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ブラック支援 狙われるひきこもり
はじめに 第一章 熊本への旅 第二章 狙われる「ひきこもり」たち 第三章 なぜ頼るのか――孤立する家族 第四章 暴力か救済か――メディアの教訓 第五章 望まれる支援とは 第六章 思い出 第七章 裁判 それぞれの戦い 終章 タカユキさんはなぜ死んだのか おわりに -
ヘイトクライムとは何か 連鎖する民族差別犯罪
差別感情を元にした「犯罪」がより過激化している。最前線の現場で取材を続ける記者が、在日コリアンを狙った2件の放火事件を始め、脅威を増すヘイトクライムがなぜ生まれるのか、社会背景を探る。更に関東大震災時のジェノサイドから現代のヘイトスピーチまで、連綿と続く「民族差別」の歴史から差別の構造を解き明かすルポ。 【目次】 まえがき 第一章 ヘイトクライムの転換点――ウトロ放火事件 第二章 連鎖するヘイトクライム――コリア国際学園放火事件 第三章 脈々と続く差別という「暴力」 第四章 一〇〇年前のジェノサイド――関東大震災時の虐殺 第五章 ヘイトクライムの背景 第六章 ヘイトクライムとどう向き合うか 第七章 ヘイト解消への希望、共生 あとがき 主要参考文献一覧 -
いつも二人で
お前、まだ芸人続ける気か? 崖っぷちの中堅漫才師リンゴサーカスのボケ担当、加瀬凛太は、冬の寒空の下、絶望していた。年末の漫才日本一を決めるKOM(キングオブ漫才の略)敗者復活戦で敗れ、決勝進出の一縷の望みを絶たれてしまったのだ。おまけに相方は、今年ダメなら実家の生業を継ぐと公言していたため、コンビも解散となった。 なんとかして漫才を続けたかった凛太は、先輩KOM王者から驚くべきアドバイスを耳にする。それは、死神の異名を取る謎の構成作家ラリーにコーチに付いてもらえ、というものだった。同じ頃、もうひと組の漫才師にも同じミッションが下っていた。 ※この作品は単行本版『ワラグル』として配信されていた作品を改題した文庫本版です。 -
黒曜石のなかの不死鳥
20世紀に生きる平凡な男ジョン・デイカーを夜ごと襲う悪夢──エレコーゼ、エレコーゼ、エレコーゼ……執拗にささやくその声に耳を傾けた瞬間、かれは異世界に古代の英雄エレコーゼとして生まれ変わった! ムアコックが〈永遠の戦士〉という概念をはじめて明らかにした記念碑的作品『永遠の戦士』と、その後、最愛の妻と引き離され、〈氷の城〉のウルリック・スカーソルに転生した冒険の日々を描く表題作の2長篇を収録 -
赤ちゃんポストの真実
慈恵病院(熊本市)が開設した「赤ちゃんポスト」は“命を救う”という理念のもと、理解を広げてきた。だが、実際の運用は想定外の連続である。2023年3月までに預けられた170人。そのうち病院が想定した早期新生児は76人。残りの約半数が、ある程度育った赤ちゃんだった。開設第一号は3歳児だ。障害児や外国人の赤ちゃんもいる。出産状況が分からないため医療者の負担も大きい。育った子は「出自を知る権利」を持ち合わせていない。さらに同病院は19年末、妊婦が匿名のまま病院で出産できる「内密出産」も導入した。そして近年では、別の団体が新たなポスト開設の構想まで公言し始めている。開設されて16年――赤ちゃんポストが日本社会に問いかけたものとは何か?「命」を巡るノンフィクション。 文庫化にあたり、慈恵病院が新たに始めた内密出産の現状や、関西、北海道、東京でポスト開設を試みる人々への取材など、近年の動向を大幅加筆。 -
国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち
「何があっても日本以外の国の代表になるわけにはいかないと思った」。かつてリーチマイケルはそう語った。ラグビーは、代表選手の国籍を問わない。居住年数など一定の条件を満たせば、国籍と異なる国の代表としてプレーできる。多様なルーツを持つ選手たちは、なぜ「日本代表」となることを選んだのか。 最初期の留学生として来日したノフォムリ・タウモエフォラウやラトゥ志南利、ニールソン武蓮傳。外国人初の代表キャプテンとなったアンドリュー・マコーミック。日本の生活・文化に魅せられたというトンプソンルーク。成績優秀ゆえに留学生に選ばれ、ラグビーに関してはほぼ素人で来日したホラニ龍コリニアシ。韓国代表を断って日本代表を目指した金喆元。日本代表が憧れだったという具智元。そして、日本の高校・大学で受けた恩をラグビーで返したいと言ったリーチマイケル……。さまざまな選手がさまざまな背景を背負って、日本代表チームに集ってきた。 異文化の地で道を拓いた外国人選手たち、そして彼らを受け入れたチームメイトと関係者の奮闘があってこそ、今の日本代表がある。その歴史は、多様な人々との共生をさぐる日本社会とも重なってみえる。それぞれのライフヒストリーと、秘められた熱い思いをたどる -
裸の資本論――借金返済50億円から学んだおカネの法則42
「全裸監督」が会得した、おカネの結論とは? AVの帝王・村西とおる。1988年に設立したダイヤモンド映像の最盛期の年商は100億円。豪邸に有名女優を侍らせ、贅沢の限りを尽くした。しかし投資の失敗により、負債総額50億円で倒産する。 その後、命すら危うい過酷な取り立て等を経て、借金を完済した。利息のための体を張った“ご奉仕”、立ち食いソバ屋経営で知ったカラクリ、借金を踏み倒した男との偶然の再会、大企業の役員が頭を下げて依頼した裏ビデオ制作、カリスマ経営者たちの知られざる過去、ヤクザの愛人となった女優のカネまみれの人生などなど、波瀾万丈な人生で経験したエピソードと共に、たどりついたおカネの結論を記す。おカネに振り回されずに、人生をおもしろく生き生きと過ごすにはどうすればいいのか――。本書には、その答えがあります。※本書は、2017年に双葉社より刊行された『裸の資本論――借金返済50億円から学んだおカネの法則41』に1法則を加え、全体を修正して新書化したものです。 -
それからの四十七士
実に怪しからぬ元禄の御代。命運を握るは死をも厭わぬ男の中の漢たち。“火の子”と恐れられた新井白石と、“眠牛”と謗られた大石内蔵助。大人気シリーズ「取次屋栄三」著者の真骨頂!――六代将軍の有力候補である徳川綱豊は、吉良家との刃傷沙汰に対する赤穂藩への厳罰に関心を示した。そして、筆頭家老の大石内蔵助に魅かれる。元禄の御世に憤慨する侍講の新井白石とともに、仁の心を持つ武士を求めていたのである。二人は紀伊國屋文左衛門らを巻き込み浅野家再興に尽力する。しかし、運命は綱吉と柳沢吉保の陰謀から、討ち入りへと転がり落ち……。 -
夫婦の壁(小学館新書)
立ちはだかる「壁」の正体と乗り越える秘策。 夫婦の間にたちはだかる高くて厚い「壁」ーー 本書は 『夫のトリセツ』『妻のトリセツ』などの著書が大ヒットした脳科学コメンテイター・人工知能(AI)研究者の著者が、コロナ禍で浮き彫りになった最新事情を踏まえて、「夫婦は憎しみ合うようにできていた」という驚きの真実を明らかに。 在宅夫の「ご飯どうする?」に絶望する妻、一緒の時間が増えたのに会話が増えない夫婦…著者に寄せられた悩み29ケースから、夫と妻それぞれの行動の“意外な意味”を解説する。 お互いの行動の意味を知れば、関係は劇的改善!「夫婦は“生き残るためのセット”であって“平和に愛し合うためのセット”じゃない」と指摘する著者が、「在宅」「言葉」「家事」「定年」という4つの「夫婦の壁」をするっと乗り越え、そしてぶちこわすためのノウハウを綴った。 あきらめるのはまだ早い!人生100年時代に必読の夫婦の「シン・トリセツ」。 第一章 夫婦の時間が増えて顕在化した「在宅の壁」 第二章 だから夫婦はすれ違う「言葉の壁」 第三章 夫婦で分担なんて永遠にムリ?「家事の壁」 第四章 膨大なふたり時間はかなり危険「定年の壁」 (底本 2023年8月発売作品) -
4000年ぶりに帰還した大魔導士
フレイ·ブレイクは魔法学校ウエストロード·アカデミーの劣等生で、名門家紋ブレイク家の恥と言われていた。学校では陰惨なイジメを受け、家では父親からの無慈悲な宣告。つらく苦しい人生に絶望したフレイは、自ら命を絶ってしまう。しかしその瞬間、彼の肉体に新しい魂が宿る。「なんだ?この軟弱な体は?ゼロから鍛え上げないとだめだな…」その魂の正体は4000年前、神を自称する存在"デミゴッド"との戦いの末、奈落の底に封印されてしまった"大魔道士ルーカス·トロウマン"だった。劣等生フレイ·ブレイクの肉体を器にし蘇った、彼の痛快な復讐劇の幕が上がる! -
アフガニスタンの素顔~「文明の十字路」の肖像~
国際社会を震撼させた「カブール陥落」から2年――タリバン統治の実態は? 女性の権利は? 和平実現への道筋は? そして日本が果たすべき役割は――? アフガニスタン政権崩壊が、ロシアによるウクライナ侵攻を間接的に招いたとの見方もある。文明が交錯する場所であるが故に不安定なアフガニスタンは、ユーラシア大陸の連結性のミッシング・リンクとなる。激変するアフガニスタン社会を、中東政治の研究者が詳細にレポート。 -
田中角栄vs竹下登
日本の政治を支配し続けた二人のキングメーカーの暗闘! 中曽根内閣を影で支配し続ける角栄、権力の座をねらうニューリーダー竹下。自民党最大派閥の世代交代劇を皮切りに、二人のドンの壮烈なる権力抗争が始まった!――田中角栄がロッキード事件で逮捕されて10年、角栄がつくった中曽根政権は「田中曽根内閣」と言われるほど、「角影」の支配力は強大だった。だが、党内最大派閥であるにもかかわらず、首相を出せないという田中派内でくすぶっていた焦りが、ついに表面化。竹下登を中心とする創政会の旗揚げは、田中派の分裂のみならず、政界の世代交代を強く推し進めることになった。そこへ、角栄が倒れるという事態が起こる。権力抗争は一気に激しさを増した。全4巻 -
ヤバいBL日本史
BL(ボーイズラブ)、すなわち男同士の恋愛や性愛が描かれた作品は、 近年のエンタメ業界で存在感を高めている。 こうしたBL作品を理解するうえで欠かせないのが、 「妄想力」を土台とする「腐の精神」だ。 そして、これは突然変異で生まれたものではなく、 日本の歴史に脈々と受け継がれてきた精神であると著者は言う。 本書は、『古事記』から『万葉集』『源氏物語』『雨月物語』といった古典文学や史料を題材に、 「腐」を軸とした鮮やかな解釈で、新しい歴史観を提供するもの。 院政期に男色ネットワークが築かれた本当の理由や、男色の闇にあった差別と虐待の精神史など、 これまで語られてこなかった日本史の本質を描き出す。 -
雑学・とことん戦国日本史クイズ―元旦から大晦日までの難問・常識問
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 武将の生きざま、庶民の知恵。三択クイズで楽しむものしり本!――抜きつ抜かれつの知恵比べ。信玄の死はどうやって隠された? 秀吉は本能寺の変を誰から聞いた? 足軽が戦場に必ずとうがらしを持参した理由は? などなど、戦国の世は武将から庶民まで、たくましくておもしろい。戦場にいる夫を思う妻にホッとさせられ、めだちたがりの武将の行動にニヤッとしながら三択クイズに答えれば、戦国時代が隅までわかる。ものしり雑学全366問! 知恵と策略がいきかう戦国の世は、起きた事件も生きた人々もおもしろい。意外な視点で、初心者も上級者もとことん満足!! 書き下ろし ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
地形の思想史
「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。もう一つの「歴史」が眼前に! なぜ、上皇(皇太子時代)一家はある「岬」を訪ね続けたのか? なぜ、「峠」で天皇制と革命思想は対峙したのか? なぜ、富士の「麓」でオウムは終末を望んだのか? なぜ、皇室の負の歴史は「島」に閉ざされたのか? なぜ、記紀神話は「湾」でいまも信仰を得るのか? なぜ、陸軍と米軍は「台」を拠点にし続けたのか? なぜ、「半島」で戦前と戦後は地続きとなるのか? 7つの「地形」から日本を読み解く。 「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。 日本の一部にしか当てはまらないはずの知識を、私たちは国民全体の「常識」にしてしまっていないだろうか? 人間の思想は、都市部の人工的な空間だけで生み出されるわけではない。地形が思想を生み出したり、地形によって思想が規定されたりすることもあるのだ。 七つのテーマと共に、独特な地形と、伝説を含めてそこに滞在ないし生活する人々の間にきわめて強い関係がみられる場所を実際に歩く。 すると、死角に沈んだ日本の「思想史」が見えてくる。 風土をめぐり、不可視にされた「歴史」を浮き彫りにする原思想史学の境地! 【目次】 まえがき 第一景 「岬」とファミリー 上 下 第二景 「峠」と革命 上 下 第三景 「島」と隔離 上 下 第四景 「麓」と宗教 上 下 第五景 「湾」と伝説 上 下 第六景 「台」と軍隊 上 下 第七景 「半島」と政治 上 下 あとがき 新書版あとがき 主要参考文献一覧 ※本書は2019年12月に小社より刊行された単行本を加筆修正のうえ、新書化したものです。 -
大谷翔平とベーブ・ルース 2人の偉業とメジャーの変遷
「野球の神様」ベーブ・ルース以来の二桁勝利&二桁本塁打を達成した大谷翔平。104年ぶりの快挙に世界中が沸いた。徹底解説により2人の偉業はもちろん、メジャーリーグの変遷や最新トレンドも見えてくる。 -
ポストイクメンの男性育児 妊娠初期から始まる育業のススメ
改正介護・育児休業法により、男性育休の取得率公表、「男性版産休制度」の創設など、男性の育児に関する環境は、近年大きく変化している。現代では共働き世帯が70%ちかくになる中、男性育休取得率は13%にとどまっていたが、2023年春から大企業に育休の取得率公表が義務付けられるなど、さらなる法改正により一気に増加が予想される。 しかし男性が育児をするには、様々な問題点が存在し、孤立する父親は少なくない。悩む父親の一部が「男性の産後のうつ」として顕在化している例もある。 本書では、そんな父親たちが抱える悩みの発生源を辿り、今の時点で考えられる解決策、そして今後望まれる社会体制について、産婦人科医および産業医として多くのヒアリング経験を持つ筆者が綴る。 制度変革により「混迷の時代」となっている男性育児分野の「水先案内人」になる、そんな1冊です。 -
戦火のオートクチュール
江戸川乱歩賞作家の渾身作! 圧倒的リアルで描く、極上の歴史ミステリー! 祖母の形見は血塗られたシャネルスーツ ココ・シャネル、エヴァ・ブラウン、アドルフ・ヒトラー、そしてひとりの日本人女性―― 占領下のパリに秘された謀略とは? 祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。 遺品の謎を解くため、フリーライターの結城真理は疎遠だった母とフランスに赴く。祖母は第二次世界大戦中、外務省一等書記官の娘としてナチ占領下のパリにいた。その足跡を辿ると、驚愕の事実が。歴史上のある人物を巡る謀略が浮かび上がったのだ。 約80年の時を経て、祖母が胸に秘めていた秘密が明らかに! 【『マドモアゼル』(島村匠名義)改題作品】 -
ロボット創造学入門
地雷探知除去ロボットをつくるとき,アフガニスタンの現場でつい地雷原に入りこんでしまった! そんな危険な体験をしながら,つくりあげた実用ロボットはどんなものになったか? さまざまな用途のヘビ型や四足歩行ロボットを開発してきた著者が,それぞれどのようにつくったかを解説し,ロボットの形や心の未来も語る. -
バレエの世界史 美を追求する舞踊の600年
バレエはルネサンス期イタリアで誕生し、今なお進化を続けるダンスの一種だ。当初、王侯貴族が自ら踊り楽しんだが、舞台芸術へと転換。観客も貴族からブルジョワジー、市民へと拡大する。十九世紀の西欧とロシアで成熟し、世界へ広がった。ダ・ヴィンチ制作の舞台装置、ルイ十四世が舞った「太陽」役、チャイコフスキーの三大バレエ、シャネルやピカソが参加したバレエ・リュス、そして日本へ――六百年の歴史を通観する。 -
塀の中のおばあさん 女性刑務所、刑罰とケアの狭間で
高齢女性受刑者の割合、30余年で10倍に――。罪名の9割は「窃盗」。 お金があっても盗る。出所しても何度も刑務所に戻る。人生の集大成と言える時期を刑務所で過ごす高齢女性らの本音と服役の実態とは? 社会保障問題を追い続けてきたジャーナリストが迫る。 ――刑務所に新規に入る受刑者数(男女計)は最近大きく減少しているものの、受刑者全体に占める女性受刑者の割合は戦後から増え続け、今や1割。 中でも伸びが著しいのが65歳以上の女性だ。今では女性受刑者全体の約2割を占める。これは男性受刑者における男性高齢受刑者の割合(約12%)と比べても高い。 (中略)女性の犯罪は「覚醒剤取締法違反」と「窃盗」の二つで8割以上を占める。 これらの罪を犯す受刑者は「これが三度目」「五度目」など、累犯が多い。何度も罪を犯し、繰り返し刑務所に来ることを、現場では「負の回転扉」と呼ぶと聞いた。 実刑を受け、刑務所に来る前には罰金刑や執行猶予など、いくつもの段階があったはずである。それでも繰り返し罪を犯し、「負の回転扉」にはまってしまう女性が多いのは、一体、なぜなのだろう? (本書「はじめに」より) 本書では高齢女性受刑者の増加を切り口に、「塀の外」が抱える問題や課題をあぶり出す。 さまざまなデータや刑務所の実態のリポートに加え、受刑者たちの生々しい声も収録する。 ・70代、入所七度目「トマトやキュウリ1本ぐらいでここに来ちゃった」 ・80代、入所三度目「時間が余り過ぎていて、孤独が中心にあった」 ・60代、累犯「刑務所は来るとこじゃない。人生を無駄にするところ」 ・70代、入所五度目「家族がおらん人は、ここが恋しうなると違うかな」 -
もっと想像力を使いなさい
たとえば、あえて 最悪の未来を想像する―― 「対人」「クリエイティブ」「未来」 想像力の〈3つの用途〉を意識するだけで、人間関係も、仕事もうまくいく! ◎あえて異性の作家の小説を読む ◎嫌いなものを好きな人の立場に立って話す ◎『ハリー・ポッター』の作者の想像力論 ◎松任谷由実さんの歌詞は実体験か? ◎もしもミロのヴィーナスに腕があったなら ◎村上春樹さんの「カキフライ理論」 ◎VRの力で想像力のリミッターを外す ◎エクスタシーが感じられる刺激を探す ◎死後という未来をも想像するのが人間 ◎次の展開を想像しながら漫画を読む ◎スポーツを監督目線で観る ◎買うつもりで絵画を鑑賞する ◎「活字エロ」で想像力を鍛える――他 さあ、想像力の翼を広げましょう! -
皇帝と女騎士
『お父様!お父様!待って…お父様ーー!!』エハスの地方都市を治める貴族「クレンベル卿」と前妻の間に生まれた「ポリアナ」。しかし、継母の間に生まれた異母姉妹「ライアナ」を家の跡継ぎにするため、幼くして父に戦場に送られてしまう。家族が望んだのは、ポリアナの戦死ー。そのため、親への復讐として何があっても生き残るという決意を胸に、男社会の軍の中で女であることに差別を受けながらも、武術と戦術を必死に鍛錬する日々を送っていた。一方そのころ、敵国アクレアでは、父の代わりに大陸を統一する夢を叶えようと志した若く有望な王子「ルクソス」が跡継ぎに推戴されたのであった。そんなポリアナとルクソスの、全く境遇の異なる2人の物語が、今始まる! -
日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪
かつて世界一の強さを誇った日本の製造業。 しかし、その代表格である電機産業に、もはやその面影はない。 なぜ日本の製造業はこんなにも衰退してしまったのか。 その原因を、父親がシャープの元副社長を務め、自身はTDKで記録メディア事業に従事し、日本とアメリカで勤務して業界の最盛期と凋落期を現場で見てきた著者が、世代と立場の違う親子の視点を絡めながら体験的に解き明かす電機産業版「失敗の本質」。 ひとつの事業の終焉を看取る過程で2度のリストラに遭い、日本とアメリカの企業を知る著者が、自らの反省もふまえて、日本企業への改革の提言も行なう。 この過ちは日本のどこの会社・組織でも起こり得る! ビジネスパーソン必読の書。 【主な内容】 第一章 誤認の罪 「デジタル化の本質」を見誤った日本の電機産業 第二章 慢心の罪 成功体験から抜け出せず、先行者の油断から後発の猛追を許す 第三章 困窮の罪 円高対応とインターネット・グローバリズムへの乗り遅れ、間違った“選択と集中”による悪循環 第四章 半端の罪 日本型経営の問題点――経営者、正規・非正規、ダイバーシティ、賃上げ、エンゲージメント――はなぜ改善できなかったのか 第五章 欠落の罪 人と組織を動かすビジョンを掲げられない経営者 第六章 提言 ダイバーシティと経営者の質の向上のためには -
精神医療の現実
躁うつ病や統合失調症はもとより、いまや「発達障害」も一般名称化した。もはや「心の病」は特殊ではない風潮の一方、医療現場では何が変わり、何が変わらず、何が起こっているのか。最前線を走り続ける現役医師が、精神医療「内部」の諸問題、精神医療と「外部」事象との問題、精神医療と心理社会的な問題との関連を批評・露呈させる。 第1章 医療の中の精神科 第2章 流行の病 第3章 精神病院の風景 第4章 精神鑑定のウソ 第5章 カウンセリングと精神分析 第6章 ヒステリーと神経症 第7章 精神療法のワナ 第8章 精神疾患の治療法 第9章 特異な精神症状 -
サマータイム・ブルース[新版]
料金は一日125ドルと必要経費。報告書は作成しますが、調査方法の指図はお受けしません――夜遅くに事務所を訪れた男は、息子の恋人の行方を捜してくれと依頼する。簡単な仕事に思えたが、訪ねたアパートで出くわしたのはその息子の射殺死体だった。依頼人が被害者の父親ではないことも判明し、さらには暗黒街のボスが脅迫を……圧力にも暴力にも屈しない私立探偵V・I・ウォーショースキーの熱い戦いが始まった! 多くの女性たちに勇気を与え、励ましてきた人気シリーズの第一作。 -
英語と中国語 10年後の勝者は(小学館新書)
私たちが知らない、言語の覇権争い! 国際情勢のさまざまな局面で主導権を争うアメリカと中国。 一方、言葉の世界でも それぞれの母国語である英語と中国語が、 熾烈な戦いを続けていることは、あまり知られてはいない。 両国内のみならず、 ヨーロッパ、アジア、アフリカなどを舞台に 繰り広げられているその争いに、 現代の日本人はどう対処すべきなのだろうか? 著名な国際ジャーナリストの筆者が、 膨大なデータと綿密な取材を駆使して、 10年後の言語の覇権の行方を、 大胆に予測する。 (底本 2023年2月発売作品) -
未来倫理
私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。 テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。 気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集……。 現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。 倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず私たちが自らの考えを形作るための一冊。 -
テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習
縁日から屋台が消える。 暴走する暴排条例。反社でないのに排除されている――。 テキヤ経験者の研究者が祭りを支える人々の実態を取材・調査! テキヤ社会と裏社会の隠語集も掲載。 ソースせんべい、わた菓子、ヨーヨー釣りなど、 薄利の品を祭りで売る、縁日を支える人たちはどのように商売をし、どう生活しているのか? 世話人(出店を取り仕切る幹部)を務めた男に帳元(親分)の娘、2人のテキヤのオーラルヒストリーを通じ、戦後から現在までの縁日の裏面史が明らかとなる! ■ヤクザとテキヤは祀神が違う ■酉の市の熊手の商売は助け合い ■昔は刑事さんもお客さん ■祭りの混雑をさばくのも世話人の仕事 ■テキヤ稼業は闇市から始まった ■テキヤの葬式じゃあ、ちらしちゃダメ ■前金も契約書もない、ご縁による商売 【テキヤ隠語使用例】 ・バイはマブテン、サンタクヨロクした(商売は上首尾で沢山儲かった) ・アニコウからタイガリくっちまった(兄貴からひどく怒られた) ・ヒンはヤリモカマラん(銭は一文も無い) ・今日はジンがナイスクだった(今日は人出が少なかった) ・スイがバレないうちにハヤバにゴイしょうぜ(雨が降って来ないうちに早く帰ろう) ・あいつにヤクマチ切られちゃったよ(あいつに悪口言われた) 【目次】 まえがき 序章 テキヤ稼業とはなにか 第一部 テキヤの世界 第一章 テキヤ稼業の実態――元世話人の回想 第二章 戦後縁日史――帳元の娘の回想 第三章 彼らはどこから来て、どこに行くのか 第二部 テキヤ社会と裏社会の隠語 はじめに テキヤ用語一覧 概説/数字/テキヤ用語使用例 あ~わ行 裏社会用語一覧 あ~や行 あとがき 参考・引用文献 -
バガヴァッド・ギーター ヒンドゥー教の聖典
神と人間のあいだに生まれた主人公アルジュナは、大いなる武勇の持ち主であった。その才は神から弓を授かるほどのものであったが、アルジュナは戦士として生きる決心がつかない。 領土問題に端を発した王族の争いに巻き込まれたアルジュナは、盟友クリシュナと共に戦に臨むが、なぜ人々の幸福ではなく不幸のために戦わなければならないのかと煩悶し、戦いを投げ出そうとする。 そんなアルジュナに、「戦いは戦士の宿命であり、全うしなければならない。≪無心で成すべきことをなし、その結果に執着しなければ心は平穏になる≫」と語りかけて諭す盟友クリシュナは、実はヴィシュヌ神(インドの最高神の一)の化身だった。 クリシュナはアルジュナに神としての本当の姿を見せ、畏敬に伏したアルジュナに神の教えを朗々と説く。その教えを受けたアルジュナは再び立ち上がり、自らの使命を果たそうと、大戦士として決意するのだった――。 -
異世界の皇妃
大学の受験日、駅のホームで気を失い…気づけば見知らぬ世界に――。 そこで醜い皇帝に差し出され…このまま初夜を迎えちゃうの!?と思ったら今度は暗殺者が登場! こ…このままじゃ私も殺されてしまう…!! 絶体絶命の瞬間、暗殺者に『私なら…あなたを助けられる!!』と取引をもちかけて――!? マンガアプリで大人気!フルカラーファンタジーコミック第1巻! -
ゲノムの子 世界と日本の生殖最前線
いま、私たちが語るべき“希望”とは――。 30年以上にわたり「命」を見つめてきた産婦人科医が問う、真の多様性。 2020年のノーベル化学賞受賞により改めて注目された「ゲノム編集」。 とくに、医療面における治療技術の開発は現実的かつ切実な願いであることは間違いありません。 しかし、ゲノムについて臨床現場から発信されている一般書はほとんどなく、なかでも生殖医療とゲノム編集のかかわりについては議論が避けられがちというのが実情です。 本書では、生殖医療の最前線に携わる産婦人科医であり生殖内分泌学者の著者が、今、私たちに問われている「ゲノム」の意味を思索。 これまでの研究やデータを紐解くとともに、自ら世界中の専門家にインタビューし、その対話をヒントにゲノム編集と私たちの未来をどう理解すべきか、エッセイ調の筆致でわかりやすく解説します。 「子どもを持つ意味」「家族とは」「生命倫理について」など、みなさんに他人事としてではなく考え、議論することを呼びかける一冊です。 【目次】 1 ゲノム編集の深淵 2 子どもを持つこと、持たないこと 3 卵子、精子をもらうこと 4 遺伝情報を伝えること、変えること、組み合わせること 5 生殖あるいはセックスとは 6 命の選別 7 「生命倫理」という弁解、あるいは虚構・幻想 8 約束のかたち 9 総括 -
サラリーマンのための起業の教科書(小学館新書)
独立を考えている人のためのバイブル! サラリーマンの平均年収は433万円と20年以上下がり続け、老後の頼みの綱ともいえる退職金に至っては1000万円以上も下がっている。もはや「正社員だから安泰だ」などというのは夢物語になっている。これからの時代は会社に頼らずに個人で稼ぐ力が必要である。ある調査では30代以下で約4割以上が、50代以上でも3割近い人が起業・独立に興味を示している。 そうはいっても、なかなか一歩を踏み出せない人も多いのではないだろうか。「どういう起業の仕方が成功するのか?」「手始めに副業をしてみたいのだけど、税金はどうすれば得をするのか?」「確定申告って難しそうだけど素人でもできるのか?」「会社を辞めたら社会保険はどうすればいい?」「「起業するときのお金はどう調達すればいい?」などなど、起業する際に生じる疑問の数々に答える。 さらには、手を出してはいけない仕事に、マイカーや持ち家などあらゆるものを経費にする節税術、独立した際に使える「特例」や「制度」をふんだんに紹介。2023年10月から始まるインボイス制度も徹底解説し、よりリスクは小さく、儲けは大きくなるような裏ワザも披露する。 (底本 2022年11月発売作品) -
数学と人間
「近ごろ数学がいろいろの所に顔を出すようになって、数学ぎらいの人々を困らせたり、うんざりさせているようだ。この本はそういう人々のために書いたいくつかの文章を集めたものである。どの文章も数学とはそれほど恐いものでも、また人間ばなれしたものでもなく、ただの人間たちが、何千年も昔から、寄ってたかってつくりあげた、きわめて人間くさい学問なのだ、という立場から書かれている。」(あとがきより) 数学の歴史や、数学のなかのいくつかの典型的な概念について、また、子どもも親もセンセイも悩ませる「集合」についてなど、平易でありながら本質的な数学論が語られる一冊。 『数学は変貌する』を改題、「数学と人間」「現代社会と数学の役割」「文科のための数学」の三篇を増補し、〈弔辞〉大岡信、〈追悼エッセイ〉森毅「異説遠山啓伝」を収録。 【目次より】 プロローグ 数学とはなにか 数学は変貌する――古代から現代まで 古代の数学 中世の数学 近代の数学 現代の数学 連続と不連続 数学の方法 分析―総合の方法 等質化の方法 操作的方法 「集合」おそるるにたらず 数学と人間 現代社会と数学の役割 文科のための数学 あとがき 弔辞(大岡信) 異説遠山啓伝(森毅) -
日本の思想家入門 「揺れる世界」を哲学するための羅針盤
哲学は「今」を生き延びるための教養(ツール)だ。 パンデミック時代の救世主・親鸞から、不安を可能性に変えた西田幾多郎まで―― 激動する世界において、この偉人達の言葉が羅針盤になる。 いまこそ知るべき日本の思想を、現代の重要課題別に俯瞰する決定版。 【目次】 はじめに――日本思想を羅針盤にする方法 第1章 不安と不条理を乗り越えようともがいた思想家たち 第2章 環境とSDGsの先駆けとなった思想家たち 第3章 戦争と平和のはざまで苦悩した思想家たち 第4章 政治と革命を語った思想家たち 第5章 新しい世界を切り拓いた思想家たち おわりに――揺れる世界の先に見えるもの 本書は、小社より2017年に刊行された『いまこそ知りたい日本の思想家25人』を再編集の上、改題したものです。 -
増補版 笑って生ききる 寂聴流 悔いのない人生のコツ
好評を博した金言集の決定版を約60頁の大増補!健康、夫婦、子育て、老い、人づきあい…あなたの悩みにそっと寄り添う、寂聴さんの熱いメッセージ。 作家として、僧侶として、瀬戸内寂聴さんはたくさんの名言を残しています。年齢を重ね、老いを受け入れ、周囲との人間関係や、家族のかたちも変わっていくなかで、私たちは、その言葉に心のよりどころを求めます。 本書は『婦人公論』に掲載された瀬戸内寂聴さんのエッセイ、対談、インタビューから厳選したものです。 私たちの気持ちに寄り添い、一歩を踏み出す勇気を与えてくれる瀬戸内寂聴さんの言葉を、この一冊にぎゅっと詰め込みました。 -
揺れる大地を賢く生きる 京大地球科学教授の最終講義
(章立てと主な項目) 第一章 日本は「大地変動の時代」に突入 「海の地震」と「陸の地震」/正断層と逆断層/日本列島で地震が起きない場所はない/変動期は今後も続く 第二章 2035プラスマイナス5年、南海トラフ巨大地震の激甚さ なぜ2030から40年の発生を予測できるのか/津波は「ビッグウェーブ」ではない/根室沖巨大地震にも注意を 第三章 20の火山がスタンバイ状態 巨大地震の後には噴火が/「3・11」直後から増えたスタンバイ状態の火山/噴火の三つのモデル/富士山噴火が南海トラフ巨大地震と連動したら 第四章 富士山噴火をシミュレートする (1)火山灰 (2)溶岩流 (3)噴石と火山弾 (4)火砕流 (5)泥流 第五章 地球温暖化は自明でない 「異常気象」の「異常」は人間にとっての異常/地球は氷期に向かっている/温暖化は自明ではない/異常気象と偏西風/地球のバランス・システム「地球惑星システム」 第六章 減災の意識を持つ 知識は命を救う/指示待ちではなく自発的になるには/正常性バイアスを知る/「空振り」を受け入れる姿勢を持つ/個別「ハザードマップ」の重要性を知る 第七章 ポストGAFAを見据えて ――必要となる思考、知識、教養 戦略的な勉強を/知識、アウトプット、教養のサイクル/好きなことより、できること/人生で出くわす「偶然」を楽しむ/スキマにこそ醍醐味が/京都大学の教育法/難しい本は書いた人が悪い/時間を4つに分ける/読書はもっとも効率のいい勉強の手段 第八章 地球46億年の命をつなぐ 「長尺の目」で見る、ということ/ユクスキュルが唱えた「環世界」/アトランティス大陸は実在した?/大噴火は文明を消滅させる/地球科学的な時間と空間を -
魔王の娘に生まれました
冴えない容姿と不幸な境遇により、家にも学校にも居場所がない亜弥。ある日、奴隷のように自分を扱う叔母から逃げることを試みたが、その途中で車にはねられ意識を失ってしまう――。 しかし亜弥が再び目を覚ますと、イケメン魔王の娘・アイリーンに転生していて……!? 海外で101万人超が読んでる話題のファンタジーコミック登場!! -
リーマン・ショック・コンフィデンシャル
気鋭のジャーナリストが鋭く抉りだすリーマン・ショックのセンセーショナルな内幕。800‐CEO‐READビジネス書大賞受賞作。《フィナンシャル・タイムズ》紙の年間ベスト・ビジネスブックに選出。金融ノンフィクションの傑作 みずからの利益か、世界金融システム破綻の回避か? 迫り来る未曾有の危機に際して、リーマン・ブラザーズCEO、ポールソン財務長官、バーナンキFRB議長、ガイトナーNY連銀総裁、ウォーレン・バフェット、そして巨万の富を稼ぐウォール街のトップは、何を考え、何を語り、いかに行動したか? -
芸能界誕生(新潮新書)
「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか――。占領期のジャズブームに熱狂して音楽を始めた若者たちは、伝説のステージ「日劇ウエスタン・カーニバル」へ。成功と挫折を経て、彼らは裏方に転身、それぞれがプロダクションを立ち上げ、芸能界を新しく作り変える。その歴史は、戦後日本の〝青春〟そのものだった。スター誕生の物語、テレビ局やレコード会社との攻防戦など、壮絶な舞台裏を明かすノンフィクション。 -
殉死の構造
江戸時代に社会現象となった殉死は、主君が自然死した場合に家臣や家族など関りがあった者が後を追って自害することを指すが、殉死した多くは主君と近い距離にあった上級武士ではなく、下級武士だったことがわかっている。いったいなぜ下級武士は距離の遠い主のために殉死したのか。殉死は主君の死を悲しみ、死後もお供をするという「忠誠心」によるものと思われがちであるが、そうではない。殉死の本質は、戦争が非日常となった17世紀、戦いに命を懸けることもなくなり、武士、特に体制から疎外された「かぶき者」たちの自己主張のひとつの形であったのだ。さまざまな殉死の実例から、殉死の新解釈に迫った名著復刊。 ※本書は、1994年に弘文堂より刊行され、2008年に講談社学術文庫で刊行された『殉死の構造』を復刊したものです。底本には講談社学術文庫版第一刷を使用しました。復刊にあたり、著作権継承者の御了解を得て、改題の他、難読漢字に読み仮名を付すなどの表記上の整理を行いました。 -
文系でもわかるAI時代の数学
政府が掲げる「Society 5.0」では、人とAIが共存する社会が謳われています。 そんな数理資本主義ともいわれる時代に、人とAIの共通言語となるのが「数学」。 本書は、個別指導塾で数学の面白さを伝えてきた著者が、 AI時代に必要な数学の真髄を具体的かつ易しく解説したもの。 取り上げるのは、AIの仕組みを理解するうえで欠かせない 「統計」「微積分」「線形代数」「トポロジー」の4分野。 難解な数式を解く必要はなく、数学者のエピソードや身近な例で解説された AI数学の概念を知るだけで、新しい時代を生きる知識が得られます。 これまで数学を敬遠してきた文系ビジネスパーソン必読の書です! -
伯爵と窓際のデビュタント
「断言しよう、英国社交界に“真実の愛”は存在しない」――愛を夢みるデビュタントが出会ったのは、愛に裏切られた伯爵。 ロレイン・ヒースの華麗なるヴィクトリアン絵巻 ロンドンの貧民街の書店。19歳の店主ファンシーは、ある伯爵夫人が夫へ遺した手紙に、うっとりとため息をついた。“貴族と結婚して極上(ルビ:フアンシー) の人生を”と願う家族のため、箱入り娘に甘んじてきたけれど、この手紙は貴族界にも真実の愛があると教えてくれる。そこへ現れたのは、界隈では見かけないような優雅で見目麗しい紳士。彼こそ、愛なき結婚生活に傷つき、社交界から逃れてきた伯爵本人で……。 -
いまを生きるカント倫理学
この現代社会、いったい何が善くて何が悪いのか? カントだったらこう考える――。 さまざまなテクノロジーの発達も手伝い、善悪の基準がますます曖昧となっている現代社会。 ビジネス、道徳教育、生殖・医療、環境問題、AI、差別問題……。 現代社会で巻き起こるあらゆる倫理的な問題について、私たちはどう判断すればよいのか。 その答えは「カント」にある。 哲学・倫理学における重要な古典としてつねに参照され続ける一方、難解と評されることの多いカントだが、本場ドイツでカント倫理学の博士号を取得した著者が、限界までやさしくかみ砕いて解説。 その上で、現代を生きる私たちが「使える」実践的な倫理として提示する一冊。 -
一汁一菜でよいと至るまで(新潮新書)
料理に失敗なんて、ない――レストランで食べるものと家で食べるものとを区別し、家庭では簡素なものを食べればよい、という「一汁一菜」のスタイルを築いた料理研究家・土井善晴。フランス料理、日本料理の頂点で修業を積んだ後、父と同じ家庭料理研究の道を歩む人生、テレビでおなじみの笑顔にこめられた「人を幸せにする」料理への思い、ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』に至るまでの道のりを綴る。 -
戦国武将、虚像と実像
妄説、打破! 信長は戦前まで人気がなかった。秀吉は人たらしでなく邪悪だった!? 時代ごとに人物像は変化していた。最新研究による実像に加え、虚像の変遷から日本人の歴史認識の特徴まで解析した画期的論考! 画期的に見える人物像も、100年前の焼き直しにすぎないものが多い。 織田信長は革命児、豊臣秀吉は人たらしで徳川家康は狸親父。明智光秀は常識人で、斎藤道三は革新者、石田三成は君側の奸で、真田信繁は名軍師。 このようなイメージは、わずか数十年前にできたものが実は多い。 彼らの虚像と実像を通して、江戸、明治、大正、昭和と、時代ごとの価値観まで浮き彫りにする! ■光秀=「温厚な常識人」は一つのベストセラーがつくった。 ■油売りでも革新者でもなかった道三 ■信長は将軍も天皇も尊重していた ■秀吉の評価ポイントは勤王と海外進出 ■江戸時代にも三成肯定論はあった ■幸村は「軍師」ではなく「現場指揮官」だった ■司馬遼太郎の家康論は徳富蘇峰の受け売り!? ■歴史小説・ドラマの源流は“蘇峰史観”にあり! ■「野心家・光秀」はなぜ定着しなかったのか? ■信長の「勤王」は「革命」だった? ■徳川政権への不満が生んだ秀吉人気 ■三成忠臣/奸臣論が見落としてきたもの ■超人化していった真田幸村 ■賞賛されていた家康の謀略 【目次】 はじめに 第一章 明智光秀――常識人だったのか? 第二章 斎藤道三――「美濃のマムシ」は本当か? 第三章 織田信長――革命児だったのか? 第四章 豊臣秀吉――人たらしだったのか? 第五章 石田三成――君側の奸だったのか? 第六章 真田信繁――名軍師だったのか? 第七章 徳川家康――狸親父だったのか? 終 章 大衆的歴史観の変遷 あとがき 参考文献 -
燃えよ、あんず
ある本屋に集うぽんこつたちの人生の喜悲劇。 下北沢にある小さな書店・フィクショネスには、なかなかにぽんこつな面々が集っていた。本を愛しすぎているあまり、商売にはうまく結びつかない店主、物静かだけど筋金入りの「ロリータ」愛読者、大麻合法を真面目に主張する自由人、大手企業で管理職に就く何を考えているかわからない美形男性、そして、決して本を買わずにひたすら店で油を売り続ける、どこか憎めない女子・久美ちゃん。そんな彼女には、しかし、新婚間もなく不幸が訪れる。 それから十数年が経過したある日、久美ちゃんがお店にふらりとあらわれた。同じく懐かしい顔の男を伴って。 ※この作品は単行本版『燃えよ、あんず』として配信されていた作品の文庫本版です。 -
聖書物語
聖書は,キリスト教の教典であるばかりでなく,ヨーロッパ文化を理解するうえで欠かせない書物といえましょう.この本は,天地創造にはじまる『旧約聖書』とキリストの言行・生涯を綴った『新約聖書』のなかから有名なお話をとりあげ,名言をちりばめながら物語風にまとめてあります.人類の古典である聖書に親しむ手引き. -
自衛隊海外派遣 隠された「戦地」の現実
自衛隊の海外派遣について定めた国際平和協力法(PKO法)が1992年に制定・施行されてから、2022年でちょうど30年が経つ。 この間、日本は40を超える海外任務に合計6万人以上の自衛隊員たちを派遣してきた。 しかしその活動の実態や危険さに関しては、十分な情報が公開されてきたとは言いがたい。 むしろ、政府は意図的な嘘や隠蔽を繰り返してきたのである。 本書は徹底した調査により今までの自衛隊海外派遣の「リアル」を総検証し、これまでの問題点を整理する。 そして今後の海外派遣のあり方をも提案した、渾身の一冊である。 内部文書や自衛官たちの証言から浮かび上がってきたのは、自衛隊は何度も銃弾が飛び交う「戦場」へと送り込まれ、死を覚悟してきたという衝撃の事実だった。 この国が隠してきた“不都合な真実”を暴き出した、驚きの告発! 《推薦》 国家にとって不都合な情報は隠され、国民には知らされない。 ウクライナの戦場で初めて真実を知った若いロシア兵の「悲劇」は、決して対岸の火事ではない。 ――望月衣塑子氏(新聞記者) 憲法9条を、命を賭けて守ってきたのは、“戦場”に送られた自衛官である。 ――伊勢崎賢治氏(東京外国語大学教授) -
何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から
久米宏氏、推薦! いま地方発のドキュメンタリー番組が熱い。 中でも、沖縄の基地問題、教科書問題、ネット上でのバッシングなどのテーマに正面から取り組み、維新旋風吹き荒れる大阪の地で孤軍奮闘しているテレビドキュメンタリストの存在が注目を集めている。 本書は、毎日放送の制作番組『なぜペンをとるのか』『沖縄 さまよう木霊』『教育と愛国』『バッシング』などの問題作の取材舞台裏を明かし、ヘイトやデマが飛び交う日本社会に警鐘を鳴らしつつ、深刻な危機に陥っている報道の在り方を問う。 企画編集協力はノンフィクションライターの木村元彦。 -
団地と移民 課題最先端「空間」の闘い
そこは、外国人、高齢者をネトウヨが襲う「空間」と化していた。 団地は、この国の“未来”である。テロ後のパリ郊外も取材した、地べたからの最前線ルポ!! 団地はこの国の課題最先端「空間」となっていた。 団地。そこは、かつて「夢と希望の地」だった。 しかし、いまは都会の限界集落と化している。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占め、さらにそこへ“非居住者”のネトウヨはじめ排外主義者が群がる。 排外主義的なナショナリズムに世代間の軋轢、都市のスラム化、そして外国人居住者との共存共栄……。 厳しい現実に負けずに、“一緒に生き続けること”を実践している各団地の取り組みを、私たちは“日本の未来”に出来るのか? 外国人実習生や排外主義者の問題を追い続ける著者が、日本各地に加えてテロ直後のパリ郊外も取材し、日本に問う。 ■団地は差別と偏見の触覚だ ■孤独死に国籍は関係ない ■九〇を超える国籍の人が住むパリの団地 ■「人種間というよりは、世代間のギャップなんですよ」 ■きっかけはほとんど“ごみ問題” ■日系人は合法的労働者供給源だった ■ヘイトスピーチを昇華する ※本書は2019年3月の小社より刊行した単行本を加筆修正したものです。 目次 まえがき――団地は「世界」そのものだった 第一章 都会の限界集落――孤独死と闘う 第二章 コンクリートの箱――興亡をたどる 第三章 排外主義の最前線――ヘイトへ抵抗する 第四章 パリ、移民たちの郊外――レッテルを塗りつぶす 第五章 残留孤児の街――歴史の中に立つ 第六章 「日本人」の境界――差別と分断に屈しない あとがき 新書版あとがき 参考文献一覧 -
大東亜共栄圏のクールジャパン 「協働」する文化工作
「クールジャパン」に象徴される各国が競い合うようにおこなっている文化輸出政策。 保守政治家の支持基盤になっている陰謀論者。 政党がメディアや支持者を動員して遂行するSNS工作。 これらの起源は戦時下、大政翼賛会がまんがや映画、小説、アニメを用いておこなったアジアの国々への国家喧伝に見出せる。 宣伝物として用いられる作品を創作者たちが積極的に創り、読者や受け手を戦争に動員する。 その計画の内実と、大東亜共栄圏の形成のために遂行された官民協働の文化工作の全貌を詳らかにしていく。 【本文より】 全てが戦時下に連なるというのはある意味では正しい。 ぼくは戦後から現在に至る生活や政治や文化のあり方が戦後の基調にあり、その表層をお色直し、コーティングしてきた戦後民主主義が衰退して剥離することで、戦時下の様相が復興したと考える。 そしてそもそも戦時下に設計されたそれら文化創造や政治参加のあり方は良くも悪くも(私見ではより悪く)SNSやオンラインと整合性が高いとも考えられるのだ。 だから本書もまた、ぼくは戦時下の「協働する文化工作」をめぐる諸相を「現在」への極めてベタな批評として語ることにする。 (序章 協働する「文化工作」) -
江戸の宇宙論
今日ではノーベル物理学賞を獲得する水準に至った日本の天文学研究。 そのルーツを辿ると、江戸時代後期の「天才たち」の功績にまで遡る。 「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。 「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在さえ予言した豪商の番頭・山片蟠桃。 そして超一流の絵師でありながら天文学にも熱中し、人々に地動説などを紹介した司馬江漢。 彼らはそれぞれ長崎通詞(オランダ語の通訳者)・豪商の番頭・画家という本業を持ちつつ、好奇心の赴くままに宇宙に思いを馳せたのであった。 本書は現代日本を代表する宇宙物理学者が、江戸時代後期を生きた知られざる天才たちとその周辺人物らによる破天荒な活躍を負いつつ、日本の天文学のルーツに迫った驚きの科学史である。 -
視覚化する味覚 食を彩る資本主義
現代の色彩豊かな視覚環境の下ではほとんど意識されないが,私たちが認識する「自然な(あるべき)」色の多くは,経済・政治・社会の複雑な絡み合いの中で歴史的に構築されたものである.食べ物の色に焦点を当て,資本主義の発展とともに色の持つ意味や価値がどのように変化してきたのかを,感覚史研究の実践によりひもとく. -
異世界で精霊師はじめます。
ママと成績のことで大喧嘩した日、知衣は交通事故により帰宅途中に突然死んでしまう。 なのに、目覚めたら…魔法世界で貴族の娘・ジニーに――!? 前の人生は朝から晩まで勉強漬けの生活だったし、二度目はぜったい苦労しないで生きたい!! ある日、お気楽解釈で精霊師を志したジニーだけど、実は天才的な才能があって…TT このままじゃまた勉強地獄!? ラクして生きたい『天才精霊師』のドタバタ転生ファンタジー第1巻!! -
サッカー店長の戦術入門~「ポジショナル」vs.「ストーミング」の未来~
FCバルセロナにてペップ・グアルディオラが革新的なフットボールを披露したのが2008年。以降、2010年代を通じて現代サッカーは「異常」と呼べるほどの飛躍を遂げ、もはやそれまでとは別次元の競技になっていった。その進化を象徴する言葉が「ポジショナル(プレー)」と「ストーミング」である。ペップ、クロップ、ナーゲルスマン……。10年代を代表する智将たちの戦いからひも解く、サッカー界の来し方と行く末。 -
あなたに続く旅路
この愛を知るために、わたしは生きてきたのかもしれない。19世紀――過酷な運命が生んだ究極のロマンスベストセラー作家の珠玉作! 19世紀。ローズはスコットランドへ降り立った。両親もすでになくサウスカロライナの姉夫婦の農園で暮らすローズは、義兄に虐げられてきた。同じくひどい目に遭っている使用人たちのためにも遠縁のダンカン・マクレーンに助けを求めるしかない。悲愴な決意のローズの前に現れたダンカンは驚くほど若くハンサムで彼女は狼狽えた。その直後、飢えと疲労で倒れたローズは、ダンカンのたくましい腕に抱き留められ――。
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