江崎道朗のレビュー一覧
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先日、地元の博物館で終戦80年の展示があり、家族で見てきました。戦中に生まれた両親がまだ健在で、微かな記憶を辿って話してくれた戦中にの思い出が、空襲で焼け野原になった街を高台から見下ろした風景だったそうです。
戦闘機の製造会社があった関係で、着弾密度が東京大空襲よりも酷かったようです。街の全て焼けてしまって、残っていたのが駅だけ。そんな原体験が5歳だった父に残っていました。その一夜の死者も620名を超えて、多数の民間人が犠牲になった空襲だったようです。
その太平洋戦争がいかにして始まったのか、そこにコミンテルンがどのように影響を与えたのか、著者ならではの、広くて深いアプローチで書き上げられてい -
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オープンソースで語れる範囲でシギントについて読める日本語の本ではかなり優良なのではないかと思う。インテリジェンスの実務に関わり今は研究者である2人の対談形式。2013年にスノーデンが暴露してくれたおかげで、実務に携わっている人間が守秘義務に違反せずに語れる内容が増えたのはありがたいことだ。
個人的には日本も反撃能力を持つとなって、ターゲティングをどうするかという必要性が生まれたので、今後もインテリジェンス、特にシギントの分野については関心を高めていくのではないかと漠然と期待しているが、まずはアメリカのインテリジェンスシステムを活用すべしと。NSAのSはSecurityとなっているが、実は米軍で -
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インテリジェンスに対する、世界の常識と日本の非常識が理解できる一冊。
シギントはコミント(暗号解読、通信状況分析)、エリント(レーダー波分析)、フィシントなどに分類され、有事に備えて反撃対象の選定や行動予測に活用できる重要なインテリジェンスの一つ。
ヒューミントの対象者の通信状況など、ヒューミント支援としてもシギントは活用されている。
サイバー戦またはインターネット空間を介した積極工作では、シギント機関の調査情報や技術を活用している。
一方で、日本にはそもそも国家シギント機関がない。(自衛隊には軍の範囲でのシギント能力はある)
予算規模は別として、基本の組織編成、体制、思想などはアメリカを -
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「〇〇労働組合の歴史は共産党との戦いの歴史だ」
上記は某巨大企業の労働組合の副会長をやっていた元上司の言葉である。
私は物心付いた時から共産主義アレルギーだったので日本の社会主義者も結局は同じと思っていたが、日本社会主義者たちは社会主義の経済政策によって労農の地位向上、労働環境の改善、賃金アップ等々を目的としているだけであって、やれ反国家権力や政権打倒、況してや「武力革命」などのイデオロギー闘争を目指してた訳ではないことを元上司から聞いた。
しかし、共産主義者たちが労働組合へ潜り込み社会主義を騙って暴力革命に導き国家転覆などを組合の中で散々煽るので組合の社会主義者たちはこれを排除するのに -
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近現代史において、ソ連が如何に暗躍し、世界を引っ掻き回してきたか理解でき目から鱗が落ちた思いがする。アメリカで公開されてるヴェノナ文書の存在も、そこに書かれている内容も公になっているにも拘らず日本では殆ど知られていないのではないか。
それにしても、ソ連指導者はレーニンの頃から、欧米よりも何枚も上手だったことに驚く。ソ連のスパイ工作が阻止されていたり、アメリカや日本国内、中国にソ連の謀略に反発する勢力に世の中を動かす力があったら、歴史は変わっていたのかもしれない。
アメリカ民主政権の「弱い日本」共和政権の「強い日本」考え方の相違がありアメリカも一枚岩でないこともよくわかった。
歴史の動いた節目節 -
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タイトルはIF物ではなく昭和22年から27年までの
ソ連を中心とした活動を最新研究成果から列記した
≪極東コミンフォルム(国際共産主義運動司令塔)≫
(1)22.9中国共産党・日本共産党・朝鮮労働党
※北海道国際連絡局(千島経由モスクワ連絡ルート)
(2)22年、2.1ゼネスト(すわ、人民政府誕生?)
※日本共産党の敗戦革命工作(1.31GHQ停止命令)
(1.6日共声明「民主人民政府樹立のために…」)
(3)23.2南朝鮮労働党(共産党系)反米ゼネスト
※4.3済州島大暴動、10.19韓国第十四連隊反乱
(4)23年、在日朝鮮人暴動(共産党と神戸・大阪)
※日本共産党指令71号(占領期初占領 -
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「海賊と呼ばれた男」の著者百田尚樹氏と、評論家、拓殖大学大学院客員教授の江崎道朗氏の、対談形式による、日本の危機管理の危うさ、日本人の意識の欠如を訴える本。
デュプスという、字義的にはバカを意味するものだが、共産主義ではないものの、知らずに共産主義者と同様の行動や言動を行うものが、日本だけでなくアメリカにもいるということを本書で知ることが出来た。(勿論中枢に、共産主義者がいること自体が問題であるが)
また諜報機関の重要性、気概のある政治家の欠如、その他歴史の裏側も多く語っており、言葉自体は辛辣に感じる人がいるかもしれないが、それは逃げてはならない、日本の危機に警鐘を鳴らす進言と捉えなけれ -
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【日本は、日本自身の手でわが国の近現代の苦闘の歩みを振り返り、その「教訓」を踏まえてインテリジェンス機関を運用すべきなのだ。その意味するところを、緒方竹虎という一人の人物を通して描こうとしたのが本書なのである】(文中より引用)
朝日新聞で健筆を揮い、情報局総裁や副総理にまで上り詰めた男・緒方竹虎。戦後、緒方が全力を傾けたのは、戦時の情報の失敗を繰り返さないための、日本版CIAとも言える組織の創設であった・・・。著者は、近現代史に関する著作を多く世に送り出している江崎道朗。
緒方竹虎の歩みを通しながら、近代国家日本が情報・インテリジェンスをどのように扱ってきたかが概観できる一冊。また、「なぜ -
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ネタバレ明治末期、大正、昭和初期の経済状況やマルクス主義の台頭から日本でもエリートを中心に社会主義思想が広がり、コミンテルンの工作をとてもやりやすい環境を作っていった。この大前提を押さえておかないとこの時代は全然理解できないなと感じさせられた。
そして右か左かではなく、「左翼全体主義者」「右翼全体主義者」「保守自由主義者」と3つに分類するだけでも、相当なパラダイムの変化が起こる。
社会主義・全体主義思想が蔓延っていた時代に、十七条憲法や五箇条の御誓文の意義を正確に捉えて、保守自由主義を主張した、吉野作造・美濃部達吉・小田村寅二郎や山本勝市には敬意を表するとともに、もっと調べてみたい。 -
ネタバレ
警戒するべきは
一部ご紹介します。
・OSやウェブサイトなどのソフトウェアを常に最新の状態にしておく
・ウィルス対策ソフトは常に最新の状態に更新し、定期的にウィルスチェックをする
・電子メールに添付されているファイルを安易に開かない
・匿名で投稿できる掲示板などに掲載されたリンクやメール本文のURLを安易にクリックしない
・作成者の分からないプログラムを安易に実行しない
・国際政治では、人を疑う、人を騙すことが常識だ
・感染症の予防は、うがい、手洗い、手袋とマスクの着用
・チャイナ、南北コリアが、日本に対して攻撃を仕掛けた場合、外地の日本人と日本企業は人質にされる。内地のチャイナ人、コリア人は -
購入済み
軽快且つ雄弁
昨日買って、止まらず一晩で読了してしまった。
面白すぎるし非常に勉強になった。
含蓄深く、それでいて分かり易い。
政治、経済、社会の情勢は常に変わっていくので
出来ればこの二人の対談本を年に一回は
出して欲しい。切実なお願いである。