あらすじ
夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに――。『ナラタージュ』の著者が官能に挑んだ最高傑作!
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Posted by ブクログ
初めはおいおい、流されやすすぎだろっとツッコミながら読んでいたのですが、段々とのめり込み、読後は喪失感に呆然、、、、、。恋愛小説は初めて読んだけど、感情移入できる部分も多くてすいすい読めた。真君キモかった。そして鞍田ロスです
Posted by ブクログ
途中モヤモヤイライラしてしまう所も…
旦那、そんなんでええんか…その態度にイライラ
不倫は良く無いけどそうなっても仕方ないのかなぁって思ってしまう( ; ; )
Posted by ブクログ
夫、2歳の娘、姑、(義父)、と暮らす、一見幸せそうな女の話。仕事を辞めて専業主婦になったこと、夫が鈍感すぎること、セックスレスなこと、義母義父義母姉らとの関係など、悩みは多い。そんなときに友人の結婚式でかつての恋人に遭遇し、彼によって肉体的にも精神的にも満たされて、夫や夫家族との関係に疑問を持ち始める。
女性目線で書かれた官能小説
映画をみてから、本作を読みました。
映画と違った締め方で、ホッとしました。
夫以外の男性を好きになった女性には、涙を流さずにいられない作品でした。
映画より、本作の方がリアリティで、よかった。
Posted by ブクログ
私が最も強く感じたのは、「女という性を内包したまま、母親という役割を生きることがどれほど危ういか」ということだった。
この作品は、単なる不倫の物語ではないと思う。
家庭があり、子どもがいて、周囲から見れば安定した生活を送っているように見える塔子が、その内側でどれほど孤独を抱えていたのかが、とてもシビアに、そしてリアルに描かれていた。
安心を与えてくれる恋と、刺激を与えてくれる恋。
その二つのあいだで揺れ動いたことがある人にとって、この物語はとても共感する部分が多い内容だったのではないかと思う。
レビューを読んでいると、塔子の気持ちが分からないという人もいれば、強く共感したという人もいる。
私自身は、塔子に共感する部分が多かった。
では、なぜここまで受け止め方が分かれるのだろうか。
私はその理由の一つに、自分の中の辛さや苦しみを、自分だけで消化できるか、それとも誰かに頼ってしまった経験があるかどうかが関係しているように感じた。
塔子側の人間は、自分の苦しみをそのまま相手や物事にぶつけることができない。
ある意味で繊細で、弱い人間なのだと思う。自分が苦しいと声に出せず、周囲に助けを求めることもできず、けれど一人では抱えきれない。
その危うさが、小鷹の「家族もいるのに一人で生きているように見える」という言葉に表れているように感じた。
家族がいることと、孤独でないことは必ずしも同じではないのだと思った。
人間は誰しも、上手に生きられるわけではない。正しい選択ばかりできるわけでもない。
塔子のように、弱さや寂しさから誰かに寄りかかってしまうこともあるのだと思う。
しかし、それでも人を傷つけてはいけない。特に最終章の翠の話は、読んでいてとても胸が痛くなった。
大人たちの不倫や感情の問題に、子どもを巻き込んではいけない。
どれだけ本人たちに理由や苦しさがあったとしても、子どもが背負わされる痛みは別の問題として考えなければならないと感じた。
『Red』は、恋愛の美しさやときめきだけではなく、その裏にある孤独、弱さ、罪悪感、そして人を傷つけることの重さまで描いている作品だった。
だからこそ、簡単に塔子を責めることも、完全に肯定することもできなかった。
今の私は、この作品に強く共感した。
しかし、数十年後にもう一度読み返したとき、この共感の感情がどう変わっているのかも気になる。
そのときには、塔子の苦しみを今と同じように感じるのか、それとも過去の自分の感情として少し距離を置いて読めるのか。
いつかまた読み返して、今の自分との違いを確かめたいと思う。
Posted by ブクログ
周囲から羨ましがられるほどの夫、最愛の娘、理解のある姑、それなのに塔子の結婚生活は幸せなようでどこか満たされない。
塔子は「誰よりも早くしがらみから抜け出したかった」から彼女の女友達の誰よりも早く結婚したが、彼女はまだ自らの欲望の形も分からず、その欲望を伝えることもできない、未熟な女性だったのかもしれない。
そんなとき、かつての交際相手である鞍田と再会する。
塔子を求める鞍田の情熱は、塔子の人生は再び動き始める。
それは破滅の始まりか、大人の女性としての成長か。
Posted by ブクログ
面白かったです。
最後はどうなるのかと、少しハラハラしながら読みました。小さい子供がいるので、塔子の辛さが痛いほど分かりました。夫の言動は終始イライラさせられ、最後まで結局、根本的な改善は認められなかったので、きっぱり別れて欲しかったです。
島本さん作品、面白いです。
少しずつコンプリート目指していきます。
Posted by ブクログ
妻というのは、夫から必要とされていない、尊敬されないと思うと、他の男で満たされようとし不倫をするのか。またはただの自己の弱さで不倫をするのか。かなり流されやすい主人公なので、感情移入というよりはイライラするところもあり、「不倫」ということについてばかり考えてしまった。また、性的描写が多くほぼ官能小説だった。
最後に、成長し学生となった娘の視点が描かれているのが印象的。結局娘を想って不倫を振り切ったのに、そのかけらの記憶でさえ娘に影を落としているので、最後まで不倫というのは、誰も救われない結末であることを描いていたのだろうか。
Posted by ブクログ
どうしても結ばれない人。どうしても分かり合えない人。自分以外は全部他人で、だからこそ自分以上に愛せる人が見つからない。結婚とか家族ってすごいなってつくづく思う。
Posted by ブクログ
映画見てから小説読んだ
官能的でとても濃厚でした
映画では2人が美しくて圧巻されたが
小説ではもっと深く塔子がはまっていく姿が
印象的で魅力的だった
女として生きるのか親として生きるのか
葛藤していたが私は子供のことを思って
戻ってきてーって思った
夫のことばかり強く言うのは
少し違うかなと思った
性に関して自分の本音を言うのは
恥ずかしいしむずかしい
分かってもらえるのはもっとむずかしい
けどコミュニケーションって大事だなって
思った
Posted by ブクログ
現実でも、創作物の中でも、不倫が溢れているのは何故だろうと考えた。いけないことだと分かっているのに。だからこそスリルや甘美さを求めて……と結論づけてしまうのは浅はかだと思う。人間は、自分のことを分かってくれている、と思う人の前で息がしやすいものだから。
主人公のことは最初、あまりにも迂闊で、どうしようこのまま500ページ読めるかな……と冷めた目で眺めてしまっていたのだけど、後半しっかりと向き合っていて、更にはエピローグで娘に視点が交代していたのがとてもよかった。結婚すると、恋愛は当人だけの問題じゃなく他人を巻き込むものだから。
読み終わって、タイトルの「Red」はどういう意味だろう?と考えた。赤……という色で、思い出した印象深いシーンがあった。続けて「一瞬でも本気になれたら、十分じゃないの」という台詞を思い出した。そういうことだろうか。