうやって生きているんだろうな

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    2026年08月20日
  • ファーストラヴ

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    父を殺すまでに至った背景。
    デッサンという免罪符を被った虐待。
    人は誰を愛し、誰に愛されるか、言葉にするのは難しい

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    2026年08月19日
  • 夜はおしまい

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    島本理生さんの文章って飲める、とまた思った。
    短編それぞれに大きく心を動かされるところは無かったものの、さまざまなトラウマやままならなさを抱えた女性たちが、金井神父との関わりの中で逡巡する。
    でも、大きく成長したり、劇的な変化を起こしたり、決定的な破滅へ向かったりはしない。薄暗くしたたかな空気のある小説たった。

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    2026年08月17日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    あの人と過ごす
    何気ない「おやつ」の時間が、
    今日を乗り切る力をくれる。

    おいしいものを愛する作家陣が贈る、
    心とおなかの空腹をあたたかく満たす連作短編集。
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    好きな作家さんが多く参加されていて購入しました。
    これもかなり前に読んだので記憶が曖昧ですが。

    ぱらぱらページをめくると少しずつ思い出してきました。

    島本理生さんの「楽園の代わりのカッサータ」が好きでした。
    議員と不倫という不毛なことと、
    切ないけどなんか爽やかな部分もあって。

    他の作品も同級

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    2026年08月08日
  • 天使は見えないから、描かない

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    男女の恋愛に正解はないのだと思う。
    叔父と姪の恋愛。
    みんなに理解されるのは難しいし、大半が理解できない関係だとは思うけど、本人たちが本気なら周りがどうこう出来るものでもない。

    弁護士として立派に仕事をしている主人公が恋愛においては世間体を気にしない姿が、彼女の本気を表現していた。

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    2026年08月08日
  • はじめての

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    「私だけの所有者」:自我を持つロボットが語る物語としてはこれで3作目になるが、ストーリーが最もシンプルだったため、肩の力を抜いて最後まで楽しむことができた。Lee Baconの『Interview with the Robot』では、主人公のロボットがほぼ最後まで自分を人間だと思い込んでいたため、終盤に差し掛かると胸が締め付けられるような思いをした記憶がある。また、石黒カズオの『Klara and the Sun』では、伴侶ロボットが最後まで誰にも選ばれず、販売所から廃棄場に至る過程が彼女の視点から語られており、衝撃的なほど斬新で、かつ重い読後感があった。これら二作と比べると、本作は機械知能の

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    2026年08月03日
  • ファーストラヴ

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    包丁が父の胸に刺さってしまった。

    そんな殺人めいた言葉を発して、多摩川沿いを血まみれで歩く女子大生、聖山環奈。

    彼女を担当する弁護士と、彼女をケアする臨床心理士は、彼女の言葉と過去に向き合いながら、事件に隠された何重もの秘密を紐解いていき、ある真実へとたどり着く。

    感想です。
    島本理生さん初読みになります。
    この作品を知ったキッカケは、どなたかのTikTok動画で『衝撃を受けた作品』を観た際、ラインナップされた作品の中で、本作が未読であった所から手に取りました。
    (他は『十角館の殺人』『イニシエーション・ラブ』『葉桜の季節に〜』が紹介されていました)

    導入部分はミステリアスな雰囲気で、

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    2026年08月02日
  • Red

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    結婚後の夫婦の雰囲気とか、姑の疎ましさ、不倫の雰囲気とか、リアルに感じた。ひたすら旦那にイライラした。
    島本理生さんの作品は、人が時間をかけて悩む様子をじっくり見ることができて好き。

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    2026年07月25日
  • ナラタージュ

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    ストーリーや設定は好みで、葉山先生と泉の「好きだけど一緒になれない」関係性も切なかった。
    ただ、登場人物たちのセリフや言い回しが少し気取っているように感じてしまい、最後までそこが気になった。葉山先生のどっちつかずな態度や、小野くんの一面にもモヤモヤ。
    読後は「泉は結局幸せだったのかな?」という気持ちが残る作品。好きか嫌いかと聞かれたら、私には「普通」でした。

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    2026年07月21日
  • Red

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    ネタバレ

    妻というのは、夫から必要とされていない、尊敬されないと思うと、他の男で満たされようとし不倫をするのか。またはただの自己の弱さで不倫をするのか。かなり流されやすい主人公なので、感情移入というよりはイライラするところもあり、「不倫」ということについてばかり考えてしまった。また、性的描写が多くほぼ官能小説だった。

    最後に、成長し学生となった娘の視点が描かれているのが印象的。結局娘を想って不倫を振り切ったのに、そのかけらの記憶でさえ娘に影を落としているので、最後まで不倫というのは、誰も救われない結末であることを描いていたのだろうか。

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    2026年07月21日
  • 一撃のお姫さま

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    非常に読みやすいさっぱりめの恋愛短編小説。
    ちょっと不思議な世界観というか、一歩引いて冷静に分析してる(しようとしている)ような大人な恋愛で、読みやすかった。

    その分強烈に印象に残ってる!とか、号泣した!とかではないけれど、それが心地好い一冊。

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    2026年07月21日
  • ノスタルジア

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    ずっと夢の中を歩いているようだった。こういう恋愛物は好き。

    ーいつだって大事な時間は短くて、過ぎ去ってから、言い忘れた言葉に気付くのだー



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    2026年07月21日
  • 天使は見えないから、描かない

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    叔父と姪の恋愛。普通では忌避される関係ではあるが、「回りからなにか言われるたびに揺れるのは抗いようがない。それでも遼一さんという初恋から解放されて自分の人生を取り戻したいとは、やっぱり微塵も思わない。」とまで思える人に出会えた奇跡。
    最近よく普通を考えさせられます。今の自分は社会的に見ても、王道を歩み、そして幸せなんだと思います。これを普通と思えるのはあまりに幸せ過ぎると言える一方、どこか普通を演じている自分もいるなと思うときがあります。
    性別は違えど、永遠子のような考えにどこか共感できてしまうところもあり、読んでいてむず痒さがありました。

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    2026年07月19日
  • ノスタルジア

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    愛する人がいなくなり書けなくなった作家の紗文と、殺人事件の加害者の息子である創が出会い惹かれる愛の物語。

    現実にふっと紛れ込む並行世界に、静かな幻想感を味える1冊。

    加害者家族である創がそれを理由に理不尽な目にあいながらも、年齢やステイタス・損得に左右されずに相手を見られるピュアさが、物語感を増している気がした。

    紗文と創、二人が惹かれるのは、同じ痛みを抱えているがゆえに相手の欲するものを無意識に与えることができるからなのかもしれない。

    「愛する」と一言にしても、何を愛と捉えるのか、愛情表現も愛する人に望むことも人によって違う。
    お互いの熱量の差や、タイミングもある。

    一瞬で過去のも

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    2026年07月18日
  • イノセント

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    あらすじ

    美しい女性に惹かれる、やり手経営者とカソリックの神父。自堕落さと無垢な儚さを併せ持つ彼女は、深い絶望を抱えていた──。

    イベント会社代表の真田幸弘は、数年前に函館で出会った若い女性・比紗也に東京で再会する。彼女は幼い息子を抱えるシングルマザーになっていた。真田は、美しく捉えどころのない比紗也に強く惹かれていく。一方、若き神父・如月歓は比紗也と知り合い、語り合ううち、様々な問題を抱える彼女を救おうと決意する。だが、彼女は男たちが容易に気づくことのできない深い絶望を抱えていて──。

    感想

    大人のラブストーリーだった。
    大人ながらも、それぞれの過去や思想に縛られて、時には相手を思い

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    2026年07月16日