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老落語家との不思議な出会いから、落語にはまりつつある少年忠志。ライバルとの落語対決を終えひと息つく間もなく、今度は小学生漫才コンビ「カピバラ兄弟」との落語対漫才の大勝負。敗者を待つのは地獄の罰ゲーム! 選んだネタがうまくいかず、苦悩を抱えた忠志は、またまた江戸時代へタイムスリップ! 落語対漫才対決の行方は? そして、謎の女性「ペン子」とは? 爆笑と爽やかな感動を約束する、時をかける落語少年第三弾!
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Posted by ブクログ
落語と漫才に優劣はなくて、どちらも魅力があるということ。 比較した見方ってあんまり意味がないかもな、って思った。
いまや落語にどっぷりとはまってしまった落語少年サダキチこと清見忠志少年。今回は町内の老人会のお祭りで、落語を披露することに。しかも、同じ学校の漫才兄弟とお笑い対決する羽目に!? そこへ、謎の女「ペン子」の影がちらつく(正体はだいたいあなたの予想通りです)。 漫才に負けず爆笑を獲る落語ネタはなんや!?...続きを読む「子ほめ」ではいかんのか!「住吉駕籠」は忠志の手にあまるやろ!と落語好きの読者はひやひやしながら読むことでしょう。果たして、忠志の選択は? 飄々とした粋梅師匠、忠志のマネージャー気取りの真一、口やかましいが愛情いっぱいの父・忠太郎も健在のシリーズ第三弾。作者も時々顔を出してますます楽しい落語小説。 読めば生の落語が聴きたくなる!桂九雀さんの解説も勉強になりますよ!
第三弾。 落語も漫才も、違った面白さだよね。 でも、競ってしまうのは、自分がやってる方が好きだからなんだろうね。子供だし。 真一があおるのはお調子者でありありだけど、大人があおっちゃだめだよね。しかも、その理由ってのが、、、 リーゼントにいちゃんが意外なところを見せてくれたシーンが好き。やるじゃん。...続きを読む ペン子さんの正体、だと思った! 忠志も苦労が絶えないねw 粋梅師匠の落語、聴いてみたいなぁ。
最近「ちりとてちん」を一気観したところでして、「地獄八景」を演る粋梅師匠が草雀師匠とダブって…ううっ。 そして、いつものように時をかける場面がかっこいい。
さて、そうこうするうちにプロの前座として高座へ上がることになるサダキチ。しかし、何か雲行きが怪しい。そして生き別れたオカン登場!なんやかんやのうちに、前座の役割もわかってきて…ゼニカネの悶着に、痴話喧嘩、サダキチの人生は、コテコテ人情噺の落語そのものでっせ。
田中さんの本は粉もんや馬子から始まり、落語のシリーズ、鍋奉行、浮世奉行など笑えるシリーズは制覇してきました。私には笑いのツボがドンピシャでかなり笑えます。大阪の笑いが好きな方は、共感していただけるのではと思います。ボケに突っ込みがよいリズムで仕込まれています。 このシリーズは子どもむけだったので、読...続きを読むんでいませんでしたが、このたび読んでみました。サダキチの調子のよさと優しさにキャラのたった登場人物が心地よいです。
漫才と落語、どちらが面白いかをカピバラ兄弟と競うことになった忠志は、大ネタ「住吉駕籠」の練習を始める。しかし、忠志は、江戸時代にタイムスリップして師匠の粋梅の「子ほめ」を見て気づく。「落語家にそのネタをやりこなす力がなかったら、どんなにおもろいネタも台無しになる。逆に、落語家に力があったら、どんな...続きを読む小さいネタでも爆笑させられる」。そして、「子ほめ」を演じることにする。老人会主催のイベントで、ついに対決したカピバラ兄弟と忠志は、お互いの健闘を讃え合い、勝負は引き分けとなる。 ところどころで笑ってしまうボケやツッコミが満載の軽妙な語り口の中に、お笑いの中における落語について、落語家の力量について、落語の魅力について考えさせられる物語だった。 特に粋梅とのやり取りは、いつも面白い。まず、粋梅が「関西の演劇場では、落語も漫才もコントも新喜劇も手品も曲芸もいっしょくたに見せてたんや。そこでの笑いは、まあ、なんと言うたらええか……お好みみたいなもんや。好きな具をなんでも入れてぐちゃぐちゃにかきまわして焼いたら、なんとなくまとまって、具をひとつずつ別々に食べるよりずっと美味い。どの具が一番とか決めつけんほうがええんとちゃうか。」と言う。 次に、粋梅の弟子が演じる「住吉駕籠」は退屈で、粋梅が演じる「子ほめ」では大爆笑をとるという場面を目の当たりにし、忠志は落語家の力量とネタの関係について考える。それで、忠志は「自分ができるネタをちゃんとやっていく、そこで笑いを取るしかない。」と心を決め、「子ほめ」に全力で取り組むことにする。 さらに、老人会のイベントでの「地獄百景亡者の戯れ」。すごく好きな落語が登場してきて、しかも粋梅が演じてくれて嬉しかった。また聴きたくなった。 江戸時代にタイムスリップすると、いつも取り組んでいるネタのヒントを、当時の生活から掴むのだが、今回は結局「住吉駕籠」はやめてしまうので、そういうくだりはなかった。それがちょっとだけ残念かな。 ペン子のくだりは、サブストーリーとして楽しめた。
今回も安定のおもしろさ! 落語もおもしろいけど、お話ももちろんおもしろいので、倍おもしろい。ぜひたくさんの人に読んでほしい! 今回は漫才vs落語という勝負に巻き込まれます。イベントでのトラブルに粋梅師匠が現れて…。かっこいい〜!! さらに忠志のお母さんも初登場! さぬきときつね→タヌキとキツネ(笑)
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落語少年サダキチ(さん)
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