島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。 -
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Posted by ブクログ
憐憫とは
「他人の不幸や苦しみを気の毒に思い、同情や哀れみの情を抱くこと」
読めるし聞いたことはあるけど、自分では発したことがないコトバのタイトルに惹かれて購入。
恋愛というよりは、家族への不信感から全てにおいて満たされず、周りに認められたい感情にも自らも気付けていない主人公の人間として幸せになるための通過点の部分の物語だと思った。
「そのままの自分を受け入れてくれる」人や場所は、通常一番身近な家族がほとんどであるけど、主人公の沙良も不倫相手の柏木もそうではなかったから、お互いに穴埋めするように一緒に居たのだろう。
自分達でも一緒にいる意味が理解できずに、つい恋人のようなことをぶつけてしまいや -
Posted by ブクログ
ネタバレ20〜40代の女性の恋とか家族とかの短編集。
『停止する春』
さくまも悪いが、既婚者にのめり込んだ主人公もなあ…と思うのは私だけなのか?
自分の気持ちを見て見ぬふりしていると、ある日動けなくなるっていう状態は凄くわかる。
『最悪よりは平凡』
バツイチで物静かなイケオジ岩井さん絶対モテる!
魔美もまたモテるみたいだし、いいカップル。
『God breath you』
依里さんめちゃモテる。
時生が元いた宗教の世界に戻るのはどんなタイミングなんだろうと考えてしまう。
優しい母親を知らない時生と、可愛がっていた弟と会えない依里、身体の関係にならなければ、この2人はずっとお互いを支え合って生きて -
Posted by ブクログ
ネタバレ真綿荘に住む大和くん、椿さん、鯨さん、大家の綿貫さん。恋愛を通してそれぞれの生き方を垣間見られる連作短編集。
ぜひ瀧波ユカリさんの解説まで読んでほしい。
章ごとに視点が変わり語られ方が変わることで、この人自分の中にもいる!を見つけられる。逆に分かり合えないだろうな〜という人もいるのがリアルというか。
一緒にいることで得られる温かさや、別の人間の考え方と接することで生まれる揺れみたいなものが読んでいる側にも生まれる。体温があるという感じ?
綺麗な表現にも出会えて良き。
「真綿荘」というタイトルを見て、
真綿でくるむ と 真綿で首を締める が思い浮かんだ。