小説 牡丹灯籠

小説 牡丹灯籠

1,430円 (税込)

7pt

4.3

貴方がまたいらしてくださらなければ、私はきっと、死んでしまいますよ

怪談と仇討ちの物語を捕物帖として再構築するシリーズ第2弾!

浪人の荻原新三郎は、旗本飯島平左衛門の娘、お露と知り合って惹かれあうが、会えない日々が続き、ついには、お露は恋焦がれ死に、女中のお米も亡くなってしまった。それから夜ごと、新三郎のもとに通ってくるお米とお露の幽霊。経と如来像、札を授けられた新三郎はお露から身を守れたかのように見えたが、下働きの伴蔵の手引きにより、新三郎はお露に取り殺されてしまう。しかし、そこには複雑な因縁と企てがあったのだ――

こいつらの誰からもつきまとわれたくない/柳家喬太郎

第1弾の「真景累ヶ淵」に続く三遊亭円朝の代表的作品でもある「牡丹灯籠」を近代文学研究家で作家の大橋崇行が小説化。「お岩の四谷怪談」「お菊の皿屋敷」「お露の牡丹灯籠」と三大怪談の一つに数えられる本作であるが、実は怪談として語られているのは、前半の一部を切り抜いたもの。本来の姿は愛憎と、主君の仇討ちにいたる複雑に入り組む物語である。本書では「牡丹灯籠」全体を余すことなく小説化している。実力派落語家の柳家喬太郎が監修をする。

松浦シオリ・装画

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小説 牡丹灯籠 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月20日

    落語で牡丹灯籠を聴きに行くので、予習のつもりで読んでみた。これはビックリ。怪談と聞いてはいたが、おどろおどろしい怖さではない怖さが隠されていた。さらには涙なくしては読めなかった。こんなにも壮大な話を三遊亭圓朝という人は25歳程度で創作していたなんて、そっちの方が恐いかもしれない。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月02日


    幽霊のお艶がカランコロンと下駄の歯音を響かせ、愛しいひとのもとを訪う怪談「牡丹灯籠」を、宿世の因縁、仇討ちと絡め、幽鬼も生々しく美しく描いた時代小説

    北町奉行 依田豊前守政次が御用聞きに扮して活躍、怪談の真相を紐解、すっきりした余韻の江戸捕物帖です

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年12月14日

    円朝の怪談咄「牡丹灯籠」をもとにした書き下ろし

    シリーズ第1作に続いてあまり幽霊は活躍しない。
    「幽霊より人間が怖い」という言葉どおり、悪人伴蔵が何人も殺し、事件が起こる前からの因縁がからみあう。怨念、愛憎よりも、欲がまがまがしいことを引き起こす。

    松浦シオリが描いた表紙の美しいお露の幽霊も、恋...続きを読む

    0

小説 牡丹灯籠 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    二見書房
  • ページ数
    288ページ
  • 電子版発売日
    2022年05月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    5MB

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