島本理生のレビュー一覧

  • よだかの片想い

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    顔にアザのある大学院生のアイコが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙に出たのを機に、初恋と失恋を経験する。
    子どもの頃から、アザのことで嫌な思いも、逆に周囲の愛情や本物の友情を感じることもあったアイコ。そのあたりの機微も描かれていて、アイコは幸せだなと思うと同時に色々考えさせられた。

    アイコは本の映画化に向け、その監督の飛坂と対談をし、恋をする。
    「気まぐれだし、思ったようにしか動けないから。付き合うと大変だし、苦労するよ?」と言われて、「大丈夫、私、頑丈ですから」と付き合い始めるが、最後は、「約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手に

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    2024年02月29日
  • あなたの愛人の名前は

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    どうしてこの瞬間に隕石衝突とか地球爆発が起きないのだろうと思った。こんなに好きな人とセックスなんてしたら、地球が真っ二つに割れるくらいじゃないと到底取れないじゃないか。採算とか、バランスとか、代償とか、そういうぜんぶが。


    この言葉、作者が女性じゃなければ書けないのでは?とまでも思う。

    そして身に覚えがありすぎるこの物語、瞳の気持ちが痛いほど分かってしまった。

    罪悪感、論理感、この刹那的な幸せの代償。
    自分を取り巻く環境やしがらみを全部捨てて、今この瞬間死んでも良い、そうしたら楽なのにと思う気持ち……。

    そこまでの瞳の想いとは対照的に、浅野さんが
    瞳への気持ちは恋でも愛でもない…と思っ

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    2024年02月20日
  • あなたの愛人の名前は

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    「あなたは知らない」と「俺だけが知らない」
    が特にいい。好きになるはずじゃなかった相手を本当に好きになってしまった人とか、好きにならないようにと思いながらも好きになってしまった人にすごく刺さると思います。

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    2024年02月01日
  • 二周目の恋

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    恋愛小説のアンソロジー。
    著者ラインナップが『一穂ミチ・窪美澄・桜木紫乃・島本理生・遠田潤子・波木銅・綿矢りさ』こんなの全員海老の天ぷらじゃん。海老天しかない天丼じゃん…。
    私はれんこんの天ぷらが一番好きだけど。文芸誌の恋愛特集のために書き下ろされた作品をまとめたもの。
    どれもほんとーーーによかった。全部好き。
    なんか恋愛ってどうしても自分の生きてきた環境から受け取った価値観がインストールされて、それがよくも悪くも作用してるよなあと読んでいて思うのだった。
    あとけっきょく他人と深く向き合うことは自分と深く向き合うことでもあって、そらつらいわあ…。
    ヒリヒリしてて苦しくて、でも文字からそれを体感

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    2024年01月29日
  • 二周目の恋

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    読んでみたいけど、なかなか手が伸びなかった作家さんばかりのアンソロジー。思わず買ってしまった。

    『最悪よりは平凡』 島本理生
    主人公の和田魔美ってどんな女性なんだろうか?会ってみたいと思った。とても魅力的らしい。読んでて、真面目でしっかりとした女性だと思うんだけど、なぜか下心がある男ばかり寄ってくる。本人はそんなつもりは全くないのに。身体が魔性の女みたいに言われてるし。最後はいい感じに終わって良かった。

    『深夜のスパチュラ』 綿谷りさ
    バレンタインデーは恋する女子にとっては戦いだねって改めて思った。主人公の可耶ちゃんがチョコを買いに行くところから渡すまでの奮闘が読んでて面白かった。ガトーシ

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    2023年12月21日
  • あられもない祈り

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    ねえこんな苦しいことある…??
    軽い気持ちで読み始めたら、吐きそうなくらいしんどくて、私の2023年しんどい恋愛小説大賞ぶっちぎりの第一位です。

    〈私〉と〈あなた〉のおはなし。

    一緒に暮らす恋人がいる〈私〉と、奥さんがいる〈あなた〉のおはなし。それだけ。

    登場人物はたくさん、母や父や職場の同僚やそれこそお互いのパートナーも出てくるけれど、みんな「その他の登場人物たち」だった。

    ただ、〈私〉と〈あなた〉の恋のおはなし。

    自分勝手でまっすぐでどうしようもない恋のお話。

    ぼんやり霞のかかったような比喩表現にぎゅっと胸を掴まれて、また苦しくなる。

    これは読むタイミング、精神状態を選ぶ作品

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    2023年11月26日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    平易な文章だが、物語の進行と共に私の内面を抉られた。そこから見えた事と向き合う時が来るのかもしれない。そんなことを思った。オススメです❗

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    2023年11月26日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    複雑な家族関係の春は日本文学の修士論文に取り組むなかで、彼氏との関係に疑問を抱くようになる。時はコロナ禍、友人や大人たちと大人数で会うことがなくなった反面、より密に会話を交わすようになった。論文の主題となる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を探り、自分の過去と向き合い、自分の人間関係をつぶさに見つめていく。
    恋愛だけが物語として進むのではなく、常に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の研究が物語の根底に流れていて、読み終えたとき読者は長い旅路を終えたような気持ちになる。
    いや、終えたというか、まだ道半ばだが、人生は悩みの連続でそれから逃れることはできないということを認識しつつも、一つの区切りがつけられた登場人物

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    2023年11月12日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ

    顔に大きなアザのある女の子が主人公で、不器用なようで芯が強くて、でも弱くて、私もアイコちゃんといろんな感情を一緒に経験した気持ちになった。初恋の心震えるあの感じ、なんで恋ってこんなに始まりは素敵なのに終わりは苦しいんだろうって思った。
    そして、どうして島本理生さんの書く男の人ってこんなに好きになっちゃうんだろう。しかも幸せになれないってわかってるんだけど好きにならずにいられないタイプの…笑。何回も、飛坂さんと上手くいきますようにって願ったけど結ばれなかった。アイコちゃんが恋愛経験者だったら、もしくはあの「付き合ってるのに片思い」状態を我慢すれば一緒にいられたかもしれない。でも、あそこで大好きだ

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    2023年11月08日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    ネタバレ

    上巻は本当に切なくて苦しくて、なんで?と思うところもたくさんあった。なんで、なんでそんなに不幸の匂いがする方にばかりいくの?と。
    下巻で黒江がなぜそんな生き方しかできないのかが明かされていきますが、ほとんどは上巻と同じような思いで読んでいました(笑)
    ただ、上巻(地元)と違うのは仁さんがいるということとやりたかったことに突き進んでいること。
    その2点が黒江を支えていたと思う。
    どんなにダメな方向に進んでも、見守り支えてくれる。
    ただそこにいてくれる、在るということ。
    現代の宗教の問題にも問いかけるような物語。
    正直上巻を読んでいる時は最後に泣かされるとは思っていませんでした。弥生くんはやっぱり

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    2023年11月07日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    危ういものにふれて自分の弱さと向き合いはじめる
    宮沢賢治と主人公そしてその父と叔母
    蓋をした感情の表出が周りの登場人物の言葉と
    物語がリンクして解けていく感じが絶妙

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    2023年10月29日
  • あなたの愛人の名前は

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    ネタバレ

    とっても好きな一冊だった。短編だけど登場人物は重なっている。事実はひとつでも、それぞれの思いや受け取り方は違う。題名から想像するドロドロ系の不倫小説とはちがった。人って生きていく上でたくさんの他人と関わっていて、その出会いはぜんぶ運命で、その出会いや経験の全てがその人を作ってるんだなぁと。もっと大人になって読んだら感想が変わるような気がする。
    猫目線の物語も入っていてほっこり。"氷の夜に"の大人なしっとりした恋愛もハッピーエンドでよかった。

    「自分がなによりも欲しかったものはこの罪悪感だったのだとようやく気付いた。」ー足跡
    「その昔あなたのことが大好きでそして今では嫌いに

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    2023年10月26日
  • あなたの愛人の名前は

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    私は本当にこの人の文が現実の言葉での切り取り方が好きだなあと思わされた作品。
    長編よりも短編の方が好きで、何より登場人物が繋がっていく描写が1番好き。
    だって、それぞれの人にそれぞれの人生があるって気づかせてくれるから。
    私の人生だけど、それには色んな沢山の人の人生が関わってきてるんだって思い知らせてくれる。

    感情に素直に生きるって簡単そうですごく難しいことな気がする。
    そうやって生きられたらどれだけ楽かもしれないけど
    この世界って色んな人の考えと色んな人の人生が絡み合ってるからそんなの無理な話なんだよね。
    だから人間は必ず苦悩するし死ぬまでに何度も何度も悩んで落ち込んで壁にぶつかる。
    でも

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    2023年10月22日
  • 波打ち際の蛍

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    私の大好きな作品
    描写がほんとに美しい
    そしてなにより二人の世界が儚くて、まさに世界の果てという言葉が似合う

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    2023年10月04日
  • イノセント

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    ネタバレ

    やり手の経営者とカトリックの神父
    シングルマザーの三角関係なのかな?
    主人公比紗也ちゃんちょっとずるいぞw
    義父の暴力や愛する人の死などがあって心が壊れてるのはよくわかる。
    なら、甘えればいいのにって思ってしまう。
    真田さん推しだからかなw

    最後のハッピーエンドはすごく良かった。
    涙の数だけ幸せになってほしい

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    2023年09月18日
  • Red

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    ネタバレ

    ・幸の薄そうな鞍田役は妻夫木君より長谷川博己が似合うと思う。
    ・クルマが割とよく出てくるのだけど、車種が書いてない。塔子目線の小説だからかな。
    ・鞍田の操るクルマの車種が書いてあるとリアリティが増すのだけどなあ。映画だと古いボルボのステーションワゴンみたいだけど、なんか違うな。もっとシュッとした、例えばBMWの5シリーズのセダンなんかが鞍田は似合うのではないか。

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    2023年08月04日
  • よだかの片想い

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    いやー恋愛小説ハマった。島本さんの恋愛小説はナラタージュもだけど、切なくて苦しくてめっちゃ良い!!!!!これぞ恋愛!!!

    島本さんの本はペースが良くて読み進めるのも苦じゃない。

    好きだけじゃ恋愛はできないという意味が何となくわかった。いくら好きでも自分を大切にすることを第一優先にする事って結構難しい。
    自分を犠牲にしてでもいいからそれでも一緒にいたいと自分だったら思ってしまうかも。


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    2023年07月16日
  • 私だけの所有者

    購入済み

    ミスター

    yoasobiのMVが魅力的だったので元ネタも知りたくて読みました。先に映像を見ていたので脳内ではキャラもあのままで、とても読みやすかったです。
    曲が先だと分かりやすいし感情移入しやすくておススメ。素敵なお話でした。

    #胸キュン #切ない

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    2023年04月25日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林さんと作家さんの対談のような感じで進むテレビ番組の書籍化。 作家さんってなかなか面白い人がたくさんいるものだなと感じられるし、心の中はちょっと黒い人が多いのかなと。 そして、意外と作家さん同士って交流あるものなんだなと。

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    2023年04月16日