島本理生のレビュー一覧

  • 夜はおしまい

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    男と女、性、キリスト。
    心理描写や喩えがきれいで、性描写も生々しくない。
    女性4人の、それぞれの男性や性についての悩み。
    悩みは違っても、それぞれ、それなりに傷ついて生きている。今後、彼女たちが幸せでありますように。
    (川端さんには引きました、さすがに)

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    2022年07月31日
  • あられもない祈り

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    揺れる二人、交わりそうで交わらない。うーん、焦れったい。中学生かという。
    恋愛小説もここに極まれりである。

    と言っても、そこは人生をこじらせてしまった大人なので、いや実に瑪瑙臭い、いや面倒くさいのだ。離れれば追いかけ、追われれば逃げる、詩的に表現するなら蜃気楼のような、とか言う説明が通用するのもバブルまで。
    まぁこういう面倒くさい奴らが御託を並べるのも嫌いじゃないんだけど、イマイチ乗り切らないのは、なんかもうやりすぎて厨二病っぽくなってるからかなぁ。無念。

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    2022年07月20日
  • 夏の裁断

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    本能的に人をコントロールするのが得意な人間。この男は島本理生さん作品ではかなり悪い部類に思える。
    そういう人ほどコントロールしやすい人を一瞬で見抜く。

    「誰にも自分を明け渡さないこと。選別されたり否定される感覚を抱かせる相手は、あなたにとって対等じゃない。自分にとって心地よいものだけを掴むこと」

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    2022年07月16日
  • 波打ち際の蛍

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    過去に恋人からのDVに傷つけられた麻由は、同じ相談室に通う蛍と出会い、やがて恋をする。
    触れてほしいという恋情と、触れられたくないという拒絶。心と身体がそれぞれ別の生き物みたいに違う意志を持って動いている様子が、痛くて苦しくて、無意識に息を止めていた。

    心にある古傷を隠して生きている人は世の中にたくさんいる。
    ページをめくるごとに、少しずつ自己肯定をして傷の上に塗り重ねてきたものを一枚一枚剥がされていくような感覚になった。「だめな自分」に戻されてしまう、と心が怯える。前半部分の麻由の言動を客観視することは、傷を抱えて生きている人にはほとんど自傷行為のようなものだと思う。ひたすら自分の弱さと向

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    2022年07月22日
  • あられもない祈り

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    1度目で頭に入ってこなくて2度読んだ。

    常にそばに、いてほしい時にいてくれる人でないと耐えられない女性。
    義理を感じて捨てきれずどっちつかずの男性。

    「だから、きっとそういうことなんですよ。でも、そういうのって、なんの意味もないじゃないですか」
    は前後何度読み返してもどういうことなのか分からなかった、、、けど後半になってやっと分かった。

    関係が冷めていると思ってたら、お互い関心があることを出せなくなっていただけ。傍から見たら愛人。

    中途半端な状態に甘えていると、決断のタイミングを逃す。
    かけちがったボタンホールはなるほどと思った表現。

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    2022年06月19日
  • 夜はおしまい

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    傷ついた女性たちの短編集。全てのお話に金井神父が出てくるので繋がりがあってよかった。
    島本理生、15年前にナラタージュと出会ってからずっと好き。心に何か抱えた女性を描くのが本当に上手と思いますね。。

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    2022年05月09日
  • イノセント

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    愛人の子、母親らしいところのない実母。育った環境の影響は大きく、天使とも聖母マリアとも思わせる美貌とたまに見せる優しさがなければ人の注目をひくこともないであろう主人公。子持ちな上に色々事情を抱えてそうな様子は大抵の人は手に負えないので多分近づかない。
    皆根っから悪くなりたいのではなく、維持か上向くつもりでいたのに震災が大きく影響してしまった人達。

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    2022年05月07日
  • 夜はおしまい

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    心に複雑な問題を抱えた女性が主人公の4つの短編。それぞれにキリスト教神父の金井が絡んで統一感がある。

    「夜のまっただなか」の琴子、「サテライトの女たち」の結衣は、真逆なようでいてどちらも自分を大切にできずに深く傷ついている。

    パパ活やホスト通いをする結衣の自己肯定感の低さ、みじめな思い。性的描写もキツくて読んでて、金原ひとみの小説を思わせるような場面もある。

    後半の2篇「雪と逃ゲル」「静寂」は作者の直木賞受賞作「ファーストラブ」を想起させる内容。作者は、父親から虐待を受けた娘、という設定に相当なこだわりを持っているのかもしれない。

    「雪と逃ゲル」は家庭のある女流作家と恋人Kとの特殊な関

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    2022年05月05日
  • イノセント

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    幸せのかたちは様々だけれど、あの結末で良かったのか…心に澱が残る。

    親が子供を選べないように、子もまた親を選ぶことは出来ない。日本では結婚や出産に際し、親が障害になることは少なくないように思う。
    誰かに頼るか、自立するか。女性として性的な対象として見られたいか、人として対等でありたいか。
    裏表でどちらを選ぶことも出来ない、複雑な女性の気持ちがよく描かれているなぁと感じた。

    比沙也のような子は現実にも存在していて、良くも悪くも男性たちを振り回していると思う。
    私にはキリコが眩しく感じられた。

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    2022年04月19日
  • あなたの愛人の名前は

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    ナラタージュの作者であることは知っていて、だけど映画で見たナラタージュがあまり好きではなかったから勝手に作者も敬遠してしまっていた。家の積読がなくなり、ふらっと入った本屋で帯を見て、この本を読むことを決めた。読んでみると、今まで敬遠してきたことをものすごく後悔した。丁寧で、繊細な言葉たちがつまった切なくて、だけどほんのりあたたかい小説だった。人を好きになることには抗えない、たとえそれが正しくなかったとしても。汚くて、でも綺麗で。恋することの難しさと儚さを改めて知った。

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    2025年07月17日
  • 夜はおしまい

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    思わず目を背けたくなるような場面もありました。この作家さんの作品を読んだのは2冊目ですが、力強い、生命力を感じさせる表現力は、他の作家さんにはないものだなと思いました。読んでて辛いですが、刺さる言葉もたくさんありました。

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    2022年03月23日
  • はじめての

    購入済み

    両方の

    宮部みゆきさんとYOASOBIさんのファンです!!コラボすると聞き、楽しみに読ませていただきました。

    #ドキドキハラハラ

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    2022年03月13日
  • イノセント

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    面白い内容だか今の心情的に全ては読めなかった。
    面白いとは思ったので元気なときにもう一度読み直そうと思う

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    2022年01月30日
  • 真綿荘の住人たち

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    下宿の住人それぞれが何かしら抱えている話のオムニバス。
    読むのに時間かかりすぎたからか、合わなかったからか、あまり入り込めなかった。
    綿貫さんと晴雨さんは、どうしてそれでつながりを求めるのかよく分からなかった。

    「救ってもらうためではなく、自分で自分を救うために好きであることを続ける。」

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    2022年01月17日
  • 夏の裁断

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    ネタバレ

    意味が欲しい。自分が一緒にいる意味が。
    島本理生先生王道。過去に大人の男の人に虐げられ、助けてくれない母親をもったがために不安定で男の人に流されてゆく主人公。
    正直、またかと思いつつも、変わりゆく主人公を見届けました。
    良い春を迎え、最後まで読んで良かった。
    そして、また手に取ってしまうんだろうな、島本理生先生の本。
    救われていく様を見て、私自身も救われているのかも。

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    2022年01月15日
  • イノセント

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    辛い人生を送ってきた影のある美人とそんな彼女に惹かれる経営者の男と神父の男。
    暗い過去があるとはいえ女性のはっきりしない態度にはイライラするし、男達も自分のエゴが見え隠れしていて正直共感できない部分は多い。
    生々しい描写も何度かあって、最初の方は断念しそうになった。
    同じように恋愛が絡んでる「ファーストラブ」の方がスッキリ読めてた。
    今作はかなりドロドロしている。

    比紗矢が勤めてた美容院のゲイ店長と真田の女友達キリコがいいキャラしてる。

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    2022年01月13日
  • 真綿荘の住人たち

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    真綿荘に下宿した事がないのに、登場人物と知り合いのような、食事の様子や部屋の中の環境が手に取るように想像できて読んでいて楽しかった。自分の大学生当時の上京したての記憶と、話のストーリーがマッチする部分があり、懐かしい気持ちになった。他人以上家族未満の生活も悪くないなと思いました。

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    2021年12月29日
  • 夏の裁断

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    今年になってからハマっている島本理生さんの作品。

    表題作でもある、夏の裁断は、正直読んでいて悲しいだけだった。
    流されやすい女性、男性に消費される女性を見ると、そうならざるを得なかった知人の話がリンクして虚しくなる。

    でも、この作品の主人公である千紘は、秋から春にかけて再生していく。
    柴田のような男に、翻弄されるだけじゃなくて良かった。
    柴田に感じる嫌悪は、少し間違えたら自分もこうなっていたということを思わせるからな気がする。

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    2021年12月28日
  • アンダスタンド・メイビー(上)

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    根は一般的な学生生活を送るような子だろうに、親や周りの環境からか、危ない方に向かっていくところが読んでいてひやひやする。

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    2021年11月06日
  • クローバー

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    たった4人の中に、多くの人が共感を見つけられるというのは、なんだろう、魔法?モラトリアムってそんなに単純なものだったっけ。すごいなぁ。

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    2021年11月05日