島本理生のレビュー一覧

  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    幼い頃の悲しい体験を抱えた主人公がふらふらと誰かに助けを求めていく。
    読んでいてしんどかったです。
    でもいろんな人の愛情が溢れていて、最後まで読むと暖かい気持ちになりました。
    仁さんがかっこよくて好き。

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    2015年02月07日
  • リトル・バイ・リトル

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    ネタバレ

    母親と父親違いの妹と3人で暮らしている橘ふみ。「大学の受験勉強のさいちゅうに、母が二度目の夫と離婚した」ため、受験費用を払うことができず、浪人(フリーター)することに。
    父親との交流がなくなったこと、2度目の父親とはうまくいかなかったこと、DVの経験を周が癒してくれていること、それでもなお父親に期待してしまうこと、すごく自然に書かれている。

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    2014年08月21日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    文庫化を待って、さらに古本屋で購入。でも実はすごく読みたかった本。

    あらすじみただけで、なんか暗黒感ただよってたから、私の中でダメな方の島本作品かなーと思って読んだらすごく引き込まれた。
    下巻も期待。

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    2014年06月21日
  • リトル・バイ・リトル

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    悲しくてもうれしくても、時は淡々と流れていく。人と出会い、別れ、でも日々は過ぎて行く。特に大事件はなくても、人それぞれ、多かれ少なかれドラマがある、そんな日常を簡潔な文章で紡いでいる作品。ひとつひとつ、一歩ずつ、そして次第に胸が温かく、明るくなる。こういう作品、好き。

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    2014年06月12日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    ネタバレ

    作品を読んでいると「やっと見つけた、私だけの神様を」という言葉がずっと脳内に響き渡る。中学・高校という多感な時期であり、子供だけど背伸びをして大人ぶりたい。しかし、この作品はそういうものではなく、ずっしりと重い。ずっと初恋を忘れられず、追いかけ続けているような風に思う。失ったものを取り戻したい。しかし、取り戻せないから他の人で埋める。けど、それは余計に喪失感を増幅させる。上巻はすごく悪循環。ちょくちょく出てくるヴィジュアル系という言葉に反応をしてしまった。どういった曲を選曲しているのだろうか。

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    2014年05月03日
  • 真綿荘の住人たち

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    三浦しをんさんが紹介してたんだー。本屋さんで待ち合わせ読んだのに覚えてなかったや。再読したいなー

    島本理生さんは個人的に当たり外れが激しくて。どれもいい作品なんだけど、読後によかった!って思えるものとドロドロしたものが残るものがあって。これははじめドロドロの方かなーと思ったんだけど読み終わってみたらそうでもなかった。いろいろ経験したからかな?

    無数の わたし がでてくる話。下宿の住人のひとりひとりが自分であって自分じゃない
    いくつでもひとは考えて行きているし、いくつになっても中身はそんなに変わらない。違うのは経験だけで、意味のない経験はなくて、ひとつひとつの経験が個人を、個性を、作ってる。

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    2014年04月04日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    文庫本では上下巻に分かれた長編。
    島本さんはこれまでも何冊か読んだことあるけど、より細かく書かれてて、読んでてヘコむな。
    上巻は高校中退までの暗いストーリー。

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    2014年03月18日
  • 一千一秒の日々

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    自分の読みたかった島本理生はここにあった、と思わせる一冊だった。『シルエット』や普段書かれているものとは作風が異なるものの、文中に漂う空気は生ものっぽい要素(著者がよくテーマとして暴力の描写を敷いている)が今回は排除され、その分少女漫画などにあるラブコメのようなものが組み込まれている。連作短編と呼ぶべきなのか、本作には幾つかの視点があり、視点ごとに話しが変化する。その視点の移動が、さっきまで恋人だった人物や友人に変化するため、そういう流れに着目するのも面白い。ある登場人物があまりに自分と似通っているというものもあって、考え方の変化などをキャラに同調させて読むということが出来たのもあってか、それ

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    2014年11月18日
  • 真綿荘の住人たち

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    三浦しをんの「本屋さんで待ちあわせ」で紹介されていた本。この本は誰目線で読むかでも感想が違ってくるし、甘さと切なさと狂喜、苦しみなどいろんな視点で読める本。軽くて重たい本だった。
    残念なのは、大分の地名がでて(^o^)と思ったのに、関東からくるのに博多経由で来ると書いてたり、快速で別府入りなんてあり得ないこと!!地元民としては残念感強い…

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    2013年11月19日
  • 真綿荘の住人たち

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    ネタバレ

    北海道から上京してきた大学生の大和君。
    彼の下宿先「真綿荘」に住まう人々のお話。

    真っ直ぐに育ってきた大和くんに、大昔の自分を重ねて、恥ずかしく痛々しい気持ちになった。
    ビッグサイズの鯨ちゃんの、素晴らしい女性らしさとモテモテ具合に、気分が上がる。
    椿さんと八重子ちゃんに幸あれ!
    そして、大家の綿貫さんと晴雨さんの謎の関係。その決着のつき方が「養子縁組」とは。

    うん、面白かった。
    恋愛ものでも、この位、グログロしてる方が好きなのかもしれない。
    最終的に少し大人になった大和くんと、荒野先輩と付き合いだした鯨ちゃんにホッとした。

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    2013年11月12日
  • クローバー

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    顔は似てるけど性格は反対の双子の姉弟の物語です。
    まず姉弟の二人暮らしで都内の大学に通うという設定が非常に楽しいです。二人の部屋を舞台にそれぞれの恋模様が描かれているのですが、互いに良い感じに干渉して(関わらされて?)いて、冬治と華子の関係がよく表れてました。展開としてはとても王道で、最後の結末にしてもそうなるだろうなという予想は裏切られません。
    さらっと読める感じですが、言葉の端々に登場人物の感情やその場の空気が感じ取れてよかったです。

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    2013年09月28日
  • クローバー

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    この4人の生活に素直に憧れる自分がいました。青春って高校まで、って思っていたけどこの人たち間違いなく青春している。
    冬冶くんの不器用さと華子ちゃんの奔放さの対比は眩しくて、冬冶くんの迷いに自分がモヤモヤしたり酸っぱくもなったけれど突き抜けるような爽やかさで読んでいて楽しかったです。
    自分の明日からに瑞々しさを与えてくれるような作品でした。

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    2013年08月25日
  • 真綿荘の住人たち

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    登場人物のそれぞれが抱える未熟さや歪みを鮮やかに描いていて気に入った。「鮮やかに」ってのは、色を使った描写が多いというそのまんまの意味もあるけれど、詳細な描写が多い。時にはラノベのように描写が諄く感じることもあるけれども。

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    2013年08月24日
  • 波打ち際の蛍

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    島本さんの作品は、読んだあと切なくて、焦燥感に駆られる。そんなところが好きです。この作品も例外ではなく。

    不安定さを持つ麻由と蛍を見守る、さとると紗衣子が温かい。麻由と蛍に彼らのような人がいるというだけで救われた気持ちになった。
    麻由と蛍の幸せを願わずにはいられません。

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    2013年04月27日
  • 波打ち際の蛍

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    傷ついた女性が進もうとする話。

    綺麗だけど幸せがあふれているわけじゃない。
    島本さんの世界はただ綺麗なだけじゃないから素敵だ。

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    2013年03月24日
  • クローバー

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    姉弟の双子の話。

    若いなぁって思うけど
    それはそれで気分のいい読後感でした。

    ただ表紙が私は好みじゃない。。

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    2013年03月17日
  • 一千一秒の日々

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    気持ちのいい連作。

    決してどれもハッピーじゃないけど
    それでも人がいい。

    最後だけちょっと色が違って
    しっかり締められました。

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    2014年01月21日
  • クローバー

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    これも、島本さんの作品にしては、爽やかでかなり読みやすいと思います。
    静岡から東京の大学に進学し、双子の姉の華子と一緒に暮らしている、冬治が主人公です。

    何と言うか、青春ど真ん中。読みながら、「うっわ」とか「きゃぁー!」と言ってしまいそうになるくらい、ど青春です。
    雪村さんは、登場した時に、「あぁ、これって、ああなるパターンかな・・・」と思ったら、まさにその通りだったので、「何だ、やっぱり・・・」と、少しがっかりしてしまいましたが、そんな所も含めて、いかにも青春なんだなぁ、という感じでした。

    冬治くんの最後の選択は、彼なら何十年経っても、後悔はしたとしても、文句は言わないような気がしますが

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    2013年02月19日
  • リトル・バイ・リトル

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    島本さんを読むきっかけの一冊。
    高校の時だったかな?読んだの。
    えー何これーしんどっ!
    と思いつつすぐ読んでしまった。
    何て言うのかな~
    とにかく雰囲気が大好き。

    漫画で言うといくえみ綾さんの雰囲気に似てるなーと思った。

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    2013年02月02日
  • 一千一秒の日々

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    ネタバレ

    日常の中の恋のはじまりとおわりを綴った短篇集です。


    登場人物は皆大学生。


    年齢的には大人だけど、こういう心の動きってこの時期ならではなのかなっていうのが率直な感想です。


    どの登場人物もどこか儚げで、繊細で。
    すごく丁寧に描かれていると思います。


    中村航さんの解説も印象的。







    一千一秒=16分41秒

    私のどうしても忘れられない思い出とか、大切にしたい過去も濃縮すれば一千一秒くらいなのかな


    あなたにとっての一千一秒。
    私にとっての一千一秒。



    大切にしたいです。

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    2013年01月15日