島本理生のレビュー一覧

  • 二周目の恋

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    小説のアンソロジーというものを初めて読んだけど、新鮮な感覚だった。当たり前だけど一作一作作者が違うから作風も文体も全然違っていて1冊のなかで色々なテイストを楽しめてよかった。
    特に一穂ミチさんと窪美澄さんの話が好き。

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    2024年12月08日
  • Red

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    読みやすい小説だったが、読んでいけば不倫の話かと思って、読むのが億劫になるかと思ったら、展開が修羅場みたいな物でなく、不倫に至るまで追い詰められた女性と、滑稽なくらい隙が多い夫、かつての寄りを戻したいかつての不倫相手の物語、正直、不倫ものは好きではなく、ある程度、流し読みになったが、それでも話は面白かったし、最後の方が、ちょっとよく分からない部分もあったが、解釈があってるか分からないが、主人公の葛藤、夫の葛藤、不倫相手の葛藤を良くまとめた結末だと思う。

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    2024年12月07日
  • Red

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    心情も性描写も生々しかったけれど、何故か心地良い余韻があってすごく魅力的だった。
    鞍田さんの切なさや寂しさを表現する文章が好きだった。
    島本理生さんの作品は、結婚してからまた読んでみたら捉え方が変わりそうで、たのしみ

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    2024年12月04日
  • クローバー

    匿名

    購入済み

    双子の姉弟。強くて我儘な姉に翻弄される優しいく大人しい弟との日常の話しでしたが、弟の恋愛へと話はかわってゆき過去の恋愛での苦しみや、新しい恋愛への不安などリアルで面白かった。双子の姉弟って楽しそう

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    2024年11月24日
  • よだかの片想い

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    「アイコという身に余る名前がずっとずっとわずらわしくて辛かった。そんな孤独をあっけなく消し去ってくれる。この人の隣にいることができて、それだけで私は十分すぎるほど幸せだと思った。」

    飛坂さんと出会ったことで、
    自分のありのままを愛してほしいと思えるようになり、
    コンプレックスを治療して治そうとする世間の考え方がある中でありのままの自分でいいと決断することができた

    アイコが真っ直ぐに想いを伝えるの対して
    相手が傷つくと分かっていながら傷つく言葉を吐いてしまう飛坂さんとのやりとりがとても苦しかったです。

    それでもアイコのあざのことを、映画で〝夜空〟として表現したのは遅いけれど彼なりの愛の表現

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    2024年11月24日
  • 2020年の恋人たち

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     母が事故死した夜から、葵の日々は一変する。遺されたワインバーを継ぐか、同棲している無口な彼氏との関係をどうするか。仕事、家族、恋愛ーなど。

     自分はまだ学生でこの作品の主人公の葵のように、家族を失う、同棲など経験したことないことが多い。しかし、作品の描き方だろうか。本だが映像が頭の中に浮かびリアルに感じることができた。良い人間ももちろん出てくるが、弱っているところに漬け込んでくる悪い人間もいる。年齢が32歳であるため婚期に焦り、人に依存してしまう、弱みに漬け込まれるなどリアルさが感じられすごく読みやすいと思う。

     これからいろいろな経験をしたらまた違うとらえ方ができるのかなと思う。もう少

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    2024年11月14日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子さん、朝井リョウさん、加藤千恵さん、羽田圭介さんなど、多数の著名な作家さんとのトークがとにかく面白い。
    みなさん言葉選びが秀逸で何気ない話でも深さが出て思わず笑ってしまう。
    親交の深い若林さんだからこそ聞ける攻めた質問も多数あって興味深かった。
    いろんな作家さんの人間性が垣間見れる。
    マイルールやオススメの一冊などを紹介してくれていて、読みたい本も見つけらた。

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    2024年11月03日
  • B級恋愛グルメのすすめ

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    島本理生さんってこんなキャラだったん?と思った。昔のエッセイとはいえ作品と雰囲気違いすぎる。
    かと思いきや随所に香る恋愛や男女の秘め事(?)に対する洞察力の深さであーーーー島本理生さんだ‼️となる不思議な読み味だった。好き。

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    2024年10月31日
  • Red

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    主人公の意思の弱さというかブレブレなところは少し嫌だった。流されてしまう感じ。
    好きな人がいて、ふらふらーとしていたり、普通に不倫してるのも嫌だ。
    住んでる環境や夫の気持ちを理解してくれなくて目先の幸せに走ってしまうことは本の中だけでなく、現実味があって良かった。
    けど主人公はなんとなく逃げてばかりって感じ。内容はすごく面白かった。ただ単に主人公の性格とかは好きじゃない。

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    2024年10月30日
  • いつか、アジアの街角で

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    美味しそうなマンゴーかき氷?の表紙に誘われた。どれも30ページほどの短編で、心の奥に染み渡る話だった。

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    2024年10月25日
  • よだかの片想い

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    生まれた時から顔にアザがあるアイコ。
    そんな彼女の初恋の話。
    私もコンプレックがあるのでアイコちゃんにすごく感情移入してしまった。
    コンプレックスがあるからこそ強くいようとする気持ちも、本当は弱いと自分でわかっている気持ちも。
    痛々しいほどの恋愛も、過去の自分追体験しているようで胸が痛かった。
    それ程、恋愛における感情の描写がすごかった。
    アザを消そうか迷うアイコちゃんの気持ちもわかる気がする。
    そのコンプレックスも含めてが今までの自分で、それがなくなった自分はもはや自分じゃない気がする。

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    2024年10月20日
  • はじめての

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    「海のまにまに」と「好きだ」がYOASOBIの曲の中でも特に好きだったが、物話を通してもっと好きになった!

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    2024年10月19日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    「私のことを愛してるってどういうこと?」

    幼い頃に失踪した父の記憶と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り交ぜ
    主人公の春が自身の過去と、彼氏(亜紀)との未来に向き合っていくストーリー

    亜紀くんが赤の他人に対して感じた嫌悪感を、自分に向けられたものだと春が感じてしまったのは
    あの夜に喧嘩していた精神的に危うい父と叔母に
    血縁者である自分とを重ねてしまったからだと思う

    銀河鉄道の夜で
    ジョバンニは神様は1人です。と言われたことに対して〝ほんとうのほんとうのかみさまはひとりです〟
    と言い返した。
    信じるものがあって、だけどそういう人たちのためにも頑張ろうと誓った。
    だからジョバンニとカンパネルラ

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    2024年10月04日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    インスタで知って、表紙の美味しそうなマンゴーかき氷のイラストに惹かれて購入。(マンゴーは長男の好物)
    いままで読んだことのない作家さんが多かったのだけれど、どれも面白かった!
    私は韓国と台湾には旅行で行ったことがあるのだけど、またアジア旅行に行きたいな。ぶらっと、ゆっくり。
    そういう気持ちにさせる作品ばかりでした。
    私は特に「隣に座るという運命について」「猫はじっとしていない」が好きでした。
    「隣に-」はこの本の1作品目で、舞台の街が私の通った大学のあたりだったので驚きました。(もしかしたら主人公の通う大学のモデルかも?)
    初読の作家さんの他の作品も読んでみたいなぁ!

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    2024年09月30日
  • イノセント

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    女性から見たら随分面倒な比紗也。
    魅力的だけど信用するには不安の残る真田。
    傷を持つ大人の物語でした。
    比紗也の父が私の父に似ていて吐き気がしたけど、最後は私の父と同じような最後で。
    比紗也が解放されて良かった。
    私もスッキリした。

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    2024年09月25日
  • 2020年の恋人たち

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    母親の遺したワインバーを継ぐことになった、32歳独身、メーカー営業、葵さんの大人の恋の物語。そうだよ。肩の力を抜いて、頑張りすぎないで正直に生きて欲しい。応援しています。

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    2024年09月21日
  • 2020年の恋人たち

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    静かなオシャレなお店でワインが飲みたくなる作品です。主人公が次から次へと男にモテまくるんてすが、一歩引いたどこか冷めた感じが嫌味なくていいなと思いました。
    女に嫌われない女ですね。家庭環境がそうさせるのかもしれませんが、現実に葵がいたら友達になりたい。
    出てくる男性陣の中で、距離の詰め方や引き際が良い瀬名さんが一番魅力的でした。既婚者の時点で駄目は駄目なんですが愛嬌があって憎めない。彼に引っかかる女性は多そうだなと思いました。
    海伊さんは包容力のある登場だったけど、初見からモラハラ臭が漂ってて個人的にはちょっと苦手なタイプだなと思ってました。松尾くんとはビジネスパートナーとして接している方がメ

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    2024年09月17日
  • いつか、アジアの街角で

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    6人の作家作品からなる短編集。アジアというキーワードがどの作品に盛り込まれている。台湾、香港。
    どちらも中国変換を迎え過渡期で日本との関係も変わってきている。個人的に角田さんの「猫はじっとしていない」が好きだった。

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    2024年09月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    タイトルに「アジアの街角」とあったので、てっきりアジアのどこかの国が舞台になっているお話なんだと思い込んでいた。でも、実際に海外を舞台に展開する話は1つだけ。ほかは日本が舞台。そして日本でアジアの料理を食べる、もしくはアジアのどこかの国から来た人が登場する短編小説集。

    でも、なんか意外と好きだなと思う話があって、ハッピーな結末ではないのに、「あ、私この話すきだ。もしかしたら、この作家さん(島本理生さん)、私好きかもしれない」と思った。
    それと、初読み作家さんだった大島真寿美さんの小説。私ら日本人って香港が中国に返還されて、そのあと若者たちが抵抗して、自由が奪われていく様子をニュースで見てるけ

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    2024年09月12日
  • あなたの愛人の名前は

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    「あなたは知らない」が好き。
    島本理生さんは長編ばかり読んでいたけど短編集も余韻があって大変良い。元々読後感がじんわり沁みて来るタイプの作品を書かれる方なので、短編だと余白ゆえにそれが際立つなーと思った。
    なんだろう、語りすぎないがゆえの雄弁さというか。とにかく好きだ。島本理生さん最高。

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    2024年09月08日