島本理生のレビュー一覧

  • あなたの愛人の名前は

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    島本理生は男女のうだうだを書くのがとても上手い!
    「あなたは知らない」「俺だけが知らない」がものすごく好き。
    最初は庇護される存在だった瞳さんが自立するのがとてもいい。
    決して交わらない気持ちっていうのがよかったー。
    それ以外は読み終わって一ヶ月経つ今、ほぼ記憶に残っていない。

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    2025年09月18日
  • よだかの片想い

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    コンプレックスを指摘される不愉快さ、それを庇われる気持ち悪さ、人の善意の裏を勘ぐってしまう自分への落胆、本当は「普通」が欲しいのに、手に入らなかったら辛いから、そんなんいりませんけど、と虚勢を張る虚しさ。

    そんな、薄暗く頑なな感情を抱えた主人公アイコの時間を、私も一緒に駆け抜けた感じ。目まぐるしいといえば目まぐるしい、良く言えばスピード感のあるストーリーだった。

    まあ、二十年間自信を持てず、異性にも世間にも壁作って生きてきた割に、ポッと出の男(飛坂)と急激に距離感詰め過ぎじゃないか?ありえんやろ…という気はするんだけども。それ以外のところは、アイコが感じた理不尽も悔しさも伝わらないもどかし

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    2025年09月16日
  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく

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    2025年09月09日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • 私の身体を生きる

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    西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
    もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
    それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
    それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
    それでも一つしかない自分の身体。
    こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。

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    2025年08月15日
  • Red

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    内容に一貫性があるようなないような感じで、やや気持ち悪さを覚えた。
    ただ、夫婦関係の保たれ方、その壊れ方みたいなのは妙にリアル。明日は我が身かと思ってしまう。

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    2025年08月14日
  • いつか、アジアの街角で

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    豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
    『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑

    人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
    どのストーリーもそんな郷愁に誘われる

    若い頃、香港にハマっていた奈美子
    当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
    その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
    『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
    奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
    それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
    ぎこちない2人
    でも2人の中にはそれぞれ、愛

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    2025年08月11日
  • 私の身体を生きる

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    生というより性に関するアンソロジーだったが、千早茜さんの「私は小さくない」が切り口も異なり胸に迫った。性別による不利益や舐められることを、コンプレックスである小柄にあえて責任を負わせてきた自分に気付かされた。

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    2025年08月09日
  • Red

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    ネタバレ

    現実でも、創作物の中でも、不倫が溢れているのは何故だろうと考えた。いけないことだと分かっているのに。だからこそスリルや甘美さを求めて……と結論づけてしまうのは浅はかだと思う。人間は、自分のことを分かってくれている、と思う人の前で息がしやすいものだから。

    主人公のことは最初、あまりにも迂闊で、どうしようこのまま500ページ読めるかな……と冷めた目で眺めてしまっていたのだけど、後半しっかりと向き合っていて、更にはエピローグで娘に視点が交代していたのがとてもよかった。結婚すると、恋愛は当人だけの問題じゃなく他人を巻き込むものだから。

    読み終わって、タイトルの「Red」はどういう意味だろう?と考え

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    2025年07月29日
  • 掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子

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    作家 島本理生が編者となり
    田辺聖子流の女の一生を存分に味わう一冊として収録作品を選んだのだそう
    田辺聖子(1928〜2019)大阪生まれ1964年芥川賞受賞 91歳で永眠した田辺聖子には一生をかけて刊行した約700冊もの作品がある
    生涯を通して「楽しさ」を追求し、日常を謳歌することの大切さを人生そのもので表現した

    6作からなる短編集
    その中のひとつ
    感傷旅行(センチメンタルジャーニー)は1964年芥川賞受賞の作品…
    昭和39年こんな感じなの?党員って?
    私には何だかよくわからなくて斜め読みしてしまいました

    それ以外では楽しめました
    昔の関西弁?で軽快で、根底ではユーモアを忘れていない、と

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    2025年07月04日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾と香港をテーマにした短編アンソロジー。
    東京の大久保や江戸川橋近辺など、ノスタルジックな雰囲気の街も登場する。
    ルーローハンや大根餅を調理する場面もあって、なんだかホッとする。
    日本と比べて異文化だけども、どこか懐かしさを感じる街に出かけて、
    思い出の人やペットとの巡り合いに期待しながら、ぶらついてみたい。
    ぶらついている間に、忘れかけていた思い出や過去の辛い体験が、
    人生の再発見に繋がる形で昇華されるのかもしれない。

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    2025年06月15日
  • あられもない祈り

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    島本理生さんの作品は今まで何作品も読んできたけれど、この作品はなかなか難しかったです。
    出だしからして何回か読み返しました。こういう文章の書き方が島本理生さんらしいなとも思いました。
    解説で西加奈子さんが「あなた」に関して「私」は数々の言葉を尽くしているのに、「あなた」はまるでぽっかりとした大きな穴のようだ、と書かれていて納得しました。顔が見えない感じがします。
    周りに登場する人のほうがはっきりしている感じ。
    「私」も「あなた」も苦しいのだろうけど、最後の方は「あなた」のほうが苦しいのかもしれないと思いました。

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    2025年06月15日
  • 2020年の恋人たち

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    男の自分からみても、
    瀬名さんは引き込まれる大人の魅力がある。
    いくつになってもモテる人っている。

    東京で誰かと美味しいご飯とお酒飲みに
    行きたくなる本。

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    2025年06月08日
  • いつか、アジアの街角で

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    想像とは違い不思議なお話が多かったけど、
    桜庭一樹さんの「月下老人」
    島本理生さんの「停止する春」
    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    が好みでした。

    「月下老人」は続きが気になる。

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    2025年06月08日
  • クローバー

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    東京で同居している双子の大学生、華子と冬治。明るく恋愛に積極的な華子と優柔不断で華子に振り回されている冬治は真面目な理系女子の雪村さんと出会ったことで苦しくも楽しい恋愛をする。お父さんが素敵な人だった。

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    2025年05月28日
  • 夜はおしまい

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    やっぱり宗教はよくわからないなあと思う。日本人は無宗教の人が多いから特にね。

    弟の渚くんがいいなあ。

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    2025年05月05日
  • 真綿荘の住人たち

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    珍しく誰にも共感することができなくて、入り込むのに時間がかかった。
    誰が何を幸せと思うかなんて人それぞれ、そうわかっているはずなのに、自分の考える幸せを押し付けて期待してしまう。

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    2025年04月29日
  • 2020年の恋人たち

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    愛人の子として生まれ、自立して生きないといけないという想いを抱えてきた色気と影を感じる主人公のお話。

    母のように女を売りにするのを嫌っていたのに、結局男の人からの支えを求めている印象だった彼女
    母の死によって受け継いだワインバー、スペイン旅行、コロナ、過去のトラウマとの対峙、男性たちとの出会いと別れを経て
    真の自立へと向かっていく。

    そして、加藤シゲアキの解説が相変わらず深読みの鬼だった。
    作中で散りばめられている白と赤の対比によって、主人公の失われた純潔の白への憧れが読み取れるなんて気づかなかったなぁ。

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    2025年04月29日
  • 真綿荘の住人たち

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    ネタバレ

    真綿荘という下宿の住人たちの恋愛模様のお話。

    北海道の大地でぬくぬくと見守られて育った裏表なさすぎて人を怒らせる大和君が上京してきて始まる物語。

    各々の住人の過去が明かされていく中、うっすらうっすら関係が明かされる綿貫さんと晴雨さん。
    晴雨さんの屈折した愛情と、手が伸ばせなかった綿貫さんの想いが繋がって良かった。

     
    一押しは鯨ちゃんと荒野先輩。
    ふたりは末永く幸せになってほしい。
    あと大和君の成長っぷりも良い。そのままいい男になってくれ。

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    2025年04月10日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    銀河鉄道の夜を通した賢治の宗教観と、小説を書くという振る舞いを通して、自らの内面や、他者との関係性に向き合う話。
    2020年が舞台なので、コロナ禍ならではの描写が生々しく、あの日々がこうして文学の中に記録されていくんだな。

    主人公は、上品で頭が良くて、頑な。
    自分の価値を信じられないと言うけれど、実は自己評価が誰よりも高く、だからこそ世間や他者の視線や評価を求め苦しむ、どこにでもいる女性。
    彼女を魅力的に感じて、見守りたいと思えるかどうかで、大分評価が変わるかな…と思った。

    個人的には、主人公が他者の言葉で自らの傷に気付かされる場面が多く(というか全てこれで)、そこでようやく「そうだ、そう

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    2025年03月31日