島本理生のレビュー一覧

  • あなたの愛人の名前は

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    大人の恋愛を切り取り、繊細な心理描写とともに描いた短編集。

    素敵だった、、。まっさらな純愛が語られているわけじゃないのに、純粋に素敵だなぁと思えてしまうのは、作者の品性が情景の切り取り方や言葉選びに表れているからだと思う。

    好きだから付き合おうよ、とはストレートにいかない複雑な感情の揺れ動きがいろんな登場人物の視点から見れてよかった。島本さんの他の本も読んでみたい!

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    2024年11月03日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾や香港の風景、日本で感じられる台湾や香港について思いを巡らせながら読んだ。人生の様々な出来事について深く考えるきっかけにもなる。

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    2024年10月24日
  • 2020年の恋人たち

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    大人の恋愛小説といえば、な島本理生さん。
    主人公の葵と瀬名さんが行ったゴールデン街の空気感やカラオケバー、私にも思い入れがあって懐かしくてぎゅっと掴まれた。
    テイラースウィフトもよく聞いてたな。
    エモいってこのことか。

    葵の周りは男性が多いね。
    芯はあるけど恋にもたれていたい人なのかな。
    なんだかんだで松尾くんが一番理解してくれてるし安心しあえてるのにって思うけどそういう関係になれないのは仕事の仲間だからかな。
    出会い方が違っていたら、なんて思ったり。

    そして食べ物やワインの表現が秀逸で、日本酒で炊いたすき焼きとかワインの味わいとか食への愛がじわじわ感じられる。

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    2024年10月14日
  • いつか、アジアの街角で

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    久しぶりにアンソロジーを読んだかも。中島さん、大島さんが初めて…かな?どれも日常な感じでスッと馴染んで読みやすくて、その中に何か引っ掛かるものがあって良かった。

    隣に座るという運命について/中島京子
    読み始めからスッと読めて、この本読みきれそうだなと思った。なんか途中ふわふわしてて迷子になりそうになったけど、サッと読み終えて面白かったな、と思えた。

    月下老人/桜庭一樹
    どこかにありそうなハチャメチャストーリー始まって面白かった。

    停止する春/島本理生
    途中までごちゃごちゃしててわけわからんくなりかけてたけど、後半でスッと収束して心に残った。
    P95「生きたいと思うことと、死にたいと思う

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    2024年10月01日
  • いつか、アジアの街角で

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    読み終わった後、胸の中にアジア特有の、熱気を持った風が吹くのを感じた。
    6人の作家が生み出したそれぞれのエピソードが収録されている短編集で、どれも本当に味わい深かった。主に台湾、香港といった地が登場していた。
    直接アジア圏の国に足を運ぶ物語もあれば、日本で想うだけのストーリーもある。
    全て異なったルートで、でもどこかで日本以外のアジアと主人公が繋がっている。短編では物足りない!と物語を読み終える度に思った。
    アジア圏からの旅行から帰って来たばかりというこのタイミングで出会えたからこその魅力もあったと思う。何度でも、旅がしたい。

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    2024年09月27日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • あなたの愛人の名前は

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    結婚を控えた恋人と同棲している瞳
    月に一、二回会う関係の女性がいる浅野さん


    痛かった。
    すべてを手に入れることなんてできなくて、
    きっとたぶんいつまでも何かが足りないと思いながら生きる。
    それは恋愛に限らず地位も名声もそうなのに
    どうして恋愛はこんなにままならないのだろうな

    「浅野さんとセックスした罰は、誰にも寂しいと言えないことだと悟った。」p111

    「友達を作ろう、なんでもいいから仕事も見つけよう、と思った。」p213

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    2024年04月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    ネタバレ

    「氷の夜に」バーで働く友人が、いつもきてくれる常連の女性に似ていると思った場面があり、その後本人にあった時大して似てなかったことに気づき、この人を思い出す理由が欲しかっただけだったのだ。と思うシーンが好き。そういうのってありますよね。「あなたは知らない」「俺だけが知らない」の2人の話も好きでした。

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    2024年04月01日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    加藤さんの「青と赤の物語」と千早さんの「あかがね色の本」が好きでした。

    何度も出てくるテーマ、
    「物語がなくなったら?」。
    自然といつも以上に大事に読みましたとさ。笑

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    2024年03月06日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    就活で自信をなくした主人公が、恋人との関係が苦しくなることで自分の足りないもの(自己肯定感?)に気付く話。
    幼少期の経験から、何でも自分が悪いと考える癖があったが、周りの人たちとの交流によって、
    例え理不尽な扱いを受けても自分が間違ってるわけではないこと、相手と同化しなくても(相手と意見を異にしても)自分として存在していいことに気付く。結局、春が亜紀君と苦しい関係になってしまったのは、春が亜紀君と同化してしまった自分自身に苦しくなってしまったからでは?

    私自身も同じような考え方をすることがあるので、篠田君が言うように私と他人の問題を区別していきたい。あと、言わない訓練を積みすぎていて本音がわ

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    2024年03月08日
  • よだかの片想い

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    「人間なんだから、強いところもあれば弱いところもある」……「あなたが思っているほど、多くの人は深刻にも真剣にも生きていないんだから」……の言葉に惹かれました。

    たまには真剣に物事に向き合い自分の強みと弱みを味わい生を感じていかないとな〜

    読んで楽しかったですよ。

    ぜひ〜

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    2024年03月04日
  • よだかの片想い

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    顔にアザのある大学院生のアイコが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙に出たのを機に、初恋と失恋を経験する。
    子どもの頃から、アザのことで嫌な思いも、逆に周囲の愛情や本物の友情を感じることもあったアイコ。そのあたりの機微も描かれていて、アイコは幸せだなと思うと同時に色々考えさせられた。

    アイコは本の映画化に向け、その監督の飛坂と対談をし、恋をする。
    「気まぐれだし、思ったようにしか動けないから。付き合うと大変だし、苦労するよ?」と言われて、「大丈夫、私、頑丈ですから」と付き合い始めるが、最後は、「約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手に

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    2024年02月29日
  • 二周目の恋

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    恋愛小説のアンソロジー。
    著者ラインナップが『一穂ミチ・窪美澄・桜木紫乃・島本理生・遠田潤子・波木銅・綿矢りさ』こんなの全員海老の天ぷらじゃん。海老天しかない天丼じゃん…。
    私はれんこんの天ぷらが一番好きだけど。文芸誌の恋愛特集のために書き下ろされた作品をまとめたもの。
    どれもほんとーーーによかった。全部好き。
    なんか恋愛ってどうしても自分の生きてきた環境から受け取った価値観がインストールされて、それがよくも悪くも作用してるよなあと読んでいて思うのだった。
    あとけっきょく他人と深く向き合うことは自分と深く向き合うことでもあって、そらつらいわあ…。
    ヒリヒリしてて苦しくて、でも文字からそれを体感

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    2024年01月29日
  • 二周目の恋

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    読んでみたいけど、なかなか手が伸びなかった作家さんばかりのアンソロジー。思わず買ってしまった。

    『最悪よりは平凡』 島本理生
    主人公の和田魔美ってどんな女性なんだろうか?会ってみたいと思った。とても魅力的らしい。読んでて、真面目でしっかりとした女性だと思うんだけど、なぜか下心がある男ばかり寄ってくる。本人はそんなつもりは全くないのに。身体が魔性の女みたいに言われてるし。最後はいい感じに終わって良かった。

    『深夜のスパチュラ』 綿谷りさ
    バレンタインデーは恋する女子にとっては戦いだねって改めて思った。主人公の可耶ちゃんがチョコを買いに行くところから渡すまでの奮闘が読んでて面白かった。ガトーシ

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    2023年12月21日
  • あられもない祈り

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    ねえこんな苦しいことある…??
    軽い気持ちで読み始めたら、吐きそうなくらいしんどくて、私の2023年しんどい恋愛小説大賞ぶっちぎりの第一位です。

    〈私〉と〈あなた〉のおはなし。

    一緒に暮らす恋人がいる〈私〉と、奥さんがいる〈あなた〉のおはなし。それだけ。

    登場人物はたくさん、母や父や職場の同僚やそれこそお互いのパートナーも出てくるけれど、みんな「その他の登場人物たち」だった。

    ただ、〈私〉と〈あなた〉の恋のおはなし。

    自分勝手でまっすぐでどうしようもない恋のお話。

    ぼんやり霞のかかったような比喩表現にぎゅっと胸を掴まれて、また苦しくなる。

    これは読むタイミング、精神状態を選ぶ作品

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    2023年11月26日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    平易な文章だが、物語の進行と共に私の内面を抉られた。そこから見えた事と向き合う時が来るのかもしれない。そんなことを思った。オススメです❗

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    2023年11月26日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    複雑な家族関係の春は日本文学の修士論文に取り組むなかで、彼氏との関係に疑問を抱くようになる。時はコロナ禍、友人や大人たちと大人数で会うことがなくなった反面、より密に会話を交わすようになった。論文の主題となる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を探り、自分の過去と向き合い、自分の人間関係をつぶさに見つめていく。
    恋愛だけが物語として進むのではなく、常に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の研究が物語の根底に流れていて、読み終えたとき読者は長い旅路を終えたような気持ちになる。
    いや、終えたというか、まだ道半ばだが、人生は悩みの連続でそれから逃れることはできないということを認識しつつも、一つの区切りがつけられた登場人物

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    2023年11月12日
  • よだかの片想い

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    ネタバレ

    顔に大きなアザのある女の子が主人公で、不器用なようで芯が強くて、でも弱くて、私もアイコちゃんといろんな感情を一緒に経験した気持ちになった。初恋の心震えるあの感じ、なんで恋ってこんなに始まりは素敵なのに終わりは苦しいんだろうって思った。
    そして、どうして島本理生さんの書く男の人ってこんなに好きになっちゃうんだろう。しかも幸せになれないってわかってるんだけど好きにならずにいられないタイプの…笑。何回も、飛坂さんと上手くいきますようにって願ったけど結ばれなかった。アイコちゃんが恋愛経験者だったら、もしくはあの「付き合ってるのに片思い」状態を我慢すれば一緒にいられたかもしれない。でも、あそこで大好きだ

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    2023年11月08日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    ネタバレ

    上巻は本当に切なくて苦しくて、なんで?と思うところもたくさんあった。なんで、なんでそんなに不幸の匂いがする方にばかりいくの?と。
    下巻で黒江がなぜそんな生き方しかできないのかが明かされていきますが、ほとんどは上巻と同じような思いで読んでいました(笑)
    ただ、上巻(地元)と違うのは仁さんがいるということとやりたかったことに突き進んでいること。
    その2点が黒江を支えていたと思う。
    どんなにダメな方向に進んでも、見守り支えてくれる。
    ただそこにいてくれる、在るということ。
    現代の宗教の問題にも問いかけるような物語。
    正直上巻を読んでいる時は最後に泣かされるとは思っていませんでした。弥生くんはやっぱり

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    2023年11月07日