星のように離れて雨のように散った

星のように離れて雨のように散った

740円 (税込)

3pt

孤独をおぼえる人に光射す物語

小学生の頃に失踪した父をモデルにした創作小説と宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を修士論文に選んだ大学院生の私。賢治の未完の物語に導かれるように、私は押し込めていた過去の自分と向き合っていく。
そして結婚を前提に同棲を望む恋人の亜紀との関係に息苦しさを覚え始め……。

迷いや痛みを抱えるすべての人に光射す傑作小説。
解説・柴崎友香

※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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星のように離れて雨のように散った のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    島本理生さんの表現が大好き。一文にハッとするほど囚われて動けなくなってしまうような、一冊の中で何度もそんなふうになってしまう。

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    就活で自信をなくした主人公が、恋人との関係が苦しくなることで自分の足りないもの(自己肯定感?)に気付く話。
    幼少期の経験から、何でも自分が悪いと考える癖があったが、周りの人たちとの交流によって、
    例え理不尽な扱いを受けても自分が間違ってるわけではないこと、相手と同化しなくても(相手と意見を異にしても

    0
    2024年03月08日

    Posted by ブクログ

    平易な文章だが、物語の進行と共に私の内面を抉られた。そこから見えた事と向き合う時が来るのかもしれない。そんなことを思った。オススメです❗

    0
    2023年11月26日

    Posted by ブクログ

    複雑な家族関係の春は日本文学の修士論文に取り組むなかで、彼氏との関係に疑問を抱くようになる。時はコロナ禍、友人や大人たちと大人数で会うことがなくなった反面、より密に会話を交わすようになった。論文の主題となる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を探り、自分の過去と向き合い、自分の人間関係をつぶさに見つめていく。

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    危ういものにふれて自分の弱さと向き合いはじめる
    宮沢賢治と主人公そしてその父と叔母
    蓋をした感情の表出が周りの登場人物の言葉と
    物語がリンクして解けていく感じが絶妙

    0
    2023年10月29日

    Posted by ブクログ

    お互いに好き合っているのに、核の部分を見つめずに、避けるからこそすれ違いというものが生まれる。私もそういう経験をしたからこそ、心が痛くなった。亜紀君のような彼と付き合った経験があるから、重ね合わせて当時の心情を思い出し、涙してしまった…。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    作中に出てくる作品や宗教的な話がちょっと難しくて予備知識がほしかった。

    過去の記憶、受けた傷、抱えた闇、こういったものを特別な自己開示をせずに流れるように生きていける人もいるけれど。
    私自身が春と同じように解いていくタイプで随分長く苦しんだ、だから後半はどこかリンクするたびに息をつきながら読ませて

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    主人公、春の修士論文のテーマは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、幼い頃失踪した父親をモデルにした小説。

    結婚を前提に同棲してほしいという恋人。
    大学院の友人、篠田君と売田さん。
    アルバイト先のミステリー作家、吉沢さん。

    島本理生さんらしい主人公だなと思った。
    儚くて、危うげで、影があって。
    ぱっと

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    自分がフタしてきたことを、自分の外に出して触らないと、まわりとの接続が上手くいかない。
    不快なことに変わりはないけれど、ひとりでフタを開けなくてもいい。

    0
    2024年12月14日

    Posted by ブクログ

    「私のことを愛してるってどういうこと?」

    幼い頃に失踪した父の記憶と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り交ぜ
    主人公の春が自身の過去と、彼氏(亜紀)との未来に向き合っていくストーリー

    亜紀くんが赤の他人に対して感じた嫌悪感を、自分に向けられたものだと春が感じてしまったのは
    あの夜に喧嘩していた精神

    0
    2024年10月04日

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