島本理生のレビュー一覧

  • はじめての

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後輩に借りた本。短編集で読みやすいし全部優しい感じの話で良かった。YOASOBIの曲は本を読み終わってから聴いたけどMVともマッチしてて面白いし本と曲2つで楽しめて良かった。はじめて家出したときに読む物語のユーレイが一番印象に残った。辻村深月さんは鏡の弧城の時も思ったけど女の子のいざこざとか心情とかの描写が上手いというかリアルだと思う。ちょっと微ホラーな感じだったしなんとなく次の日の朝がどうなってるか、どういう結末かって想像出来てたんだけどまさかの結末で裏切られて少しクスッときた。あと色違いのトランプも自分の名前が出てきたから印象に残った。曲は色違いのトランプが原作になってるセブンティーンが格

    0
    2025年09月15日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    ずっと葉山がふらふらしていて意志の弱さにいらいらして読んでいたが高校時代のことを考えると泉が彼に惹かれる因子は揃っていたのかもしれない。もし葉山に相手がいなければ、と終始思ってしまう。恋愛はタイミングなのだなあと考えさせられた。忘れられない相手がいる人にぜひ読んでほしい一冊である。

    0
    2025年09月15日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    工藤は高校生のとき、葉山先生に助けられた。工藤のその気持ちが「愛すること」であったと後に気づかされることで、愛することは大人だけのものではなく、気づけるかどうかだけであったという話。
    この人からは何もいらない。与えることで幸せになれるとと思ってしまう工藤。
    それに対し、〇〇したらもっと好きになってくれる?と、不安から相手をコントロールしようとしてしまう恋人の気持ちとの違いがはっきりとしてしまう。

    物語にボリュームがあるが、飽きることもなく、堪能することができた。また、「服についた埃をはらった」など、情景や行動の描写で人の感情の変化が丁寧に描かれている。

    0
    2025年09月15日
  • 夏の裁断

    Posted by ブクログ

    「一撃のお姫さま」を読んで、
    島本理生さんの作品を久しぶりに読みたくなり。
    夏というタイトルが気になって手に取りました。

    母親との関係、幼少期の経験、
    どれもこれも辛くて痛いのに、
    自分を痛めつけるものに近づいてしまう。

    読んでいて苦しくなりますが、
    島本さんの文章は淡々と落ち着いていて、
    読み心地が良くて。

    自分の感情や欲求に目を向けて、
    少しずつ輪郭が明らかになっていき、
    最後にようやく取り戻した感じがして、
    読後は良かったです。

    0
    2025年09月15日
  • 2020年の恋人たち

    Posted by ブクログ


    恋なんて、してもしなくてもいい。
    ただ一つ、「私」を手放さなければいいのだ。

    …それが難しいんだよな、と

    0
    2025年09月14日
  • 天使は見えないから、描かない

    Posted by ブクログ

    人それぞれ立場も背負っているものも違うから、全部理解する、されるって無理だよねーって思って読んでいたけど、それは割り切りじゃなくて1番簡単な諦めなんだなと思った。理解されるために言葉を尽くすことって大変なことだし、勇気いるからいつも頑張る必要はないけど、大切な人には理解されるために頑張らないとな。
    最後の1ページが、すごくジーンとして思わず涙。

    0
    2025年09月13日
  • 天使は見えないから、描かない

    Posted by ブクログ

    常識とモラルの狭間で揺れ動く女性弁護士。幸せとはいったいなんなのか、多様性はどこまで受け入れられるのか。

    0
    2025年09月12日
  • 天使は見えないから、描かない

    Posted by ブクログ

    18歳差の叔父と姪の愛の行方を描いた作品。
    叔父と姪。
    どう考えても自分には受け止められない。
    気持ち悪いと思う反面、文章を読んでいくと純愛にも見えてくる‥。
    なんとも言えない複雑な気持ちに‥。
    でもさすが島本理生さん。
    もっと読みたいと思わせるなにかがあって、あっというまに読み終えてしまった。

    頑固な永遠子が遼一さんにどんどん自分の気持ちを伝えたり相手を知ろうとしていっていた姿を成長だと感じられたが、対して遼一さんはどこか逃げているように見えた。
    しかし、話し合えなかったりするのはこの2人の関係性が邪魔しているんだなと思う。
    きっと色々葛藤していたんだろう。
    けれど、好きな気持ちを抑えられ

    0
    2025年09月09日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作家による競演。YOASOBIの曲を聞き直さなければ。宮部みゆきさん、森絵都さんの作品は特に楽しく読みました。同じお題でこんなに違うアイデアで読ませるとはお見事

    0
    2025年09月07日
  • 一撃のお姫さま

    Posted by ブクログ

    面白かったー、島本さんの短編集。特に最初の二作がぐいぐい引き込まれ読んでしまった。『家出の庭』もすきで、が一番共感できるかも。さすがです、島本さん。文学的な、心の機微を表す表現が、思いもよらなくてグッとささる。最初が良すぎて、表題作に期待しすぎてしまったかも汗
    ま また島本さんの作品楽しみにしています。

    0
    2025年09月06日
  • クローバー

    Posted by ブクログ

    大学生時代に島本理生さんの作品を色々と読みましたが、こちらは他の作品に比べて題材が重い物ではなく、爽やかだなと思いながら読みました。
    他の作品も一貫した瑞々しさがありますが、こちらはそこに加えて明るさもあったように思います。

    0
    2025年09月06日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

    0
    2025年09月05日
  • ファーストラヴ

    Posted by ブクログ

    性虐待、性被害に、なぜNOを言えないのか。そもそもどこから性虐待、性被害と言えるのか。若い女性だけでなく、子どもも年齢を重ねてからもずっとつきまとう。この作品では女性に視点をあてていたけれども、男性も一緒だろう。

    編集者の辻くんがよかった。常に聞き手として、心の傷を想像してくれた。

    読後、ありとあらゆる過去を思い出した。明らかな性被害から、性被害と呼んでもいいのか躊躇するものまで。躊躇するのは、環菜と同じように自分が悪かったからではないかという気持ちがあるからだ。人通りの少ない道を歩いたあなたがいけないと言われたからだ。または、ただ視線を感じただけだったからだ。由紀と同じように部屋に二人で

    0
    2025年09月02日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

    0
    2025年08月27日
  • 天使は見えないから、描かない

    Posted by ブクログ

    結ばれるはずのない二人。自分には夫がいるし、相手は血縁の人。それでも、どうしても否定できない気持ちが、ずっと心の中に巣食っている。

    三部構成の連作集。ラストは「ハッピーエンド」。島本さん、さすがです。依頼人の末路もそうですが、愛に生きる人は、時として最強の人になりますね。私も見習わなければ。

    0
    2025年08月24日
  • ナラタージュ

    Posted by ブクログ

    きっと確実にハッピーエンドにならないだろうとは思って読み進めていたが、自分の中で特別と思えるそんな対象に出会えた泉と葉山先生の尊さと、その切なくも正しいであろう決断に胸が苦しくなりました。

    0
    2025年08月24日
  • クローバー

    Posted by ブクログ

    魅力的な登場人物ばかりで、最後まで楽しんで読みました。島本理生さんの比喩表現も好きでした。

    「沈黙をお菓子の生地のように薄く伸ばして広げる作業」

    0
    2025年08月23日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

    0
    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

    0
    2025年08月19日
  • あなたの愛人の名前は

    Posted by ブクログ

    短編と思っていたら、連作短編集でした
    読む前と後ではタイトルの意味が全く違っていた。
    この作家さんの本は時々無性に読みたくなる。
    読んでよかった。

    0
    2025年08月18日