島本理生のレビュー一覧

  • よだかの片想い

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    「僕が、アイコさんを幸せにしてあげることはできないと思う」
    こんなことをはっきり言う男の人とは付き合ってはいけない。自分が辛くなるだけだから。
    俯瞰で考えたら飛坂さんはやめておいた方がいいと思うけれど、アイコは飛坂さんのことが好きで好きで見返りを求めていなかったから、これが恋というものだね。

    恋愛以外もたくさん考えさせられた。
    コンプレックスとの向き合い方とか、みんなが呼んでいたとしても容姿を揶揄するあだ名で呼ばないとか。
    アイコのことを大事に思っているお母さんも良かった。

    手元に置いておきたい本にまた出会えた。

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    2025年12月15日
  • 一撃のお姫さま

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    年齢も職業も生活状況も様々な女性たちが主人公の短編集。
    主人公たちの抱えている悩みというか、生きづらさみたいなものもそれぞれで、ただ、それを見ないようしたりはせず、苦しくても不器用に向き合う人たちだった。
    彼女たち必死で抱えているものと向き合うなかで感じている痛みがひりひり伝わってきて、短編だけど一つ一つとても読みごたえがあった。

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    2025年12月13日
  • 私の身体を生きる

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    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

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    2025年12月07日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

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    2025年12月04日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    かなりおもしろかった。個人的に好きだったのは最初のバーの男との話、お母さんに食べ物は残すなと言われて大食いを強制されてた女性の話、最後の海の同性愛の話でした。

    短編ものなので面白い話と面白くない話と私には共感できないな、と感じる話もありましたが、どれも楽しく読むことが出来ました。
    読みやすくわかりやすい読み物でとても良かったです。読み終わったあと、好きな人に会いたくなりました。

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    2025年11月30日
  • あられもない祈り

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    心だけでなく身体まで痛み出す。ただ浮気しているだけの風景が、なぜか名場面に見え出したり。逃げる私が逃げるあなたを追う物語。お互い向き合わずに逃げてしまうから分かりあえない。人は持っていないものを、補いながら恋愛をするが、これは真逆の恋愛。一度目読んだ時は不倫当事者の燃える気持ちで読めたが、二度目は過去を悔いるような気持ちで読めた。是非ニ回読んでほしい作品。一度目と二度目で感じ方が違う作品。

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    2025年11月23日
  • ファーストラヴ

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    ネタバレ

    展開にページを捲る手が止められずいっきに読んでしまった。
    終盤の裁判にて事件の真相が明らかになり晴れてすっきりした気持ちになったかと思いきや、最初から環菜が殺人に至った元凶のような印象で描かれていた環菜の母親の腕に傷を見つけたところで、最後の最後にさらなる深みと痛みが残された。

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    2025年11月22日
  • 天使は見えないから、描かない

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    弁護士の主人公永遠子、叔父さんの遼一を好きになってしまう、衝撃的。相手の素性を知れば知るほど自分が想像していた人物像と違っていく様子から偏見とは恐ろしいつくづく感じた物語。この人はこういう人と決めつけてはいけないという学びが得られた。人としての成長もあるし、自分の知らない過去もあるのだから。

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    2025年11月13日
  • 天使は見えないから、描かない

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    ネタバレ

    天使は見えないから描かないという言葉は、見えないものはわからないものは描かないという言葉なのか。

    島本理生さんの小説はナラタージュからはじまり、イノセント、Redを読んできた。
    今回もナラタージュやRed同様、心の中にずっと好きな人がいるーそんな女性が主人公。その相手は叔父で。不道徳や不快と思う人も多いと思うし、実際小説の中にもそういった人物はたくさん出てくる。わたしも、友人から打ち明けられたらすぐには肯定できないと思う。いや、きっと相手は肯定してほしいというより知っておいてほしいだけかもしれない。そんなささやかな願いさえも世間や社会は許してくれないから。

    島本さんの小説はこういった世間や

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    2025年11月06日
  • ナラタージュ

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    ネタバレ

    葉山先生は自分勝手
    僕が君に与えられるのは
    これしか無かったのかって
    最後に交わるの

    壊して壊して、傷つけて
    あなたの事を忘れたいと思える用に
    もう会いたくないって思えるように

    柚子ちゃんが死んじゃうのは辛かったな

    殺さないで欲しいから、よがった振りをして
    相手をたてて、自分の尊厳を手放した
    その事が原因で辛かったのも印象的

    黒川とあの子は結局留学戻ってきても別れなかったのかな。

    葉山先生への独白のシーンが好き。
    セリフが続いて、地の文が浮き上がってくるの。
    声が聞こえてきた。

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    2025年10月15日
  • ご本、出しときますね?

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    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

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    2025年10月15日
  • イノセント

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    究極な恋愛小説だと思った
    たとえ自分のことが愛してなくて保護者のように見守ってて欲しい存在だと思われていても自分は愛しているからその人のために何かをしてあげたいそれはもう究極の愛なのではないか
    愛ってお互いが好き同士のことだけではないのではないかそんなことを考えながら最後まで読んだ
    ハッピーエンドで終わって嬉しかった

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    2025年10月05日
  • Red

    s

    購入済み

    最高

    大好き

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    2025年10月04日
  • 私の身体を生きる

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    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

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    2025年09月20日
  • ナラタージュ

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    私を初めて見つけてくれた時から、ただあなたの事が好きだった。誰といても何を見ていても、思い出すのはあの時の廊下や社会科準備室。どんな会話をしたか一言一句思い出せる。私を大切にしてくれていたという片鱗が、私を苦しくもさせるし癒してもくれる。

    それはきっとこの先誰と出会っても恋に落ちてもきっと繰り返す痛み。

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    2025年09月16日
  • Red

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    ネタバレ

    初めて読んだ島本理生さんの本。よかった。感情の描写がリアルで丁寧で読み応えがある。子育て、不倫、性、社会復帰など女性に響く内容。

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    2025年09月14日
  • 天使は見えないから、描かない

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    展開が全然予想できないし読みやすいし自分とは関わりのないテーマとは思わせない、社会課題として切り出すのは安全圏から思考停止だと指摘する鋭さよ!!キレキレすぎて一気読み

    距離を縮めたと思ったら全然違った、ということなんて酷い人なんだと思ったら背景にこんなことがあった
    とか、正しさなんて人間の感情の前でなんの物差しにもならない
    主人公と関係を持つ男たちがみんな完全無欠ではない善良な人であることが切実さにリアリティを持たせてたと思う
    主人公がモテるのがめちゃくちゃ納得できる

    何よりも萌ちゃんとのラストシーンで締めるのがハッピーエンドだったな
    全てがハッピーに転ばなくても、これだけ分かり合えたいと

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    2025年09月14日
  • ナラタージュ

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    最後の方は、酒を飲みながら読んでいたのもあってか、読み進めたいのに読み終えたくない気持ちにさせられた。
    先生と生徒という、あまり好きではない題材だったが、気持ち悪いという感情が全くなかった。
    ハッピーエンドではなく、読み終えて苦しく、儚い気持ちにさせられる。

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    2025年09月14日
  • ナラタージュ

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    やっぱり好きだなあ。描写が上手くて情景がスッと浮かんでくる。深い愛。こんな経験してみたかっなあと思う。葉山先生っていう名前も良いなあ

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    2025年09月13日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    島本理生さんの表現が大好き。一文にハッとするほど囚われて動けなくなってしまうような、一冊の中で何度もそんなふうになってしまう。

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    2025年09月11日