島本理生のレビュー一覧

  • 憐憫

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    言葉一つひとつに対してしっかりと向き合い、向き合ったそれらを文章にして物語を作り出している島本理生さんの作品がどれも好き。そして、少し考えさせられるような題材を投げかけてくれるところも良いなと感じる。

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    2025年12月28日
  • 二周目の恋

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    お気に入りの話
    1「カーマンライン」一穂ミチ
    2「最悪よりは平凡」島本理生
    3「海鳴り遠くに」窪美澄

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    2025年12月24日
  • 一撃のお姫さま

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    年齢を重ねるほど
    自分の内側に答えのようなものを
    飼い慣らしているなと感じる

    それを人は経験値ともいうんだろうけど…



    若いときは 自分を受け入れてもらえたら
    運命だと感じてしまって…
    傷ついたことなど秒速で忘れて
    成長していくことを選んでた



    でもある程度
    痛みや人を慈しむことを経験すると…
    どこか臆病に感じて飛び込んでいいのか
    もう1人の私が待った…をかけてくる



    そんな彼女たちの心の揺れ動く感情を
    5編も読めることがとても嬉しかった

    周りからみると ままならない恋愛に思えても
    その“雑味”を楽しんでいる描写に救われました

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    2025年12月22日
  • はじめての

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    豪華な4人のアンソロジー
    色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。

    島本理生 私だけの所有者
    はじめて人を好きになった時に読む物語。
    誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。

    辻村深月 ユーレイ
    はじめて家出した時に読む物語。
    学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。

    宮部みゆき 色違いのトランプ
    はじめて容疑者になった時に読む物語。
    鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。

    森絵都 ヒカリノタネ
    はじめて告白した時に読む物語。
    三度も告白して玉砕して

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    2025年12月21日
  • 一撃のお姫さま

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    5つの短編集。私は義母が家出する、と言って庭のテントで数日を過ごす話が好きだった。ちょっといつもと生活を変えてみたい。学生時代の自分と少し重ねながら読みました。

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    2025年12月18日
  • ご本、出しときますね?

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    本好き芸人であるオードリー若林と小説家達とのトーク本。小説家であっても一人の人間。人の面白さから読みたくなった本が沢山ありました。
    書き手の面白さから本を手に取りたくなる一冊。

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    2025年12月16日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    法律的に許されないし、共感もできない設定だけど、年の差カップルは実際にいるし、

    自立している女性が、
    「だからせめて恋人だけは私を常識の外側で一番にしてほしいんだよ」
    と望む気持ちは分かるし、遼一が包容力があるっていうのは本当だし、それが魅力的に書かれていて、2人が幸せに生きていってくれたらいいなぁという気持ちです。

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    2025年12月16日
  • ナラタージュ

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    小野くんかもしれないし、泉かもしれないし、自分はあの恋情を言語化して思い出すことができるとは思わなかった

    大学生の頃は独りよがりのセックスも思いもがけない振られ方も全部謎だったけど俯瞰して見てみると全部繋がるんだな、、、

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    2025年12月13日
  • Red

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    恋の終わりって…
    激しいイメージがあったけど
    こぼれ落ちていくものなのかも…

    余韻を残す終わり方が素敵でした



    映画と原作では終わり方が異なっていて…
    どちらもグッときたけど
    私は原作の終わり方が好きだったな

    マザコン気味だけど誠実で不器用な夫
    優しすぎて気を遣いすぎるほどの義理母
    自分の居場所はここにあると思っていたのに…

    ふと遠くから自分を見つめなおすと
    妻や母親の役割だけ求められて
    家族の中では本当の私は必要と
    されてなかった現実…



    むかし大好きだった人が現れたら
    燃え上がってしまうかもしれないな…

    愛を綴った描写が色濃く描かれているけど
    ひとりの女性の心の成長の物

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    2025年12月12日
  • 憐憫

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     文字が大きめ?でサラッと読み終えました。島本さんらしい主人公と男性陣とのやりとり、楽しく読めました。

     芸能関係には興味がないのですが、この作品を読んで、色々考えさせられました。現実世界でも十分にあり得ることで、身震いしました。

     有名になるって大変な事ですよね。

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    2025年12月10日
  • あられもない祈り

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    なるほど低評価になっても仕方ない、万人受けするタイプの作品ではない。わたしには合ってた。おもしろかった。話の流れとしてはありがちかもしれないけど、ひとつひとつの紡がれる言葉が美しかった。

    主人公の視点で繰り広げられる、「わたし」と「あなた」の苦しい恋愛。
    西加奈子さんの解説を読んでとてもしっくり来たけど、主役であるはずの「わたし」と「あなた」の輪郭は常にぼやけていて、その他の登場人物のほうが線が濃い。でも、それこそが恋というものなんだろうなと思う。相手のことを考えて考えて、相手の存在があって初めて自分があるような、そういうものが本気の恋なのかもしれない。
    だからこそ、恋が終わりを告げると途端

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    2025年12月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    静謐な空気を感じる短編集だった。
    「あなたは知らない」という話が特に好き。主人公の瞳さんは唯一感情移入できた人物だった。
    「それでも浅野さんと抱き合ったら重さを胸のうちにおぼえてしまった。情が生まれてしまうやつだ、ととっさに察した。そう思った時点ですでに生まれていたことには気付かぬふりをして。」という一節が印象深い。重さを感じてしまった時にはもう知らなかった頃には戻れない。初めからどん詰まり、いつか突然終わる日が来る相手。関係性としての名前は与えられない、一見して不安定なつながりにある彼は、自分の求めているものを感じる与えてくれる、安心できる存在。その背にもたれてはいけないけれど、寄りかかり寄

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    2025年12月02日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • はじめての

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    小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった

    アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
    そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。

    森絵都の過去3回同

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    2025年11月30日
  • ナラタージュ

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    1人の人をここまで愛せるなんて羨ましい。恋愛でこんなに涙を流したり夜中に飛び出したり一日中歩き続けたり‥でもお互い愛し合っているとわかっているのに一緒にならないところがもどかしい。どちらかといえば小野くんと付き合っていた時の泉と自分が重なる部分があって切ない気持ちになった。柚子ちゃんの存在は最初から何かキーになるんだろうと思っていたけれど意外な展開で驚いた。葉山先生の奥さんのことも含めて恋愛だけでなく人間の生死も考えさせられた。結婚して落ち着いたら生活を送る今の私とはかけ離れた話で面白かったが少し冷めた目で見てしまった。

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    2025年11月20日
  • ナラタージュ

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    ビターな恋愛小説でした。周囲の人物の心の機微がとても繊細に描かれていて、感無量という感想です。客観的に見ると歳の差があり、お互いに恋人や妻がいるにもかかわらず、不貞を働いているというあまり共感できそうにない状況でも、そこに至るまでの心の動きに感動しました。泉は最後、就職して結婚することになり、葉山先生を含めた友人とも疎遠になっていくのだが、それでもお互いが想い続けているという人生の美しさと儚さを感じました。

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    2025年11月18日
  • あなたの愛人の名前は

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    島本さんの作品を読ませていただくのはかなり久しぶり。
    恋愛のお話を読みたくて思いついたのが島本さんでした。
    ちょっと心が苦しくなる男女のお話。
    恋愛とか人を好きになるってすごくややこしいなぁって感じました。
    人を好きになるのはどうしようもないし、同時に色々な人を好きになるけど、順番とかないし、好きな理由も違うし、恋愛もあれば、恋愛じゃないけど好きになることもある。
    ひとつひとつの『好き』という気持ちには確かに違いがあるけど境界があるわけでもないし、濃淡もその時その時の気持ちによって変わってくる。
    不倫や浮気はダメやと思うけど...。
    そんな自分の気持ちを解説してくれてるようなお話が多かったです

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    2025年11月07日
  • 2020年の恋人たち

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    島本さんのはすごく読みやすい。
    瀬名さんがもっと絡んでくるかと思っただけに、少し意外な展開だった。
    次々とやってくる男性に、ありえる?とは思いつつ
    なんだか切なくて、自分も同じ恋愛をしているような感覚になった。
    島本さんは描写がとても余韻があるというか、はっきり書かれていて想像しやすいのにどこか切なさが香ってくる不思議な作品だなと思う。

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    2025年11月02日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    お互いに好き合っているのに、核の部分を見つめずに、避けるからこそすれ違いというものが生まれる。私もそういう経験をしたからこそ、心が痛くなった。亜紀君のような彼と付き合った経験があるから、重ね合わせて当時の心情を思い出し、涙してしまった…。

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    2025年11月01日
  • ナラタージュ

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    苦しすぎる、本当に胸が痛くなった。私も教師を好きになったことがあり、またそれとは別に既婚者を好きになったことがある、そういうの全てを思い出してしまって読みたくないと思う瞬間が何度もあった。泉の気持ちがずっと痛いほど分かって苦しかった。自分が理解できないことは生きていたら何度も起こる、私たちはたとえ納得できなくてもそれを飲み込んで進んでいくしかないんだと思った。
    島本理生さんの小説はやっぱり好きだなと思う。刺さるフレーズを自然に生み出しているような印象。

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    2025年10月30日