島本理生のレビュー一覧

  • 憐憫

    Posted by ブクログ

     文字が大きめ?でサラッと読み終えました。島本さんらしい主人公と男性陣とのやりとり、楽しく読めました。

     芸能関係には興味がないのですが、この作品を読んで、色々考えさせられました。現実世界でも十分にあり得ることで、身震いしました。

     有名になるって大変な事ですよね。

    0
    2025年12月10日
  • あられもない祈り

    Posted by ブクログ

    なるほど低評価になっても仕方ない、万人受けするタイプの作品ではない。わたしには合ってた。おもしろかった。話の流れとしてはありがちかもしれないけど、ひとつひとつの紡がれる言葉が美しかった。

    主人公の視点で繰り広げられる、「わたし」と「あなた」の苦しい恋愛。
    西加奈子さんの解説を読んでとてもしっくり来たけど、主役であるはずの「わたし」と「あなた」の輪郭は常にぼやけていて、その他の登場人物のほうが線が濃い。でも、それこそが恋というものなんだろうなと思う。相手のことを考えて考えて、相手の存在があって初めて自分があるような、そういうものが本気の恋なのかもしれない。
    だからこそ、恋が終わりを告げると途端

    0
    2025年12月07日
  • あなたの愛人の名前は

    Posted by ブクログ

    静謐な空気を感じる短編集だった。
    「あなたは知らない」という話が特に好き。主人公の瞳さんは唯一感情移入できた人物だった。
    「それでも浅野さんと抱き合ったら重さを胸のうちにおぼえてしまった。情が生まれてしまうやつだ、ととっさに察した。そう思った時点ですでに生まれていたことには気付かぬふりをして。」という一節が印象深い。重さを感じてしまった時にはもう知らなかった頃には戻れない。初めからどん詰まり、いつか突然終わる日が来る相手。関係性としての名前は与えられない、一見して不安定なつながりにある彼は、自分の求めているものを感じる与えてくれる、安心できる存在。その背にもたれてはいけないけれど、寄りかかり寄

    0
    2025年12月02日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

    0
    2025年12月02日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった

    アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
    そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。

    森絵都の過去3回同

    0
    2025年11月30日
  • 天使は見えないから、描かない

    Posted by ブクログ

    禁断の恋と呼ぶにはあまりに浅はかに感じる関係について
    いけないとわかっていても抑えようのない気持ちと人間はどう向き合えば良いのか
    彼女には相談できる人が数人でもいてよかった

    0
    2025年11月25日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    1人の人をここまで愛せるなんて羨ましい。恋愛でこんなに涙を流したり夜中に飛び出したり一日中歩き続けたり‥でもお互い愛し合っているとわかっているのに一緒にならないところがもどかしい。どちらかといえば小野くんと付き合っていた時の泉と自分が重なる部分があって切ない気持ちになった。柚子ちゃんの存在は最初から何かキーになるんだろうと思っていたけれど意外な展開で驚いた。葉山先生の奥さんのことも含めて恋愛だけでなく人間の生死も考えさせられた。結婚して落ち着いたら生活を送る今の私とはかけ離れた話で面白かったが少し冷めた目で見てしまった。

    0
    2025年11月20日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    ビターな恋愛小説でした。周囲の人物の心の機微がとても繊細に描かれていて、感無量という感想です。客観的に見ると歳の差があり、お互いに恋人や妻がいるにもかかわらず、不貞を働いているというあまり共感できそうにない状況でも、そこに至るまでの心の動きに感動しました。泉は最後、就職して結婚することになり、葉山先生を含めた友人とも疎遠になっていくのだが、それでもお互いが想い続けているという人生の美しさと儚さを感じました。

    0
    2025年11月18日
  • あなたの愛人の名前は

    Posted by ブクログ

    島本さんの作品を読ませていただくのはかなり久しぶり。
    恋愛のお話を読みたくて思いついたのが島本さんでした。
    ちょっと心が苦しくなる男女のお話。
    恋愛とか人を好きになるってすごくややこしいなぁって感じました。
    人を好きになるのはどうしようもないし、同時に色々な人を好きになるけど、順番とかないし、好きな理由も違うし、恋愛もあれば、恋愛じゃないけど好きになることもある。
    ひとつひとつの『好き』という気持ちには確かに違いがあるけど境界があるわけでもないし、濃淡もその時その時の気持ちによって変わってくる。
    不倫や浮気はダメやと思うけど...。
    そんな自分の気持ちを解説してくれてるようなお話が多かったです

    0
    2025年11月07日
  • 2020年の恋人たち

    Posted by ブクログ

    島本さんのはすごく読みやすい。
    瀬名さんがもっと絡んでくるかと思っただけに、少し意外な展開だった。
    次々とやってくる男性に、ありえる?とは思いつつ
    なんだか切なくて、自分も同じ恋愛をしているような感覚になった。
    島本さんは描写がとても余韻があるというか、はっきり書かれていて想像しやすいのにどこか切なさが香ってくる不思議な作品だなと思う。

    0
    2025年11月02日
  • 星のように離れて雨のように散った

    Posted by ブクログ

    お互いに好き合っているのに、核の部分を見つめずに、避けるからこそすれ違いというものが生まれる。私もそういう経験をしたからこそ、心が痛くなった。亜紀君のような彼と付き合った経験があるから、重ね合わせて当時の心情を思い出し、涙してしまった…。

    0
    2025年11月01日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    苦しすぎる、本当に胸が痛くなった。私も教師を好きになったことがあり、またそれとは別に既婚者を好きになったことがある、そういうの全てを思い出してしまって読みたくないと思う瞬間が何度もあった。泉の気持ちがずっと痛いほど分かって苦しかった。自分が理解できないことは生きていたら何度も起こる、私たちはたとえ納得できなくてもそれを飲み込んで進んでいくしかないんだと思った。
    島本理生さんの小説はやっぱり好きだなと思う。刺さるフレーズを自然に生み出しているような印象。

    0
    2025年10月30日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

    0
    2025年10月28日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    しばらくぶりに、やっと本を読み終えた。そんな今の私に、ぴったりの本だった。今度ははじめて..じゃなくなるけど、また、出会えるよね?

    0
    2025年10月27日
  • Red

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     面白かったです。

     最後はどうなるのかと、少しハラハラしながら読みました。小さい子供がいるので、塔子の辛さが痛いほど分かりました。夫の言動は終始イライラさせられ、最後まで結局、根本的な改善は認められなかったので、きっぱり別れて欲しかったです。

     島本さん作品、面白いです。
    少しずつコンプリート目指していきます。

    0
    2025年10月21日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

    0
    2025年10月20日
  • Red

    Posted by ブクログ

    ❑❑━━━━━━━━━
    01|感想
    ━━━━━━━━━❐❐
    いや~~~濃密。とにかく息が詰まるほど濃かったです。文字で映像を浮かび上がらせる表現力と構成力の高さに脱帽です。全体を通して、主人公よりも夫や姑の感情描写に共感しました。夫〜私は分かるよ、経験と学習がないだけなんだよね。官能描写が刺激的すぎて読みが滞る部分ありましたが、読んで良かったと思います。

    性描写もそうですが、いたる箇所で巧さが際立っていました。

    仕事を始めたというのに、夫が体を求めて来たので、仕事で疲れてるからと拒むと、「男みたいなこと言うんだな」と呟いた夫に対しては、「心臓がまた少し水分を失って固くなった気がした」

    0
    2025年10月13日
  • Red

    Posted by ブクログ

    映画見てからの原作でした!
    島本さんの本は3冊目で、やはり大人の女性目線の恋愛を描くのがうまいなーと。

    島本さんの描く男性って、本当魅力的なんですよね。めちゃくちゃリアルに想像できて惹かれてしまう。こういうのは女性作家さんならではだなと。

    扱っているテーマやざっくりのストーリーラインは、割と定番なものなのに、人物の描き方が上手くてつい先が気になる。鞍田さんも小鷹さんも、夫の真も、なぜ惹かれるのか、何に惹かれるのか、惹かれないけどなぜ選ぶのかが手を取るようにわかる。うんうん、わかるわかると頷きながら読んだ。

    恋愛不足の時には島本さんの小説を読みたい。夢物語ではなく、現実の延長の先にある理想

    0
    2025年10月07日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    豪華なメンツ❤見つけた瞬間こりゃ読むしかない!って思って読んでみた。
    しかもこの本を元にYOASOBIが曲を作っていると。ぜっっったいこの本を読み終わったあとに、YouTubeでMV観ながら聞いて欲しい。歌詞だけ見ても、小説を読んだあとでは薄っぺらく感じちゃうので。

    0
    2025年10月05日
  • 生まれる森

    Posted by ブクログ

    あとがきと解説を読んで、未消化の部分がようやく言語化された。
    とても繊細で、複雑な感情の描写が多いけれど解説にもある通り「無垢」な作品なのだと思う。
    これを読んだ僕は女性心理という森にて迷子になってしまい、女心を理解しようなど身の程知らずと感じた。

    0
    2025年10月03日