【感想・ネタバレ】Redのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月26日

既婚者子持ちじゃなかったらどう解釈していいかわからなかったかも。映画を先に見たので妻夫木聡の暗い優しい笑顔を何回も思い出した。血の繋がってない他人同士から始まって、彼の母親とか、ふたりの子供とか、このまま女じゃなくなるのかな、とか。子供と過ごす時間を幸せと感じる夜と、どうしても一人の時間が欲しい昼。...続きを読む母でありたいと思うほどに何かを諦めていく感覚。そんな自分を心地いいと思ったり、情けないと思ったり、女っていくつ顔があるんだろう(笑)

心理描写が丁寧に書かれていて塔子の気持ちも行動もスっと馴染むように読めました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月24日

 この作品は、夫と初めて観に行った映画でもあり、映画があまりにも素晴らしかったので書籍を購入し、読むのも2周目である。

 島本理生先生の性描写はリアルかつ夢のようで読んでいるだけで息を呑む。
 さて、この作品は、いわゆる恵まれている家庭で暮らす「塔子」が主人公であり、夫と娘がいながらかつての想い人...続きを読むとの再会で心が揺れる女性の心情を描いている。

 夫は有名大学を卒業し、エリートと言われる道を歩んでおり、挫折の経験もない。作中の言葉を使わせてもらうならば、ちょっと茶化した感じで「坊ちゃん」。女性経験がなく、また、他人の心の機微にも疎いので、その無神経さで塔子を悪意なくどんどん追い詰めていく。
 義母やたまに遠方への出張から帰ってくる義父の存在にもストレスを感じている。

 そんな状況のなか、塔子はかつて愛していた「鞍田」と再会を果たす。
 鞍田は塔子と付き合っていた頃、結婚しており、再会時には離婚している。そして、今度は塔子が既婚者になっているという状況。
 それなのに、鞍田は塔子への距離を詰めてくる上に、執着心、嫉妬心も強い。
 わたしは、そこまでするのだったら、なぜ最初に出会ったときに潔く離婚し、塔子と一緒にならなかったのかと思ってしまった。
 でも、読んでいるとどうしても、鞍田が、塔子の家族の待つ自宅へ送るシーンを読むたびに、心が痛くなった。
 塔子は、罪悪感を感じながらも、忙しい日常に戻るだけの話だが、鞍田はひとりだ。
 これは、本書で鞍田の性格を知った上で感じ得る気持ちなのかもしれない。

 また、鞍田は癌に冒されており、再発を繰り返したのち、終盤で塔子とその娘の翠と最後の再会を果たす。
 ふたりのしばらくぶりの再会だというのに、帰り際の、塔子のもう2度と会うことはないという心情、そして、駆けて戻って来てくれるのではないかという鞍田のわずかな期待。
 それらが入り混じり、わたしは今自分自身がどんな感情でいるのか分からなくなった。

 1回目に読んだ頃は、まだわたしは今ほど世の中のことを弁えておらず(今もそこまでは変わっていないかもしれないが)鞍田を、なぜ選ばなかったのだろう、鞍田と一緒の方が幸せになれると思って疑わなかった。
 だって、最高に好きな人だから。

 だけど、読み返した今は、また違った感想を抱いた。
 夫に反論できず、言うことばかり聞いて、遠慮ばかりして、そんな結婚生活、楽しいわけがない。
 だから、一度自分が選んだ相手なのだから、歩み寄る努力をすればよかったのだと。
 多少の意見の相違やすれ違いは仕方ない。だけど、お互いがお互いを知ろうとすること、そして、妥協案を見つけて、折り合いをつけていくこと。
 本来なら心を許すことができるはずの相手に、本当の自分を出すことができなければ、息苦しくなるばかりだ。
 不倫を肯定するわけではないが、その頃の塔子にとっては、鞍田の存在がそれを気づかせてくれたのだと思う。(ここでは、お互いが愛し合っていたことは置いておく)
 それぞれの登場人物がそれぞれの幸せな形を見つけていけたら、それは素晴らしいことだと思った。

以下
心に残った文章を抜粋

「あなたの心変わりや気分で失うものをあてにするなんて考えられない。だから、尽くした分だけ確実に実る相手と結婚したのに」

愛とは見返りを求めないこと、純粋に与える愛情こそ美しい。そんな文句は、あくまで国の象徴のように生かしながら、その実、結局は「愛する」だけじゃだめで、「愛され」なきゃ意味がない、と堂々と主張している。そんな世間を嫌悪しながらも、反発しながらも、その通りだと思った。愛するだけじゃだめ。愛されたい。そして自分はほかの同性よりも魅力的だと錯覚したい。

塔子と鞍田の会社の同僚が言った言葉
「だってさー、キリストとかって旅しながら、いきなり病気の人間とか娼婦に愛を注いで奇跡起こしたんだろ。それって会ってすぐの、ほんの一瞬じゃん。それは究極の例でもさ、好きなタイプって一目見て気に入って盛り上がったら、なんとなくその記憶で続くもんだし。セックスだって会話だって、長くいりゃあ、かならずいつか飽きるし。人生でほんの一瞬でも本気になれたら、十分じゃないの。まあ、僕、そんな経験もないですけど」

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

なかなかのページ数だったのに、引き込まれるように読んだ。この本を好きだという男性がいたら君悪がられる程には女性特有の心の揺さぶりを巧妙に文章化していて凄い。

真っ直ぐな恋愛をできなかった人ほど共感してこの作品にも溺れてしまうのでは無いかと思う。

既婚後の女性(特にあまり旦那との関係が良く無い)に...続きを読むは絶対にお勧めしたく無い一冊です笑

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Posted by ブクログ 2024年02月29日

賛否両論あると思う、というか大半の人には理解されないと思う。そもそも共感を得られて大絶賛されるような物語は、主人公と境遇が似てるとか、どこかしら考え方が似てるとか、感動秘話とか、不純ではない恋愛とか、そういうものだと思うから。

それでも私はこの人の紡ぐ文章に心揺さぶられ、胸が締め付けられ、はっとさ...続きを読むせられる。どうしてここまで繊細に、女性の感情を描けるのだろう。まるで私なんじゃないかと思うような文章もあった。

タイミングやきっかけ次第で間違った道を歩む事はあるかもしれないし、始まりは意外にもあっさり簡単だと思う。
でもきっと終わらせるのはとても苦しいんだろうなぁ。そんな心配は杞憂だけど。

官能的なシーンも多かったけど、いやらしくなくて読みやすかった。普段の小説ならあまり気にならない様なドライブのシーンが印象的だった。スパルタカスの愛のテーマ。塔子はきっとこの曲を一生忘れないし、一生聴けないだろうな。

鎌倉の家で暮らす2人の幸せな未来も見てみたかったけど、やっぱりそんなに上手くいかないよね。

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Posted by ブクログ 2023年08月09日

作品を読んだのは3作目なんですけど、島本理生さんの描く男の人がいつも喋り方好きすぎて…!旦那さんが絶妙に嫌いなタイプで、イライラしながら読みました。そして締め方…読んでほしいからネタバレ厳禁ですけどわたし的には意外な終わり方だったなあと思いました

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月04日

幸の薄そうな鞍田役は長谷川博己が似合うと思う。
クルマが割とよく出てくるのだけど、車種が書いてない。塔子目線の小説だからかな。
鞍田の操るクルマの車種が書いてあるとリアリティが増すのだけどなあ。映画だと古いボルボのステーションワゴンみたいだけど、なんか違うな。もっとシュッとした、例えばBMWの5シリ...続きを読むーズのセダンなんかが鞍田は似合うのではないか。

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Posted by ブクログ 2023年07月03日

性別は違うが私も、結婚し同居していたので気持ちがわかるところがたくさんあった。
かなり特別な事情がない限り同居して暮らすのは難しい気がする、結局はパートナー次第ではあると思うが...
真に嫌悪感しかなかったけど、悪気はないだろうしそうやって生きてきたから仕方なさそう。
不倫が良くないことは頭ではわか...続きを読むっているけど、女性がしてしまう理由も少しわかった気がした

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Posted by ブクログ 2023年05月28日

めっちゃドキドキしました。
すごーい。こんなにドキドキしたのひさしぶりでした。男女の、結婚観の、育ち方の、違い。
で、結局自分だって返ってくる辺り、筆者はほんとに成熟されてるんだなぁと思いました。

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ネタバレ購入済み

女性目線で書かれた官能小説

2023年01月22日

映画をみてから、本作を読みました。
映画と違った締め方で、ホッとしました。

夫以外の男性を好きになった女性には、涙を流さずにいられない作品でした。
映画より、本作の方がリアリティで、よかった。

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購入済み

一気に読みました

n
2021年03月03日

引き込まれるように一気に読みました。共感できるところが多々有りました。

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購入済み

読み返しても面白い

2018年08月04日

官能小説初めて読みました。
官能的な部分と話の展開としてとても面白く一気に読んでしまいました。
個人としてはとても切ない完結ですが、恋愛と結婚の違いや、二人のすれ違いが妙にリアルで納得させられました。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

最初の方は主人公の行動に怪訝に思っていたけど、読み進めていくうちにどんどん不倫相手も好きになってしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月01日

知人に紹介してもらい
読み終えましたが、
分かる人には分かる。

塔子の言動にたまに理解できないところもあり、
鞍田が塔子が断れないことをいいことに
利用しているかのように思える場面もあり、
イライラすることもあったが、
最後、不倫というものは、
喧嘩別れをする訳でもなく、話し合いもなく
静かに終わ...続きを読むりを悟るのが
リアルで納得のいく結末だった。

スルスル読めるので、
私はおすすめしたいが、万人受けではなさそう
なので、-1して☆4にしました!

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Posted by ブクログ 2024年01月26日

”そんなにしょっちゅう女の人の機嫌とったりなんて俺にはできないよ。そういう男は他の女にもやってるよ”

”感情のコントロールが難しい分、仕事で救われるのはむしろ女の方かもな”

”人生でほんの一瞬でも本気になれたら充分じゃないの?”

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

鈴木保奈美との対談を見て興味を持ち、初めて読んでみた島本さんの作品。
ただのハーレクインと官能小説じゃないかと馬鹿しにしているとこから始まり、でも人間描写や表現が面白いなと思い、最終的に解説まで見て、もしかしたらある点で自分がすごく未熟だったのかと思わされた。

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Posted by ブクログ 2023年10月13日

久しぶりの官能的な作品だったが不快感は少ない
むしろ人物の関係性が生々しく表現されている
「いい人」として生きていく中には歪みが生じる
誰もがその歪みと向き合って生きているのかも

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Posted by ブクログ 2023年10月13日

3歳になったばかりの娘を抱える私は共感しまくってしまった。こんな本、男や未婚の女が共感するわけねぇじゃんwwwと思いながら、気付いたら共感のふせんが大量に貼られていましたw
これらの感情を理解してほしいって言う女がいたら、それはフェミニストだわwそれくらい女臭い作品です。大好き★

一部では「官能小...続きを読む説」と言われてるくらい、確かに生々しい性描写が多い。でも、この感じ分かってしまうのよなぁ。単純なエロだけでなく、感情があるからこその官能。。伝わるのかなぁコレw

作品として、大傑作かと言ったらそうでもないのかもしれないけど、私は共感しすぎてしまってこの評価です◎
学生時代や独身のときに読んでも、流されすぎ〜女臭ぇ〜で終わってたかもなぁと思う。今このタイミングで読めて良かった。

ちなみに内容説明にある「上手くいかないのは、セックスだけだったのに―。」ってほど、上手くいってないのはセックスだけじゃないよ。自己暗示にかけてるだけで、元々いろいろ噛み合ってない夫婦だと思う。でも、子供産まれたら夫婦はより一層他人になるのは仕方ないことかなと思うね。子供いない方が難なくずーっとラブラブでいられるだろうなと思う。子供いながら夫婦がラブラブでいるためにはお互い相当な努力が必要だよね。その努力が愛だと私は最近思うよ。


◆内容(BOOK データベースより)
夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに―。島清恋愛文学賞受賞作。

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Posted by ブクログ 2023年10月03日

なんとも生々しい性描写だが、主人公塔子の環境や境遇が丁寧に描かれているので、むしろ痛々しい哀しみをたたえている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月05日

官能描写が多いが、ただ「官能」だけで終わらせないのがさすが島本理生さん!女性の生き方、男女の違い、いろいろなところをテーマに、深く考えさせられた。

学生時代に原作を読んだ時は、エピローグの翠に共感したことを覚えている。しかし今回、結婚や出産、育児がリアルになってきた今再び読むと、翠だけでなく塔子に...続きを読むも寄り添えるようになった。

本文にあった「他人を受け入れるということは矛盾することだから。自分の正しさを貫こうとすれば、誰とも生きられない」がとても刺さった。確かに、私も受け入れられないことが多く、パートナーと別れることが多い。もう少し向き合って(耐えて?)みるのもいいのかなと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月07日

途中まではこいつら盛りのついた犬みたいにセックスしてんなと思って、さすがにくどくて胸焼けしたけど最終的にいつもの島本理生さん味に着地してくれてよかった。終わり方が好み。島本理生さんは「喪失」を書くのがうますぎる。

なんかいまいち主人公も鞍田さんもよくわからないというか、好きになれないと思った。不倫...続きを読むの話だからか?と思ったけど夜はおしまいの雪ト逃ゲルはめちゃくちゃ好きなんだよな〜なんでだろ。
考えたけどわからなかった。
翠の立場が私と似てるのと、あの2人がどうして惹かれあったのかわからないからかなと仮に結論づけておく。
体の相性って、そんなに大事なのかな。
わっかんない。

島本理生さんの性描写って読むのにすごく体力を使う。男性作家の(大きめの主語)書くセックスはなんだか即物的というか、ああはいはい乳繰り合ったのね〜と流せる感じがするんだが、島本理生さんの本はマジで「「「官能」」」!!って感じでぶつけてくるから濃厚すぎて本当に体力がいる。
マジで「セックスをした」と事実を書くのみの記述に逃げてないというか、セックスとは挿入とオーガズムだけでなくありとあらゆる行為の集合体なのだということをありありと見せつけられるような細やかすぎるほど細やかな描写、直接的な人体のパーツを表す言葉はあまり使っていなくて、だからこそ記号化されずに体の中の色々な場所が既存のイメージに惑わされずに登場人物にとってどんな場所なのか伝わってくるところ。
マジで一からセックスを書こうとしてる感じがある。セックスが記号化されてない。その人たちのその場面での行為がどんなものなのか、本気で書こうとしてると思う。だからこっちも、ただのセックスをしたという事実としては捉えられない。
いや、それにしても多すぎだろ。
一泊二日で三回て。

最後の夫の手紙読んだら切なかったけど、塔子に対する態度はそれでも許されるもんじゃないよな。

傷つけられて生きてきた人は結局傷つける以外の関わり方を学べないんだよなと思った。これは島本理生さんの作品に共通してるテーマだと思う。
親も被害者だったりする。
自分の視野が狭いな〜と思った。私にしては珍しく反省なんてしちゃったよ。

鞍田さんと最後に一回だけ会うのも良すぎたな。
翠の回想の場面が美しすぎる。
別れてからもう終わりだと悟って泣いてしまうあの一連の流れが、もう、もうね。
美しい別れ、喪失、哀しさ、そういうものを書かせたら島本理生さんの右出る者いなすぎる。
ナラタージュの結末も「喪失」と「喪失の思い出を抱えたまま生きて喪失し続けること」について書かれてたと思うんだが、今作もそれだったように思う。
多分ずっと覚えてるんだろうな。いいな。

Redってタイトルあれか、生理中にしたときの血の描写からきてるのか。
生理中にセックスするシーン読んでるだけで痛かったなとかしか覚えてねえわ。後で見返す。
でも生理中にセックスは痛いと思うんだ。

島本理生さんの作品は個人的にもう少し文学寄りな方が好きだけど、やっぱりいいなあと思った。
特に今作は地の文でハッとさせられることが特に多かった。
島本理生さん、ラヴ。

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Posted by ブクログ 2024年05月03日

『「愛する」だけじゃだめで「愛され」なきゃ意味がない。そんな世論を嫌悪しながらも、反発しながらも、その通りだと思った。愛するだけじゃだめ。愛されたい』
自己肯定感の低さのせいで、僕自身どれだけの、さまざまな機会を逃してきたのだろうか。自己肯定感が低いくせに、見返りなどを期待して、まったく面倒なことだ...続きを読むと自分自身に呆れてしまう。ほんと馬鹿馬鹿しい。打てば響く、お互いにね、そう認め合う誰かに出会うこと。孤独感そのものが害悪とは思わないけれど、孤独の中にも繋がりあえる存在、一歩通行ではない安心感、得られたとしたら人生も、それはそれは変わることでしょう。
誰しも自ら好き好んで、傷付くことを求めたりはしないけれど、避けてばかりもいられない。愛されたい。これが本音。矛盾を肯定し整合性を求めない。わがままでいいじゃん。
愛してる、って伝えなきゃ。

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Posted by ブクログ 2024年05月01日

ずっと積読だった本作ですが、GWで時間があったので、手に取りました。主人公のことは正直、好きにはなれないけど、生々しくて他の恋愛小説よりは割と現実的なのかなと思いました。

本作の主人公は、専業主婦である塔子。彼女にはイケメンで収入のある旦那さんと1人の娘がおり、旦那さんの実家で同居している。姑も協...続きを読む力的で平和に過ごしているのが、夫婦としてセックスレスの状態であった。そんな時、かつて愛人関係にあった男性と友人の結婚式で再会することになるといったストーリー。

島本理生さんの文章力と心理描写が上手くて、特にこんな旦那だから浮気しても仕方ないよねっていう主人公の考えに共感させられるような感覚があって、素晴らしいなと思いました。内容としては、不倫描写が多いので、生理的に受けつけない方もいらっしゃると思いますが、誰も語らないでいるだけで、テレビドラマでやってるようなキラキラした恋愛展開よりは、こっちの方が大人のリアルな恋愛って感じがしました。

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Posted by ブクログ 2024年04月25日

初読みの作家さんでした。そして初の官能小説でもありました。
非常に読みやすく、そしてそれほどいやらしくも無く、でも話に没入しました。
恋愛小説などは殆ど読んだ事はありませんが、楽しめました。

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Posted by ブクログ 2024年03月15日

主人公の塔子と愛人の鞍田は、自分の性欲には全く理性が効かない変態にしか思えなかった。
塔子は結婚などしなくて、好きにセックス三昧に溺れたら良かったのに。
一番に思ったのは、親の勝手で心に傷を負った娘の翠がすごく可哀想であることだった。愛人に、わざわざ子供を逢わせるなんて、どういう感覚なのって腹が立っ...続きを読むた。
と、言いつつも話には引き込まれる作品だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月03日

人物描写が一貫していて上手いなと思った。
性描写が私にはくどかったけど、、
解説を読むと非常にしっくりくる。肉体的な充足が精神の安定の支えになり本当の自分自身を手に入れた、的な説明。まさにこれ。
主人公は、夫に不満を持ちながら鞍田に揺れたり小澤?に揺れたりしょうもなくて、イライラさせられる。けど、主...続きを読む婦が拗らせるとこうなるのかなぁというのがとてもリアルだった。主人公の夫も育児放棄でイライラさせられる。これもリアル。

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Posted by ブクログ 2023年11月28日

どこにでも落ちてそうな不倫話。
旦那の家族と同居する自己肯定低めな女性が主人公。
自分のキャリアを諦め、マザコン夫が育った家庭に入ってフツフツとフラストレーションを溜め込んで燻っていた火種が徐々に燃え上がっていく様がドキドキさせられます。
主人公の自己嫌悪すらも言い訳にしたくなる気持ち…。

最後の...続きを読む最後まで主人公に振り回されますが最終的には着陸できたので良かった。

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

性の話しなど言いにくい事もお互いに躊躇わず、コミュニケーションとることが大切ですね。個人的にそれが出来ていなかったことを痛感しました。

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Posted by ブクログ 2023年09月23日

不倫、良くない、絶対。
やるならバレないようにした方が良い。

島本理生さんの描く女性は、どちらかというと地味なタイプで自己主張が少なくて控えめで、だけどうっすら不満を溜め込んでるていて、それが特定の人の前で爆発するとその相手とすごく特別でエロティックな関係になる女性が多いなと思いました。
私は現実...続きを読む世界ではそういう女性があまり好きではないのと、あまり見かけることはないですが、島本理生さんの描くこういうタイプの女性は好きです。

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Posted by ブクログ 2023年09月11日

2014年
主人公・塔子は、可愛い娘とイケメンで有名企業に勤める夫、そして、夫の両親との同居の生活。
気遣いある優しい姑は、孫の世話もいとわない。
誰もが羨む恵まれた環境にいても、少しづつ、ずれていく夫との気持ち。望む将来に食い違いがあれば、不満や疑念は溜まり続ける。
かつての恋人との再会は、過去に...続きを読む置いてきた、彼女の感情を揺さぶる。
さすがに小説半ばあたりまで共感しどころが少なく、官能小説だったのかーい!と思うほど。
その不倫に溺れていきそうになるのも、彼女の家庭生活の不満の一端にしか過ぎないんでしょう。
家庭だけの自分を望んでいたわけでなく、社会で自分の仕事とポジションを得たかった彼女を理解しているそぶりで、理解できていない夫。
成立しない会話の意思のすれ違い。
そこから脱却して、家族として再生する夫婦。
ばれないようによろしくどうぞ。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

ドロドロした不倫恋愛もの。
主人公と不倫相手の夫にはイライラした。
いまいち主人公の背景がわからない。
会社の同僚はいい感じで、私がハマりそうだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

塔子が夫の真くんや姑との同居生活に対して不満を持っているのは非常によく分かるが、だからといって不倫していいことにはならない・・・
昔の不倫相手との再会。全て相手のペースに飲まれた結果の不倫だけど、塔子も隙きが多いしその展開望んでるのが分かるから仕方ないとも思えず。流されすぎだよ。
塔子も鞍田さんも小...続きを読む鷹さんも真くんも麻子さんも、どのキャラもあまり好きになれず、共感できなかったな。特に塔子は良い人ぶっててリアリティないし、どうでもいいことだけど幼少期の翠の喋り方が変・・・
鞍田さんも小鷹さんも、倫理観どうなってるの??
ただのヤバい人だよ。
誰一人魅力的ではなくて、皆自分勝手でびっくり。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月23日

鞍田さんに惹かれる気持ちはよくわからなかったけど、日々の生活に対するモヤモヤはよくわかる。
小鷹さんに惹かれるならまだわかる。
だからといって不倫には走らないし、軽すぎる。
ある日突然、塔子のように爆発してしまう人はいるかもしれない。そして夫の真よ…もっとしっかりしてくれって感じ。

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購入済み

節操の無い女

2023年06月15日

最初はワクワクしながら読み進めていましたが、次第に塔子の身勝手な言動に少しうんざり。清楚な雰囲気を出しながら、偽善的で甘い言葉に弱く、危機管理が出来ないバカな女の話になってしまい残念。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

ひとつの恋愛の中には、不倫と一括りにできない物語があるのだと思わされた。ただ主人公が常に流されていて、自分の意志ではなく誰かによる不可抗力でこうなった、と言い訳めいた印象がどんどん強くなり、共感する部分は少なかった。

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