島本理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1回読んだことあるかもなーと思いつつ読み始め、やっぱり読んだことあるなーと思いつつ読んでても、結末まったく思い出せなかった一冊。
さとる君といい紗衣子といい、回りの人がいいキャラだね。
蛍の少々の強引さも、拒否されても何度もトライする姿も好感もてた。
途中、あ、いい感じの二人と思ってたのにこれも壊れちゃう(ナラタージュでもそういうことあったので)のかなーと思ってたら、ラストはそうとも言えない希望が見える終わり方だったからよかった。
蛍が元カノと出掛けるのやめてくれないと、今後もうまく行くとは思えないけど(笑)
文章キレイで読みやすかったけど、蛍もさとる君も紗衣子も、実際にはほぼいると思 -
Posted by ブクログ
母と異父妹と3人で暮らす、ふみの淡々とした日常を描いたお話。 ふみは、最初はクールで欲の無い女の子だなあと思ったが、読み進めていくと、実父の長い不在が心の隅に引っかかっていて、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な少し不器用な女の子という印象に変わっていった。 家族にも距離感を持って接している彼女の抱える、落としどころのない気持ちや居心地の悪さは何となく共感できる。 丁寧に描かれる淡々とした日々のシークエンスがとても味わい深く、タイトル通り少しずつ前に進んでいくふみの細やかな感情の移り変わりが自然と読み手の心に入ってくる。 ただ、最後の一文
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ネタバレ 購入済み
三冊目
島本理生作品は10年以上前に「リトルバイリトル」を読んで以来3冊目。いずれも好みではない。電子書籍化も少なかったのでずっと読んでこなかったが、直木賞受賞後、電子書籍化が増え、クーポンもあったので「ファーストラヴ」とこちらを読んでみた。「ファーストラヴ」の方が断然良かった。
特にこの夏の裁断は、何が言いたいのかよくわからない箇所があったり唐突に過去の回想が始まったりと読み辛く、作者の技術力や表現力の不足を感じる。
主人公の性的トラウマと母娘の信頼関係の破綻は、作者のお気に入りの設定なのか。
島本理生作品をすべて読んでいる訳ではないからわからないが、この設定にはもう飽きた。