島本理生のレビュー一覧

  • リトル・バイ・リトル

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    「大きな熊が来る前に、おやすみ。」を読んで興味が出たので購入。
    若いとは思っていたが、まさかデビューが高校生の時だったとは恐れ入った!

    物語としては「大きな熊が来る前に、おやすみ。」よりも個人的には面白かった。
    母親と主人公と種違いの妹。ものすごく大きな事件が起こるわけではないが、3人を取り巻く空気感がとてもよい。これが透明感のある文章だ、と言われても実に納得できる。書いたときの年齢に引っ張られているのかもしれないが、この小説の瑞々しい文章は若い感性で描かれたものだろうとも思う。

    もう何作か読んでみたいと思える。

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    2013年07月08日
  • リトル・バイ・リトル

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    この年でないと書けないなぁと思わせるみずみずしい文章。あっさりとしてるけど奥深い関係性は癖になります。

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    2013年06月16日
  • 一千一秒の日々

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    若々しい恋愛小説だけど、キラキラピカピカしてるのではなく淡々としているのでどの世代でも読みやすいのではないかな、と思った。

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    2013年03月28日
  • リトル・バイ・リトル

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    度を超して変な父親がいるより
    女3人のほうがしあわせかもしれない。
    妹がもっと大きくなったら
    楽しい家族になれるはずだ。

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    2013年02月26日
  • 波打ち際の蛍

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    2013/02/12
    文章はとても綺麗。
    やっぱりこの人はスゴイなと思う。
    ただ、登場人物は悪い意味でやっぱり、という感じ。
    そろそろ次の島本理生が見たいなぁ。

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    2013年02月12日
  • 波打ち際の蛍

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    1回読んだことあるかもなーと思いつつ読み始め、やっぱり読んだことあるなーと思いつつ読んでても、結末まったく思い出せなかった一冊。

    さとる君といい紗衣子といい、回りの人がいいキャラだね。
    蛍の少々の強引さも、拒否されても何度もトライする姿も好感もてた。

    途中、あ、いい感じの二人と思ってたのにこれも壊れちゃう(ナラタージュでもそういうことあったので)のかなーと思ってたら、ラストはそうとも言えない希望が見える終わり方だったからよかった。
    蛍が元カノと出掛けるのやめてくれないと、今後もうまく行くとは思えないけど(笑)


    文章キレイで読みやすかったけど、蛍もさとる君も紗衣子も、実際にはほぼいると思

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    2013年01月25日
  • 真綿荘の住人たち

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    初・島本理生さん。
    興味深いという意味では面白い作品だと思いますが、好きかと問われれば・・・。
    レスビアンだったり、奇妙な内縁関係だったり、片思いの連鎖だったり、古い下宿屋・真綿荘の住人の恋愛関係が連作短編として描かれます。
    それぞれの想いは純粋で、ただそれが普通の形では無いだけなのですが、それが幾つも重なって行くと、どこかドロドロとした感じになってしまい。。。どうもそういうドロドロの恋愛物は苦手と言うか、そそられないテーマなのです。
    ただ、鯨ちゃんの造形には救われました。

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    2016年06月19日
  • リトル・バイ・リトル

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    何の気なしに手にとってみた。ちょっと壊れた家庭の話しなんだけど、微妙な壊れっぷりとか母親の飛びっぷりとか設定が上手いよな。ただ似たような作風が多いと感じるのも事実。とは言え引き続き、
    何作か読んでみようかな。

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    2012年11月11日
  • リトル・バイ・リトル

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    高校生作家ってまじかい。同い年じゃねーか!ふざけろ畜生!!と、高校生の時才能にじだんだを踏んだ。
    あられもない祈りを読んですっかりファンになってしまったので、読んだ。

    す、すごい。
    年齢を考えるとすごい。
    でもやっぱりナラタージュとかあられもない祈りとかのほうが好きだ、けど、すごい。

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    2012年09月18日
  • 波打ち際の蛍

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    希望と絶望とを行き来する、揺れる感覚がとても巧いなあと。
    なんとなく、おかざき真里の『&』に通じるものがあるような…単に自分が好きな作品だから重ねてしまっただけかもしれないけど。

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    2012年09月10日
  • 波打ち際の蛍

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    ネタバレ

    島本理生作品。やっぱりおなじみの、「どこか影のある男たち」が登場する話。
    元彼はDV男、そのせいで精神が不安定になっていた主人公と恋に落ちた蛍くんもちょっと影がある。
    やはりとても文章はきれいで、何気ない日常の1コマが味わい深いなあ、と思う。この人が暗くない恋愛小説をかいたらどんな感じになるのか?
    毎度のことながら、ハッピーエンドな恋愛小説ではないので、ちょっと息苦しい気持ちになる。

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    2012年09月08日
  • リトル・バイ・リトル

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    島本理生さんは、両刃の剣というか、私はいつもあまりにも引きずられてしまって、読後しばらく落ち込んでしまったりする。

    これはまさにそういう一冊でした。
    自分の中のなるべく触れたくない生傷的なとこを刺激された。

    島本作品の中でも、初期のものよりもどろっとした部分が多め、かも。

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    2012年07月01日
  • リトル・バイ・リトル

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    絶妙な人間関係模様が島本さんぽくて好き。

    「喋りたくないことはとにかく、俺、なんでも聞きたいし、聞きます」
    島本さんの描く男の子って好きだなー
    周君も礼儀正しいけど、よそよそしいんじゃなくて、
    姉もいるせいか女心がよくわかっているじゃないか。

    柳さんと奥さんのエピソード、言霊の話は切ない。

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    2012年06月09日
  • リトル・バイ・リトル

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    前々から読みたかった本。文庫になっていたので購入☆
    短いし、読みやすいのでぱぱっと読めました(講義中に…)
    描かれているのはさりげない日常で、特別大きな事件もないんだけど。
    なんだか暖かくて、さわやかな話です。
    島本さんの本は全部同じ穏やかな空気が流れている気がする。

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    2011年09月14日
  • リトル・バイ・リトル

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    ネタバレ

    53冊目。再婚、家庭内暴力、母子家庭。複雑な事情を抱える家庭に暮らす主人公が家族や恋人とのふれあいを通じて少しずつ(リトル・バイ・リトル)前へ進んでゆく、物語。

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    2011年09月06日
  • リトル・バイ・リトル

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     雨が降る土曜日のドトールで読んだ。
     特に印象に残らない感じ。
     でも、淡々と、幸せな日々と、雨の土曜日に読むのがあっているなーと思った。

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    2011年06月13日
  • リトル・バイ・リトル

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    島本理生を読み始めるときは、いつも深呼吸する。
    いつどこで自分の思い出が溢れ出てくるかわからないから。
    彼女の作品には、ひとのくすぐったい記憶を誘い出す力がある。

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    2011年06月07日
  • リトル・バイ・リトル

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    母と異父妹と3人で暮らす、ふみの淡々とした日常を描いたお話。 ふみは、最初はクールで欲の無い女の子だなあと思ったが、読み進めていくと、実父の長い不在が心の隅に引っかかっていて、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な少し不器用な女の子という印象に変わっていった。 家族にも距離感を持って接している彼女の抱える、落としどころのない気持ちや居心地の悪さは何となく共感できる。 丁寧に描かれる淡々とした日々のシークエンスがとても味わい深く、タイトル通り少しずつ前に進んでいくふみの細やかな感情の移り変わりが自然と読み手の心に入ってくる。 ただ、最後の一文

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    2011年08月30日
  • 夏の裁断

    ネタバレ 購入済み

    三冊目

    島本理生作品は10年以上前に「リトルバイリトル」を読んで以来3冊目。いずれも好みではない。電子書籍化も少なかったのでずっと読んでこなかったが、直木賞受賞後、電子書籍化が増え、クーポンもあったので「ファーストラヴ」とこちらを読んでみた。「ファーストラヴ」の方が断然良かった。
    特にこの夏の裁断は、何が言いたいのかよくわからない箇所があったり唐突に過去の回想が始まったりと読み辛く、作者の技術力や表現力の不足を感じる。
    主人公の性的トラウマと母娘の信頼関係の破綻は、作者のお気に入りの設定なのか。
    島本理生作品をすべて読んでいる訳ではないからわからないが、この設定にはもう飽きた。

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    2020年10月12日