島本理生のレビュー一覧

  • イノセント

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    ネタバレ

    一気に読んでしまったが、
    内容が重く1ページ1ページをめくるのもしんどいのも確か。
    島本さんの今までの小説(私が読んだ)と同様、愛・生い立ち・キリスト教がテーマ。
    過去のことに対して、違う出来事ではあるものの、
    加害者・被害者の立場からその罪(イノセント)を背負い、背負わされ、その罪はキリスト教の信念によって救われるのか?

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    2026年04月26日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ


    自分の全てを受け止めて欲しい
    なんて身勝手な感情なのだろう

    愛しい人のためならと尽くすこと
    なんて自分を蔑ろにしているのだろう

    恋愛をすると自分を見失ってしまう。
    多くの人が経験しているのではないだろうか。


    ときに、一般化されていることが偏見を水面下で産んでしまう怖さ。
    善意が知らずに他者を傷つけていることの怖さ。
    全く考えたことのない視点だった。

    本当の意味での思いやりってなんだろうと考えた。
    今の私が思うのは

    相手も自分も、双方が心地よい関係である事だとおもう。
    人は弱い生き物だから、受け止めて欲しい時もあるだろう。それを苦痛なく受け止められる関係。
    こうしてあげたいと思った

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    2026年04月25日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    「青い夕方」とは、どんな空なのか、、、
    この小説には青い色が散りばめられている。青いノートや青い服などが出てくるが、「青い夕方」という表現もその一つだ。

    主人公の「春」についてだけでなく、「亜紀」についても語られていて、人間の弱さやどうしようもなさが描かれていた。登場人物達があまりにも、自身や周りと真摯に向き合おうとし過ぎる気もして、読んでいて苦しくなった。

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    2026年04月25日
  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    かつて同じときを過ごした瞬間を鮮明に思い返すことができる相手と、しかも再開することが叶わない相手となれば、はたして長い人生の中で出会えるのだろうか。

    この作品の登場人物の多くは、泉も、葉山先生も、あるいはほかの人も、自分の中に傷ついた過去を抱えている。その傷を、放っておくこともせず、痛ぶることもなく、ただ痛くないようにでも心地良いようにやさしくやさしくいたわってくれる相手に出会うのであれば、人は救われるのだろう。救われた瞬間もまた、人生の中のしずかな幸せとして深く深く自分の中に残っていく。それが互いに救い救われるという共存関係を、教師と学生という禁断の関係と並列させて島本さんの細やかな心理描

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    2026年04月26日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    島本理生さんの綴る恋愛は、やっぱり湿度が高い。人間は、どうして好きになる人を理性的に選べないんだろう。
    奪われ続けることを望んでひたすら孤独に向かうのかと思ったら、終盤で主人公が母親や親友と向き合うシーンがあって、それこそが現代社会において煩わしさであり救いでもあると思った。

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    2026年04月24日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ


    心に残ったフレーズを二つほど。

    「分かったからだよ。たとえ姪でも、女の人が人生かけて飛び込んどきたことが。だから、俺も決められたんだよ」

    「理解されなくていい、なんて思ってないよ。萌には、私を理解してほしい。そして味方でいてほしい。萌が無理だって思うのも、当然だと思う。ただ、そう伝えたかった。」

    たとえ社会に認めてもらえず、公言できない関係だとしても、遺伝子を残せないとしても、それでも愛し合える、名前をつけ難い、他にない、強固な関係性に憧れと羨ましさを抱いた。
    これからどんなに茨の道であっても2人は強くやっていくんだろう。

    永遠子が覚悟を決められたのは、複雑な家庭環境が大きく影響して

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    2026年04月19日
  • はじめての

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    いやー面白かった!
    なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
    宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑

    "はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
    女流作家あんまり読まないんだよね、という

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    2026年04月19日
  • あなたの愛人の名前は

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    遊びの先に幸せはない...!
    いや遊びでもないし幸せじゃないわけじゃないか...

    面白かった。切ない。

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    2026年04月19日
  • はじめての

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    好きな作家さんのお話が楽しめました。それぞれの作家さんの世界観が素敵でした。曲のMV見ちゃうとネタバレになっちゃうので少しひねりは欲しかった気がしました。必ず小説読んでから曲を聴く方がいい。

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    2026年04月16日
  • ナラタージュ

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    高校生の頃の恋が本気の愛じゃないなんて、誰が決めつけられるのでしょうか。これはもう本当に愛し愛されている男女の話でした。それなのに結ばれないなんて切なすぎます。

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    2026年04月14日
  • Red

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    読み始めは官能小説?と思ったが、終盤にかけてそれでは片付けれられない深い結び付きを感じる事が出来て良かった。
    肉欲に溺れていた主人公も最終的には不倫相手との関係に終止符を打てたところが、スッキリした。
    夫婦になれてもお互い腹を割って話せないと結局は孤独なんだなと思った。

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    2026年04月14日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    読み終わった今、なんだか不思議な体験をした感じ。ドラマを一気見したような、、表現力が相まって映像として脳内再生されていたような、、そんな感じ。
    島本理生さんの作品は初めて読んだ。春も亜紀もそれぞれに抱えてるものがあって、お互い見て見ぬ振りをして相手に寄りかかってしまっていて、やってること若いなって思った。だけど、そういう自分の弱いところを認めたり消化したりすることって歳とれば自然とできることではなくて、周りからの声があったり、自分自身と向き合う何かきっかけがないと難しいことだと思う。
    銀河鉄道の夜と宮沢賢治の話があることで、よりその部分が強調されていた気がする。
    親しい人との距離感は、お互いに

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    2026年04月12日
  • 2020年の恋人たち

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    島本理生さんの書く文章が本当に好きで、幾つか読んできた中でも1番好きな作品かもしれない。葵を取り巻く男性陣の嫌なところ、惹かれてしまうところが存分に描かれていて、読んでいて惹かれてしまう所もありながら危険だと思って身を引きたくなる。
    彼女が幸せになるにはどう進むべきか、すぐには答えを出せないような複雑な人物だったが寧ろ好感を抱いた。媚びず、芯を持って歩いていきながらも弱い所を持つ彼女が凄く好きだ。松尾くんとの関係性もよく落ち着いてくれた。
    そして松尾くん、本当に良い。松尾くんみたいな方と恋愛させてください。

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    2026年04月04日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    短編はそれぞれの著者の作風が顕著に現れていて、ぐるぐる変わる世界観に飲み込まれながら、様々なおやつの複雑で繊細な魅力を味わい尽くすことができる。

    春とマーマレード
     一番好きな雰囲気だった。母の作ったマーマレードの味を、味覚や記憶を辿りながら追い求めていくなかで、徐々に明らかになっていく真実。

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    2026年04月01日
  • ファーストラヴ

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    登場人物の過去をひもどきながら進んでいく形のミステリーでした。やっぱり人から愛を与えられるということは大切なのだと思いました。

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    2026年03月29日
  • ファーストラヴ

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    著者の作品故に、被告はサイコな女性なのかなと疑ってかかりましたが、結果自分の疑い癖を恨みました。
    主要な登場人物が、最初と最後では心変わりしていく様が、すごく読み手に伝わってきました。
    ミステリー感も強いですし、最後まで楽しめた一冊でした。

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    2026年03月29日
  • ファーストラヴ

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    父親を刺殺したとして逮捕された環菜。彼女の弁護をすることになった伽葉。彼女の半生を本にまとめるため取材する臨床心理士の由紀。由紀の夫我聞は伽葉の兄。
    取材を進める中で環菜に関わる人に会い、その中で彼女の過去が明らかにされてゆく。由紀は事件に至るまでの、彼女自身が封印しようとしていた、歪んだ過去を紐解いてゆく。彼女が受けていたのは、暴力と自覚させない暴力であり、無自覚の暴行だった。そして取材の中で、由紀も自らの過去と対峙することになる。
    読み進めるにつれ、事件は思わぬ姿を見せる。予想外の展開を見せるミステリーでもあった。

    由紀が夫を我聞「さん」、夫の弟を伽葉と呼ぶことに、ずっと違和感があった。

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    2026年03月28日
  • はじめての

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
    日本エンターテインメントの最前線&最高峰!

    日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!

    小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
    これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。

    「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
    「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
    「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
    「『ヒカリノ

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    2026年03月26日
  • 憐憫

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    物語の核心にあるのは、他者に向ける「かわいそう」という感情――すなわち「憐憫」の危うさです。「優しさの正体を突きつけられるようで怖い」という感覚。綺麗な言葉で綴られるからこそ、そこに潜む毒が深く浸透してくる感覚を覚えました。

    ​ただ、主人公の沙良については、どうしても素直に共感しきれない部分が残ります。彼女が抱える空虚さや、他者に依存しながらもどこか冷ややかな視線は、読み手によっては「理解しがたい」「自分勝手だ」と感じさせてしまう危うさがあるのかもしれません。
    私自身も、彼女の選択や心の揺れに寄り添いきれないもどかしさを感じながら読み進めていました。

    ​しかし、その「共感できない」という違

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    2026年03月25日
  • 天使は見えないから、描かない

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    叔父と姪の禁断の恋ーーーと聞くと気持ち悪くて仕方ないが、最後まで読み通すと不思議と腑に落ちた。
    映画的な展開でテンポ良く読みやすい。そのせいか粗を探せばいくらでも見つかるが、それが気にならない。
    過去作品に見知ったタイトルがあったが、初めて読む作家かもしれない。注目していこう。

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    2026年03月24日