島本理生のレビュー一覧

  • クローバー

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    双子の姉弟の恋愛、どちらもきゅんとする話でした。
    登場人物全員の個性が出て、良かったと思います。
    ラストの電車のシーンもオシャレで素敵でした。
    何時も読み返してしまいました。

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    2014年09月15日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    久しぶりに島本作品に☆5つけてしまった(笑)

    主人公の心の闇の部分というか、理解不能な行動にはなんかイライラしたけど、ラストでちょっと理解できて仕方ないのかな、とか考えたり。

    ハッピーエンドが好きなんで、彼と戻ること期待したけど…。
    まあ、久々によかったです。
    読後感すっきりな作品ではないけど、またいつか読み直そうかな、と思える作品でした。

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    2014年08月17日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    少女が茨城から出て行く話。

    と言ってしまうのはなんか違う気がするけど
    ひとことではまとめられない本だった。

    解説のとおり読む人を選ぶとは思うけれども
    苦しい思い辛い経験をしてきた人の方が満足できるっていうのは
    すごい1冊なんだろうな。

    20歳の私だったらわからなかっただろう。

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    2014年05月16日
  • クローバー

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    ワガママで女子力前回の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の双子の弟冬治。そんな二人と、めげない求婚者熊野と、挙動不審の才女雪村さんの四人で織りなすストーリー。


    四人での楽しい日々と、決断のとき。


    一千一秒の日々に続き、島本さんの青春ストーリーです。


    登場人物の言葉には、みんなそれぞれの思いがあって、どの人の言葉にも心が動かされました。


    冬治が雪村さんに対してかわいいと感じた場面がすごく印象に残っています。


    「来たかったところに連れてきてもらって、冬治さんも一緒で、そんなの楽しいに決まってるじゃないですか」


    こんなの笑顔で言われたら、たまんない

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    2013年01月20日
  • 波打ち際の蛍

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    あまりにも自分の身に覚えがありすぎて、途方に暮れてしまった。
    切なくて悲しくて、きっと、こんな感じ。
    二人の寄り添いあう様子、蛍の慮る様子は本当に素敵。染み入った。

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    2012年12月08日
  • 波打ち際の蛍

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    どのページを開いても必ず1つはハッとする表現を見つけてしまうほど研ぎ澄まされた文章で紡がれたとても切ない恋愛譚。この威力は並ではありません。

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    2012年11月22日
  • 波打ち際の蛍

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    島本さんの描く精神の世界は焦燥感がありながら綺麗で、文章からキラキラ瞬くものが目に見えるようです。中でもこの本は舞台となってる夏と言う季節が表す短さを読みながらに体感するようで、しかしながら一瞬も飽きず一気に読み切れました。島本さんの良さがコンパクトにギュッと詰まった作品です。10代20代の女性で島本さんを知らない方は、おすすめしたい作品。

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    2012年11月05日
  • 一千一秒の日々

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    再読

    よい。
    こういうそれぞれの話がつながっているという作品が好き。

    加納君 とてもすきだ。会いたい。

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    2012年04月19日
  • 一千一秒の日々

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    すごく、よかった。
    やっぱり島本理生さんのなにげない描写が好きだなぁ
    大学生に思えないような、でも確かにそうだなぁと思えたり
    解説もぜひ読んでもらいたいです
    心がぎゅーっと締め付けられました

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    2012年03月01日
  • 一千一秒の日々

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    島本理生さんの作風が本当だいすきです
    ナラタージュよりクローバーに近い作風。
    ゆっくりゆったり流れるようなリズム感
    たくさんの主人公
    それぞれの想い
    どの人物にも共感できる

    好きなのは真琴と加納くん、瑛子。
    加納くんみたいなおとこのこっていいなぁ

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    2011年11月03日
  • リトル・バイ・リトル

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    高校を卒業してからアルバイトをしながら生活する主人公。
    それを取り巻くどこか愛くるしい登場人物たち。
    この小説のあとがきを見てハッとしたのを覚えてます。
    詳しくは思いだせないけど、あとがきを見て初めてこの本のタイトルの意味に気付かされ、小説って奥が深いなーと感動しました。
    小説の内容はそこまで深いとは思わなかったのですが、この作品がもつ文章の柔らかさとか雰囲気がとっても好きです。

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    2011年06月15日
  • リトル・バイ・リトル

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     表紙の写真と『リトル・バイ・リトル』というタイトルからなにか伝わってくる気がした。

     主人公の橘ふみは、父親の違う妹の面倒を見る。全く当たり前に。逃げた父や頼りない母に代わり、進学をやめ働くことにも一切ためらいが無い。
     今どきでもこんなコが居ると信じたい。疑ったりし斜に構えたりしないでそう信じたい。そう思わせるあまりにも滑らかなサラリとした書き方だ。野間文芸新人賞を獲った作品だというのもうなずける。

     『涙そうそう』のDVDをほぼ同時に見たが、こちらも全く血のつなっがっていない「妹」を兄は徹底的に面倒見る、終いには働きすぎで死んでしまうほど。
     やはり、こんな若者が居るだろうか

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    2011年02月27日
  • ナラタージュ

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    小野くんかもしれないし、泉かもしれないし、自分はあの恋情を言語化して思い出すことができるとは思わなかった

    大学生の頃は独りよがりのセックスも思いもがけない振られ方も全部謎だったけど俯瞰して見てみると全部繋がるんだな、、、

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    2025年12月13日
  • Red

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    恋の終わりって…
    激しいイメージがあったけど
    こぼれ落ちていくものなのかも…

    余韻を残す終わり方が素敵でした



    映画と原作では終わり方が異なっていて…
    どちらもグッときたけど
    私は原作の終わり方が好きだったな

    マザコン気味だけど誠実で不器用な夫
    優しすぎて気を遣いすぎるほどの義理母
    自分の居場所はここにあると思っていたのに…

    ふと遠くから自分を見つめなおすと
    妻や母親の役割だけ求められて
    家族の中では本当の私は必要と
    されてなかった現実…



    むかし大好きだった人が現れたら
    燃え上がってしまうかもしれないな…

    愛を綴った描写が色濃く描かれているけど
    ひとりの女性の心の成長の物

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    2025年12月12日
  • 憐憫

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     文字が大きめ?でサラッと読み終えました。島本さんらしい主人公と男性陣とのやりとり、楽しく読めました。

     芸能関係には興味がないのですが、この作品を読んで、色々考えさせられました。現実世界でも十分にあり得ることで、身震いしました。

     有名になるって大変な事ですよね。

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    2025年12月10日
  • ファーストラヴ

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    アナウンサー志望の女の子が父親を刺殺した事件で
    、事件の本の執筆を依頼された臨床心理士が、なぜ事件が起こったのかを紐解いていくストーリーです。加害者を取り巻く家族、男性たちの歪な感じが何とも言えません。
    ストーリー最後には主人公にも救いがあった点がよかったです。

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    2025年12月08日
  • あられもない祈り

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    なるほど低評価になっても仕方ない、万人受けするタイプの作品ではない。わたしには合ってた。おもしろかった。話の流れとしてはありがちかもしれないけど、ひとつひとつの紡がれる言葉が美しかった。

    主人公の視点で繰り広げられる、「わたし」と「あなた」の苦しい恋愛。
    西加奈子さんの解説を読んでとてもしっくり来たけど、主役であるはずの「わたし」と「あなた」の輪郭は常にぼやけていて、その他の登場人物のほうが線が濃い。でも、それこそが恋というものなんだろうなと思う。相手のことを考えて考えて、相手の存在があって初めて自分があるような、そういうものが本気の恋なのかもしれない。
    だからこそ、恋が終わりを告げると途端

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    2025年12月07日
  • あなたの愛人の名前は

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    静謐な空気を感じる短編集だった。
    「あなたは知らない」という話が特に好き。主人公の瞳さんは唯一感情移入できた人物だった。
    「それでも浅野さんと抱き合ったら重さを胸のうちにおぼえてしまった。情が生まれてしまうやつだ、ととっさに察した。そう思った時点ですでに生まれていたことには気付かぬふりをして。」という一節が印象深い。重さを感じてしまった時にはもう知らなかった頃には戻れない。初めからどん詰まり、いつか突然終わる日が来る相手。関係性としての名前は与えられない、一見して不安定なつながりにある彼は、自分の求めているものを感じる与えてくれる、安心できる存在。その背にもたれてはいけないけれど、寄りかかり寄

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    2025年12月02日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • ファーストラヴ

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    父親殺害事件の加害者として映っていた環菜が、「なぜその行動に至ったのか」を探っていく中で、生い立ちや家庭環境が徐々に明らかになっていく。その過程で事件の印象も環菜自身の印象も大きく変わっていき、真相が少しずつ整理されていくのがとても興味深かった。
    環菜の事件に向き合う由紀と迦葉の物語も切なく、二人の過去や心の傷が静かに浮かび上がる描写が良かった。全体として大げさなミステリーではなく、どこか現実にありそうな家庭や人物像が丁寧に描かれていて、リアルで読み応えのある作品だった。事件そのものはやるせないが、人物の心情描写が繊細で、引き込まれる一冊。

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    2025年11月30日