あらすじ
あの人と過ごす「おやつ」の時間が、今日を乗り切る力をくれる。
妻子ある相手と夜をともにした伊豆の山奥のホテルで。忘れられない同級生と屋上前の踊り場で。さまざまな果樹が茂る瀬戸内海の島の庭で。もうすぐ卒業するメンバーと取り組む最後の仕事で。幼い息子との思い出のドーナツショップで。憧れの女性たちと出かけたいちご尽くしのピクニックで。心とおなかの空腹をあたたかく満たしてくれる珠玉の6篇!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
どの短編も読んだ人を前向きな気持ちにさせてくれるお話でした。程度の差こそあれどの主人公も悩みを抱えているのですが、魅力的なおやつのおかげで読んでるこちらも重苦しい気持ちにならずに読むことできました。欠点は読んでる途中からすごくお腹が空いてくることでしょうか。
個人的にはいちばん「ドーナツ息子」が印象深かったです。街中で誰もが見かけたことのある子育ての苦労を、その当事者目線で語られいるため胸に深く突き刺さるものがありました。
この短編をきっかけにそれぞれの作家さんの長編作も読んでみたくなりました!
Posted by ブクログ
短編はそれぞれの著者の作風が顕著に現れていて、ぐるぐる変わる世界観に飲み込まれながら、様々なおやつの複雑で繊細な魅力を味わい尽くすことができる。
春とマーマレード
一番好きな雰囲気だった。母の作ったマーマレードの味を、味覚や記憶を辿りながら追い求めていくなかで、徐々に明らかになっていく真実。
Posted by ブクログ
爽やかな読後感。
ラストの1篇に出てくる、いちご水のおかげかも。
織守きょうや 「ファースト・アンド・オンリー」
友井羊 「春とマーマレード」
どちらもミステリー畑の方だからかな、ラストシーンでニマニマさせてきたり、伏線回収してきたり、物語として好きな感じ。
名取佐和子 「ドーナツ息子」
ラストシーンで涙が出た。
自分も同じような場面で、母を前に涙を堪えたことを思い出した。
改めて自分が、物語の題材だとしてもアイドルや不倫が好きじゃないことがよくわかった。
Posted by ブクログ
昼下がりのご褒美と、それにまつわる思い出。
同じ食べ物にも、そこには一人ひとり違う、誰かにとっての大切な記憶がある。
中でも、「春とマーマレード」がとても好きだ。日々の生活の中で、「食」を通じたひととひとのつながりを、丁寧に繊細に描く友井羊さんの作品は、食や人に対する愛に溢れていて、いつ読んでも心が安らぐ。
どの短編も、あたたかく、素敵なお話だった。