【感想・ネタバレ】クローバーのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2017年10月12日

作者の作品は、本作で多分キリ良く十冊目を読み終えたと思う。世間では公開された映画「ナラタージュ」が注目されている(監督とかテレビの番宣による印象)。彼女の代表作に数えられる恋愛小説だが、その大体においての作風というのは、登場人物が何を考えているのかイマイチ分からない。何かしら重いもの(過去だったり立...続きを読む場だったり)を抱えており、その衝突や関係性が物語に影響を及ぼしたりするのだが……。

ただ、本作に関しては、その普段の重さを取り払ってコミカルで今までの作品と比べると分かりやすい行動を取る愉快な人物が殆ど。珍しく主人公が男性で、一人称視点で繰り広げられる。そして何より恋愛小説とは一風異なった青春小説として自分は楽しく読むことが出来た。
個人的な好みも兼ねると、今まで読んできた島本作品で、本書の他にも「一千一秒の日々」「週末は彼女たちのもの」は明るく、湿った空気が少ないカラッと、読みやすく楽しく過ごす事が出来た。逆に言えばそういう部類に本作は分けられるため、人によってはいつもと作風が違うと感じると思う。

さて、肝心な内容に触れると、大学生の男女の双子、奔放な姉・華子に振り回され主人公の冬冶は巻き込まれ、そんな日常から関わりを持つ人が増え、一層騒がしくなっていく――。といった具合だろうか、説明だと面白さが伝わらないくらいにキャラクター小説とも言え、内容や盛り上げ方は漫画と似たテイストだと感じる事が何度かあった。特に気に入っている部分は、言葉の選び方、文章の流れが心地良く、時々サクッと鋭く刺さる。意外な場面でそういう例え、そういう独白を持ってくるか、と感じたり、冬冶が余計な一言を口にしそうになって飲み込む辺りはクドくないぐらいで丁度いい。

本文の中で主人公家族四人に対してクローバーと形容する場面があったが、読み終えて少し経ってから思ったのは、主要人物である主人公と姉、熊野氏、雪村さんの四人の姿もまたクローバー(幸福)に見えた。

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Posted by ブクログ 2014年09月15日

双子の姉弟の恋愛、どちらもきゅんとする話でした。
登場人物全員の個性が出て、良かったと思います。
ラストの電車のシーンもオシャレで素敵でした。
何時も読み返してしまいました。

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Posted by ブクログ 2013年01月20日

ワガママで女子力前回の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の双子の弟冬治。そんな二人と、めげない求婚者熊野と、挙動不審の才女雪村さんの四人で織りなすストーリー。


四人での楽しい日々と、決断のとき。


一千一秒の日々に続き、島本さんの青春ストーリーです。


登場人物の...続きを読む言葉には、みんなそれぞれの思いがあって、どの人の言葉にも心が動かされました。


冬治が雪村さんに対してかわいいと感じた場面がすごく印象に残っています。


「来たかったところに連れてきてもらって、冬治さんも一緒で、そんなの楽しいに決まってるじゃないですか」


こんなの笑顔で言われたら、たまんないよって男の人多いと思うけど、本当に好きな人だったら自然とこういう感情って湧き上がると思います。


計算じゃなくて心からの言葉。


登場人物全員がどこか面倒くさいけど、そこに人間らしさがにじみ出てて、読み終わった後も登場人物のその後が気になります。


最後の冬治の選択について熊野と同じで納得のいかない読者もいるかもしれないけど、冬治らしくていいのかなと。


すごく大人な人には物足りないのかもしれませんが、誰しもこういう時期ってあったと思うし、同世代の私にはすごくピッタリな作品でした。


大学生にはオススメですね。嫌いな人いないと思う。こういう作品。

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Posted by ブクログ 2012年02月13日

2012.2.13
島本理生の小説が、嫉妬しちゃうくらい好きだ。
後半共感しすぎて見られてるのかと思った。つまりおおよそ女子は似たような恋愛をしていて似たようなジレンマを抱えているのだと思った。ら、ほっとしたような、つまんないような心持ちがした。だれも彼も自分だけが四葉のクローバーでありたいと思って...続きを読むるのね。
「淡い決意」の華子の言葉
--あんたの中にある最大限のワガママで、雪村さんに、どうして欲しいのか言いなさいよ
--嫌だったらいつだってやめていいっていうスタンスが、彼女の救いになると思ったら大間違いだからね

これをそのまま彼に聴かせてやりたいと思った。
でも同時に、私は雪村さんみたいにぶつかってない。誠実でもまっすぐでもない、って思って、やっぱり悲しくなった。

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Posted by ブクログ 2018年11月15日

よく練られた、的確なフレーズが散りばめられている。最後のシーンは、何度も唸ることなしには読み進められなかった。

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

ずっと読むか迷っていた作品。
早く読めばよかった。根拠なく読みたいと思ってたものだけど、その感覚はあっていた。
華子と冬治。どちらもすごく共感出来る。こういう悩みながら成長していく、という話が好きなんだなと改めて思った。
面白かった。私の中にも、何かしら残るものがあったかも。また読みたい。今回借りた...続きを読むけど、買いたい作品。

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Posted by ブクログ 2015年09月15日

大恋愛でもなく、運命の相手でもなく、こんな感じで付き合ってくんだよなーみんな、という当たり前のことを思い出した。人生はこんな感じに流されて、ゆるゆるっと、何者になるでもなく、ただただ生きてくだけなんだよなーとも思った。華子みたいに自分をプロデュース出来ないから、羨ましくもあった。

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Posted by ブクログ 2013年11月11日

中高生向けかと思ってずっと手を出してなかったけど、大学の時に読んでおけばよかった。
でも、この何が正しいのかわからないけどでも進まないといけない感じは大学を卒業した今、あの頃を振り返っているから冷静に思い出せるのかな

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Posted by ブクログ 2013年09月28日

顔は似てるけど性格は反対の双子の姉弟の物語です。
まず姉弟の二人暮らしで都内の大学に通うという設定が非常に楽しいです。二人の部屋を舞台にそれぞれの恋模様が描かれているのですが、互いに良い感じに干渉して(関わらされて?)いて、冬治と華子の関係がよく表れてました。展開としてはとても王道で、最後の結末にし...続きを読むてもそうなるだろうなという予想は裏切られません。
さらっと読める感じですが、言葉の端々に登場人物の感情やその場の空気が感じ取れてよかったです。

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Posted by ブクログ 2013年08月25日

この4人の生活に素直に憧れる自分がいました。青春って高校まで、って思っていたけどこの人たち間違いなく青春している。
冬冶くんの不器用さと華子ちゃんの奔放さの対比は眩しくて、冬冶くんの迷いに自分がモヤモヤしたり酸っぱくもなったけれど突き抜けるような爽やかさで読んでいて楽しかったです。
自分の明日からに...続きを読む瑞々しさを与えてくれるような作品でした。

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Posted by ブクログ 2013年03月17日

姉弟の双子の話。

若いなぁって思うけど
それはそれで気分のいい読後感でした。

ただ表紙が私は好みじゃない。。

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Posted by ブクログ 2013年02月19日

これも、島本さんの作品にしては、爽やかでかなり読みやすいと思います。
静岡から東京の大学に進学し、双子の姉の華子と一緒に暮らしている、冬治が主人公です。

何と言うか、青春ど真ん中。読みながら、「うっわ」とか「きゃぁー!」と言ってしまいそうになるくらい、ど青春です。
雪村さんは、登場した時に、「あぁ...続きを読む、これって、ああなるパターンかな・・・」と思ったら、まさにその通りだったので、「何だ、やっぱり・・・」と、少しがっかりしてしまいましたが、そんな所も含めて、いかにも青春なんだなぁ、という感じでした。

冬治くんの最後の選択は、彼なら何十年経っても、後悔はしたとしても、文句は言わないような気がしますが、これが女性なら、多分、喧嘩をしたら、死ぬまでこの事で文句を言うんだろうなぁ。

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Posted by ブクログ 2013年01月19日

やっぱり島本理生さんの言葉選びが好きだなー。
何気ない日常の書き方も恋をした時の言葉も。変に冬治の言葉にこっちが影響されてしまったり。
モラトリアムのど真ん中にいるからこそ、すごく心を動かされた1冊でした。

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Posted by ブクログ 2012年11月04日

初の島本理生さんでしたが、めっちゃよかったです★

冬治くんみたいなキャラが私すごく好きなんだよね。
女の子に振り回されちゃう理系男子っていうのかな。
いろいろ考えてるんだけど誰にも優しくて傷つけちゃったり。
共感かなぁ。
なんか好き。

なんか青春というか胸がキュゥンとなるー!

あるある、ってか...続きを読むんじの日常を描いているだけなんだけどね~。

最後はちょっと・・・残念のような。

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Posted by ブクログ 2012年08月16日

「青春小説でも恋愛小説でもなく、
 モラトリアムとその終わりの物語」

装丁が可愛い。
登場人物たちが、絶妙なバランスで描かれています。
辻村深月さんが解説を書いています。贅沢な一冊。

大学生の華子と冬治。
二人は顔がそっくりな双子。
性格は正反対。
だけど、
振り回して振り回さ...続きを読むれて
ゼッタイ大切な関係。

華子が恋した、奥村さん。
華子に恋した、熊野さん。
冬治が恋した、金森さん。
冬治に恋した、雪村さん。
そして、家出した従兄弟の史弥。

みんなみんな。愛しい。
そのどれもに共感できてしまうんだ。

コンプレックスを抱えて、
将来に不安を覚えて、
浮気を許したすぐ後に、思わず殴りかかりたくなる華子の気持ちも
ドーナッツの袋を投げ飛ばして、殴りたくなる冬治の気持ちも

大切にしたいのに、
どうしたら良いのかわからなくて
途方に暮れてしまう。

弱いけど、強い。
強がるけど、脆い。

「たぶん、私があんまり誰かを本気で好きになれないのは、
 自分のことを好きじゃないからなんだよね。」
「自分を気に入ってないから、
 自分越しに見てる世界も愛せないんだと思う」

「あんたの中にある最大限のワガママで、雪村さんに、
 どうしてほしいのか言いなさいよ」

不確かな明日が、
迷っても苦しくても
忘れられない大切な時間になってく。

島本さんの文章、読みやすくて愛しくて大事な時間でした。

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Posted by ブクログ 2012年05月20日

2012年5学再読。

姉弟双子と彼氏彼女の4人でクローバーかと思ってたけど、タイトルの由来は家族4人なのね。島本そんの作品は、この作品は弟目線で書かれてて新鮮。

前回読んだときは、主人公が大学生姉弟ってことしか残ってなかったけど、再読すると姉、弟、熊野さん、雪村さん、それぞれがお互いをよく見て...続きを読むるな~って思った。登場人物のキャラ、人間関係が良い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月31日

最初はわりと軽い感じかな、と思ってたんだけど、主人公の双子の姉、華子が思いの外しっかりしていて良い子だったため話の内容も浮わついただけじゃなかった。
雪村さんが冬治に振り向いてほしくて頑張る姿がけなげ。そのために協力する華子と雪村さんの友情がまたみどころでもあり。
ナラタージュよりはコミカルな雰囲気...続きを読むだし、長いお話でもないけれど、なかなか良い物語。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月26日

読んだ時期が悪かった(?)なぁ


私はあと一カ月で大学を卒業する。

最近はお年寄りみたいに、大学生活を思い出しては
「あの頃は楽しかった」と思っている毎日で

そんなときにこんな小説を読んだのなら
せつない気持ちになってしまうのは当然のことでしょう

あぁ、卒業したくないなぁ







レビ...続きを読むューを読んでいる限り
雪村さんはすこぶる不評

でもね、私も雪村さんのように付き合い始めてすぐに親が倒れて
迷惑をかけたくないから彼氏に「別れよう」って言って
自暴自棄な態度をとったことがある。

だからその最後の方のワケワカンナイ行動には
ものすごく共感した。


こればっかりは体験した人にしかわからない。



キラキラしている青春小説は嫌い。
わたしはこのくらいが好き。

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Posted by ブクログ 2011年12月15日

「人間は人生の必要な時期に、必要な人間としか出会わないし、そこで色々と学び尽くして、一緒にいることの意味がなくなれば遠ざかっていくのは仕方ない。」

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Posted by ブクログ 2013年08月15日

すき!
波打ち際の蛍が痛かったので、どんな感じかと思えばあら素敵!
たまには軽いのもいいよね♪

やっぱ大学生の時は大学生の本がいいな!
冬冶がいいなぁ、素朴で真面目で器用貧乏、
心根は優しくて自分を諦めてしまってる。

最後の一言がとてもすき。ちゃんと守るんだね、冬冶!
わたしも就活頑張ります。。...続きを読むはあー雪村さん可愛いなあー
雪村冬冶ってすげえなとふと思った!w

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