○落語作品一覧

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  • こんな噺家は、もう出ませんな 落語[百年の名人]論
    3.5
    平成十年代なかば――二十一世紀に入って四、五年の頃から落語ブームといわれる現象が起きた。古今亭志ん朝の早過ぎた死への嘆きの中に発生した現象というのは皮肉の極みだが、そのブームの中でしきりに「昭和の名人」の看板が目につく。さまざまな出版刊行物にとって重宝な看板には違いないが、そこに書かれた名前が三か五ならともかく、十、二十を超えるとなると、それは志ん朝が言った「名人」とは別物だと思わざるを得ない。正真正銘の名人と看板だけの名人は違うということなのか。名人とは観光ブームの中の名所旧跡のようなものなのか。名人が簡単に量産されて「名人ブーム」になっては見分けがつかない。「名人」とは誰のことなのだ――。〈本書より〉※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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  • 山田全自動のあるある超ベストでござる
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ちょんまげに着物姿の江戸時代の町人風キャラによる日常のあるあるネタを、 シュールなコメントとともに表現する漫画がインスタほかで大人気の山田全自動。 古典落語の演目を漫画で表現した『山田全自動の落語でござる』や名作文学を独自のタッチでコミカライズした『山田全自動の日本文学でござる』なども話題に。 本作では、そんな山田全自動が主に2020年以降にInstagramで公開してきた作品の中から、とくに反響の大きかった「あるあるネタ」を中心に、 ジャンル別に厳選しつつ収録するベストセレクション。 さらに2017~2019年の各種ベスト5や、それ以前の初期作品プレイバックなどの企画も盛り込み、まさに面白さ満載の一冊となること請け合いです。 【構成】 第1章 謎あるある 第2章 性格あるある 第3章 あせるときあるある 第4章 仕事あるある 第5章 学校あるある 第6章 家事あるある 第7章 子どもあるある 第8章 モヤッとすることあるある 第9章 休日・買い物あるある 第10章 体調あるある こぼれネタ10 年度別いろいろ超ベスト5 初期作品プレイバック
  • 小説 品川心中
    4.0
    したたか、しなやか、しながわ 人の心にも、闇と海。――柳家喬太郎 客はつかの間の夢に金を払うんだ。女郎の本音なんざ知りたくもなかろうさ 元最上位の遊女・お染。寄る年波には勝てず、馴染みの客たちも離れてしまい、いまや衣を新調するための金にも困るようなありさま。元来の勝気な性格もあって、ひと思いに死んでしまおうかと思うが、金に困ってひとり死んだと言われることはあまりにりも悔しく、ならは、心中をしようと考える。独り身で大食らい、ぬけている金蔵を相手に選び、手練手管で、ついに心中の約束を取りつけるのだが―― 現在の高座では、お染が金蔵を川に突き落とす場面、金蔵が助かって世話をしてもらっていた親方の元に幽霊のように姿で現れる「上」までしかかからないことが多いが、本作では金蔵が親方たちの力を借りてお染に仕返しをする「下」までをお染を中心にした物語に再構成した意欲作。 妓楼に生きる女の矜持と哀しみ、「小説 古典落語」シリーズ完結! 松浦シオリ・装画
  • 小説 らくだ
    -
    1巻1,430円 (税込)
    かんかんのうを 踊らせるで 有名な古典落語「らくだ」 兄貴分やらくだの生い立ちにも迫り肉厚の作品に――是非、ご一読を ――――桂文治 一緒にいることこそが、不幸せではありませんか? 大きな体で大酒飲みの荒くれ者で、長屋や近隣の住民たちから嫌われていた通称「らくだ」。ある日、らくだの兄貴分、半次が長屋を訪ねると、らくだが死んでいた。半次はその弔いの金の工面をするために、通りかかったくず屋の久六を呼び止める。らくだの死を知らされ、驚く久六だったが、半次に脅され、長屋の月番や大家に金品要求の言伝てを行うはめに。出し渋るところには、らくだの死骸を運んで「かんかんのう」を踊らせ、ついには香典や物品を入手する。やがて、久六はらくだの母親のもとに使いに出かけるが―― 複雑な滑稽咄を人情咄として再構成、小説 古典落語シリーズ第3弾! 松浦シオリ・装画
  • 小説 牡丹灯籠
    4.3
    1巻1,430円 (税込)
    貴方がまたいらしてくださらなければ、私はきっと、死んでしまいますよ 怪談と仇討ちの物語を捕物帖として再構築するシリーズ第2弾! 浪人の荻原新三郎は、旗本飯島平左衛門の娘、お露と知り合って惹かれあうが、会えない日々が続き、ついには、お露は恋焦がれ死に、女中のお米も亡くなってしまった。それから夜ごと、新三郎のもとに通ってくるお米とお露の幽霊。経と如来像、札を授けられた新三郎はお露から身を守れたかのように見えたが、下働きの伴蔵の手引きにより、新三郎はお露に取り殺されてしまう。しかし、そこには複雑な因縁と企てがあったのだ―― こいつらの誰からもつきまとわれたくない/柳家喬太郎 第1弾の「真景累ヶ淵」に続く三遊亭円朝の代表的作品でもある「牡丹灯籠」を近代文学研究家で作家の大橋崇行が小説化。「お岩の四谷怪談」「お菊の皿屋敷」「お露の牡丹灯籠」と三大怪談の一つに数えられる本作であるが、実は怪談として語られているのは、前半の一部を切り抜いたもの。本来の姿は愛憎と、主君の仇討ちにいたる複雑に入り組む物語である。本書では「牡丹灯籠」全体を余すことなく小説化している。実力派落語家の柳家喬太郎が監修をする。 松浦シオリ・装画
  • 小説 真景累ヶ淵
    3.3
    執念いヤツらめ 一人の人間が堕ちてゆく 死出の旅 圓朝の大作を濃厚に煮つめ、小説へと昇華した作品である/古今亭菊之丞 ――この後女房を持てば 七人まではきっととり殺すからそう思え。 父を旗本に殺されたまま解決もできず、妹も奉公先で惨殺されてしまったお志賀。それから十七年、音曲の師匠豊志賀として生きてきた。稽古はにぎわっていたが、子ほども歳の離れた新吉と男女の仲になり、あまりの入れ揚げぶりに弟子たちも次第に離れていってしまう。そんな中でも通い続けていたお久に嫉妬したためか、顔に腫物ができてしまう。悪化する腫物とともに憎悪ももつのらせ、ついには呪詛の言葉を遺して死んでしまう。新吉は恐れおののきながらお久と下総に駆け落ちをするのだが―― 松浦シオリ・装画 名作落語にあらたな命を吹き込む、シリーズ第一弾! 古典落語の大名跡・三遊亭圓朝が創作した代表的作品のひとつ『真景累ヶ淵』を、時代小説の名手奥山景布子が小説化。人間の業の深さ、血縁と因縁が複雑に絡み合った愛憎劇を、時代小説として再編。人物関係図、解題を付す。本作には古今亭菊之丞が監修を行う。
  • 山田全自動の日本文学でござる
    -
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 珠玉の名作文学を独自のタッチでコミカライズ! 読んだことがある人もない人も楽しめる“山田全自動ワールド" 【内容紹介】 ◎ちょんまげに着物姿の江戸時代の町人をモチーフとしたキャラクターによる日常のあるあるネタを、シュールなコメントとともに表現するイラストがインスタほかで大人気の山田全自動。古典落語の演目を漫画で表現した『山田全自動の落語でござる』もスマッシュヒットを記録 ◎本書はそんな彼の新機軸。「日本の文学作品」をテーマに、誰もが聞いたことがあるような作品を中心に、山田全自動ならではの表現でコミカライズ。明治以降の近代文学をメインとして、様々なジャンルの作品をセレクトしつつ、日本文学の魅力を独自のタッチで描く ◎全20作品の漫画を掲載予定。さらに作品や作家に関する解説コラム、「日本文学あるある」などのネタも収録しつつ構成。日本文学への興味や知的好奇心もそそられ、また文学入門としても最適の一冊に 【著者】 山田全自動 1983年生まれ。イラストレーター。ウェブデザイナー。江戸時代の町人をモチーフとしたイラスト、およびそれらに添えられたシュールなコメントが特徴。InstagramほかのSNSが人気を呼び、広告や企業コラボ、メディア露出などの実績多数。ライブドアブログ OF THE YEAR 2020 ベストクリエイター賞受賞。
  • 世界一かわいげのない孫だけど・・・
    3.5
    転入した学校も、同居を始めた祖母も、全て気に食わない美波。けれど、落語のネタにしようと祖母の言動を観察するうち、何かが変わり始めて・・・。不器用な少女が周囲との絆を育み居場所を見つけるまでの物語。ズッコケ文学賞受賞作家、待望の2作目!
  • 特攻する噺家
    5.0
    フジテレビ系『ワイドナショー』、TBS系『林先生の初耳学!』などの番組で話題沸騰中! TV出演の度に、そのコメントがネットニュースで大きく取り上げられる、元暴走族のイケメン落語家が、破天荒で刺激的な自らの半生を語る一冊です。 ・県代表レベルの実力を持っていたサッカーでの挫折 ・高校はたった1日で退学 ・バイクで警察と対決する日々 など、 「どうしようもない名古屋の悪ガキ」が、なぜ落語界に飛び込み真打になるまでの修行に耐えることができたのか、すべて包み隠さず大公開します!!
  • いじめられてしんどい君へ
    -
    【内容紹介】 俳優から落語家に転身した著者が、小学校5年生の頃、いじめにあっていた暗い記憶をもとにつくった創作落語(ミュージカル落語)「一口弁当」「凍らすLINE」で、いじめで傷つき、悩んでいるあなたに伝えたいいじめをチャンスに変える考え方とは? 【著者紹介】 [著]三遊亭 究斗(さんゆうてい・きゅうと) 1963年、香川県高松市生まれ。 落語家(世界で唯一のミュージカル落語家)。 1988年、劇団四季入団。 在団10 年間に多くのミュージカルに出演。1997年、春風亭小朝に入門し落語家に転身、春風亭えびー太を名乗る。 2001 年、三遊亭円丈門下に移籍、三遊亭あろーと改名。2002年二つ目昇進、三遊亭亜郎となる。 2003年~2004年、東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」テナルディエ役で出演、帝国劇場・博多座・コンサートバージョンで全国公演に参加。2004年、古今東西の“名作”や波瀾万丈の“偉人伝”をわかりやすく語って歌う「ミュージカル落語」を発案し、30を超える作品を創作する。2004年~2005年、英語落語をカナダ・トロントで上演。 2014年、真打昇進、三遊亭究斗となる。ミュージカル落語から進化し、教育と娯楽が融合した新作落語「一口弁当」は、自身が小学校5年生のときにいじめに遭った経験をベースにした“エデュテイメント作品”であるが、この落語が話題となり、いじめ撲滅運動に力を入れる。同年、NHK「おはよう日本」でいじめ撲滅に取り組んでいる姿が特集されたり、2017年、文化庁こども霞が関見学デーでいじめ撲滅ミュージカル落語を披露したりするなど反響は大きく、全国の小・中・高校や、教育関係(校長会・教頭会・教職員研修、PTA連合会)、各自治体、企業から「一口弁当」をはじめミュージカル落語の講演依頼が引きも切らない。2020年、子供心理カウンセラー(日本インストラクター協会認定)の資格を取得、いじめ撲滅運動にさらに力を入れている。2011年よりYouTube チャンネル「サンキュートCHANNEL」を開設、現在に至る。 【目次抜粋】 第1章◆いじめで悩み、一人で苦しんだ小学生の頃 第2章◆劇団四季から学んだエデュテイメント 第3章◆34歳で落語家に転身する 第4章◆ピンチはチャンス 第5章◆ミュージカル落語誕生 第6章◆教育の現場へ、いじめ撲滅の落語を 第7章◆ありがとうが世界を変える 第8章◆真摯にぶっちゃける
  • まくらばな
    3.5
    落語家・柳亭小痴楽の書き下ろし初単著は、幼少期から現在に至るまでを綴ったエッセイ集。 「枕花(まくらばな)」 とは、仏事用語で葬儀までの間に故人の枕元に飾る生け花のこと。 亡き父・ 柳亭痴楽との思い出、人生観に影響を及ぼした作品との出会い、お世話になった桂歌丸の回想録、飼い犬との十六年を描いた短編など、一冊を通じて自身の半生を振り返る。 「マクラ(落語の前の小噺)を頑張るようになったのは二ツ目になってから」と語る著者が、真打昇進を機に書き綴った二十一篇。母、兄との座談会の様子も収録。 著者について 1988年東京都生まれ。 2005年10月 二代目桂平治(現:桂文治)へ入門「桂ち太郎」で初高座。 2008年6月 父・柳亭痴楽の門下に移り「柳亭ち太郎」と改める。 2009年9月 痴楽没後、柳亭楽輔門下へ。 同年11月 二ツ目昇進を期に「三代目柳亭小痴楽」となる。 2013年、落語芸術協会所属の二ツ目で構成されるユニット「成金」を 昔昔亭A太郎、瀧川鯉八、桂伸三、三遊亭小笑、春風亭昇々、笑福亭羽光、 桂宮治、神田松之丞、春風亭柳若、春風亭昇也と共に結成。 2019年9月下席より真打に昇進。 切れ味のある古典落語を中心に落語ブームを牽引する実力派。
  • 廓(くるわ)に噺(はな)せば
    -
    1巻1,430円 (税込)
    「まず初めに師匠に読んでもらいたかった」――。昭和16年の横浜。5歳の少年・檜垣壽雄は、色街・真金町の廓『永代楼』の女将である祖母いねに可愛がられ、何不自由なく暮らしていた。しかし、母のきくが突然家出し、その寂しさから、壽雄は落語に、笑いに目覚めていく――。戦前戦中戦後の昭和を舞台に、直弟子が故・桂歌丸の少年期をモデルに描く、感動と笑いの人情ばなし。
  • おいぼれハムレット
    -
    1巻1,430円 (税込)
    <「長ろうべきか死すべきか」で評判をとりました、後日譚でございます。>――知の巨人・橋本治、まだまだ本気でふざける!落語世界文学全集ついにスタート。
  • ユリイカ 2015年6月号 特集=桂 米朝
    4.0
    上方落語中興の祖・桂米朝を緊急特集! 現代の斯界を代表する落語家の一人で、 第二次世界大戦後の滅びかけていた上方落語を継承し、復興したことから 「上方落語中興の祖」と言われた、桂米朝の追悼特集。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
  • 師匠は針 弟子は糸
    4.0
    名人死して十年。弟子がはじめて綴る鎮魂歌「この人の弟子になる!」と決めたのが18歳の時。以来、師匠が逝くまでの思い出の数々。同時に一年間の日常を記録した「ケータイ日記」を併載。落語家は忙しい。
  • 面白くてよくわかる 新版 江戸の暮らし
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    花開いた粋でいなせな町人文化。江戸っ子たちのリアルな姿がよくわかる! お江戸に暮らす商人、職人、農民、武士の本当の姿がよくわかります。 監修は江戸時代研究の第一人者、テレビ、ラジオ、講演でも人気の東大教授・山本博文先生。「高級料亭から大食い戦士まで──大江戸グルメ事情」「治安維持の役割もあった吉原の本当の姿とは?」など、楽しく読める100のテーマで江戸時代の知識が身に付きます。 これまでと異なる新たな江戸の実像を紹介。落語や時代小説が10倍面白くなり、「江戸学力」向上に最適の一冊です。カバーイラストは、江戸時代を専門に繊細で色気あふれる絵柄で人気の漫画家、紗久楽さわ。 今、落語が大ブームとなっています。八っつぁんや若旦那、ご隠居が生活する江戸の町。佐伯泰英、藤澤周平、池波正太郎など人気時代小説の舞台でもあります。お江戸の商人、職人、農民、武士のリアルな暮らしぶりがよくわかり、落語や時代小説がもっと楽しくなる一冊です。これで、あなたも江戸時代通!
  • 【合本版】落語名作200席
    5.0
    演目別にストーリーと主な会話、噺のオチと結末、どの噺家の十八番かなどをコンパクトにまとめる。圓生、志ん朝、小三治など、名人の落語を世に送り出してきた名プロデューサーならではの蘊蓄が満載。 ※本書は角川ソフィア文庫「落語名作200席 上」「落語名作200席 下」の合本版です。
  • 桂春団治
    3.0
    独創的話術と奇行で知られ一世を風靡した奇才桂春団治。〈微妙猥雑〉な上方弁を駆使し落語界を席巻、上方落語の全盛期を築いた春団治の一代記を、出生から57歳の死まで、詳細綿密な調査と多彩な資料で裏付け書下ろした傑作評伝。「桂春団治年譜」「上方落語年表」などを付すほか「紅梅亭界隈」「東松トミの半生――桂春団治外伝の一つ」を併録。毎日出版文化賞受賞。
  • ゼロから分かる!マンガ落語入門
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 落語がぐっと身近になる、入門書です。マンガで主人公と一緒になって名作落語を楽しめます。マンガの合間には写真や絵で、江戸時代の暮らしを解説、落語の世界も丸ごと理解できます。巻末には、江戸へタイムスリップ! ビジュアルで江戸風情を味わい、さらに、名作落語をQRコード付き動画(公式)でご紹介。お勧めCD・DVD、書籍リストも必見です!
  • 不器用なまま、踊りきれ。 超訳 立川談志
    4.0
    「世間体を守るためにする努力なんてバカのすることだ」 志の輔、志らく、談春など、名だたる落語家の生みの親であり、 政界進出、二日酔い会見、『笑点』の立ち上げなど数々の伝説を残した、 落語界の永遠の革命児・立川談志、没後10周年記念本。 談志を語る時、「破天荒」という言葉が使われることが多い。 数々の争いを起こし、敵を作るのを厭わなかった談志評として間違ってはいない。 だが、果たして本当にそうだろうか。「破天荒」というのは、あくまでもメディアに切り取られた一面でしかないように感じる。 談志が亡くなって10年。談志を師と仰ぎ、10年間前座時代を過ごした著者が思うのは「談志は不器用で優しくて厳しい人間だった」ということだ。 師匠が亡くなってからも著者の心を支え続けた談志の名言を新解釈でお届けする。 【目次より】 第1章 成功と努力 第2章 仕事の流儀 第3章 幸せと金と欲望 第4章 社会と優しさ 第5章 何を信じるか
  • 落語ことば・事柄辞典
    4.0
    読んで腑に落ちる落語辞典の決定版! 落語を知るためのキーワード616項目を掲載。「時・所・風物」「金銭・暮らし・衣食住」「文化・芸能・娯楽」「男と女・遊里・風俗」「武家・制度・罪」「心・体・霊・異」の6ジャンルに分類し、観どころ聴きどころを楽しめるよう丁寧に解説。江戸文化に造詣が深く、豊富な知識と洒落心にあふれた名解説者ならではの蘊蓄が満載。巻末に主要演目掌解題、演目と項目の五十音順索引付き。 ※本書は二〇〇四年一〇月、岩波書店から刊行された『落語ことば辞典──江戸時代をよむ』を改題し、文庫化したものが底本です。
  • 談志歳時記―名月のような落語家がいた―
    4.4
    わたしは十五歳の時、末広亭で彼の真打披露興行を見て、人生が決まってしまった――。落語を芸術に高めた男・立川談志との五十年を描く慟哭のメモワール。談志はどれだけ落語に愛され、どれだけ落語を愛し、破壊し、創り直していったか。老いや病そして落語と格闘し続けた最後の五年間を間近で克明に記した日記を附す。

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  • 今夜は最高な日々
    3.0
    山下洋輔トリオ縦横無尽、赤塚不二夫の面白グループも全速前進、そして伝説の番組『今夜は最高!』が始まった――。編集者として、舞台演出家として、放送作家として、著者が駆け抜けた八〇年代は“笑い”と“音楽”に満ち溢れていた。ジャズ、落語、テレビ、舞台、出版……秘話満載、知られざる日本カルチャーを綴る!

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  • 噺は生きている 名作落語進化論
    4.2
    同じ『芝浜』は一つだってない。 志ん生、文楽など昭和の名人から、志ん朝、談志、さらには小三治、志の輔、一之輔ら現役トップの落語家まで、彼らはどう落語を分析し、アレンジを加え、ときに解体しながら演じてきたのか。 演目の変化から落語の〈本質〉に迫る、画期的落語評論。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 伝統芸能の革命児たち
    -
    十三代目市川團十郎白猿襲名を控える市川海老蔵、そして講談界に旋風を巻き起こした神田伯山(元松之丞)――二人に象徴されるように、伝統芸能の世界が、いま熱い! その最前線を見続けてきた九龍ジョーが、歌舞伎・文楽・能・狂言・落語・講談・浪曲・新派・ストリップと分野ごとに注目のスターたちを紹介する評論集。 登場する主な芸能者たち <歌舞伎> 市川海老蔵・市川猿之助・尾上右近・尾上菊之助・尾上松也・中村壱太郎・中村勘九郎・中村児太郎・中村七之助・中村獅童・中村隼人・坂東玉三郎・坂東巳之助・藤間勘十郎・松本幸四郎 <能> 梅若実・亀井広忠・川口晃平・坂口貴信・谷本健吾 <狂言> 茂山千之丞・野村萬斎 <文楽> 竹本織太夫 <落語> 春風亭一之輔・春風亭昇々・瀧川鯉八・立川吉笑・立川志らく・柳家権太楼 <講談> 神田伯山 <浪曲> 玉川太福 <新派> 河合雪之丞・喜多村緑郎 <ストリップ> 石原さゆみ・みおり舞・武藤つぐみ
  • 反戦後論
    -
    1978年生まれの筆者の周囲にあったのは、茫漠たる郊外――ニュータウンだった。 その出発点から、戦後思想とはどのように映るのか? 大東亜戦争、象徴天皇、三島由紀夫、小林秀雄、福田恆存、柄谷行人、中上健次、 坂口安吾、あるいはロレンス、ピケティ……。思索を深めるにつれ、あらわれて きたのは「政治と文学」という問題だった。 本書は、必ずしも「戦後批判」を志向していない、端的に「戦後よ、さよなら」と言うものだと考えてもらいたい、と筆者は言う。 「いずれにしろ、私は「政治と文学」のけじめを曖昧にしながら、いつかその両者が一致するだろうことを夢見るような「戦後」的な言葉については何の興味もないことだけは断っておきたい。私の描きたかったのは、人間の可能性ではなく、必然性であり、人間の自由ではなく事実だった。」 (あとがきより) いま文芸、論壇界で注目を集める気鋭の批評家が戦後思想に新たな問題を提起する画期的論考! 【目次】 I部―政治と文学 郊外論/故郷論―「虚構の時代」の後に 三島由紀夫の宿命―〈文学―天皇―自決〉の連関について 「象徴天皇」の孤独 宿命としての大東亜戦争 「戦後」よ、さようなら II部―文学と政治 中上健次と私 小説の運命 柄谷行人試論―〈単独者=文学〉の場所をめぐって 福田恆存とシェイクスピア、その紐帯 坂口安吾の「いたわり」 III部―幸福について 「落ち着き」の在処 ロレンスとピケティ―交換可能なものに抗して 小林秀雄の〈批評=学問〉論 落語の笑い―春風亭一之輔の方へ
  • 落語少年サダキチ(よん)
    4.0
    助けた酔っ払いの老人は、実は名人と呼ばれた落語家だった。そんな出会いから、落語に興味を持ち始めた少年忠志。今回は、親戚の住む田舎で落語会、それも怪談噺をすることに。しかも落語会のあとはお墓で肝だめし。じつは忠志、お化けが大の苦手なのだ。お化け妖怪大行進、大笑いのあと、背筋がぞくっとする「狸の化け寺」のほか、江戸時代のひとはリサイクル名人? 「いかけ屋」の2篇を収録。時をかける落語少年、第四弾!

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  • 落語少年サダキチ(さん)
    4.7
    老落語家との不思議な出会いから、落語にはまりつつある少年忠志。ライバルとの落語対決を終えひと息つく間もなく、今度は小学生漫才コンビ「カピバラ兄弟」との落語対漫才の大勝負。敗者を待つのは地獄の罰ゲーム! 選んだネタがうまくいかず、苦悩を抱えた忠志は、またまた江戸時代へタイムスリップ! 落語対漫才対決の行方は? そして、謎の女性「ペン子」とは? 爆笑と爽やかな感動を約束する、時をかける落語少年第三弾!

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  • 落語少年サダキチ
    4.2
    1~2巻1,540~1,650円 (税込)
    五年生の清海忠志は、ある日、不良にからまれていた酔っ払いのおじいを助けてやる。助けてもらったお礼にと、道ばたで勝手に落語を始めてしまうおじい。めいわくに思う忠志だったが、なんとこれがめちゃくちゃおもしろい! それもそのはず、この酔っ払い老人は、名人と呼ばれる落語家、笑酔亭粋梅だったのだ。落語と衝撃的な出会いを果たした忠志が、落語を武器にさまざまな困難を乗り切って、文字通り時空も越えて大活躍!

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  • 山田全自動と林家はな平の 落語あるある
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介】 古典落語の演目をコミカライズした『山田全自動の落語でござる』もスマッシュヒットさせた山田全自動と、今年春に真打昇進となった若手実力派の落語家・林家はな平がタッグを組んだ落語本企画です。 本書では、現役落語家の視点から生まれる、思わずクスリと笑えるような落語にまつわる「あるあるネタ」を山田全自動によるイラストでユニークに表現。さらには、落語家の生態、落語界のしきたり、落語家という職業や裏事情にフォーカスしたコラムなども充実。 【構成】 ●イントロ漫画 ●第1部 落語家編 落語家の生態/出番前/高座で ●第2部 寄席・落語会編 寄席・落語会/噺(演目)あるある/お客あるある/こう思ったらきっと落語好き ●コラム 落語家とは/前座の一日/高座に上がるまで/落語家の着物事情 ……etc.
  • 落語家、医者に頼らずがんと生きる
    -
    がんを宣告されながらも、手術・抗がん剤・放射線という標準治療を断り、自分の体を実験台に食事療法に挑んだある落語家のがん闘病記。がん宣告から現在まで、11年弱にわたり食事療法の日誌をつけ続け、食事以外にも日常生活の中で、何をしたら数値が上がり、どうしたら下がったかなど、自分自身をつぶさに見つめてきた著者が導き出した実体験に基づく「がんとの共存」の掟とは――。
  • 現在落語論
    4.1
    ついに出た、「落語論」の新機軸(イノベーション)!! ユニークな活動で注目される談志の孫弟子が、落語の面白さをイチからお教えします。 「立川談志の『現代落語論』からちょうど半世紀というこの節目に、あの頃の家元と同じく30歳前後の自分が『現在落語論』というタイトルでこの本を書く。 16歳で落語の門を叩き、すぐに頭角を現し、27歳で真打となり、メディアでも売れに売れて落語界に確固たる地位を築いていた当時の談志と、26歳で落語の門を叩き、二ツ目になったばかりの自分とを比べることなどできるわけがない。 ただ、現在を生きる落語家であるぼくには、これまでの先輩方がそうしてこられたように、受け継がれてきた落語の面白さを、色あせないようにたえず磨きつづけていく責任があるのだ」 ――「まえがき」より <目次> ●第一章 落語とはどういうものか 何にもないから何でもある 落語の二面性── 伝統性と大衆性 古典落語と新作落語 マクラは何のためにあるのか ●第二章 落語は何ができるのか 省略の美学 使い勝手のよさ 古典落語を検討する ●第三章 落語と向き合う 志の輔の新作落語 談笑の改作落語 擬古典という手法 ギミックについて ●第四章 落語家の現在 吉笑前夜 「面白いこと」への道 落語界の抱える二つのリスク 落語の未来のために
  • 柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方
    4.0
    ほぼ毎日、ナマの落語に接し続ける著者が、自らプロデュースする落語会に呼んだ、とびきり勢いのある人気落語家5人のインタビュー集。下積み時代のこと、師匠の話、ブレイクのきっかけや落語家としての苦しみと楽しみなど、次世代の名人候補たちが語る「落語家」としての人生。「落語とは何か?」に迫る!
  • おとうふ2ちょう
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おかあさんに「おとうふ」のおつかいを頼まれたケンちゃん。ところが、帰り道に携帯で「あともう1ちょう買ってきて」と言われてしまい……。小さなウソをつくケンちゃんや、その後出てくる兄弟のかんちがいの連続で、1ちょうの豆腐が13ちょうまで大きくなる奇想天外なお話。まるで落語のような展開に思わず笑わずにはいられない、大家族の「豆腐事件」絵本です。
  • 浪花節で生きてみる!
    3.5
    人気浪曲師が聞かせる「魂」のうなり! 落語、講談…「語り芸」が注目されている、久しく日の目を見なかった浪曲(浪花節)に注目が!会社員時代に、ひょんなことから三味線教室に通い、思いがけず弟子入りし、浪曲師に(その経緯は第二章で堪能を)。浪曲を盛り上げようと、破格の企画力で古いものに新たな息吹を吹き込んでいる。「人生は、何が起きるかわからない!」を地で行く奈々福!奈々福節にココロが酔いしれる!
  • 安政五年、江戸パンデミック。~江戸っ子流コロナ撃退法~
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    ニューノーマルな時代を生きる現代人に 江戸っ子が智恵と勇気を与えてくれる! 吉原オーバーシュート、長屋クラスター、コレラ感染者30万人。 それでも、江戸っ子は、コレラをコロリと笑い飛ばした。落語に登場するあの江戸っ子たちが、withコロナな時代を粋にサバイブする術を教えてくれる。読後、勇気が湧いてくる稀代の歴史読み物です。 幕末の安政五年(1858)8月、コレラパンデミックが日本を襲い、100万都市の江戸で約30万人が死んだ。コロナ禍とは比較にならない被害者を出した町中で、江戸庶民はいつもの日常を生きていた――本書は、ユニークな話題作を多数世に送ってきた著者が、「江戸と令和」のパンデミックを比較、江戸っ子と令和東京人の共通点と相違点をあぶり出し、独特の視点で「withコロナな時代」を生きるための知恵とヒントを読み解く。
  • 志らくの食べまくら
    3.0
    『グッとラック!』MC、『ひるおび!』コメンテーターと、いまや「TBSの朝の顔」ともいうべき、売れっ子落語家・立川志らく。 そんな彼が、師匠の立川談志や落語家仲間、テレビや舞台で共演したスターとの逸話を、食にまつわる思い出とともに語ります。『週刊大衆』連載原稿に大幅加筆。本人が描き下ろした「志らくのざっくりレシピ」収録。
  • どんなに緊張してもうまく話せる! 「言いたいこと」が思いどおりに伝わる話し方のコツ
    4.5
    緊張は克服しなくてもいい! アナウンサー、経営者、ビジネスパーソン、落語家、漫才師……、話し上手と言われる人たちも、じつは緊張しながら話しています。 それでも伝わる話し方ができるのは、「緊張を克服しているから」ではなく、「緊張しても話せるように準備しているから」。 本書では、「どんなに緊張してもうまく話せる!」ようになるためのコツを紹介します。 著者は、元テレビ朝日アナウンサーでベストセラー著者の渡辺由佳氏。話し方教室やアナウンサースクール、企業研修・セミナーを通じて、大学生・ビジネスパーソン・経営者など多くの人の話し方を改善してきた著者が、「本番で成功を収めるための考え方・話し方・伝え方」を惜しみなく披露します。 ・「目的」を確認して「引き立て役」に回る ・「話の構成」のコツさえつかめば失敗しない ・原稿を丸暗記しない ・聞き手の心に強く響く「言葉」の磨き方 ・「しゃべり」に頼らずに「視覚」を活用する ・本番前に「ラ行」を繰り返せば噛まなくなる ・手のブルブルは固定させればなくなる これらのコツを実践すれば、初対面・プレゼン・面接・スピーチなどの緊張する場面でも、「言いたいこと」が思いどおりに伝わる話し方ができるようになります。
  • 吉原と日本人のセックス四〇〇年史
    -
    《吉原とはいったい何なのか? 吉原の“虚”と“実”に迫る! 》 あなたが落語・歌舞伎・錦絵などで知る吉原は本当の姿なのか? 性風俗研究の分野で活躍する二人、下川耿史氏と永井義男氏が開業400年を迎える「吉原」を軸に日本人の性愛観の変遷を語り下ろす! 【構成】 ●第一章 吉原前夜~元吉原 「売春」の定義/新興都市としての江戸/元吉原の成り立ちと、湯屋の繁栄/王朝文化への憧れ/「揚屋」というシステム/新吉原への移転/「市民」という意識 ●第二章 新吉原 吉原の幻想/大名と吉原/作られていく吉原のイメージ/吉原の高級アミューズメント化/宝暦という時代/吉原の大衆化 ●第三章 岡場所 岡場所の定義/岡場所のピンとキリ/芸者と遊女/岡場所の発展と摘発/岡場所と神社仏閣との関係/民俗学はメルヘン ●第四章 地方の性風俗 筆おろしと青年団/夜這いの歴史/盆踊りと性の関係/赤飯と夜這い/性に対する倫理観の変遷/戦後の性教育 ●第五章 近代以降の性生活 「遊廓=吉原」という幻想/「遊廓」の定義/遊女と芸者の地位の逆転/遣手と幇間/娼妓解放令の弊害/カフェー文化の誕生/ハイレベルな雑誌文化/日露戦争とエロ写真/赤線と売防法/「変態」を取材する/性風俗への興味/歴史を後世に残す/今後の仕事について ●コラム 売春防止法とは何か?/「四十八手」の由来/「三回目で肌を許す」は本当か/近世以前の日本人のセックスについて 【筆者プロフィール】 下川耿史(しもかわ・こうし) 1942年生まれ。新聞社勤務後、作家として性風俗研究についての著作を多く執筆している。近著に『エロい昔ばなし研究』(ベスト新書)、『混浴と日本史』(ちくま文庫)、『エロティック日本史』(幻冬舎新書)、『盆踊り 乱交の民俗学』(作品社)、『遊郭をみる』(共著・筑摩書房)などがある。 永井義男(ながい・よしお) 1949年生まれ。『算学奇人伝』で第6回開高健賞を受賞。時代小説家として100作以上の著作を持ち、最近では江戸の性風俗を研究した著作を多数刊行している。近著に『本当はブラックな江戸時代』(辰巳出版)、『江戸の売春』(河出書房新社)、『江戸の糞尿学』(作品社)などがある。
  • 露の団姫の仏教いろは寄席
    -
    古典落語をひもとけば、ほとけの教えが見えてくる――時代を超えて受け継がれる上方噺の世界から、お釈迦さまの教えをやさしく読みとく一冊。プロの落語家+現役尼僧という経歴を持つ著者の、書き下ろし笑話集。落語と仏教はイコールだ! あなたも読んで笑って悟れる……かも。 プロの落語家+尼さんという露の団姫ならではの、面白くてためになる一冊。落語と仏教の共通点に思わず納得。仏教のエッセンスを知りたい方、上方落語を楽しみたい方に超オススメ!!
  • ふらりと寄席に行ってみよう
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 落語・講談・浪曲・紙切り・奇術・漫才etc…日本が誇る大衆演芸を一度にたっぷり味わえる、今、一番楽しい場所…それが"寄席"。寄席でしか味わえない、寄席ならではの魅力がたくさん! まだ寄席に行ったことがないという方におすすめの一冊です。 【特別インタビュー】 *人気真打落語家 瀧川鯉昇・柳家喬太郎 *紙切りの大御所 林家正楽 【主な内容】 ◆PART1 寄席を知る 寄席の基本を教えます! ・寄席ってどんなところ? ・新宿末廣亭に行ってみよう! ・新宿末廣亭の外観を味わおう ・新宿末廣亭の中に入ってみると…… ・新宿末廣亭を堪能し尽くそう ◆PART2 寄席で観る いろいろな寄席に出かけよう! ・上野の森近くに鎮座 鈴本演芸場 ・浅草演芸ホールは肩肘張らずに ・池袋演芸場は演者が近すぎる! ・よそいき感たっぷり 国立演芸場 ・東京以外にもある! 寄席を紹介 ・寄席の一日、一か月を知ろう ・寄席の一年の見どころを知ろう ・寄席の裏側はどうなっているの? ・二ツ目さんの落語会に行ってみよう ・寄席で買えるフード&グッズ ・『東京かわら版』を使いこなそう! ・寄席の歴史(1) 江戸~明治時代 ・寄席の歴史(2) 明治時代以降 ・知っておきたい寄席用語集 ◆PART3 寄席を味わう 寄席の伝統芸能を堪能! (1)落語 ・演じ分けを味わおう ・仕草を味わおう ・落語に登場するキャラクターたち ・江戸っ子を知るともっと面白くなる ・江戸落語と上方落語は何が違うの? ・古典落語と新作落語は何が違うの? (2)講談 (3)太神楽・曲芸 (4)紙切り (5)奇術・マジック (6)俗曲・枠曲など (7)漫才 (8)コント (9)ものまねなど その他の芸 ◆PART4 寄席をもっと楽しむ さらなる寄席情報を紹介 ・寄席によく出る寄席で観られて嬉しい落語家さん&色物さん ・キャラクター診断で選ぶあなたにおすすめの落語 ・寄席でよくかかる古典落語トップ50 ◆コラム 寄席を支える人 ・席亭 ・お囃子 ・寄席文字を書く人
  • 長州シックス 夢をかなえた白熊
    3.3
    1863年、長州藩の欧州遠征。これは内輪の者しか知らぬが世に云う「長州ファイヴ」――ロンドンに向かう5人の他に実はもう一人いた。つまり「長州シックス」だったのだ。生麦事件、蛤御門(はまぐりごもん)の変、天誅組(てんちゅうぐみ)……幕末の大事件の陰に、知られざる者たちの存在あり。激動の時代を生きた男たちを、笑いと涙で描く5つの異聞。語り口と結末はまるで落語の味わい。名人・荒山徹の幕末異聞集!
  • 談志が遺した落語論
    -
    落語を愛し、落語と格闘してきた「立川談志」の姿 気管切開で声を失う1時間前まで落語をしゃべり、意識を失う1ヵ月前まで 病床で仕事を続けた「落語を最後まで愛し抜いた落語家」立川談志。 絶頂期から亡くなる1年前までのおよそ10年間、日記のように書きとめた言説の断片が存在する。 それらを初公開写真とともにまとめた拾遺集。 本書には立川談志出演の動画が付属しています。 【目次】 第一章:哲学—現代と落語、人間と落語 第二章:分解—落語の主題、志ん生、イリュージョン 第三章:継承—芸の伝承、弟子、落語立川流 第四章:師とライバル—小さん、志ん朝 第五章:己—客と談志、落語と談志、書くということ 解  説:松岡慎太郎(談志長男) 【Video on the Book】 本書には、動画1本が付属しています。 【著者】 立川談志 落語家、落語立川流家元。1936年、東京に生まれる。本名、松岡克由。小学生のころから寄席に通い、落語に熱中する。16歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て、18歳で二つ目となり「小ゑん」。27歳で真打ちに昇進し、「五代目立川談志」を襲名する。1971年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選、1977年まで国会議員をつとめる。1983年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。
  • 三師匠落語訪ねて江戸散歩
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古典落語に真摯に取り組み、江戸の風俗にも詳しい隅田川馬石師匠、古今亭文菊師匠、三遊亭金朝師匠が、落語の舞台となった江戸の町を9つの散歩コースに分けて案内する。落語の噺に出てくる場所に何があったかを知ることで、その時代をしのぶこともできる。散歩に疲れたら江戸時代に創業し、今も営業している老舗でひと休み。落語好きにはもちろん落語を知らない人にも落語ゆかりの散歩が楽しめる一冊。
  • 米朝快談
    3.0
    「門外漢」と侮るなかれ。幼少より寄席に通い、米朝大全集と著作に長年親しみ、いまや小説家の血肉となっている! 十五の演目をネタに自身の貧窮と独り身を笑い飛ばし、人間国宝とAKB48を同列に論じ、島田紳助の凋落と立川談志の芸風を嘆き惜しむ。新作落語にも挑む最強の落語本にして、最新の野ばらワールド全開。
  • 名探偵総登場 芦辺拓と13の謎
    3.0
     ようこそ、名探偵と不可能犯罪の王国へ!  空飛ぶ鳥人、衆人環視下で消えた落語家、一角獣のツノに貫かれた死体……「行き過ぎた技巧派」芦辺拓が生み出した綺羅星の如き名探偵たちが、読むものを奇想とケレンに満ちた「探偵小説」の世界に誘なう。渾身の自選傑作集!  森江春策をはじめ、平田鶴子、自治警特捜、曇斎先生、名探偵Z……芦辺ワールドの「集大成」にして「最強入門書」をお届けいたします!  特典として、芦辺先生 ×「えのころ工房」さんによる書き下ろし名探偵図鑑「『芦辺探偵事務所』所員名簿」も収録。  ことし2020年は、芦辺拓先生のアニバーサリーイヤー。 『殺人喜劇の13人』から30年を迎え、著書70冊、101点に達する記念すべき年を祝して、芦辺ワールドを彩ってきた「名探偵」たちの代表的短編を作者自ら選出。  さらに書き下ろしと「初蔵出し」未発表原稿を加えた「探偵小説30年記念作品集」が登場!

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  • 喬太郎のいる場所 柳家喬太郎写真集
    3.0
    喬太郎愛、炸裂! 柳家喬太郎落語家生活30周年記念落語会「ザ・きょんスズ30」を中心に描く、ファン垂涎の写真集。 喬太郎師匠を愛してやまない方々の談話、著者と師匠の対談も収録。 師匠の知られざる魅力が満載!
  • 江戸の風
    -
    語りつくされる「談志哲学」 「江戸の風」って何だろう。 「便利」でなく、そこに吹いてくる「風」を大事に。 「文明」より「文化」を大事に。 そして勝手に生きな。難しいよ。 (本文より) [本書の特徴] 1 若い世代に伝えるため、ネット上での動画配信を前提に語られた「談志哲学」です。 2 気管切開によって声を失う直前、2011年1月~2月に撮影された映像の初書籍化です(2011年3月気管切開、同年11月逝去)。 3 名言「落語とは、人間の業の肯定である」から40年を経て、最晩年に言及した「江戸の風」という概念。このテーマを語りこんだ唯一の記録です。 4 動画付き書籍です。本書購入者は、談志の揮毫と声を組み合わせた動画「日めくりのつもり」366日分を視聴することができます。 【目次】 ■落語のリアリズム  講釈のリアリズム/人間の不確かさ/ナンセンスかリアルか/八公、与太郎のリアリズム/持ってるか、生かせるか 他 ■日めくりのつもり  いつも一人が楽だよ/チャンと生きなよ/坊主にだまされるな/腹一杯に喰っときな/TVは大阪人ばかりだ/都電を増やしてくれ/夜が来るよ、いいネ/自然に逆らうなよ 他 ■立川談志の会  羽団扇/落語チャンチャカチャン ■江戸の風  風が違う/べらんめえ調と「べらぼうめ」/流行という風/魚河岸、江戸の最たるところ/芸人の風、それぞれの風 他 ■解説 松岡慎太郎(談志長男) 【著者】 立川談志 落語家、落語立川流家元。1936年、東京に生まれる。本名、松岡克由。小学生のころから寄席に通い、落語に熱中する。16歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て、18歳で二つ目となり「小ゑん」。27歳で真打ちに昇進し、「五代目立川談志」を襲名する。1971年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選、1977年まで国会議員をつとめる。1983年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。
  • 舞台と客席の近接学 ライブを支配する距離の法則
    -
    ライブパフォーマンスは、距離の法則に支配されている。コロナ後の舞台芸術はどうなる? 著者は早稲田大学人間科学学術院にて、劇場認知科学ゼミを主宰している。本書が取り扱うのは劇場における「距離」の問題である。 2020年3月以降、新型コロナウィルス感染症の影響により、多くの劇場で公演の延期・中止を余儀なくされている。認知科学によって「舞台」と「客席」の意味を再定義し、「客の盛り上がり」と「距離」の関係を検証。オンライン配信も含めた次世代エンターテインメントの創出につなげる一考察。 【目次】 序 章:距離の法則による支配 第一章:舞台と客席との距離—境界はなぜ必要か 第二章:客と客との距離—伝播する集合的感情 第三章:劇場空間と感情同期—観客の盛り上がりは何で決まるか 終 章:新たな客席のあり方と劇場認知科学 【著者】 野村亮太 認知科学者、数理生物学者、早稲田大学人間科学学術院准教授。博士(心理学)、博士(工学)。1981年、鹿児島県に生まれる。2020年4月より早稲田大学人間科学学術院にて劇場認知科学ゼミを主宰。大学時代は落語研究会に所属し、研究者となってからは、認知科学の手法で落語を追究しつづけている。著書に『プログラミング思考のレッスン』(集英社新書)、『やわらかな知性 認知科学が挑む落語の神秘』(dZERO)、共監訳に『ユーモア心理学ハンドブック』(ロッド・A・マーティン著、北大路書房)などがある。
  • シン・談志が死んだ 立川流はどこへ行く
    値引きあり
    -
    談志は死んだが、その言葉は今も生きている。 家元曰く「落語とは、人間の業の肯定である」。 「自我は非常識を凌駕する」。 1983年に立川談志が「落語立川流」を創設してから40年。家元・談志がこの世を去って12年。家元の残した数々の言葉や生き方は、現在の一門にどのような影響を与えているのか。家元亡きあとの立川流は、どこへ向かおうとしているのか。 土橋亭里う馬、立川談四楼、ぜん馬、龍志、談之助、志の輔、談春、志らく、生志、雲水、キウイ、志遊、談慶、談笑、談修ら、立川流の真打総勢31名と、二ツ目総勢22名、さらに談志が生前に弟子と認めた野末陳平、毒蝮三太夫、高田文夫を加えた56名によるオール書き下ろしで、家元の思い出から立川流の未来まで、寄ってたかって語り尽くす。 談志から見て孫弟子の真打、曾孫弟子の二ツ目も生まれているが、直弟子でない彼らも、家元の言葉や発想に惹かれ、あるいは家元の影響を受けまくった自分の師匠に心酔して、芸や人生に生かそうとしている。立川流にとどまらず、落語界全体の将来を展望する上でも必読の書。 (底本 2023年11月発売作品)
  • 菊池寛が落語になる日
    4.0
    文藝春秋百周年記念作品 春風亭小朝の「菊池寛落語」九作が、書き下ろし「落語小説」になった。 圧倒的な人間観察眼と超斬新なシチュエーション! 菊池寛の原作小説と浅田次郎との対談などを収録した豪華版! 「入れ札」「予感」「うばすて山」「お見舞い」「時の氏神」「好色成道」「龍」「ある理由」「マスク」
  • 進化する全身落語家 時代と芸を斬る超絶まくら集
    -
    時代と芸を斬る“まくら”隋談 TV・高座で世相と芸界の本質を 批判を恐れず喋る噺家あり。 師匠・立川談志の特異な視線を伝承する 全身落語家が、物事の本質を鋭く“笑い”に変える! スマホで観る 立川志らくの超絶まくら 本文中のQRコードを読み取って、 立川志らく師匠のまくらを堪能する!  ひろゆきさんとは仲がいいので、対談したときに、 「もっともっと、落語を広めるには、どうしたらいいですか?」  って言ったら、 「志らくさんが大金持ちになって、それを世間に広めればいいんだ」  と、 「髪を染めて、もの凄いアルマーニの服を着て、それで、外車に乗って女の子をはべらかせて、そうすると皆が憧れる」  って、どういうことなんだ(笑)? そんなもんなんだ、世間の落語に対するイメージなんていうのは。 ――『本当は落語なんか演っている場合ではない』2022年7月日第回立川志らく落語大全集国立演芸場『寝床』のまくらより
  • マンガでわかる落語:古典落語のあらすじ、寄席の楽しみ方が一目瞭然!
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東大出身落語家が解説! この本を読んでから寄席に行けば、落語が120%楽しめる! 若い世代からビジネスパーソンまで、人気のエンターテイメントとなっている落語。 ひとりで多くの登場人物を演じわける落語は、落語家の話術からコミュニケーションのスキルを学べるとあって、趣味としてだけでなく教養としても注目されています。 聞く側に想像力や考える力が求めらることもあり、演者とお客さんが双方で場をつくりあげるライブ感も魅力のひとつです。 とはいえ噺の難しさや“寄席”のマナーの無知などから、ハードルが高いと感じている人も多いはず。 そこで、寄席の楽しみ方、古典落語のあらすじなど、はじめて落語を聞く予習に最適な“落語の楽しみ方”を、東大出身初の落語家である春風亭昇吉さんが解説。 落語の圧倒的な知識と噺家の経験値から繰り出される独自の解説で、楽しみながら落語の世界を理解できます。 落語は噺の内容やオチがわかっていても(映画でいうネタバレ)楽しめる芸能であり、むしろ内容を理解していたほうが、噺家による演出や展開の違いがわかり、深く堪能することができるもの。 この本を読んでから寄席に行けば、落語が120%楽しめる、知識ゼロからの落語指南書です。
  • [音声DL付]桂三輝の英語落語
    3.0
    世界15カ国で大絶賛の極上エンターテインメント。全5噺をライブ収録 笑いながら、楽しみながら聴いたり読んだりした英語はしっかり身につく! 英語ネイティブでプロの噺家は、桂三輝さんが史上初。英語も落語もホンモノなので、思いきり楽しみながら学習できます。 どうして英語落語なの? 英語の上達が速い人に共通する特徴をご存じでしょうか? それは―― 1. あれこれ悩まず、行動を起こしている(勉強を始めている) 2. 英語の勉強を楽しんでいる です。 どの学習法が自分に向いているのだろうか…などと悩んでいる時間があったら、これと決めて勉強をスタートする。途中で問題があったら軌道修正をする。行動が早い人は英語学習に限らず、成功している人が多いですよね。 そして、一旦始めたら、その勉強を楽しむ。「楽しい→続く→上達する→さらに楽しい」という好循環に乗れたらしめたもの。 でも、楽しめと言われても、学校の英語の時間はつまらなかった…、映画やドラマなら楽しめそうだけど英語が難しすぎて挫折した…、というつらい体験をした人はたくさんいるでしょう。そんな人に試してほしいのが本書です。 聴いて楽しい、読んで楽しい、難易度も高くなく、オーセンティックな生の英語――そんな学習素材にはなかなか出合えません。三輝さんの英語落語は、まさにそんな学習素材です。 三輝さんの英語落語は、ブロードウェイ公演をはじめ、ヨーロッパ、アジア、アフリカでも披露され、人気を博しています。ぜひ、あなたも、英語を聴いて笑う、つまり英語を楽しむ体験を本書で始めてください。 ※本書は、アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL』2016年4月号から6月号で掲載されて大きな反響を呼んだ特別連載を元に、汎用性の高い英語表現についての解説を付けて、まとめたものです。 ※本書の学習で使用する音声(MP3)は、すべて無料でダウンロードできます。アルクのウェブサイトよりダウンロードの上ご利用ください。お持ちのPCの音声プレーヤーや、スマホに同期して再生、もしくはスマホアプリ「語学のオトモALCO(アルコ)」(無料)から直接ダウンロードして、再生いただくこともできます。なお、本電子書籍のビューワー上で音声再生はできません。予めご了承ください。商品ご購入前に、ご利用の端末でのアプリ「語学のオトモ ALCO」インストールの可否を、ストア(App Store/Google Playストア)でご確認ください。 【対象レベル】英語初級以上 【ダウンロード音声】MP3ファイル 【著者プロフィール】 桂三輝(かつら・さんしゃいん): 能と歌舞伎に興味を抱き、1999年に来日。2003年からアコーディオン漫談や英語落語の活動を始める。'07年に大阪芸術大学大学院芸術研究科に入学し、落語を研究。'08年、桂三枝(現・六代桂文枝)に弟子入りし桂三輝と命名される。'13年、在日本カナダ商工会議所文化大使に就任し、北米ツアーを開催。'14年からワールドツアーを開始、13カ国を巡る。アフリカツアーも果たし、世界5大陸を制覇。'15年、日本スロヴェニア親善大使に就任。'19年には ニューヨークの歴史あるオフブロードウェイにある劇場、ニュー・ワールド・ステージにて初めてとなる落語のロングラン公演。さらに、英語、フランス語を使ったワールドツアーを開始し、これまで5大陸15カ国で講演を行い、日本の伝統文化を世界に発信している。
  • 古典落語全集(上)
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    戦前から戦後まもないころにかけての落語の全盛期、速記によってまとめられた「落語全集」が底本で、全154編を上中下の3巻にまとめて収録した決定版。このため独特の「古風な味わい」の残る語り口が身上となっている貴重な遺産です。

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  • 〈男〉の落語評論
    -
    《男目線》の落語評論があったっていいじゃねぇか! 落語てなぁ、江戸の富裕な町人の「男文化」のなかで生まれ、 昭和の頃だって寄席では男客が多かった。 いまじゃ女性客のほうが多いが。いけないなんて言いません。 現代文化は女性が作る。 そんなことは百も承知。 落語の噺に関しては、だいたいの作品が男目線で 作られている。 男が作って男が演じ、男とわずかな女性が 聴いていたんだから、しょうがねえや。 それをいまの女性客に受けるように演じるのも 噺家の技だ。 女性にも面白い古典落語を穿ったアングルで論じてみらぁ。 落語評論の目的を次の3つとする。 (1)「落語をひろく世間一般に知らしめる」 (2)「落語家の芸の向上を促す」 (3)「評論を通じて自己表現を行う」。 要するに評論に自らの主張を入れてゆく。 さらには、落語評論を書くうえで留意すべきことは 「落語界のためになる」評論を書くこと、という意見。 五代目柳家つばめは『落語の世界』『創作落語論』の なかで落語評論について述べている。 いずれも四十年前の本だ。 つばめは当時の演芸評論家たちに 「落語界のためになる評論をして欲しい」と言っている。 「皆が、よいと思っていたものを褒めるだけなら、 それは評判であって、評論というほどのもの じゃないだろうと思う。「見識が欲しい」とも言う。 そこが重要だ。 「一般の人が見えない、何かを、評論家の優れた 洞察力によって大衆の前にむき出してみせる。 これが値打ちではないだろうか」 落語評論のキモはこれに尽きる。
  • 奈良公園の案内書 ~極(きわみ)~
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    史跡や国宝が多数現存し、日本有数の観光名所として知られる奈良公園。興福寺、東大寺、春日大社といった古代からのたたずまいを残しつつ、生息するシカや自然との調和も美しい、日本を代表する公園です。 本書はそんな奈良公園の魅力を、17のテーマでひも解く一冊。歴史や文化を深く知ることで、これまでとはひと味違うディープな散策を楽しめます。 <主な内容> ●17のテーマを、社寺関係者や大学教授らの有識者が徹底解説! 1.平城京(馬場 基/奈良文化財研究所) 2.東大寺(森本 公穣/東大寺) 3.正倉院(中村力也/宮内庁正倉院事務所) 4.興福寺(辻 明俊/興福寺) 5.春日大社(松村 和歌子/春日大社) 6.奈良公園のシカ(東城 義則/立命館大学) 7.奈良国立博物館(翁 みほり/奈良国立博物館) 8.奈良公園周辺の地形(高田 将志/奈良女子大学)※高ははしごだか 9.奈良公園の景観(井原 縁/奈良県立大学) 10.奈良公園の植生と植物(松井 淳/奈良教育大学) 11.奈良公園の説話(齊藤 純/天理大学) 12.奈良公園ゆかりの歌(井上 さやか/奈良県立万葉文化館) 13.奈良公園と近代文学(光石 亜由美/奈良大学) 14.近世~明治の奈良公園(大宮 守友/氷室神社文化興隆財団) 15.奈良公園の近現代建築(増井 正哉/奈良女子大学・京都大学) 16.元興寺とならまち(服部 光真/元興寺文化財研究所) 17.奈良公園周辺の伝統工芸(西川 雅子/奈良市観光協会) ●奈良公園散策に役立つ企画も充実! 奈良公園の変遷 奈良に旨いもんあり 落語の舞台、奈良公園を巡る 奈良公園の年中行事 見に行ける!国宝建造物リスト 奈良公園マップ
  • 2016年版! しないことリスト 完全版
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    電子書籍で大ヒットした「しないことリスト」 2016年版「天の巻」「地の巻」「人の巻」が1冊にまとまって待望の書籍化! すべきことリストに頼っていては、たいしたことはできない。 今こそ「しないことリスト」を活用して、人生に革命を起こそう! やらなくてはいけない仕事が山積みで残業続き すべきことをリストにしているのになぜか効率が悪い そんな風にお悩みのあなた! 今、あなたに必要なのは「To Do=すべきことリスト」ではなく 「Not To Do=しないことリスト」なのかもしれません。 消えていた時間を掬い取るためには「何をしないか」を見極めることが重要。 しないことリストで日常の行動を1つずつチェックすれば、消えていたはずの時間が蘇る! 本書では、「しないことリスト」がなぜ役に立つのか 「しないことリスト」を使うと具体的にどんなことができるのか 「しないことリスト」のおかげでどんな成果が生まれるのかを 一つ一つわかりやすくご紹介しました。 コスパ抜群の「しないことリスト」を活用すれ 人間関係を維持しながら自分の時間が持て、仕事で結果が出せる! さあ、あなたもすべてがうまく回りだす「しないことリスト」にトライして、その効果を実感しましょう! 【著者紹介】 中島孝志(なかじま・たかし) 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師。 「キーマンネットワーク定例会」の他、 「原理原則研究会in東京」 「原理原則研究会in大阪」 「原理原則研究会in博多」 「原理原則研究会in名古屋」 「原理原則研究会in神の国出雲」 「原理原則研究会in新潟」 「原理原則研究会in札幌」 「日本伝統文化研究会」 「黄金の卵を産む! ピーピーぴよこちゃん倶楽部」 「中島孝志の日曜読書倶楽部」 「松下幸之助経営研究会」いずれも毎月開催。 講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で高い評価を得ている。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料ネット、大手企業の社内報から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。 著訳書は300冊超。政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。 読書は年間3000冊ペース。落語と大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。 毎日音声&文字で配信! ビジネスで使えるインテリジェンス情報サイト「中島孝志の聴く! 通勤快読」が超人気!
  • ファラオの密室
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作! 紀元前1300年代後半、古代エジプト。 死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。 欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。 ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。 棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見されたというのだ。 この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語るのか? タイムリミットが刻々と迫るなか、セティはエジプトを救うため、ミイラ消失事件の真相に挑む! 浪漫に満ちた、空前絶後の本格ミステリー。 【選考委員 大絶賛!】 死者が甦る世界でなければ書けない魅惑的な謎に正面から挑んでいる。 これだけ野心的な設定を用意して、壮大な物語をきちんと着地させた点を高く評価。 このミステリーはたしかにすごい。 ――大森 望(翻飲家、書評家) 現世に蘇ったミイラが何の違和感もなく受け入れられるあたり、 落語にも似たとぼけた味わいがあり、思わず吹き出しそうになった。 奇想天外な謎作りといい友情溢れる人間関係劇といい大賞の価値あり。 ――香山二三郎(コラムニスト) 探偵役がミイラ、タイムリミット有り、不可能犯罪のほか謎がちりばめられ、 読ませるポイントが随所に用意されている。 古代エジプトに興味をもてない方々もぜひ読んでほしい。 ――瀧井朝世(ライター)
  • 名探偵じゃなくても
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    シリーズ累計10万部突破 『このミス』大賞受賞作 『名探偵のままでいて』続編 南原清隆(ウッチャンナンチャン)感嘆! 「幻影の中に誰も見えない真実が見える認知症の祖父とその孫娘。 登場人物たちが私の心に棲みついて、ミステリーの連鎖にドキドキしながらも、 一編の人情落語のように余韻が残りました」 〝密室状況からの消失〟〝学校の七不思議〟―― 謎を解くのは認知症を患う、私の祖父。 (あらすじ) クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。〝連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。 (著者プロフィール) 小西マサテル 1965年生まれ。香川県高松市出身、東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。 第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2023年に『名探偵のままでいて』(宝島社)でデビュー。 現在、ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポンお願い!リクエスト』や単独ライブ『南原清隆のつれづれ発表会』などのメイン構成を担当。
  • 怪談論
    -
    さあさあ、寄ってらっしゃい、 見てらっしゃい! 暑い日、怪談を聴いて背中がゾクッとして涼しくなる? そんなわけはない。 開けた戸や窓の先には闇が広がった。夏は、人の住む明るい部屋と、 幽霊や妖怪の棲む闇とが交じり合う。 もちろん冬の幽霊や妖怪もいる。家には囲炉裏があって暖かだが、 外は寒く北風が吹き雪も降っている。秋の夜長の幽霊もいれば、 梅雨の幽霊もしっくりくる。 桜の下に幽霊は佇む。狂ったように咲く桜の木の根本には 死体が埋められているという話もある。 季節なんてどうでもいい。 いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。 怪談は「怪しい」「談」と書く。 「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。 すべてが創作ではない。 昔から語り継がれたモノや、そのときに起こった話もある。 話には説得力を持たせるための脚色が必要だ。 夏は他の季節よりいくらか演出効果があるのかもしれない。 そんな夏の夜、夕涼みの客の心を掴んだのは、爆笑落語でもなく、 しみじみした人情噺でもなく、どこか妖しく気味の悪い「怪談」だった。
  • 忠臣蔵はなぜ人気があるのか
    -
    歌舞伎、文楽、講談、浪曲、落語等の諸芸を概観し、あくまでも物語として「忠臣蔵」を読むことで、江戸から明治、そして現代の人が「忠臣蔵」の物語の何に魅力を感じ、共感したかを探る。 諸芸に通じた著者による本書は、物語としての「忠臣蔵」を深く知るための書である。 【目次】 (1章)忠臣蔵とは何か (2章)講談「赤穂義士伝」を読む (3章)「仮名手本忠臣蔵」を読む (4章)浪曲、落語、その他の「忠臣蔵」 (5章)「忠臣蔵」にまつわる5つの疑問
  • 図説 日本の城と城下町3 江戸城
    -
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 江戸城は今も東京の中心に息づいている――。徳川家康の入城を機に発展し、大火と再建を繰り返しながら拡大してきた大城下町・江戸の見どころを徹底解説。現地写真のほか古地図や絵図、地形図を駆使して、巨大都市・東京に埋もれた歴史の地層を掘り起こし、町々の随所に秘められた物語と痕跡をたどる。城郭を中心に発展してきた町の歴史・文化を探訪するシリーズ第3弾。城を愛する落語家・春風亭昇太氏の巻頭インタビューも収載。
  • 三遊亭兼好 立ち噺 独演会オープニングトーク集
    -
    令和時代の新進気鋭の落語家新世代、五代目圓楽一門会の期待の星“三遊亭兼好”の自主興行独演会を2009年から12年に亘って取材した記録録音から、爆笑の時事ネタ・オープニングトークを厳選して、活字化。独演会では毎度パンフレットに近況報告のイラストを寄稿する筆達者の噺家でもあるので、イラストふんだんに使用して、ビジュアル的にも賑やかで楽しいまくら書籍を目指します。 三遊亭兼好の噺家としての特徴は、TVやネット等の媒体での露出は他の落語家同様控えめであるが、抜群の笑いを取る話芸の才能と、社会の時事ネタを笑いにかえる視線の面白さをベースに、二つ目時代から『五代目圓楽一門会』という弱小団体の所属であることを逆手にとって、自主興行の独演会を月一開催して、自らの手で贔屓の客を増やしていった。今では、自主興行の独演会のチケットはまず手に入らない存在で、会場販売のCDなどは一興行で10万円を超える売り上げを誇っている。
  • 2017年版! 奇跡を呼ぶ読書! ――本は絶対1人で読むな! 完全版
    -
    読書は絶対、1人でするもんじゃない。 もっといい仕事、もっといいアイデア、もっといい結果を出したければ、1人で読書なんかしてはいけない。 なぜなら、「お1人様読書」ではあなた1人の情報しか手に入らないからだ。 だが、同じ本を複数人で読んだとしたらどうだろう? 自分が読み飛ばした重要部分を指摘してもらったり、さらに詳しく解説してくれたり、一瞬にして多角的、多層的、バラエティに富んだインプットをゲットできるのだ。 そして、そこからアウトプットを大きく引き出す……これこそが読書のキモ! 複数人での読書=読書会にシフトすれば、あなたの知識量も仕事の効率、成果も激変! ビジネスパースン必読の読書術、待望の完全版です。 【本書は、『2017年版 奇跡を呼ぶ読書』天の巻、地の巻、人の巻を1冊にまとめたものです】 【著者紹介】 中島孝志(なかじま・たかし) 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師。 「キーマンネットワーク定例会」の他、 「原理原則研究会in東京」 「原理原則研究会in大阪」 「原理原則研究会in博多」 「原理原則研究会in名古屋」 「原理原則研究会in神の国出雲」 「原理原則研究会in新潟」 「原理原則研究会in札幌」 「日本伝統文化研究会」 「黄金の卵を産む!ーピーピーぴよこちゃん倶楽部」 「中島孝志の日曜読書倶楽部」 「松下幸之助経営研究会」いずれも毎月開催。 講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で高い評価を得ている。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料ネット、大手企業の社内報から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。 著訳書は260冊超。政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。 読書は年間3000冊ペース。落語と大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。 毎日音声&文字で配信! ビジネスで使えるインテリジェンス情報サイト「中島孝志の  聴く! 通勤快読」が超人気!
  • おあとがよろしいようで
    4.2
    人は皆、出会ったものでできている。 金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。 ひょんなことから落語研究会に入ることになり、 “背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!? 累計100万部突破の名手がおくる、 新しい自分に出会える人生応援小説。 あらすじ 大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。 途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。 「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。 ・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない ・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する ・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する ・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する ・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる
  • 老婦人マリアンヌ鈴木の部屋
    3.0
    1巻1,699円 (税込)
    著者はパートナー、父、母の介護と看取り、自らの大腸がんとうつ病の25年を過ごした。今だから書ける陽気で深みのある老活小説。うば桜日和をすごす老婦人、シニア婚活に取り組む実業家、離婚し宝石に夢中のヘルパー……落語で鍛えた軽快な文章でたのしむ傑作。
  • まくらの森の満開の下
    3.7
    今のりにのっている落語家・春風亭一之輔が、落語のイントロ「まくら」を噺(はな)すようにつづったエッセイ集の最新版。桂宮治が「笑点」の一員に抜擢された際の気持ちを赤裸々に書いた「新メンバー」、コロナ禍で頻発した落語界の代演について考察した「代役」他、抱腹絶倒の時事ネタエッセイを多数収録。「週刊朝日」連載の単行本化第3弾。
  • 書籍 前略、高座からーー。
    -
    三三さんが描いた、落語家の世界ののほほんとしたリアル。 扉 三三高座 1 目次 「みんなの人気者〝まっさん〟のお話」 「初笑い、新春寄席のウラ側で」 「ゆる~いアイツらに物申す!」 「満開の桜と噺家」 「駆け出し時代、春の日の朝に」 「たった一人の〝学校寄席〟で……」 「〝歯無家〟になりかけて」 「浴衣の〝江戸前〟な着方」 「私、出演者なのですが……」 「受話器の向こうから……」 「何しろ若いんだから!」 「普段のお仕事は何を?」 「よぉ、落語家!」 「当たると痛い!」 「縁の下の力持ち」 「〝ツー〟っとくる!」 「あれにははらわたが……」 「しあはせは」 「また最初からやって」 「噺家ってヤツは……」 三三高座 2 「あ、お構いなく……」 「それは僕のカバンです!」 「ピカッとひとつ光ったかと思うと……」 「芸人は高座で死ねれば本望だけど……」 「警部さんのルックスでも──」 「〝生さだ〟を〝生で〟見られるラッキー!」 「どうしても寝ておきたいのに」 「オチがなくてもいいじゃない」 「落語家、演劇の舞台に……座る」 「身近にあった思わぬ名所」 「おお、こいつが犯人か!」 「もしも世界征服をしたら……」 「始まれば終わる→夏休み」 「わっしょい わっしょい」  「ガラケーには冷たい……」 「測定不能の〝C〟マーク」 「二〇一七年台風ダイアリー」 「三三青年の過酷な体験記」 「股引の謎、すっきり解決!」  「扉が開いた先にあるもの」 三三高座 3 「伝統と進化の鈴本演芸場」 「祖母と行った末廣亭」 「伝説の浅草演芸ホール」 「真剣勝負の池袋演芸場」 「Gの勝敗に一喜一憂」 「真夏の松本彷徨記」 「あの頃の夏もやっぱり暑かった」 「三三少年、もののあはれを知る」 「なぜ? なぜ? 摩訶不思議なこと」 「あなたに言われたかぁないよ!?」 「噺家の〝そば〟あるある?」 「どなたか覚えていませんか?」 「珍しい竹、どんな竹?」 「白鳥師匠の鬼才たる……所以」  「三三流小田原名所自慢」 「歩けども歩けども」 「想定外だった素朴な疑問」 「夢中になった名勝負」 「小田原の? 長やかなる黒い魚」 「月に叢雲花に風、秋の落語は要注意?」 三三高座 4 「痩せの大食いデビュー秘話」 「あぁ良かった、柳家一門で──。」 「噺家の数だけ、かたちは違う」 「冬とは、あきらめの季節なり」 「流行病に弱いのが噺家のさだめ?」 「この瞬間が貴重で大切な経験となる」 「やんわりと伝えたかったのに」 「不意に出会う香りに誘われて」 「雨が連れてきたおまけ」 「唯一無二の透明感(?)」  あとがき 奥付 裏表紙

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  • 江戸東京地名辞典 芸能・落語編
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古典落語を中心に講談、浄瑠璃、歌謡などに現れる江戸の地名を採録。秋葉の原、池の端、永代橋、お歯黒溝、神楽坂、角海老、兼康、思案橋、痔の神様、とげ抜き地蔵。落語・講談・浄瑠璃・狂歌など大衆芸能にはその時代々々の地名が人々の日常を伴って生き生きと登場する。江戸・明治期のこれらの地名はその後どこへ消え、どう変わったのか。町名、橋・坂名、寺社、大名家、妓楼など1500余を収録し、解説する。(講談社学術文庫)
  • 名人 粋人 奇人 昭和平成落語写真鑑 ~横井洋司写真集~
    値引きあり
    4.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 よみがえる名人の名場面!奇人の珍芸!! 志ん朝の『文七元結』、談志の『芝浜』、圓生の『首提灯』、小さんの『笠碁』、小三治の『死神』、八代目林家正蔵が道具入りで演じた『真景累ケ淵』、桂枝雀の歌舞伎座独演会・・・。落語ファンの間で今なお語り継がれる名人の名場面を、たっぷりと収載した写真集です。 撮影したのは『東京かわら版』などで活躍する演芸写真家の横井洋司氏。半世紀近くにわたって撮り続けた膨大なフィルムをあらためて精査し、決定的瞬間を厳選。講談、浪曲、色物も含め、今はもう逢うことの叶わない、懐かしき芸人95名(組)の130カットを収録しました。声帯模写の三代目江戸家猫八、「おめでとうございます!」の染之助・染太郎、医事漫談のケーシー高峰ら、テレビでお馴染みの芸人も一堂に会し、ページを繰れば夢の寄席の開演です。 まえがきは、五代目小さんの滑稽噺の継承者で落語協会会長の柳亭市馬師匠が執筆。落語と寄席への愛情あふれる言葉が、写真をひときわ輝かせます。 印刷はすべてモノクロのダブルトーン印刷。可能な限りフィルム原板から製版し、フィルムの肌触り、空気感まで再現しています。昭和後半から平成・令和までを網羅した、演芸写真集の決定版です。
  • 落語少年サダキチ(ご)
    4.7
    ひょんなことで落語に興味を持ち始めた忠志。その忠志が住む町で、次々におこるどろぼう事件。ついには、親友真一の家にもどろぼうが。そんなとき、忠志はあやしい工具箱を拾い……最大のピンチ「花色木綿」篇。小学校の新校歌発表会で、忠志は落語を演じることに。クラスのなかまも伴奏で参加する。だが、かんじんの三味線をだれも弾けない! 最高に熱い「七度狐」篇。大爆笑、大満足の二話収録。時をかける落語少年、第五弾!

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  • イチから知りたい 日本のすごい伝統文化日本の伝統芸能入門 落語
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小学生から知りたい、「日本の伝統文化入門」第一弾。 クールジャパン戦略もあり、今日本の伝統芸能に注目が集まっている。なかでも、落語はテレビの教育番組で「まんじゅうこわい」が演じられたり、「寿限無」が歌になったりなど、子どもにもなじみがある。落語の噺の本も多い。ただ、「落語とは何か」をしっかり解説した、小学生でもわかる入門書はなかった。 本書では、落語の超基本をイチから解説。「高座ってなに?」というところから、落語家になる方法、寄席の舞台裏、江戸時代からの歴史まで。大人が読んでも「そうだったのか」と知識が整理され、落語を聴いてみたくなる。全ページイラスト図解、オールカラーで楽しく読める。監修は三遊亭楽松師匠。
  • アマチュア落語に挑戦する本! 独学なのに3ケ月で1席できます
    4.0
    お気楽流 日本一敷居の低い入門書! カラオケ3曲覚えるくらいのノリでいいんです! どんな稽古をすれば、3カ月で1席マスターできるか、1カ月単位で紹介。 もちろん落語の「いろは」や楽しみ方も解説。経験者のインタビューも収録。 イラスト多数。
  • いまも談志の夢をみる~落語立川流、家元と顧問の五十年~
    4.0
    芸にかける情熱、名だたる落語家を輩出した師匠としての側面、談志亡きあと変容していく立川流への憂い……。「家元(談志)が生きていたらどんな批評をするだろう」。落語好きの青年として出会い、不世出の名人・立川談志に請われ、立川流の顧問を務め、談志亡きあとの立川流と落語会を見つめる、渾身の回顧録。
  • 柳家花緑の同時代ラクゴ集 ちょいと社会派
    -
    平成の世を落語にするとこんなに面白い! 記憶に新しいニュースネタで笑い、ほろりと泣き、ちょっと考えさせられる。 現代日本の時事を放送作家・藤井青銅が落語にして、柳家花緑が洋装姿で語った13編。 ■こんな話が載ってます!QRコードで無料動画が楽しめる特典頁付き!■ 『大女優』 子役で大ブレイクした女の子を、「身長固定マシーン」で大きく成長しないようにするが…… 『はじめてのおつかい』 小惑星探査機「はやぶさ」を小さな男の子に擬人化。小惑星の「イトカワ」のオバサンのウチにおつかいにいくが… 『ケータイ八景某者戯』 三十代半ばのサラリーマン男性が、居眠りをしている間に自分の携帯電話の中に迷い込んでしまう。そこで、苦悩しているプログラムに出会うのだが……
  • イソップ物語
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「イソップ物語」はイソップによって書かれた本ではありません。イソップによって「語られたもの」というのがより事実に近いでしょう。彼の語りがとても魅力的だったので、後の時代の人が文字にしたのがいまの『イソップ物語』です。さてこの、内田麟太郎版『イソップ物語』は、落語の形式「まくら」と「おち」を使い、イソップの語りを最大限に引き出した作品。世界初の「イソップ語り」の「イソップ物語」なのです。
  • 人生のBGMはラジオがちょうどいい
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    何にもすることがない休日の午後。テスト勉強が手につかなかった平日の深夜。庭先で洗濯モノを干す平日の昼間。疲れて乗り込んだ深夜のタクシー。そこで小さく流れていたのは、いつもラジオだった。内容なんてよく覚えてない。面白かったか定かじゃない。でも、それを聞いたときに、何をしてたかは、覚えてる――。落語界を牽引し、エッセイのジャンルも勢い余って引っ張る一之輔師匠が回想する「あの頃と、あの番組」。
  • 舞台上の青春 高校演劇の世界
    4.0
    上がらない幕の向こうで、高校生たちは何を感じていたのだろう。寂しい夏を、何かの形にしようとした生徒たちの日々の葛藤が胸を打つ。 ―――平田オリザ(劇作家・演出家・劇団「青年団」主宰) ◎壁にぶつかりながら、自分の向き合い舞台に立つ高校演劇の「今」に迫る! 【内容】 高校演劇の大会と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。 高校野球のような知名度はないものの、演劇部にも青春を賭けて戦う全国大会があります。毎年、大会に出場できるのは全国約2000校のうち、わずか12校だけ。その倍率は実に175倍。この甲子園以上の狭き門を突破しようと、全国の高校演劇部員は日々情熱を燃やし舞台を作っているのです。 本書では、全国大会出場校5校と授業に「演劇」を取り入れ、教育に活かしている高校を取材しています。演劇に必死に向き合う高校生や指導する先生の想いをインタビューや密着取材、ブロック大会を通して紡いでいます。ストーリーの語り部は映画評論家の相田冬二。そして今夏、高校演劇からの映画化で話題になった『アルプススタンドのはしの方』原作者へのインタビューも収録。 ●北海道富良野高等学校 発足2年の演劇同好会が掴んだ全国大会への切符 ●千葉県立松戸高等学校 県内唯一の芸術科を有する公立校が作り上げる舞台 ●青森県立青森中央高等学校 青森から東京へ、青森だからできる表現を目指す ●徳島市立高等学校 等身大の徳島の女子高生を描く生徒の手による会話劇 ●私立愛知高等学校 古典落語の舞台化に長年取り組む ●福島県立いわき総合高等学校 「演劇」の授業を通して、自己表現を学ぶ 【目次】 ◆プロローグ 福島県立いわき総合高等学校芸術表現系列(演劇)第16期生の「断片」 ◆第一章 北海道富良野高等学校演劇同好会の「居場所」 ◆第二章 埼玉県立川越高等学校の「いてふの樹」/東京都立東高等学校の「パイプ椅子」 ◆第三章 千葉県立松戸高等学校の「希望」 ◆第四章 青森県立青森中央高等学校の「全員演劇」 ◆幕間 福島県立いわき総合高等学校の「扉」 ◆第五章 徳島市立高等学校の「怒り」 ◆第六章 私立愛知高等学校の「落語」 ◆第七章 全国大会出場全12校の「夏」 ◆エピローグ 高校演劇の「明日」 ◆巻末特別インタビュー 『アルプススタンドのはしの方』原作・藪博晶(元兵庫県立東播磨高校顧問/現東播工業高校映像・舞台研究同好会顧問) 【著者プロフィール】 相田冬二(あいだ・とうじ) 普段は劇場用パンフレットや雑誌、ネット媒体に、映画レビューや、映画人へのインタビューを寄稿。映画やドラマのノベライズも手がけ、代表作に『キサラギ』『パンドラ』『息もできない』『追憶の森』『さよならくちびる』などがある。
  • 日本の天井 時代を変えた「第一号」の女たち
    4.8
    女たちは、偏見と迷信を破り続けた。 超えたもの、そして未だ超えられぬものとは!? 「女」を追いかけ続ける著者が描く、闘いの時代史。 無数の声なき女性たちの嘆き、悲しみ、憤怒の声が、彼女たちの歩を進めた。 ・女性初の一部上場企業役員となった、高島屋取締役の石原一子。 ・囲碁界で女性初の高段者となった棋士、杉内壽子。 ・男女雇用機会均等法を推し進めた、労働省初代婦人局長の赤松良子。 ・登山家でエベレスト登頂を成し遂げた、田部井淳子。 ・『ベルサイユのばら』で歴史漫画を女性で初めて成功させた、池田理代子。 ・NHKアナウンサーで女性初のアナウンス室長になり、定年まで勤め上げた山根基世。 ・女性初の真打となった、落語家の三遊亭歌る多。 日本にはガラスの、いや鉄か鉛で出来ていた天井があった。 出ること、伸びること、知ることを封じられた女性たちがいた。 その状況に我慢せず、各界の天井を打ち破り、道をつくってきた「第一号」がいる。 そして、彼女たちを後押しした無数の声なき女性たちがいる。 しかし、未だ天井は残る。 大正から昭和、平成、令和へと移ろう中、私たちは何を克服し、何を克服しえていないのか?  女たちの歴史から、この国の姿を浮き彫りにするノンフィクション! 目次 まえがき 第一章 砕き続けたのは、働く女性への偏見 第二章 破ったのは、女性への迷信 第三章 変えたのは、個人では破れない制度 第四章 手にしたかったのは、経験そのもの 第五章 描いたのは、読み捨てられない“文化“ 第六章 追い求めたのは、職業の本質 第七章 望んだのは、優遇ではなく、同等の扱い あとがき 主要参考文献
  • よたんぼう
    -
    孤独な青春時代、唯一の気晴らしは落語だった。中学卒業を機に、風月亭鏡生に師事することを決め、和歌山の漁港の町から単身、上京した瞬。 鏡介という芸名を得、鏡生の内弟子として住み込みで前座修業に励み、青春をただひたすら、落語に捧げる。 修業のきびしさに堪えられず去って行く兄弟子、師匠のお嬢さんへのほのかな恋心、きびしい規律をもとめられる保守的な芸の世界への反発や、自身の才能の壁との葛藤……。 やがてテレビ業界から声がかかって浮わついた鏡介に、師匠は非情にも破門を言い渡す。 すさんだ心のまま、海外を彷徨うものの最後に辿りつく心のよりどころは、やはりいつでも落語だった――。 芸事の厳しさと、いつの世も変わらぬ人間の情。さすらいの噺家の“業”を描ききった型破りな青春落語小説!
  • 「受験国語」害悪論
    -
    1巻1,760円 (税込)
    中学受験指導を行っている多くの進学塾では、「長い元文章の一部分を切り抜いて設問をつけた問題」をやらせる国語指導が「定番」のようになっています。この「長文切り抜き問題」をただひたすら解かせる以外には、正しい方法はないかのようです。 しかし、この「受験国語」特有の指導方法では、小手先の得点力は上がるかもしれませんが、本当の国語力が上がることは、はっきり言ってありません。 お子さんが、これからの先行き不透明の時代を生きていくために求められるのは、「解き方」も「公式」も「ただひとつの答え」もない問題について、自分の頭で考える力です。それこそ、真の「国語力」というものでしょう。 では、この本物の国語力はどのようにすれば身につくのでしょうか。 京都・四条烏丸で25年間、難関中学・高校受験指導を行っている著者は、大手進学塾のやり方を一刀両断。下記の学習方法を、適切なタイミングで、適切な方法で行うことを提唱します。 1読み聞かせ 2音読 3読書(の環境を整える) 4暗唱 5書き写し 6映画、演劇、落語、講談を見せる 7論理的思考力を鍛える 8要約 9問題演習(ただし、受験をする場合のみ) 10小論文  11作文、随筆文、小説・物語文、詩 「適切なタイミング」「適当な方法」とは? まずは、本書の「国語力チェックテスト」で、お子さんの学習レベルを判定してみてください。 お子さんの国語の勉強に悩んでいらっしゃる方にぜひお読みいただきたい1冊です。
  • 夜食の文化誌
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ラーメン、おにぎり、焼きそば、うどん、スナック菓子…。受験勉強や夜型生活になくてはならない夜食は、いまや巨大な市場を形成するほど人々に受け入れられている。人の心を和ますとされたり太る原因にされたりとさまざまに語られる夜食は、どのようにして日本に普及してきて、一つの文化として成熟したのか。文化的・歴史的な過程を丹念にたどりながら、落語の演目から都市の下層階層の問題を読み解き、屋台やラーメンの普及、若者文化や地方と夜食とのかかわりに戦前期の都市化のありようや食文化イメージの転換を見定めて、夜食と日本人との関係に鋭く斬り込む。食欲と知識欲をそそる文化史/文化誌。

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  • 噺家 人嫌い
    4.0
    『笑点』メンバーとなって多くの聴衆を笑顔にし、笑顔を振りまく“令和の爆笑王”は、大の人嫌いだった!? 不登校だった幼少期、順風満帆の陰で悩み抜いた実演販売時代、 落語との運命的な出会い、師匠の教えと妻の支え、そして大切な家族―― 泣いて笑って心に沁みる、大人気落語家、初の自叙伝 春風亭昇太、絶賛! 「面白いのは落語だけにしてくれよ! これは桂宮治の設計図だ!」  2022年1月に『笑点』メンバーに抜擢された桂宮治。独演会はつねに満席、メディアにも引っ張りだこでレギュラー多数。 “令和の爆笑王”と称される、いまもっとも旬な落語家です。 高座やメディアでは笑顔が代名詞の桂宮治だが、じつは大の人嫌い。 「他人と関わるのがイヤ」と公言し、つねに疑心暗鬼に陥る性分は、普段の姿からは想像がつきません。 「光のあるところには影があるでしょ。世の中ぜんぶそうですよ」という宮治。人が大嫌いなのに、人を笑顔にさせるギャップに注目が集まること必至。 笑いあり、涙あり、人嫌いありの人生。師匠と妻と家族を愛し、たくさんの人との出会いに助けられてガムシャラに生きてきた噺家の姿がここに。 落語ファンだけでなく、多くの方の心に沁みる一冊です! 【目次】 第一章 不登校だった幼少期 第二章 迷走、無責任、ダメ男 第三章 落語との出会い 第四章 新しい景色 第五章 『笑点』
  • 人生、オチがよければすべてよし!
    4.0
    「下から目線」で仕事も人生もうまくいく! サラリーマンから転身した異色の噺家・立川談慶が 日々、地べたを這いずり回りながら頑張っているみなさんへ送るエール 「与太郎スタイル」で行こう!、 会社を楽しく「私物化」しちゃえ……など、 落語家ならではの視点で縮んだ心をほぐす人生論・仕事論エッセイ。 日頃、近道ばかり探していませんか?最短距離より回り道。 長い人生、肩の力を抜いてじっくりいきましょう。 ☆釈徹宗先生との特別対談、落語は人生の「集合知」も収録! 【目次】 はじめに 「下から目線」は面白い 壱 八つぁんの巻 「めんどくさい上司」になろうよ/ 「サドにはマゾ」の心構えで/「無理難題」にはリターンエースを 落語は究極の「ロングセラー」/ 「愛のあるクレーム」が欲しい/ 名人も「見習い」から始めます 「結果」は神様の領域なのだ/ 「必死になるコツ」、指南します/ 釣果は「引いて」待ちましょう/ 「自己チェック」をクセにしよう いつも心に「マネージャー」を!/ 「分け合えば余る」が未来主義 弐 熊さんの巻 真田昌幸の「命がけのゴマすり」/ 「丁寧なお言葉」が身を守る/「こじつけ力」で会話のラリー! 「筋肉」は人をヒーローに変える/ 「定年制」、やめてみませんか/ 「楽しいこと」を仕事にしちゃえ あなたの「物語」、売れますか/ あなたの「居場所」になりたいな/ ジェラシーは飛躍の起爆剤だ 「与太郎スタイル」で行こう!/ 勝負は「オチ」で決まります/ 落語も仕事も「翻訳力」だ! 参 与太郎の巻 「たとえ上手」は愛される/ 会社を楽しく「私物化」しちゃえ/「怒り爆発寸前」がチャンスです 発見!人生は「学校」だ!/その欠点、「技術」で消しちゃえ/ 努力は「成功への導火線」だ! 「積の法則」で逆転できますよ/ 「他者目線」こそお大事に/ 「相対化」で心のダイエット ものの値段は「プライド料」だ!/「ギャップ萌え」に勝機あり/ 「リカバリーショット」を決めろ 四 ご隠居さんの巻 これからは「非効率思考」でね/ アドリブ力は「お客様重視」/戦略的「分相応」のススメ 「粋」は痩せ我慢から/ 人生は「リーグ戦」なのだ!/ 「期待しない生き方」がいい 「西洋的価値観」を休もうよ/ 毎日が「アップデート」!/「偏見」なんか捨てようよ 「ハートクラッシャー」との戦い方 /「見切り発車」で行こう!/ 「金持ち」より「デリカシー持ち」 特別対談 落語は人生の「集合知」―釈徹宗×立川談慶 修業とは自分が相対化される行為/ 自分の小ささを知って謙虚になる 人の枠組みを揺さぶる仕事/ オチがよければすべてよしの「オチ」とは? 物語を脱臼させるのが芸能/ ニッチで生きていけるのが豊かな社会 下から目線で世界は変わる/ 最短距離より回り道/ 物語は人生を変える みんな落語を聴きましょう
  • 合併・分離事典 オールジャンルの趨勢がチャートでわかる
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 企業、組織・団体をはじめ、エンタメ、芸事、スポーツ、歴史、宗教、学術まで、オールジャンルの離合集散を完全網羅!! 合併と分離をくり返す「世の中のチャート」をなぞっていけば、それぞれの趨勢が浮かび上がってくる――。 はじめに ■part.1 文化・娯楽 プロ野球チーム/Jリーグ/フットボール/日本プロバスケットボールリーグ/男子プロレス団体/ボクシング団体/拳法/空手/柔道・柔術/陰流(剣術流派)/茶道/華道/日本舞踊/歌舞伎/能/狂言/落語/源氏物語/忠臣蔵/短歌・俳句/小説・文芸誌/近代文学/ライトノベルのジャンル/トキワ荘/西洋絵画/ロックン・ロール/映画ジャンル/米(食用)/麺類/ラーメン/お好み焼き/和牛/コーヒー/犬/猫/金魚/鯉(観賞用)/サラブレッド/サンデーサイレンス系/バラ/『スターウォーズ』シリーズ/アベンジャーズ/スーパーマリオシリーズ/『キン肉マン』の超人属性/北斗神拳の系譜/ガンダムの勢力(宇宙世紀) ■part.2 制度・組織 廃藩置県/平成の大合併/東京都の区/中央官庁/国鉄の民営分割/郵政事業の再編/政党/自民党の派閥/三大財閥/四大銀行/自動車メーカー/オートバイメーカー/鉄道路線(私鉄)/航空会社/海運会社/電力会社/石油会社/鉄鋼メーカー/食品メーカー(パン、麺類、菓子、乳製品)/食品メーカー(調味料、肉・水産加工品)/飲料メーカー/パソコンメーカー/コンテンツ産業/ゲーム会社/映画会社/全国紙(日刊)/デパート(百貨店)/名門大学/神社/労働組合/政治団体(左翼)/政治団体(右翼)/指定暴力団/イスラーム武装勢力/アメリカの軍隊/自衛隊 ■part.3 教養・雑学 戦国七雄/三国時代/モンゴル帝国/イギリス/アメリカ合衆国/インド/ソビエト連邦/UAE(アラブ首長国連邦)/ユーゴスラビア連邦/EU(欧州連合)/NATO(北大西洋条約機構)/藤原四家/源氏/平氏/南北朝/鎌倉公方/江戸幕府の将軍/ユダヤ教/世界の仏教/日本の仏教/キリスト教/イスラーム教/日本の新宗教/生物の分類階級/超大陸パンゲア/生物の進化(ドメイン編)/生物の進化(脊椎動物編)/人類の進化/日本人/ゲルマン人/インド・ヨーロッパ言語(東方)/インド・ヨーロッパ言語(西方)/利根川水系/淀川水系
  • 噺家が詠んだ昭和川柳 落語名人たちによる名句・迷句500
    完結
    3.0
    全1巻1,793円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 知られざる「鹿連会(しかれんかい)」の詩句にあの時代を振り返る! ★ 噺家たちの素顔が見られ、おかしみがにじみ出る。 ★ 「鹿連会」そうそうたる顔ぶれ 六代目 三遊亭圓生 八代目 桂文楽 五代目 古今亭志ん生 五代目 柳屋小三 三代目 桂三木助 八代目 春風亭柳枝 初代  桂正楽 六代目 三升家小勝 七代目 橘屋圓蔵 十代目 金原亭馬生 二代目 三遊亭圓歌 ほか ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ 昭和のはじめに結成された川柳会は、その名も「鹿連会」。 昭和5年に発足した会は5、6回で自然消滅し、 戦後昭和28年に再開したあとは 10年以上続きました。 本書では、名人たちの貴重な名句・珍句から、 落語家たちの素顔や、 彼らが生きた時代を垣間見ることができます。 当時の写真のほか、 時代背景や用語解説付きで紹介します。 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ 第一幕 昭和28年・29年の鹿連会作品 * 28年 10月 松茸・競輪・紋付・情け 11月 映画・酉の市・鯛 ・・・など * 29年 3月 マッチ棒・豆腐・刃物 他 4月 お花見・草・蛤 ・・・など ☆ 第二幕 昭和30年代の鹿連会作品 * 30年 7月 鼻歌・半分 他 8月 エビ・耳・夏 他 ・・・など * 31年 1月 時計・お鍋・帯 12月 幽霊・茶・夫婦・水 他 * 32年 2月 電気・祭り・雪 他 7月 団扇・新聞 他 ・・・など * 33年 2月 相撲・天ぷら・拭く 6月 吉原 他 ・・・など ☆ 鹿連会話 * 鹿連会物語 * 川柳と落語 * 黄金時代 * 志ん生・馬生・志ん朝 * 三人三様 * コラム 会員作の川柳が広告コピーになる ◆◇◆ 編集協力者プロフィール ◆◇◆ 五代目古今亭志ん生の長男である、 十代目金原亭馬生(美濃部清)の次女として、 台東区谷中に生まれる。 叔父は古今亭志ん朝。 数十人の落語家達の中で育ち、 父、十代目馬生のマネージャー兼付き人をつとめる。 実姉は女優の池波志乃、 義兄は俳優の中尾彬、 長男は二つ目、金原亭小駒。 「心豊かに生きる」という理念に基づき、 一般社団法人日本文化推進企画を設立し、 落語会の企画など江戸落語の普及につとめる。
  • 立川こしら “まくら”で知る落語家の華麗なるITライフ
    -
    「落語家」といった枠組みに収まることなく型破りの生き方と芸風で人気の落語立川流真打・立川こしら。前座時代からネットを駆使して副業をこなし、落語会の集客に知恵を絞ってきました。ITを駆使して、落語会のプロデュースと究極のミニマニストを実践する「フリートークの天才・立川こしら」の“まくら”から、爆笑のエピソードをお届けします。
  • 落語狂人 快楽亭ブラック
    -
    祝・古稀記念! 「週休5日、働くのは週2日」——歌舞伎を愛し、映画を友とし、旅を楽しみ、 酒を親友とし、温泉を味わい、競馬を嗜み、そして落語を極める。 古稀を迎えたいま、「ブラック落語」には大いなる魅力がある。 いま、聴いておかないと見ておかないとブラックの落語を語る資格がない。 新型コロナ禍の取材でブラック曰く「禁酒令」のなか共に旅をし、同じものを食べ、 酒を飲み、温泉につかり、同じ部屋で寝た。 酔って口が滑らかになるだけでなく、本音を聴くことができた。 もちろん驚かされる言葉が出た。まさにいま、ブラックの落語は確実に さらなる高みに向かっている。ブラックの何が変わったのか!? 至近距離でときに少し距離を置き、快楽亭ブラックを見つめた。 落語家・快楽亭ブラックとの濃密なる旅の始まり~始まり~! [目次] 序幕 顔見世/第二幕 お白洲の場/第三幕 旅はまだ途中/ 第四幕 人生ついでに生きていたい/第五幕 気ままな人生の巻/ 終幕 「笑い」の構造
  • 落語家魂! 爆笑派・柳家権太楼の了見
    4.5
    寄席ってえのは、あたしたち噺家にとっての聖地です。修業、しくじり、憧れ。寄席には噺家のすべてがある――。古希を過ぎて老いや病気と向き合いながら、なお熱い高座で客席を沸かせずにはおかない平成の大看板が、怒涛の半生を語りおろす全30席! 大震災と噺家の誇り/志ん朝のカラオケ/おふくろは自由人/「雪椿」で最後の孝行/梅原君のひとり落語部/オチケンと落語就活/つばめに賭けた人生/ほたるの前座修業/サヨナラ、つばめ師匠/墓前に問う、初めての壁/生涯の伴侶、見つけた/二ツ目と師匠前結婚/深夜寄席で巻き返し/同期に負けて「化ける」/「お達者くらぶ」/おばちゃんの透視術/稽古場は無人の寄席/抜かれても悔しくない!/おう、権太楼はいいぞォ/綱渡りの真打披露/ずっこけた「人生計画」/感謝!三つの原動力/ヒロクミさんと丁々発止/戦え!宿命のライバル/稽古場は寿司屋のカウンター/寄席とゴルフとお家芸/踊る円朝まつり/ああ、ジャンバラヤ!/落語でがんに克つ!/噺家にゴールなし
  • シギント - 最強のインテリジェンス -
    -
    本邦初のシギント入門書!! シギントを知らずして、国際情勢は語れない!  ※シギント(SIGINT: signals intelligence)とは、通信、電磁波、信号等など傍受を利用した諜報・諜報活動。 盗聴、ハッキング、国益を賭けた戦いの世界【インテリジェンス・ウォー】 繰り返す、これは架空【フィクション】ではない! <救国シンクタンク「国家防衛分析プロジェクト」企画> ヒューミント、シギント、イミントの三分野を現場で体験した元警察官僚、元内閣衛星情報センター次長 茂田忠良。 麗澤大学客員教授。情報史学研究家。2023年フジサンケイグループ第39回正論大賞受賞 江崎道朗。 今、最も日本に欠けているインテリジェンス能力を徹底討論。 ◆スノーデン漏洩資料の徹底分析!見習うべきはアメリカのシステム ◆インテリジェンス能力がなければまともな反撃など不可能 ◆「世界最強のシギント機構」UKUSA(ファイブ・アイズ) ◆インテリジェンスの世界で「専守防衛」は通用しない ◆まともに戦えるようになるために日本版CSSも創設すべき ◆シギント機関の関与なくして“本当のサイバー・セキュリティ”はできない ◆「シギントを進めるヒューミント、ヒューミントを進めるシギント」 ◆「シギント・フレンドリー」なホテルなら部屋の中の会話も筒抜け? ◆いずれ日本もNSAのような組織の必要性に気付く ◆アメリカは外国人のメールを見放題 ◆インテリジェンスの世界で「専守防衛」は通用しない ◆イギリスの首相は「生」のインテリジェンス情報に触れている? ◆シギントはもはや「インテリジェンスの皇帝」 ◆法律になくても対外諜報は「やるのが当たり前」 ◆今こそ国家シギント機関創設に向けた第一歩を 【著者プロフィール】 江崎道朗(えざき・みちお) 麗澤大学客員教授。情報史学研究家。1962年(昭和37年)東京都生まれ。 九州大学卒業後、国会議員政策スタッフなどを務め、安全保障やインテリジェンス、近現代史研究に従事。2016年夏から本格的に言論活動を開始。 産経新聞「正論」欄執筆メンバー。 日本戦略研究フォーラム(JFSS)政策提言委員、歴史認識問題研究会副会長、救国シンクタンク理事、国家基本問題研究所企画委員。 オンラインサロン「江崎塾」主宰。 2023年フジサンケイグループ第39回正論大賞受賞。 主な著書に、『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(第27回山本七平賞最終候補作)、『日本の占領と「敗戦革命」の危機』、『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』、『緒方竹虎と日本のインテリジェンス』(いずれもPHP研究所)、『日本は誰と戦ったのか』(第1回アパ日本再興大賞受賞作、小社刊)ほか多数。 公式サイト: https://ezakimichio.info/ 茂田忠良(しげた・ただよし) 1951年(昭和26年)茨城県生れ。1975年東京大学法学部(公法科)卒業。1980年米国・デューク大学大学院(政治学)卒業(修士)。 1975年警察庁に入庁し主として警備・国際部門で勤務したほか、群馬県警察本部長、埼玉県警察本部長、四国管区警察局長を歴任。 警察外では、在イスラエル日本大使館一等書記官、防衛庁陸幕調査部調査別室長・情報本部電波部長、内閣衛星情報センター次長を歴任。 2008年退官後にインテリジェンスの学問的研究を始め、2014年から2022年まで日本大学危機管理学部教授としてインテリジェンスを講義。現在インテリジェンス研究に従事中。 主な論文に、「サイバーセキュリティとシギント機関」(情報セキュリティ総合科学)、「米国国家安全保障庁の実態研究」、「テロ対策に見る我が国の課題」「『クリプト社』とNSA~世紀の暗号攻略大作戦」「ウクナイナ戦争の教訓~我が国インテリジェンス強化の方向性」(以上、警察政策学会)、「オサマ・ビンラディンを追え―テロ対策におけるシギントの役割」(啓正社)など多数。 現在、月刊誌『正論』『軍事研究』『治安フォーラム』などに寄稿。月刊誌『警察公論』に「インテリジェンスこぼれ話」を連載中。 趣味は「日本を楽しみ、日本を学ぶ」で、特に歌舞伎、文楽、能狂言、講談、浪曲、落語などの古典芸能を楽しんでいます。 茂田忠良インテリジェンス研究室: https://shigetatadayoshi.com
  • 今日も寄席に行きたくなって
    4.0
    それはすべてを忘れて心の底から笑わせてくれる場所。落語との運命的な出会い、談春師匠からの意外な「ダメ出し」、蝶花楼桃花さんの真打昇進までの半生記、伝説の超大作「怪談牡丹灯籠」、自身が高座に挑戦した演芸会など、寄席を愛してやまない著者によるエッセイ集。初心者も安心な「はじめて寄席ガイド」も特別収録。
  • 麻布十番 街角物語 街に刻まれた歴史秘話
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    かつては「陸の孤島」と呼ばれ、地下鉄にまで「逃げ」られ、一時は時代遅れになったこの商店街は、どのようにバブル期の狂乱や再開発の嵐を乗り越え、魅力ある街として生き続けているのか。山あり川ありの地形、忠臣蔵・落語にも描かれた歴史、幕末期事件の舞台になった寺、山の手的かつ庶民的な居心地…路地の裏、消えた街の痕跡まで、徹底してその魅力を探索する。
  • 毎日読める! 小学生のための 日本と世界の名作200
    -
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●小学生の1年間で登校日が約200日。1日×1話、200作品あるので学校で毎日読めます。類書にない、圧倒的に作品量です。 ●読書習慣がつき、読書力、語彙力、集中力、感受性がみにつき 頭がよくなります。 ●小説だけでなく、古典・詩歌・落語まで網羅しています。 【目次】 第1章 世界と日本の名作(低学年向け) 第2章 世界と日本の名作 第3章 世界の名作(高学年向け) 第4章 日本の名作(高学年向け) <電子書籍について> ※本電子書籍は同じ書名の出版物を紙版とし電子書籍化したものです。 ※本電子書籍は固定型レイアウトタイプの電子書籍です。 ※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたものです。 ※印刷出版を電子書籍化するにあたり、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。また、印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。 株式会社西東社/seitosha
  • 師匠
    4.8
    天才にして革命家、そして私の師匠――立川談志。 世間からのイメージは破天荒で、毒舌家で、タレント議員の走り。 ただ落語中興の祖として実力派折り紙付きで、圧倒的な存在感を誇った落語家だ。 そんな談志に、大学在学中に弟子入りした立川志らく。 まさに「前座修業とは矛盾に耐えることだ」と言わんばかりの理不尽な試練に耐える下積み修業時代。そして、芸道に邁進し、二つ目、真打ちへと昇進していく日々には、師匠への尽きせぬ憧憬の念と、親子関係をも凌駕する師匠から弟子への愛に溢れていた。 しかし、そんな関係も永遠には続かない。 2011年11月21日、談志は享年75歳、喉頭癌で逝去。 伝統芸能の世界において子弟の別れはない。肉体は消えても、その精神や芸は弟子たちの体に宿り、次代へと伝わっていく。志らくのなかに談志はまだ生きているのだ。 師匠・談志への熱き想いが胸に迫る人気落語家の自伝的エッセイ。
  • 師弟論
    -
    あなたには師匠はいますか? 先般、師弟間でパワハラ問題が発生。弟子の「告発」によって落語界に大きな一石が投げ込まれた。仲間内ではだんまりか弟子への擁護の声が大きい。悪く言う人は仲間内にはいない。一方ネットの反応は「司直(民事・刑事)に訴えることはない」「伝統芸能の世界では師匠は絶対だ。師匠が白いものでも黒と言えば黒になる」「芸人のルールと世間の常識や法律は別」という声も多い。しかし一般人がなぜ「芸人のルール」などと言えるのか。さらには「伝統」というが、伝統というのは室町時代から続く能・狂言の側が言うのはわかるが、落語や歌舞伎も江戸時代からはあるけれど、今のルールが確立したのは「戦後」なのだ。落語界に暴力はあるのか。果たして師匠の言うことは絶対か。喫緊の問題を斬る! 【目次】 前文 第一章 落語家の師弟とは何か? 第二章 師弟関係から見た落語の歴史 第三章 ハラスメントと落語 第四章 修業とハラスメント 第五章 元・天歌の件の動向 番外 師匠と私 註 あとがき
  • 講談最前線
    -
    向島の寄席「墨亭」席亭による新講談論! 令和の初日、個人的に向島に「墨亭」という寄席を開いた。演芸場の許可を取ったので演芸スペースではなく寄席と呼ばせてもらいたい。落語に講談に浪曲に、その他の日本の芸能を寄せ集める空間でもあるので「寄席」でもいいだろう。オープン時には神田春陽先生にお世話になり、今もお世話になっている。そしてそこから広がりを見せ、講談の会を多く開くようになった。オンタイムで聴いてきた講談に、資料から知り得た講談。そして今の講談に、これからの講談の姿といったことを思いつくままにあれこれ記してみたいと思う。ただし、東京の講談界についてがほとんどであり、偏った見方や意見になる可能性があるのは承知で、反論や異論が出ることは覚悟の上だが、そこからまた各人の講談の魅力が引き出せればいいのではないかとも思っている。 【目次】 (1)今、本当に講談ブームなのか? (2)神田伯山は釈場を復活させるのか (3)最初に聴くなら何がいいのか、そして誰がいいのか (4)講談と落語の違いとは (5)東京の講談界が二派に分裂している訳 (6)天の夕づるの“ポルノ講談”とは何だったのか (7)分裂し続ける上方講談界 (8)改めて注目したい現代講釈師(神田織音・神田茜・神田愛山・                       宝井琴星・宝井琴桜) (9)若手講釈師群像(田辺いちか・神田紅佳・宝井梅湯) (10)《資料》昭和61・62年の本牧亭風景~本牧亭の楽屋帳から (11)木馬亭講談会の魅力 (12)あの頃の落語色物定席での講談事情 (13)講談を「読む」ということ (14)講談はどこで聴けるのか (15)講談を「聴く」ということ (16)これは聴きたい!講談らしいネタ (17)連続物の楽しみ (18)やっぱり聴きたい「赤穂義士伝」 (19)新作講談の楽しさ (20)八代目一龍斎貞山、鬼籍に入る
  • 落語 キャラクター絵図 厳選40席の楽しみ方
    完結
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 知っているともっと楽しめる! ★ あらすじはもちろん、背景や設定も イラストで分かりやすく解説します。 ◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆ 私の父は十代目金原亭馬生、 祖父は五代目古今亭志ん生、 叔父は三代目古今亭志ん朝。 落語家に落語にそして落語関係の本に 囲まれた生活でした。 大人になってからは、 父馬生の運転手兼マネージャーを 父が亡くなるまでしていました。 ですからそれまでは、 「落語」という文化を 特に意識せずに生きてきたのです。 父が亡くなり落語の世界から暫く離れましたが、 何かさっぱりした気分でした。 子育てもひと段落した頃から、 また落語が聴きたくなり、 父や祖父、叔父の噺に聴きほれ、 落語の魅力を再確認。 落語はセリフや所作で、 登場人物の気持ちや雰囲気、 その場所の空気感までも表現する芸です。 各演目の大筋は決まっていますが、 それをどう演出するか、 時代に合わせてどうアレンジするかは 演者次第ですから、 同じ演目でも変わってきます。 それがわかると落語をさらに楽しむことができます。 落語は語る芸ですが、 イラストと文章で 「落語を見る」本にしてみました。 キャラクターのイラストとあらすじで、 想像をたくましく働かせて、 新しい楽しみ方を発見してください。 落語という日本の庶民文化を通して、 昨今、忘れてしまいつつある日本人の持つ人情、 心の機微などを楽しみながら 見直してみませんか。 日本文化推進企画代表理事 美濃部 由紀子 少年の頃、ラジオから流れてくる 「落語」、「漫才」、「浪曲」は 家族でよく聞いたものです。 それがその時代の娯楽の主流だったので、 子供心には解らないことがあっても ワーワァ笑っていた気がします。 なんの娯楽もない時代だったのです。 大人になりすべてに追われ、 それどころではない時代が続いて、 やがて今となり「落語」に再会し、 その世界に前とは違った面白さを発見して、 そのツボにはまりました。 聴く私たちに豊かなイメージを広げてくれる 噺家さんが沢山いらっしゃいます。 そのような方を「名人」というのではないでしょうか。 皆に愛され残っていくのが 「古典落語」だと思います。 私の画のイメージは…、 と聞かれるとまだまだお恥ずかしい。 「落語」はもちろん、 登場人物やストーリーも大きな魅力ですが、 人間とは何か、その業はと、 笑いに包んで問いかけてくれる。 ワハハッと聴き過ごせばよいのだが、そうはいかない。 「落語」の奥深さはすごい。 今は笑いが必要な時、 私も仕事が落ち着いた頃から再度、 「落語」に出合ったことは幸いなことで。 ますます楽しませていただきます。 イラストレーター 辻村 章宏 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ 江戸っ子の心意気 「出世するような災難に合いたくない」-。 そんな言葉が口をつく、江戸っ子の粋、 意地、気風、そしてちょっと本音も。 江戸っ子の心意気を味わってください。 * 江戸の茶碗 * 三方一両損 * 強情灸 ・・・など全7項目 ☆ 江戸の色恋・廓遊び 落語の登場人物は、吉原遊郭に憧れています。 そこから生まれる人情噺は心に沁みるものも。 「え、江戸に生まれればよかった! 」。 一目惚れ、間男…。 江戸の色恋をのぞいてください。 * 品川心中 * 明烏 * 錦の袈裟 ・・・など全8項目 ☆ 江戸っ子の日常生活 屋台や道具屋、若旦那や与太郎さん、 殿様も参加。お馴染みの人たちが繰り広げる 江戸の日常の出来事。 「えっ、そんなことってあるの…」。 これが江戸であり、落語です。 ゆっくりお楽しみください。 * 火焔太鼓 * 猫の皿 * 二番煎じ ・・・など全7項目 ☆ 親子・夫婦・若旦那 ほっこり話 親子噺では「江戸も令和もかわりないわ」と 思うかもしれません。 江戸時代は女性が少なかったせいか、 女性が強い夫婦の噺が多いようです。 それな人たちのほっこり話を聞いてください。 * 親子酒 * 船徳 * 芝浜 ・・・など全7項目 ☆ 江戸っ子の遊びあれやこれや 江戸っ子は娯楽や遊びもバラエティーに 富んでいたようです。娯楽は花見に相撲、 芝居観劇、そして落語。 趣味は囲碁、将棋、あくびの指南所も。 豊かな暮らしに思いをめぐらしてください。 * 花見の仇討 * 花笩 * 愛宕山 ・・・など全4項目 ☆ 江戸の町はモノノ怪がいっぱい 「江戸の町はモノノ怪がいっぱい」というよりは 江戸っ子はモノノ怪話が好きなようです。 幽霊から死神、狐に化かされる噺まで、 怖いが恐ろしくない。 周りを暗くしてお読みください。 * 王子の狐 * らくだ * へっつい幽霊 ・・・など全6項目 ☆ 江戸瓦版 * 令和の我々とどこが違う…。江戸っ子気質 * 川柳・ことわざで知る江戸っ子の暮らし * 廓通いは命がけ… ・・・など全14項目 ◆◇◆ 著者・イラストレータープロフィール ◆◇◆ ◎ 著者 美濃部 由紀子 Yukiko Minobe 五代目古今亭志ん生の長男、 十代目金原亭馬生の次女として 台東区谷中に生まれる。 実の姉は池波志乃、長男は二つ目金原亭小駒。 一般社団法人日本文化推進企画を設立。 江戸落語の普及につとめる。 ◎ イラストレーター 辻村 章宏 Nobuhiro Tsujimura 絵本、流通、ファッション、イベント等様々な ジャンルのイラストレーション、 ポスターデザインを手がけ、多数の受賞歴を持つ。 元・日本グラフィック協会会員。 ICOGRA-DA会員。 展覧会多数。
  • 月刊Takada芸能笑学部(月刊Hanadaセレクション)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「ラジオビバリー昼ズ」放送35周年記念本! ビートたけし、立川談志、宮藤官九郎、オードリー、サンドウィッチマン、春風亭昇太、爆笑問題、ナイツ、神田伯山、松村邦洋、清水ミチコ……様々な人から”師”と仰がれる「大センセー」高田文夫の全てをつめた永久保存版、「丸ごと一冊高田文夫」! 【三大対談】 ●宮藤官九郎 フライデー事件がなかったら僕はここにいなかった ●太田光 太田、有吉、若林で東京の笑いは安心だ ●高田文太(長男) 高田家のモットーは「自由に生きろ!」 【半生を語る】 とにかく笑顔と人間が好き 【私と高田文夫】 ●立川談志 談志が語る高田文夫 ●立川志らら 二人の先生 高田文夫と野末陳平 ●髙野ひろし 高田センセーと十年歩いた「いち・にの・さんぽ会」 ●山口美奈 高田文夫は三人いる!? 【東京漫才を語ろう】 ●高田文夫・塙宜之・神保喜利彦 ボクらの東京漫才史 【全部、本人が解説!】 ●高田文夫 全著作 ●高田文夫の 秘蔵台本 ●作詞家・高田文夫、落語家・立川藤志楼 ●高田文夫編集長の雑誌 ●我が駄句、そして馬句 ●秘蔵イベントチラシ大放出! 【月刊Takadaベストセレクション】 【35歳の時のロングインタビュー】 しょせんお笑いやってんだ 【秘蔵写真グラビア】 ●高田文夫、爆笑一代 ●高田文夫と仲間たち
  • 大衆文学論
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    白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学論を詳細に考察した第一部「大衆文学の理論」。吉川英治、山本周五郎、松本清張らの、作家と作品を論じた第二部「作家の年輪」。時代小説の挿画、落語、浪曲など、大衆文化・芸能を掘り下げた第三部「大衆文学の周辺」。独自の視点で大衆文学を検証し、芸術性偏重の従来の文学観に新たな文学論を提示した画期的評論集。芸術選奨受賞作。

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