島本理生のレビュー一覧
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群像連載短編集 2019年単行本ですが、連載は2014年から
島本さんは、連載作品を単行本、文庫本とする時、手を加える物が多いらしい。作品を世に出すとは、大変なことですよね。
短編4編、どの主人公の女性も 自分に自信がなく。それを補う為に、誰かに頼ってより傷つく。
それぞれ罪悪感に満ちている。
宗教は彼女達の救いとなるのか。
作品共通の金井神父に罪を聞いてほしい女性達。
彼の言葉からキリストの教えを感じることができたのでしょうか。
「夜のまっただなか」
自分の価値を見出せない女子大生。胡散臭い男に救いを求めて、より傷つく。
「サテライトの女達」
母親が教祖となった女性。母親とは、理解し合え -
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2015年
紙の本を背で裁断して、スキャンして保存することを『自炊』と呼ぶことを知りませんでした。本好きなら一般常識なのかな。凹む。
小説家の主人公の女性を通り過ぎる男性との恋模様。彼女は、祖父の蔵書を鎌倉の祖父の家で
『自炊』していく。
男性の言動に翻弄される主人公。
彼らに自分との関係性に意味を持たせたい。
明確な関係を求めてしまう。
好きだからか依存なのか不確か。
この自炊行為の裁断と 彼女と男性との忌まわしい記憶の裁断を掛けてあわせている。(と、思うのだけど)
男性を季節ごとに登場させて、最後には、ひとりの男性と明確な関係となります。 -
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2014年
幼い息子を抱えて、身寄りの無い東京で美容師として生活する女性。彼女は不貞の子として出生して、義理の父親に心身共に蝕まれていた。
信じていた息子の父親は、出産間近にあの震災で亡くなってしまっていた。
誰も信じられないまま親となり、彼女を救おうとする男達の全てを信用する事はできない。
不安定でありながら、自らの力で生きようとする無垢さがある。そこに美貌が加わって聖女のようであり、妖艶さが増すのか、モテる。
過去の清算を請ける男と将来の構築に伴う男。
彼女は、ようやく一人ではなくなる。
主人公の女性に関わる神父が、脳の変形の二重意識を持つ設定だったので、そちらにすごく期待したのですが、 -
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◆心に刺さったワード◆
⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
⚫強い心は強い肉体に宿る
◆読んでみたい本◆
⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
⚫世界の実相 -
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【収録作品】「男」 角田光代 絵/網中いづる/「ガラスの便器」 石田衣良 絵/松尾たいこ/「さよなら、猫」 島本理生 絵/鯰江光二/「水の恵み」 阿川弘之 絵/木内達朗/「タイムリミット」 辻村深月 絵/吉田尚令/「ヘビ」 西加奈子 絵/西加奈子/「ふたり流れる」 市川拓司 絵/いとう瞳/「ハントヘン」 堀江敏幸 絵/中村純司/「雲の下の街」 柴崎友香 絵/田雜芳一/「衣がえ」 長野まゆみ 絵/望月道陽/「おしっこを夢から出すな」 穂村弘 絵/ささめやゆき/「さらば、ゴヂラ」 高橋源一郎 絵/しりあがり寿
夢だけにシュールな感じを引きずる。続き…はないのかな。 -
購入済み
節操の無い女
最初はワクワクしながら読み進めていましたが、次第に塔子の身勝手な言動に少しうんざり。清楚な雰囲気を出しながら、偽善的で甘い言葉に弱く、危機管理が出来ないバカな女の話になってしまい残念。
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『「もし、なんの約束も名前もないままに、会いたい、という気持ちだけで会い続けることができたら、それは愛とか恋とかと同じくらいに美しいことさもしれないですね」
寝息が止まって、目が開いた。
清野さんは子どもみたいに笑うと、はい、と言った。』
『いつだったか、自分よりも彼が孤独じゃないことを羨んだことを思い出して心臓が切れそうになった。
自分ばかりに気を取られ、それを相手が理解してくれなければ、正しくないことのように決めつけてきた。
だけど他人同士が分かることなど、本当は、あまりに少ない。』
『What's in a name? that which we call a rose. -
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表題作に登場する男がまっっったく魅力がない、どころか嫌悪感すら感じさせる男だったので、そんな男に翻弄される主人公にもヤキモキさせられてイライラすること多数。
昔のトラウマと今の恋愛観は確かに呼応し合うものかもしれないけど、何もこんな男に惹かれなくたっていいじゃないのさ……と、男運無さすぎな女友達を心配するような気持ちで読み進めました。
公衆の面前で編集者の柴田の手首にフォークを突き立てた主人公の千紘。作家である彼女に柴田が手を出した事が原因の凶行と周囲に決め付けられ、お咎め無しとなった千紘は、休養という名目を口実に、亡祖父の鎌倉実家の蔵書を「自炊」することに。
背表紙を裁断することに背徳的 -
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ネタバレ第二弾はとばして。どれも面白かったが、やはり最後の藤谷治さんの『新刊小説の滅亡』。本に関わる全ての人の背筋を正すような問いかけ。もともこもないが結局本を読む人は新刊がなくても読むし、読まない人は最初から読まない。想像・創造の場が失われたわけでもない。原作なしオリジナル面白ドラマが増えるのも個人的には良い。確かに積ん読は増えてる。再読で事足りるかもしれない。「青」と「赤」のように埋もれていた既刊小説に救われる人もいる。
けど、「それでも……!」(by バナージ・リンクス『機動戦士ガンダムUC』)と言いたい。答えになってないが(笑)、う~ん、悩む。考えさせられる -
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作品紹介・あらすじ
【誰かの夢はときに美しく、ときに恐ろしく、どこか優しさに満ちている――】
5分で読めて心が癒やされる!
文:角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西 加奈子、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎
絵:網中いづる、松尾たいこ、鯰江光二、木内達朗、吉田尚令、いとう 瞳、中村純司、田雜芳一、望月通陽、ささめやゆき、しりあがり寿
豪華作家陣が文章と絵で綴るショート・ショートアンソロジー!
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本の帯には「5分で読めて、暖かな気持ちに」とあるように、1作品は5分前後で読めてしまう。また「寝る前のひと時にぴったりなショートショートアンソ -
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