島本理生のレビュー一覧

  • クローバー

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    双子の姉弟の話。
    大学って猶予期間ですね。
    姉、華子の我儘っぷりは好感がもてますし、かっこいいところもあります。
    そんな姉に振り回される形の弟、冬治。思慮深いようで。後半はうじうじしてました(笑)
    色々ありましたが、二人とも猶予期間を終えて進み始めました。読後は爽やかです。
    熊野氏の「夢なんてなくてもいいんですよ」が印象的でした。

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    2016年01月24日
  • リトル・バイ・リトル

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    読んでみて気づいたのは
    読後に何も残っていないこと。
    嫌いな内容でもなかったのになぁ。。

    人には色々な距離感があって
    自分と折り合いつけながら生きているんだなぁと。
    書道の先生との絡みがもう少し読みたかったし、恋人との行方もまだまだ過渡期だし、ゆうちゃんの立場からも切りこんだところも見たかったし。
    小さいなりに葛藤があるかもなぁって。

    長編でゆっくり読みたい気もしたかな。

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    2016年01月06日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    『本』が出てくるアンソロジー。

    神永さんと島本さんだけ? な状態。
    彼女の正体があれ、という時点ででてくるのは彼? と
    思ったら、その通りでした。
    水戸黄門状態で、安定です。

    しかし一番印象的だったというか、困るのは最後の話。
    好きな文章の新作がもう読めない、というのは
    ものすごく寂しいです。
    この後どうなったのか、どうなるのか。
    想像のは楽しいですが、そうなったのか違うのか。
    それすらも分からない現実は嫌です。

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    2016年01月03日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    いじめられっ子は本を読むの? 小説よ、永遠にって感じではなかった。
    好きなの、加藤千恵、千早茜。まあまあ佐藤友哉(はじめての人。)

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    2015年12月23日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    本をめぐる物語シリーズも第三弾ですね。
    やっぱりわたしは島本理生さんのつむぐ物語がすきだなと思いました。
    どの物語も読みやすいので空き時間にさくさくと読めるのも、アンソロジーのたのしいところかも。

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    2015年12月21日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    千早茜さん目当ててで購入。
    読んだことのない作家さんも多く楽しめたけど中高生向きかなー。
    島田さんの作品はもっと読んできたかったな。

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    2015年11月27日
  • 真綿荘の住人たち

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    ネタバレ

    「救ってもらうためではなく、自分を自分で救うために好きであることを続ける。そういう恋があってもいいと思うのは、いま自分がここにいてもいいと思うのと同じ…」と「女子は口に出したりすることよりも、空白の方が百万倍重要…」そんな言葉が残った。でも最後の章は私には何となく理解できなくて複雑な気持ちに…

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    2015年06月03日
  • クローバー

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    強引で恋多き華子と、その双子の弟で冷静で常識人の冬治、華子に一目ぼれしぞっこんの公務員の熊野さん、人付き合いが苦手で冴えない外見の雪村さん。タイプの異なるそれぞれが織りなす恋愛小説。

    華子と冬治の夫婦漫才のような掛け合いがまるで少女漫画を読んでいる気分にさせてくれるドタバタで明るい前半を過ぎると、後半に向けてそれぞれの過去の葛藤や素直になれない気持ちが交錯し、もどかしさも感じた。
    恋愛小説とうたっているが、登場人物それぞれの成長物語だと思う。表立っては見せない自信の無さや消極的な面などの繊細な心理描写が見事で、でも憎めない子ばかり。
    読後感はすっきりした作品。

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    2017年02月28日
  • 真綿荘の住人たち

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    題名、表紙の絵、冒頭の大和くんの話・・・から受ける印象は、とっても楽し気なものなのに、それとはちょっと違った内容だった。
    大和くんは好感が持てて好きだったけど、綿貫さんと晴雨さんの過去は理解しがたくて興ざめした。

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    2019年05月26日
  • リトル・バイ・リトル

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    【本の内容】
    ふみは高校を卒業してから、アルバイトをして過ごす日々。

    家族は、母、小学校二年生の異父妹の女三人。

    習字の先生の柳さん、母に紹介されたボーイフレンドの周、二番目の父-。

    「家族」を軸にした人々とのふれあいのなかで、わずかずつ輪郭を帯びてゆく青春を描いた、第二十五回野間文芸新人賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    母と異父妹との三人で暮らすふみ。

    母を通じてキックボクサーの周と出会い、恋をする。

    彼女をとりまく状況はけして明るくないけれど、彼女の周囲の人間はいつもおかしくて明るい。

    職を失ってもおどけることを忘れない母。

    娘を一人前の女として扱い、恋のきっか

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    2014年08月23日
  • 真綿荘の住人たち

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    真綿荘の住人たちの物語。
    ほんわかしたものだけでなく、ドロドロしたものもあるごく普通の日常なのが良かった。

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    2014年07月13日
  • 一千一秒の日々

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    一千一秒。
    大きい数字に思えるけど日々の中では一瞬なのだと気づいてはっとする。

    一日単位じゃなくて、もっとずっと細かい単位で考えると時間の大切さがより鮮明になる。

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    2014年07月04日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    書店でふと目に留まって購入。

    年頃の女の子の、揺れ動く心が巧く描き出されていると思う。
    男から見ると?って展開のとこがあるけど、
    きっとこれも女性から見たら自然な女心ってやつなんだろうなー

    ありそうで、なかった、でも探したらそばにいそうなそんな物語。
    これからカメラがどのように作品に色を添えていくのかが気になる!
    下巻に期待(≧∀≦)

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    2014年02月21日
  • リトル・バイ・リトル

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    バツ2の母と、父親の違う小学2年生の妹と暮らしている主人公の恋愛と家族関係の話。
    主人公は高校卒業後はフリーターをしているが、
    母の働く接骨院で出会ったキックボクサーの少年に惹かれていく。

    なんというか整っているけど響くものがない物語と感じた。
    細やかで機微のあるエピソードがふんだんに盛り込まれているのだけど、なんだか教科書的というかもう誰かが書いてしまっているんじゃないかと思う物語だった。

    ステレオタイプな心に傷を負った主人公という感じ。

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    2014年02月11日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    不安定でないものねだりで
    わがままな10代の女の子。
    でもどこか共感しちゃうのは
    なんでなんだろう。

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    2014年02月07日
  • 波打ち際の蛍

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    過去に心の傷を負っていた主人公は、蛍に出会ったことで、少しずつだけど彼女の中で何かが変わり始める。繊細で独特な表現があったりして面白い。

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    2013年12月29日
  • クローバー

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    自我の強い華子と周りに気を遣うタイプの冬治という、ほぼ正反対のキャラクターを持つ双子が中心の物語。雪村さんや熊野さんや史弥くんなど様々なタイプのキャラクターがそこに加わり、そのたびに世界の雰囲気がどんどん塗り替えられてゆくような感覚になる。青年ならではの悩みや喜怒哀楽がはっきりとした形で描かれているので共感しながら読むことができるかもしれない。
    とりあえず、熊野さんがいい味出してます。

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    2013年11月15日
  • 真綿荘の住人たち

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    ネタバレ

    設定があまりにも島本さんらしくなくて驚いたけど読み進めれば進むほど、ああやっぱり島本さんだと思った。
    島本さんにしては登場人物が多い話だし、最初の方は登場人物が複数学生で進んでいくから、わりとさわやかっぽく読めなくはないけど、どんどんどんどん人間の深いところに引きずり込まれていって最終的に綿貫さんの話に収束していく感じは、やっぱり一筋縄にさらっと終われなくて何かもにゃっとしつつもいろいろと考えてしまった。
    誰のはなししてるんだろうなあと思った次の真綿荘の恋人で、最初に綿貫さんのフルネームが明かされる流れは、やられたなあと思った。
    鯨ちゃんは最初から最後まで唯一の救いでいてくれてありがとうの気持

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    2014年01月25日
  • 真綿荘の住人たち

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    綿貫さんのことを、わかるような気もするし理解不能な気もする。しかし、晴雨のことはわかる。

    この不思議な男女の繋がりは、物語の最後に予想もしなかったところへ昇華した。

    タイトルからは本当に読めない内容の本だったが、どんどんのめりこんでいったなあ…。

    複数の下宿人たちの目線で、互いのことが明らかにされていくごとに、物語はあっけらかんとした明るさを少しずつ失い、救いようのない暗さに沈んでいく。

    人の思いは…本当に人それぞれだ。他人のことを理解しようなんて、金輪際思わないでおこう…そんな気持ちになっていた。

    読後感なかなかに微妙。

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    2013年10月10日
  • リトル・バイ・リトル

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    さらさらしててるんだけど潔い
    清潔感がある気持ちいい小説でした
    なんでもない映画を観てるみたいな読み心地

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    2013年08月01日