近現代史において、ソ連が如何に暗躍し、世界を引っ掻き回してきたか理解でき目から鱗が落ちた思いがする。アメリカで公開されてるヴェノナ文書の存在も、そこに書かれている内容も公になっているにも拘らず日本では殆ど知られていないのではないか。
それにしても、ソ連指導者はレーニンの頃から、欧米よりも何枚も上手だ
...続きを読むったことに驚く。ソ連のスパイ工作が阻止されていたり、アメリカや日本国内、中国にソ連の謀略に反発する勢力に世の中を動かす力があったら、歴史は変わっていたのかもしれない。
アメリカ民主政権の「弱い日本」共和政権の「強い日本」考え方の相違がありアメリカも一枚岩でないこともよくわかった。
歴史の動いた節目節目に工作活動があることがわかり、大変わかりやすくスリリングで面白かった。結局第二次世界大戦後の世界が、如何にソ連の影響下に置かれ、蹂躙されてきたかだけでも冷静に見たら、ソ連が正義とは言えないし、正義たる戦勝国側にソ連がいた背景もよく知らないといけない。
今おきているウクライナ侵攻もロシアからすれば「開戦事由」を具備した「自衛戦争」ということだろう。ロシアがソ連の流れを組んでいることを思えば、今回の戦争も一筋縄ではいかないのは間違いない。