島本理生のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    この本を読むとだいたいの女性はなんらかの性被害に合ってる、幼い頃から大人になるまでの期間で。
    男性も性被害にあうこともあると思うけど、女性の比ではないだろう。
    そういう危険にさらされながら生きるってどういことだろう。
    そういう話しばかりじゃないけど「私の身体を生きる」というテーマで書くとなったらそこは避けられないことなんだろう。
    特に西加奈子、柴崎友香、金原ひとみ、朝吹真理子、藤野可織、藤原麻里菜のは身につまされた。
    千早茜の「私は小さくない」は共感。(そこまで激しく大きく強くなりたいとは思わなかったけど)
    鈴木涼美の「汚してみたくて仕方なかった」はぶっとんでた。すごいアカデミックな環境だから

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    2025年06月03日
  • ナラタージュ

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    先生と元生徒の恋愛。葉山先生に対する泉の複雑な想いが伝わってきて、人を好きになることの難しさや葛藤が繊細に表現されていると感じた。
    ある人にとっては過去に大きく影響を受けた人を基準に、これから出会う人や物事を比較してしまうことがあると思うし、泉にとっては葉山先生がそうした存在であり続けるだろうなと思いました。

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    2025年06月03日
  • はじめての

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    島本さん目当てで読んだんだけど、宮部みゆきさんに驚いてしまった。短編でこんな世界繰り広げられるの凄い。yoasobiの曲も良かったよ

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    2025年05月29日
  • はじめての

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    yoasobiとコラボした4作が詰まった短編集。「私だけの所有者」AndroidのAIの人権について考えさせられる。「ユーレイ」主人公の辛い経験も含めて青春だなと感じた。「ヒカリノタネ」タイムリープものだけど、思わぬ結果で面白かった!

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    2025年05月27日
  • はじめての

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    4人の作家による4つの「はじめての…」をテーマに書かれた短編小説集。
    明確に異なる文体を楽しみながら、どれも適度に短くて読みやすく、これらの作者の他の作品を読んでみたいと思いました。

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    2025年05月25日
  • 掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子

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    乃里子三部作がすごく好きだったんだけど、それ以降何を読んだらいいかわからなかった田辺聖子作品、島本理生セレクトなんて絶対面白いじゃん!と読んでみた。

    軽快でご機嫌な関西弁がどの作品も心地いい。
    あと登場人物がいい意味でふてぶてしく、六十過ぎてからこそ人間はまともになるとうそぶいて、「精神力」で若々しさを維持し、さっぱりした恋をしていたりして、頼もしい。わたしなんてまだまだ!と背筋を伸ばす気になる。
    エッセイで「このニッポンにあるのは、男と女のオトナの世界ではなく、お袋と息子の親子の世界がすべての心情を支配している。」「男と女が対立し、いがみ合い、仲直りし、理解し合うという、オトナの基盤がない

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    2025年05月24日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • はじめての

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    この本を読んでからYOASOBIの曲を聞くと、あぁあのシーンだ!と頭に映画のようにイメージが浮かび、すごく心に沁みます。
    作家さんもYOASOBIも天才!
    楽曲とセットで楽しむのがオススメです!

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    2025年05月11日
  • はじめての

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    宮部みゆきさんは初めまして。
    たったの47ページなのにすごい世界観。

    森さんはカラフル以来。
    泣いたー!!好きだーこういうの。
    きらきらしていて、今の自分を全肯定してくれてすごい好き。
    そっと力をくれて寄り添ってくれる作品集でした。
    2025.05.06

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    2025年05月06日
  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    誰かのことをこんなに強く思えるのが純粋に羨ましいと思った
    お互いに思いあったまま離れていく、こんな愛もあるんだなーと
    個人的に小野くんとあんな風に別れることになったのが意外だったけどこういうのも現実は良くあることなんだろうな
    最後が切なくて少し泣きそうになった

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    2025年05月03日
  • ナラタージュ

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    10代の頃何度も読み返した作品
    初めて心の底から人を好きになりその人のことだけを考えてしまう、その心情が当時の自分に響いた

    何回読んでも10代の恋心を知った時の自分に戻る感覚がする

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    2025年05月02日
  • はじめての

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    ユーレイ、ヒカリノタネが今の私に刺さる話だった。
    特にユーレイ。狭い世界の中で息継ぎも上手くできずにパクパク意味もなく口を開けていたあの頃にこんな体験できたら救われただろうなって。
    物語のうしろには暗い影が浮かび上がるんだけど、それをあまり感じさせないユーモアのある話。
    YOASOBIの楽曲も聴かなきゃ。

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    2025年05月02日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    自分の身体、この女の身体について色々考えたりすることが最近多くてなんかつらくて手に取った。女性たちが自分たちの身体のことや性のことを話すときなぜだか安心する。わたしもそう思っていると、同じように考えている人がいるというのはそういう安心材料になるんだと思う。どの書き手も性被害を受けている人が多くて本当に社会はクソだ…… 碌でもない人ばかりで、そのせいで自分の体を大切にできない女性がいたりするんだと知った。
    わたしはもうずっと女しか子どもを産めないことが本当に許せないので、藤野可織さんの妊娠についてのエッセイは本当に本当にめちゃくちゃ凄いな〜と思った。妊娠出産の機能を持つのが女性だけである時点で

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    2025年04月30日
  • はじめての

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    audible86冊目。

    YOASOBI感はあまりなかったけれど、どの物語もそれぞれ独特の世界観やメッセージがあり、面白かったです。
    作者名をほとんど気にせずに読み始めてしまったけれど、どれも注目の作家さんばかりで後から驚きました。

    「はじめての」お話だから、中高生は共感しながら読んだり、生きるためのヒントを得られたりするかも。
    もちろん大人が読んでも、みずみずしい気持ちを思い出したり、新しい気づきがあったりして楽しめます。

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    2025年04月26日
  • あなたの愛人の名前は

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    目の前にいるのに心が見えない。不安で苦しい...だから惹かれてしまう。すれ違い続ける2人、誰にも打ち明けられない恋愛とは__
    女性視点の「あなたは知らない」と男性視点の「俺だけが知らない」がほろ苦さの中にある微かな幸福を味わうようで好きでした。

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    2025年04月22日
  • ご本、出しときますね?

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    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

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    2025年04月12日
  • よだかの片想い

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    生まれつき顔にアザがある大学院生のアイコと、映画監督の飛坂さん。
    アザのせいで恋愛や遊びとは距離をとって生きていたけれど、まっすぐで世間ずれしていないアイコがまぶしい。

    ”今日だけは仕事を放り出して私を優先して。
    一度きりでいいから、一番にしてくれたら、あとはもうずっと待つから。
    一生だって待ち続けるから。
    そんな本音を、前に進むために呑み込んで、私は壁に額を押し付けて、声を殺して泣いた。”(p230)

    今日会わないともうダメになってしまう、そんな約束の日に遅れないためにシャワー室のガラス窓を叩き割ってまで駆けつけようとしたアイコと、仕事の予定が入ったから、と断りを入れてくる飛坂さん。

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    2025年04月06日
  • 夜はおしまい

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    島本理生さんの描く女性の物語はエッジが効いていて、とても独特の深さをいつも感じる。

    自分が傷つくことを恐れないかのように(恐れない人は居ないと思う)、心の底から鋭く突き刺さってくる。
    4人の主人公それぞれに心が痛み、だからこそ前を向く勇気や自分の足で歩く力の必要さを感じてしまった。
    そこにリアリティを感じながら主人公の4人の女性の境地を察していくのが本書の醍醐味だろう、と思う。

    そしてタイトルにつけられた「おしまい」がこの物語の中で何を意図しているのか?
    考えながら読み続けた。

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    2025年03月23日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリーの若林と作家たちが対談し、”自分のルール”についてをメインに小説を書くにあたってのモチベーションや作品の映像化の話、小説には関係ない話まで色々と語る番組の書籍化。各回の最後にはオススメの本が紹介されています。それぞれのこだわりや持ち味が出ていて面白かったです。テレビで実際に話しているのを見たかったかな。

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    2025年03月21日
  • 天使は見えないから、描かない

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    おじと姪の恋愛
    許されない、汚らわしい関係だと自分自身を嫌悪しながらも離れられない。
    一緒にいることを望む。
    その関係は究極の純愛と言えるのかもしれない。

    初恋であり誰からも理解されなくてよいと思いながらも、少しずつ周囲の人を頼ることを覚えていき向き合うようになっていく。

    自分が同じ立場だったらどうするだろう
    身近な人が同じことを望んでも私は受け入れられるだろうか。
    そのことが頭をよぎるが結論は出せなかった。

    それなのに、読後どれだけ時間が過ぎても、ふとした瞬間にこの二人のことが頭をよぎる。
    相当の覚悟を持って自分の意志を貫いて。
    2人の関係は純愛なのだと何度も痛感してしまう。

    友達が

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    2025年11月29日