島本理生のレビュー一覧
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生まれつき顔にアザがある大学院生のアイコと、映画監督の飛坂さん。
アザのせいで恋愛や遊びとは距離をとって生きていたけれど、まっすぐで世間ずれしていないアイコがまぶしい。
”今日だけは仕事を放り出して私を優先して。
一度きりでいいから、一番にしてくれたら、あとはもうずっと待つから。
一生だって待ち続けるから。
そんな本音を、前に進むために呑み込んで、私は壁に額を押し付けて、声を殺して泣いた。”(p230)
今日会わないともうダメになってしまう、そんな約束の日に遅れないためにシャワー室のガラス窓を叩き割ってまで駆けつけようとしたアイコと、仕事の予定が入ったから、と断りを入れてくる飛坂さん。
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おじと姪の恋愛
許されない、汚らわしい関係だと自分自身を嫌悪しながらも離れられない。
一緒にいることを望む。
その関係は究極の純愛と言えるのかもしれない。
初恋であり誰からも理解されなくてよいと思いながらも、少しずつ周囲の人を頼ることを覚えていき向き合うようになっていく。
自分が同じ立場だったらどうするだろう
身近な人が同じことを望んでも私は受け入れられるだろうか。
そのことが頭をよぎるが結論は出せなかった。
それなのに、読後どれだけ時間が過ぎても、ふとした瞬間にこの二人のことが頭をよぎる。
相当の覚悟を持って自分の意志を貫いて。
2人の関係は純愛なのだと何度も痛感してしまう。
友達が -
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ネタバレ最後、思わず「えっ?」と声が出た。
あんなに離れ難い相手だった鞍田さんと、何でこれで終わるの?鞍田さんも治療がうまく行ったのに、これまでのしつこさはどこに行ったの?
個人的には、塔子と鞍田さんが結ばれてほしかった。
子供の時には親から降り注がれていた無条件の愛情を、大人になると浴びる機会が減る…、いや、全大人じゃなくて、私自身がその不足を感じているから、優柔不断で自制心に欠ける塔子に苛つきながら、彼女の気持ちに共感を覚えるのかも。
鞍田さんみたいにどんな時も思ってくれる人と、不器用だけど大切に思っている真がいる透子が羨ましい。
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ネタバレ共テの予想問題集にあり、
〝わたしはあの人に幸せになってもらいたかったんです。眠る前に新しい朝が来ることを楽しみに思うような、そんなふうになってもらいたかった。〟
〝幸せにしたいと思うことは、おそらく相手にとっても救いになる。けど、幸せにできるはずだと確信するのは、僕は傲慢だと思う〟
という文に惹かれて全部読みたいと思い、手に取りました。
私は未だ身を焦がすほどの恋をしたことが無いのですが、主人公が深い森の中で途方に暮れている様子が少し痛々しく見えました。雪生が言うように、私はとても〝危うい〟のだと思います。ただ、〝危うい〟のは雪生やサイトウも同じで、〝危うい〟人同士が惹かれ合っているのを見 -
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主人公、春の修士論文のテーマは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、幼い頃失踪した父親をモデルにした小説。
結婚を前提に同棲してほしいという恋人。
大学院の友人、篠田君と売田さん。
アルバイト先のミステリー作家、吉沢さん。
島本理生さんらしい主人公だなと思った。
儚くて、危うげで、影があって。
ぱっと見はか弱くも芯がある孤高のひと、のような印象を受けるけれど、
本当はただただ自信がなくて、気づかないままに自分を誤魔化して他人に媚びたり、おもねったりする。
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売田さんの語る「ノルウェイの森」がよかった。
”私がもっと知りたいのは、そういう危うい女の子たちが本当に救われたら男の子たちはどうする -
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若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -